芥川賞のすべて・のようなもの
第134回
  • =受賞者=
  • 絲山秋子
受賞作家の群像 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
候補作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
マップ

受賞作家の一覧へ
前の回へ後の回へ
Last Update[H28]2016/8/24

絲山秋子
Itoyama Akiko
このページの情報は「直木賞のすべて」内の「候補作家の群像 絲山秋子」と同じものです。
生没年月日【注】 昭和41年/1966年11月22日~
受賞年齢 39歳1ヵ月
経歴 東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。株式会社INAXに入社。平成13年/2001年に退職後、平成15年/2003年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞を受賞、作家デビューを果たす。
受賞歴・候補歴
備考
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


芥川賞 第129回候補  一覧へ
「イッツ・オンリー・トーク」(『文學界』平成15年/2003年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第57巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 平成15年/2003年6月1日
発行者等 編集人 大川繁樹 発行人 鈴木文彦 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 392 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×23行
×2段
本文ページ 20~55
(計36頁)
測定枚数 106
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>平成16年/2004年2月・文藝春秋刊『イッツ・オンリー・トーク』所収
>>平成18年/2006年5月・文藝春秋/文春文庫『イッツ・オンリー・トーク』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 絲山秋子 女36歳
選考委員 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女57歳
5 「性根が座った不良性と小気味いい章立てで才能を感じさせるが、もっと大きいものを作り出せる人だと思った。」
石原慎太郎
男70歳
7 「つるつる読ませはするが印象がいかにも薄い。第一この題名がなんで英語なのか。どうして「ただの洒落よ」でいけないのか。」
宮本輝
男56歳
0  
河野多恵子
女77歳
0  
古井由吉
男65歳
0  
山田詠美
女44歳
10 「点在する人間関係が魅力的にやさぐれている。空気が乾いているのを感じて、自らの内側の湿り具合に気付くような作品。」
村上龍
男51歳
16 「好感を持った。だが受賞作として積極的に推す気にはなれなかった。主人公、あるいは主人公をデザインした作者が、「並列的」に描かれる作中の出来事の中で、何に対して執着しているのかが不明だったからだ。」
黒井千次
男71歳
11 「一見投げ遣りに見える暮しの中に意外に芯の通った節度が保たれ、それが周囲のいずれもおかしな男達の像を確かな線描のように捉えている書き方に好感を抱いた。」
三浦哲郎
男72歳
0  
池澤夏樹
男58歳
9 「特に会話が見事で、それがとりあえず元気に生きようとしている主人公と周囲の関係をうまく表現している。ただこの軽みが読後感を希薄にしているとも言えるので、その先にもう一つ何か欲しいところだ。」
選評出典:『文藝春秋』平成15年/2003年9月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



芥川賞 第130回候補  一覧へ

うみ せんにん
海の 仙人」(『新潮』平成15年/2003年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「The Shincho Monthly」併記
巻号 第100巻 第12号  別表記12月特大号/1187号
印刷/発行年月日 発行 平成15年/2003年12月1日
発行者等 編集兼発行者 矢野 優 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 388 表記上の枚数 表紙・目次 185枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×27行
×2段
本文ページ 143~196
(計54頁)
測定枚数 187
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>平成16年/2004年8月・新潮社刊『海の仙人』
>>平成19年/2007年1月・新潮社/新潮文庫『海の仙人』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 絲山秋子 女37歳
選考委員 評価 行数 評言
宮本輝
男56歳
0  
古井由吉
男66歳
0  
石原慎太郎
男71歳
0  
黒井千次
男71歳
4 「(引用者注:「ぐるぐるまわるすべり台」と共に)小説世界を作ろうとする姿勢には共感しても、意図が結実していない憾みを覚えた。」
村上龍
男51歳
0  
池澤夏樹
男58歳
5 「ふわふわと気持ちよく読めて推したのだが、賛同を得られなかった。こういう作風の評価は分析ではなく好悪で決まってしまうから。」
山田詠美
女44歳
10 「〈そんな詩みたいな暮らしがしてみたいわ〉と、女が言う。」「話が進むにつれて、その詩は、どんどん過剰になって行き、とうとう最後には、冬のソナタ?」
河野多恵子
女77歳
0  
三浦哲郎
男72歳
0  
高樹のぶ子
女57歳
0  
選評出典:『文藝春秋』平成16年/2004年3月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



