芥川賞のすべて・のようなもの
第122回
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Last Update[H28]2016/5/10

玄月
Gengetsu
生没年月日【注】 昭和40年/1965年2月10日~
受賞年齢 34歳11ヵ月
経歴 本名=玄峰豪(げん・みねひで、ヒョン・ボンホ)。大阪府大阪市生まれ。大阪市立南高校卒。アルバイト、ビアレストラン勤務、父親の町工場の手伝い等をするかたわら、大阪文学学校に入り創作を志す。
受賞歴・候補歴
  • 神戸ナビール文学賞(平成10年/1998年)「異境の落とし児」
  • 第8回小谷剛文学賞(平成10年/1998年)「舞台役者の孤独」
  • |候補| 第121回芥川賞(平成11年/1999年上期)「おっぱい」
  • 第122回芥川賞(平成11年/1999年下期)「蔭の棲みか」
  • |候補| 第30回川端康成文学賞(平成16年/2004年)「運河」
  • |候補| 第42回川端康成文学賞(平成28年/2016年)「三井愛子の悩み事」
備考
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芥川賞 第121回候補  一覧へ
「おっぱい」(『樹林』406号[平成10年/1998年10月])
媒体・作品情報
誌名 「樹林」  別表記表紙 「JURIN」併記
巻号   別表記秋号
印刷/発行年月日 発行 平成10年/1998年10月15日
発行者等 発行人 長谷川龍生 編集担当 葉山郁生、小原政幸 印刷・製本所 日本電植株式会社
発行所 大阪文学学校・葦書房(大阪市) 発売元 株式会社星雲社(東京都)
総ページ数 272 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
28字
×24行
×2段
本文ページ 87~106
(計20頁)
測定枚数 63
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書誌
>>平成12年/2000年3月・文藝春秋刊『蔭の棲みか』所収
>>平成15年/2003年1月・文藝春秋/文春文庫『蔭の棲みか』所収
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候補者 玄月 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
日野啓三
男70歳
2 「△印をつけた。」
三浦哲郎
男68歳
0  
石原慎太郎
男66歳
6 「こうした主題が持つはずの内面のひだに触れておらず、印象はただ他愛ない。」
黒井千次
男67歳
3 「人物はそれぞれ興味深いところがあるのに、中心を欠いて全体がうまく噛み合っていない。」
池澤夏樹
男54歳
0  
田久保英夫
男71歳
0  
宮本輝
男52歳
3 「(引用者注:「恋の休日」と共に)後味は悪くないが、作品そのものの弱さは、いかんともしがたい。」
古井由吉
男61歳
0  
河野多恵子
女73歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十八巻』平成14年/2002年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成11年/1999年9月号)
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芥川賞 第122受賞  一覧へ

かげ
蔭の 棲みか」(『文學界』平成11年/1999年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第53巻 第11号  別表記11月号
印刷/発行年月日 発行 平成11年/1999年11月1日
発行者等 編集人 細井秀雄 発行人 湯川 豊 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 目次 120枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×22行
×2段
本文ページ 110~154
(計45頁)
測定枚数 125
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書誌
>>『文藝春秋』平成12年/2000年3月号
>>平成12年/2000年4月・講談社刊『文学2000』所収
>>平成12年/2000年3月・文藝春秋刊『蔭の棲みか』所収
>>平成14年/2002年10月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第18巻』所収
>>平成15年/2003年1月・文藝春秋/文春文庫『蔭の棲みか』所収
>>平成18年/2006年6月・勉誠出版刊『〈在日〉文学全集 第10巻 玄月・金蒼生』所収
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候補者 玄月 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
池澤夏樹
男54歳
11 「秀作である。」「周囲の人物の配置もいいし、野球の使いかたもうまい。なによりも主人公ソバンの、臆しながらも時として意地を見せる、そしてすぐにまたそれを引っ込める、柔軟というかいい加減というか、その性格が好ましい。」「受賞に値する作であると考えて推した。」
黒井千次
男67歳
12 「読みながら、魯迅の「阿Q正伝」を思い出した。」「相対化された、時間と民族の絡み合いの中を生きる七十代半ばの主人公の姿がくっきりと描き出されているだけに、読む側は重い石を手渡された印象を受ける。」
三浦哲郎
男68歳
7 「前作の「おっぱい」に比べれば内容も文章も格段に重厚さを増していることは認めるものの、正直いって私にはよくわからないところの多い作品であった。」「残念なことにソバンの哀しみや憤りに胸を打たれるまでには至らなかった。」
田久保英夫
男71歳
10 「正攻法の現実的な筆致で、大阪の在日朝鮮人の生き証人のような老人を、着実に描き出していた。」「戦争で手首を落し、集落に六十八年暮した老人には、無為の果ての悲哀が滲み、しだいに時代と国との重い奥行きを見せる。しかし、ボランティアにくる日本人女性の肉づけが弱い。」
石原慎太郎
男67歳
11 「読み物として一番面白く読んだが、またかという感を否めない。」「作者が何を訴えようとしているのかがわからない。その限りでこれはただの風俗小説の域を出ていない。」「こうした社会の最底辺に近い世界を舞台とする作品としては、先に直木賞を受賞した車谷長吉氏の作品の方がはるかに優れて怖いものだった。」
古井由吉
男62歳
0  
河野多恵子
女73歳
7 「前候補作「おっぱい」よりも確実に進歩を感じさせる。文章に筆力が備わってきた。」「ただ、標題にも自ら表われているように思えるのだが、描かれている世界に、雰囲気として、そこを越えて行く力の漲り方が足りない。が、そういう点も遠からず克服できそうな作者である。」
宮本輝
男52歳
7 「前作の「おっぱい」とは比べものにならないほどに腕を上げていた。」「(引用者注:在日朝鮮人の)同じ民族間におけるギャップを、丁寧なディテールによって描写した。演説でも説明でもなく「描写」した点を私は推した。」
選評出典:『芥川賞全集 第十八巻』平成14年/2002年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成12年/2000年3月号)
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