芥川賞のすべて・のようなもの
第137回
  • =受賞者=
  • 諏訪哲史
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Last Update[H26]2014/6/20

諏訪哲史
Suwa Tetsushi
生没年月日【注】 昭和44年/1969年10月26日~
受賞年齢 37歳8ヵ月
経歴 愛知県名古屋市生まれ。國學院大學文学部哲学科卒。名古屋鉄道に勤務、のち退職。
受賞歴・候補歴
  • 第50回群像新人文学賞[小説部門](平成19年/2007年)「アサッテの人」
  • 第137回芥川賞(平成19年/2007年上期)「アサッテの人」
  • |候補| 第38回川端康成文学賞(平成24年/2012年)「先カンブリア」
備考
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芥川賞 第137受賞  一覧へ

ひと
「アサッテの 人」(『群像』平成19年/2007年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」  別表記表紙 「GUNZO」併記
巻号 第62巻 第6号
印刷/発行年月日 印刷 平成19年/2007年5月5日 発行 平成19年/2007年6月1日
発行者等 編集人 唐木 厚 発行人 内藤裕之 印刷人 足立直樹 印刷所 凸版印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 420 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×23行
×2段
本文ページ 6~72
(計67頁)
測定枚数 196
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書誌
>>平成19年/2007年7月・講談社刊『アサッテの人』
>>『文藝春秋』平成19年/2007年9月号
>>平成22年/2010年7月・講談社/講談社文庫『アサッテの人』
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候補者 諏訪哲史 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
小川洋子
女45歳
35 「この語り手は小説に追いすがってもいないし、いじけてもいない。彼はやすやすと小説の枠を越え、ただひたすら叔父さんの発する声の響きにのみ耳を澄ませた。」「私が最も心惹かれたのは、言語の問題が、他人や社会との関わり合いの難しさを描く方向へ向かっていない点だった。」「初めての選考で『アサッテの人』に出会えたのは幸運だった。」
川上弘美
女49歳
13 「(引用者注:「主題歌」と共に)切実さがあると私は思った。」「実は多くの人がかかえる、「生きて言葉を使って人と関係を持たねばならぬということ」の覚束なさを、ていねいに表現している。」「私は(引用者注:「アサッテの人」と「主題歌」の)両作品を推した。」
池澤夏樹
男62歳
23 「おもしろかった。これは哲学的な英雄譚である。」「甥が遺された断片的な資料と自分の記憶のみを用いてこの男の像を描こうと悪戦苦闘する過程がそのまま小説となる。大事なのはこの困難な課題を積載できるだけのしっかりした文章の力を作者が持っていることだ。」
石原慎太郎
男74歳
44 「私の懸念?の通り多くの選者の支持を得て当選となった。」「この作品に関する限り、作者の持って回った技法は私には不明晰でわずらわしいものでしかなかった。」「文中に出てくる『声の暴発』なるものを活字の四倍大の黒い四角で示すとか、最後に『読者への便宜を図るため』として『叔父の肉筆によるオリジナルな平面図』なるものを付記しているのは、作者の持つ言葉の限界を逆に露呈しているとしかいいようない。」
高樹のぶ子
女61歳
34 「候補作中最も重量を感じさせた作品だった。この一作に込めたエネルギーの大きさにまず圧倒され、いろいろ欠点を指摘するのは簡単だが、ほかの選考委員が推すなら賛成するつもりだった。」「エッシャーの騙し絵のように、ブリューゲルの風刺画のように、巧妙な入れ子構造になっていて、ときどき入れ子の隙間から作者が顔を出す。その顔が「壊す人」とは思えないほどカワイイ。従来からの小説に恨みを持ってない無垢な顔だ。これぞクセモノ。」
村上龍
男55歳
9 「わたしは推さなかった。退屈な小説だったからだ。」「装飾を引き剥がすと「コミュニケーション不全」と「生きにくさ」だけが露わになる。」
黒井千次
男75歳
28 「いささか入り組んだ構成は、しかしそうでもしなければ捉えることの不可能な「アサッテの方角」にあるものを掴む上での必然であったと思われる。」「日常性との緊張関係がこの特異な作品世界を終始しっかりと支えている。可笑しく、寂しく、仄温かに湿ったこの秀作の受賞を喜びたい。」
宮本輝
男60歳
12 「言語についてのある種の哲学的論考が、私には所詮観念にすぎない思考の遊びに思えて受賞作として推せなかったが、それをよしとする委員が大勢を占めた。」
山田詠美
女48歳
8 「選考委員になって以来、初めて候補作を読んで吹き出した。それも何度も。愉快で、馬鹿馬鹿しく、やがて哀しいゲームに身を投じた気持。」
選評出典:『文藝春秋』平成19年/2007年9月号
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