芥川賞 第131回候補  一覧へ

きんろうかんしゃ
勤労感謝の 日」(『文學界』平成16年/2004年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第58巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 平成16年/2004年5月1日
発行者等 編集人 大川繁樹 発行人 鈴木文彦 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 16~30
(計15頁)
測定枚数 47
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>平成18年/2006年2月・文藝春秋刊『沖で待つ』所収
>>平成21年/2009年2月・文藝春秋/文春文庫『沖で待つ』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 絲山秋子 女37歳
選考委員 評価 行数 評言
古井由吉
男66歳
0  
石原慎太郎
男71歳
0  
河野多恵子
女78歳
12 「随分上達している。一部に疵があるし、鮮烈さには欠けるが、作品を超えて、人それぞれの祭日があるのだろうなあ、と読後につい思わせられたのは、この作品の力である。」
黒井千次
男72歳
5 「時代感覚の鋭さは認められるが見合いの場面に精彩を欠き、」
高樹のぶ子
女58歳
0  
宮本輝
男57歳
0  
山田詠美
女45歳
10 「この作者の持ち味は存分に出ているけれども、短か過ぎる。お楽しみはこれから、という所で終っちゃってる。」
池澤夏樹
男59歳
3 「短すぎて実力が見えない。」
選評出典:『文藝春秋』平成16年/2004年9月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -




とうぼう
逃亡くそたわけ』(平成17年/2005年2月・中央公論新社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「とうぼう」
印刷/発行年月日 発行 平成17年/2005年2月25日(初版)
発行者等 発行者 早川準一 印刷 三晃印刷(本文)、大熊整美堂(カバー・表紙・扉) 製本 小泉製本
発行所 中央公論新社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画・挿画・題字 阿部真理子 装幀 中央公論新社デザイン室 地図 石井美紀
総ページ数 168 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
40字
×16行
×1段
本文ページ 3~168
(計166頁)
測定枚数 245
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>書下ろし
>>平成19年/2007年8月・講談社/講談社文庫『逃亡くそたわけ』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
直木賞 直木賞 133回候補 一覧へ
候補者 絲山秋子 女38歳
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝
女73歳
13 「会話の妙に感動した。」「病気を持った男女二人の心の通い合いを九州の自然の中にばらまきながらつむいで行った作者の腕は見事という他はなかった。次の機会には必ず直木賞を受ける作家と思っている。」
阿刀田高
男70歳
26 「強い愛着を覚えた。サラリと書いているが企みは深い。」「貫くユーモアが上質だ。人間の造形も確かである。「精神を病んでいる者のビヘイビアではない」と他の委員から評されそれを認めざるをえなかった。」
五木寛之
男72歳
21 「この作家の方言に対する感性は卓抜なものがある。」「軽い意味でではなく、じつにセンスのある作家である。」
林真理子
女51歳
12 「作者の才能は認めるものの、小説のダイナミズムを感じることが出来なかった。今どき、純文学が、エンターテイメントがと言うつもりはないが、こういう作品がどうして直木賞候補にラインアップされたのかわからない。違う場所で評価を受ける作品であると思う。」
宮城谷昌光
男60歳
4  
渡辺淳一
男71歳
17 「題名が騒々しいわりに内容が薄い。」「肝腎の精神病者が普通の健常者にしか見えないし、健常なのに精神病者にされたのだとしたら、その背景をしっかり描くべきである。」「初めの「亜麻布二十エレは上衣一着に値する」とラストの「くそたわけっ」が、なんらつながらず、空疎な叫びに終わっている。」
津本陽
男76歳
15 「読ませる腕力がつよかった。」「おもしろい話にも結末が必要である。」「結末の盛りあがりがありそうで引っ張られたが、なかった。」
北方謙三
男57歳
10 「しっかりした文章で、方言なども効果的だったが、作者はなにかひとつ切実なものを忘れて、物語を構成したのだという気がした。」
井上ひさし
男70歳
25 「読者は絲山節を堪能するのだが、しかし(引用者注:主人公の)二人を追い詰めているはずの「日常」や「常識」が、まったく書き込まれていない。」「語り口に「狂った誠実さ」が欠けていて、すべてがあんまりあっさりしすぎている。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年9月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
中篇
章立て
「1」~「15」
時代設定 場所設定
[同時代]  福岡~大分~熊本~宮崎~鹿児島
登場人物
あたし(語り手、花田、大学生)
蓬田司(綽名・なごやん、名古屋生まれのサラリーマン)




