芥川賞のすべて・のようなもの
第136回
  • =受賞者=
  • 青山七恵
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Last Update[H26]2014/6/20

青山七恵
Aoyama Nanae
生没年月日【注】 昭和58年/1983年1月20日~
受賞年齢 23歳11ヵ月
経歴 埼玉県大里郡妻沼町(現・熊谷市)出身。筑波大学図書館情報専門学群卒。旅行会社に勤める。
受賞歴・候補歴
備考
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芥川賞 第136受賞  一覧へ

びより
「ひとり 日和」(『文藝』平成18年/2006年秋季号[8月])
媒体・作品情報
誌名 「文藝」  別表記「ブンゲイ」「bungei」併記
巻号 第45巻 第3号  別表記秋季号/秋/autumn
作品名 別表記 目次・本文 ルビ有り「びより」
印刷/発行年月日 発行 平成18年/2006年8月1日
発行者等 編集人 吉田久恭 発行人 若森繁男 印刷人 北島義俊 印刷 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房新社(東京都)
総ページ数 (384) 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
32字
×21行
×2段
本文ページ 212~285
(計74頁)
測定枚数 234
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書誌
>>平成19年/2007年2月・河出書房新社刊『ひとり日和』所収
>>『文藝春秋』平成19年/2007年3月号
>>平成22年/2010年3月・河出書房新社/河出文庫『ひとり日和』
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候補者 青山七恵 女23歳
選考委員 評価 行数 評言
石原慎太郎
男74歳
59 「都会で過ごす若い女性の一種の虚無感に裏打ちされたソリテュードを、決して深刻にではなしに、あくまで都会的な軽味で描いている。」「寄宿先の設定も巧みだし、特に、その家から間近に眺め仰ぐ、多くの人間たちが行き来する外界の表象たる駅への視線は極めて印象的で、(引用者中略)村上龍氏の鮮烈なデビュー作『限りなく透明に近いブルー』の中の、(引用者中略)遅く目覚めた主人公が、開け放たれたままの扉の向こうにふと眺める外界の描写の、正確なエスキースに似た、優れた絵画的な描写に通うものがあった。」
村上龍
男54歳
42 「わたしは(引用者中略)推した。読んでいる途中から候補作であることを忘れ、小説の世界に入っていた。」「駅のホームは、作者が自らの視線と観察力を基に「構築」したものであり、作品全体のモニュメントのような象徴にもなり得ている。」「作者はそのような場所とその意味を、「意識的に」設定したわけではないだろう。」「作家は、視線を研ぎ澄ますことによって、意識や理性よりさらに深い領域から浮かんでくるものと接触し、すくい上げるのだ。」
池澤夏樹
男61歳
15 「とても上手に書けた小説である。」「ペルソナの配置も、各エピソードも、文章もいい。しかし何かが足りない。田中(引用者注:慎弥)さんと違って、無謀な意図がない。」「これまた授賞に賛成しなかったのはぼく一人だった。」
高樹のぶ子
女60歳
31 「若い女性のもったりとした孤独感が描かれていて、切ない。観念から出てきた作品ではなく、作者は日常の中に良質な受感装置を広げ、採るべきものを採って自然体で物語をつむいだ、かに見えるのは、実はかなりの実力を証明している。」「要点が押さえられているのに作意は隠されている。」
黒井千次
男74歳
16 「好感のもてる小説である。」「痛みや哀しみも淡々と〈わたし〉の上を過ぎていく。おそらく、まだ〈わたし〉の本当の生活が始ってはいないからだろう。むしろそれへの予感が作品を強く支えている。予感の陰影が鮮やかに浮かび上るところに力が感じられる。」
山田詠美
女47歳
8 「淡々とし過ぎて、思わず縁側でお茶を飲みながら、そのまま寝てしまいそう……日常に疲れた殿方にお勧め。私には、いささか退屈。」
宮本輝
男59歳
16 「今回、私は二作(引用者注:「ひとり日和」と「その街の今は」)を推した。」「主人公である二十歳の女性の、抑えた感情が終始一貫していて、それがこの小説に静かな哀しみの調べを奏でさせている。」「途中、冗長なところがあって、小説が長過ぎるのが欠点だが、読み終えると、それさえも、青春のけだるい生命力を表現するリズムと化していた。」
河野多恵子
女80歳
31 「落ちついて書いてある。この作者は見るべきところをしっかりと見ている。無駄がない。小説は表現するものであって、理屈で説明するものではないことも知っている。」「作者は極く若い人だが、若さの衒いや若さにまかせて書いている様子は全くない。私はこの人に本物の早熟を感じた。」
選評出典:『文藝春秋』平成19年/2007年3月号
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