芥川賞のすべて・のようなもの
第153回
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Last Update[H28]2016/4/12

又吉直樹
Matayoshi Naoki
生没年月日【注】 昭和55年/1980年6月2日~
受賞年齢 35歳1ヵ月
経歴 大阪府寝屋川市生まれ。北陽高校卒。平成11年/1999年にNSC東京校に入学。お笑いコンビ「ピース」を結成し、芸能活動を行う。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第28回三島由紀夫賞(平成26年/2014年度)『火花』
  • 第153回芥川賞(平成27年/2015年上期)「火花」
  • 第50回新風賞(平成27年/2015年)『火花』
  • 第2回沖縄書店大賞[文芸書部門](平成28年/2016年)『火花』
  • |第10位| 第13回2016年本屋大賞(平成28年/2016年)『火花』
備考
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ひばな
火花」(『文學界』平成27年/2015年2月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第69巻 第2号  別表記2月号
印刷/発行年月日 発行 平成27年/2015年2月1日 発売 平成27年/2015年1月7日
発行者等 編集人 武藤 旬 発行人 吉安 章 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社 DTP制作 株式会社ローヤル企画
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 312 表記上の枚数 表紙・背・目次 230枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 9~79
(計71頁)
測定枚数 224
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書誌
>>平成27年/2015年3月・文藝春秋刊『火花』
>>『文藝春秋』平成27年/2015年9月号
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候補者 又吉直樹 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
宮本輝
男68歳
30 「受賞作に推した。この作者がいま話題のお笑い芸人であり「火花」はすでに六十万部を超えているとかはまったく関係がない。」「読み始めると、生硬な「文学的」な表現のなかに純でひたむきなものを感じ始めた。」「自分がいま書こうとしている小説に、ひたむきに向き合いつづけた結果として、「火花」のなかにその心があぶりだされたのであろう。」
川上弘美
女57歳
17 「こんな人たち(引用者注:作中の「僕」や「先輩」)と同僚だったり血縁だったり親密な仲になったりしたら大変だよ、と内心でどきどきしながら、それでも好きになったのです。」「(引用者注:「火花」と共に)人間が存在するところにある、矛盾と、喜びと、がっかりと、しょぼい感じと、輝くような何か(それはとてもささやかなものですが)が、(引用者中略)たくさんありました。」
山田詠美
女56歳
12 「ウェル・ダン。これ以上寝かせたら、文学臭過多になるぎりぎりのところで抑えて、まさに読み頃。」「きっと、この作者の心身にも数多くの大事なものが吸収されているんでしょうね。」
小川洋子
女53歳
16 「『火花』の語り手が私は好きだ。」「他人を無条件に丸ごと肯定できる彼だからこそ、天才気取りの詐欺師的理屈屋、神谷の存在をここまで深く掘り下げられたのだろう。『火花』の成功は、神谷ではなく、“僕”を見事に描き出した点にある。」
高樹のぶ子
女69歳
11 「優れたところは他の選者に譲る。私が最後まで×を付けたのは、破天荒で世界をひっくり返す言葉で支えられた神谷の魅力が、後半、言葉とは無縁の豊胸手術に堕し、それと共に本作の魅力も萎んだせいだ。」
堀江敏幸
男51歳
17 「描写の上滑りも、反復の単調さにも彼は気づいている。しかし最後まで歩くことで、身の詰まった浮き袋を手にしえたのだ。あとはその、自分のものではない球体の重みを、お湯の外でどう抱き抱えていくかだろう。」
村上龍
男63歳
41 「「文学」へのリスペクトが感じられ、かつとてもていねいに書かれていて好感を持ったが、積極的に推すことができなかった。」「「長すぎる」と思ったからだ。」「新人作家だけが持つ「手がつけられない恐さ」「不思議な魅力を持つ過剰や欠落」がない。だが、それは、必然性のあるモチーフを発見し物語に織り込んでいくことが非常に困難なこの時代状況にあって、「致命的な欠点」とは言えないだろう。」
島田雅彦
男54歳
19 「寝ても覚めても笑いを取るネタを考えている芸人の日常の記録を丹念に書くことで、図らずも優れたエンターテインメント論に仕上がった。」「漫才二十本分くらいのネタでディテールを埋め尽くしてゆけば、読み応えのある小説が一本仕上がることを又吉は証明したことになるが、今回の「楽屋落ち」は一回しか使えない。」
奥泉光
男59歳
24 「二人のやりとりと状況説明が交互に現れる叙述はやや平板だ。」「叙情的な描写はあるものの、「小説」であろうとするあまり、笑芸を目指す若者たちの心情の核への掘り下げがなく、何か肝心のところが描かれていない印象をもった。作者の力量は認めつつも、選考会では自分は受賞とすることに反対した」
選評出典:『文藝春秋』平成27年/2015年9月号
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