芥川賞 第134受賞  一覧へ

おき
沖で 待つ」(『文學界』平成17年/2005年9月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第59巻 第9号  別表記9月号
印刷/発行年月日 発行 平成17年/2005年9月1日
発行者等 編集人 大川繁樹 発行人 重松 卓 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 46~67
(計22頁)
測定枚数 70
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>平成18年/2006年2月・文藝春秋刊『沖で待つ』所収
>>『文藝春秋』平成18年/2006年3月号
>>平成21年/2009年2月・文藝春秋/文春文庫『沖で待つ』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 絲山秋子 女39歳
選考委員 評価 行数 評言
河野多恵子
女79歳
45 「この作品には、全く無駄がない」「一人称、しかも話言葉という、無駄の生じる危険の多い形式を用いておりながら、その無駄のなさは小気味がよいほどで、正味のおいしさに富んでいる。」「職業の織り込まれ方の見事さには感心した。」「現代の本式の職業をこれほどまでに自由に書きこなした『沖で待つ』の新しさには瞠目する。」
石原慎太郎
男73歳
0  
山田詠美
女46歳
7 「友人でもなく、恋人でもなく、同僚。その関係に横たわる茫漠とした空気を正確に描くことに成功している。」
村上龍
男53歳
0  
宮本輝
男58歳
20 「私は二回読んだ。一回目は、いつもの絲山氏の世界だという感想しか持てなかったが、二回目に読み終えたとき、かなり印象が変わった。」「何年も実社会でもまれた人しか持ち得ない目が随所に光っている。」「あまりに小品ではあるが、氏の作家としての安定感は納得せざるを得ない。強く推す委員も多くて、私も受賞に賛成票を投じた。」
黒井千次
男73歳
25 「短さの中に必要かつ充分な内容を盛り込んだ秀作である。」「二人が女と男であるために、一見遠ざけられたかに思える性の谺が微かに響き返して来るところにも味わいがある。なによりも仕事の現場感覚が人物を支えているところに作の強みが宿っている。」
高樹のぶ子
女59歳
17 「(引用者注:“私”と“太っちゃん”の)二人の信頼関係はきちんと書かれているし心地良く読めるのだが、このような(引用者注:どちらかが先に死んだら相手のパソコンのハードディスクの記録を消す約束をしている)仕組みが置かれる以上、ハードディスクの中に何が入っているかが気になる。」「何かもうひとつ、短篇としてのコワさが欲しかった。」
池澤夏樹
男60歳
25 「この作の要点は恋愛ではない女と男の仲である。」「今回の作でこの二人の仲を描くのに力あったのは彼らの職場の生き生きとした記述だ。」「ふだんの友情はぬるいものだから、そのままではドラマ性が薄い。事故を契機に星形ドライバーが用いられることによって、短篇としての結構ができあがる。見事な話だと思う。」
選評出典:『文藝春秋』平成18年/2006年3月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧候補作家の群像選考委員の群像
選評の概要マップ || 受賞作家の一覧へ前の回へ次の回へ