芥川賞のすべて・のようなもの
第122回
  • =受賞者=
  • 玄月
  • 藤野千夜
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Last Update[H26]2014/6/20

藤野千夜
Fujino Chiya
生没年月日【注】 昭和37年/1962年2月27日~
受賞年齢 37歳10ヵ月
経歴 本名=高迫久和。福岡県北九州市生まれ。千葉大学教育学部卒。出版社で漫画雑誌の編集に携わったのち、作家デビュー。
受賞歴・候補歴
備考
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芥川賞 第121回候補  一覧へ

こい きゅうじつ
恋の 休日」(『群像』平成11年/1999年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」  別表記表紙 「GUNZO」併記
巻号 第54巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 印刷 平成11年/1999年4月5日 発行 平成11年/1999年5月1日
発行者等 編集人 籠島雅雄 発行人 宮田昭宏 印刷人 藤田弘道 印刷所 凸版印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 388 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×22行
×2段
本文ページ 72~95
(計24頁)
測定枚数 65
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書誌
>>平成11年/1999年7月・講談社刊『恋の休日』所収
>>平成14年/2002年8月・講談社/講談社文庫『恋の休日』所収
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候補者 藤野千夜 男→女37歳
選考委員 評価 行数 評言
日野啓三
男70歳
0  
三浦哲郎
男68歳
8 「悪くなかった。この作者は人間関係を書く際の節度をよく心得ている。」「浅さ軽さが食い足らなさにもなるのだが、よい素材に恵まれれば、びっくりするような作品を書く人だろう。」
石原慎太郎
男66歳
2 「男と女の関わりの取り変わりのスケッチの域を出ていない。」
黒井千次
男67歳
8 「短い作ながら人物の背景に目配りが利き、小さな絵だとしても水彩画ではなく油彩である。」「恋の週日などどこにもないのかもしれない、とふと想像させるあたりに、風通しのよさと新しさへの可能性がひそんでいる。」
池澤夏樹
男54歳
2 「いかにも軽い。」
田久保英夫
男71歳
0  
宮本輝
男52歳
4 「(引用者注:「おっぱい」と共に)後味は悪くないが、作品そのものの弱さは、いかんともしがたい。」
古井由吉
男61歳
0  
河野多恵子
女73歳
4 「モチーフは淡いが、しばしば活きた表現に出会った。」
選評出典:『芥川賞全集 第十八巻』平成14年/2002年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成11年/1999年9月号)
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芥川賞 第122受賞  一覧へ

なつ やくそく
夏の 約束」(『群像』平成11年/1999年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」  別表記表紙 「GUNZO」併記
巻号 第54巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 印刷 平成11年/1999年11月5日 発行 平成11年/1999年12月1日
発行者等 編集人 籠島雅雄 発行人 宮田昭宏 印刷人 藤田弘道 印刷所 凸版印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 388 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×22行
×2段
本文ページ 6~52
(計47頁)
測定枚数 128
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書誌
>>平成12年/2000年2月・講談社刊『夏の約束』
>>『文藝春秋』平成12年/2000年3月号
>>平成14年/2002年10月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第18巻』所収
>>平成15年/2003年2月・講談社/講談社文庫『夏の約束』所収
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候補者 藤野千夜 男→女37歳
選考委員 評価 行数 評言
池澤夏樹
男54歳
11 「気持ちのよい作品である。」「しかしマルオとヒカルが同性愛者であることはこの軽さにどう関わるか。女の前で肩を張って男を演じる必要がないからマルオは飄々としているのか。それともさんざ迫害された果ての達観なのか。」「もう少し歯ごたえがほしいとも思ったが、受賞に反対はしない。」
黒井千次
男67歳
15 「決して閉鎖的な同性愛者の世界が描かれるわけではない。むしろその周辺に、世間の約束事とは少しずつずれた場で生きる二十代の人間達が寄り集り、不思議に自由で伸びやかな生活空間を生み出している様が面白い。」「その開かれた雰囲気が作品の風通しをよくし、普遍へと通じる道筋を示している。」
三浦哲郎
男68歳
19 「出色のできばえだと思った。」「一見、無造作に楽々と書かれたような平明な文章が、よく読んでみると注意深く選んだ言葉でしっかり編まれていて味わい深いのは、前作「恋の休日」の場合と同様である。」「私は、この作品にごく普通に生きている人間の体温を感じて心が安らぐのをおぼえた。」
田久保英夫
男71歳
10 「相当な力量だが、しかし、こんなに平明な世界で、口あたりがよくていいのか、とも思えてくる。あるいはホモの人たち同士の、あるいは私たち外側の人間への、一脈ぎくっとするような毒気も出ていいはずではないか。」
石原慎太郎
男67歳
8 「私にはあくまで一人の読者として何の感興も湧いてこない。平凡な出来事の中で描いてホモを定着させることが新しい文学の所産とも一向に思わない。私にはただただ退屈でしかなかった。」
古井由吉
男62歳
0  
河野多恵子
女73歳
16 「前候補作「恋の休日」に感じた文章のよい粘着力やさりげなくて鋭い表現力が、今回の「夏の約束」では一層生きるようになった。男性同性愛者たちのカップルや性転換者の交友をこだわりなく描いて、雰囲気に広がりがある。彼等は世間の差別的な視線とうまく折合いをつけている。」「しかし、差別的視線の弛みは、世間の寛大化や理解度の深まりの結果などではない。何事も相対化してしまう、今日の風潮の結果に外ならない。」
宮本輝
男52歳
8 「一読するとあまりにも軽すぎて、これではいささか……と首をかしげそうになるのだが、このように軽妙に書ける技量の背後には、したたかな文章技術というツボを刺す長い鍼が、本人が意識するしないにかかわらず隠されているものだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第十八巻』平成14年/2002年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成12年/2000年3月号)
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