芥川賞のすべて・のようなもの
第155回
  • =受賞者=
  • 村田沙耶香
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Last Update[H29]2017/1/18

村田沙耶香
Murata Sayaka
生没年月日【注】 昭和54年/1979年8月14日~
受賞年齢 36歳11ヵ月
経歴 千葉県印西市出身。玉川大学文学部芸術文化コース卒。平成15年/2003年「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作を受賞。
受賞歴・候補歴
備考
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芥川賞 第155受賞  一覧へ

にんげん
「コンビニ 人間」(『文學界』平成28年/2016年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「bungakukai」併記
巻号 第70巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 平成28年/2016年6月1日 発売 平成28年/2016年5月7日
発行者等 編集人 武藤 旬 発行人 吉安 章 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社 DTP制作 株式会社ローヤル企画
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×24行
×2段
本文ページ 98~163
(計66頁)
測定枚数 205
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書誌
>>平成28年/2016年7月・文藝春秋刊『コンビニ人間』
>>『文藝春秋』平成28年/2016年9月号
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候補者 村田沙耶香 女36歳
選考委員 評価 行数 評言
山田詠美
女57歳
12 「コンビニという小さな箱とその周辺。そんなタイニーワールドを描いただけなのに、この作品には小説のおもしろさのすべてが、ぎゅっと凝縮されて詰まっている。十数年選考委員をやって来たが、候補作を読んで笑ったのは初めて。」
奥泉光
男60歳
27 「「コンビニ人間」を推そうと考えて臨んだ」「人は誰しも自分の言葉を喋り、自らの欲望に従って行動しているように見えて、じつはほかの誰かの言葉や欲望を模倣しているにすぎない――と、このあたりの事情は数多の思索者によって論究されてきたわけだけれど、本作はこの人間世界の実相を、世間の常識から外れた怪物的人物を主人公に据えることで、鮮やかに、分かりやすく、かつ可笑しく描き出した。」「傑作と呼んでよいと思います。」
村上龍
男64歳
87 「「現実を描き出す」それは小説が持つ特質であり、力だ。」「今に限らず、現実は、常に、見えにくい。複雑に絡み合っているが、それはバラバラになったジグソーパズルのように脈絡がなく、本質的なものを抽出するのは、どんな時代でも至難の業だ。作者は、「コンビニ」という、どこにでも存在して、誰もが知っている場所で生きる人々を厳密に描写することに挑戦し、勝利した。」
島田雅彦
男55歳
25 「セックス忌避、婚姻拒否というこの作者にはおなじみのテーマを『コンビニ人間』というコンセプトに落とし込み、奇天烈な男女のキャラを交差させれば、緩い文章もご都合主義的展開も大目に見てもらえる。巷には思考停止状態のマニュアル人間が自民党の支持者くらいたくさんいるので、風俗小説としてのリアリティはあるが、主人公はいずれサイコパスになり、まともな人間を洗脳してゆくだろう。」
堀江敏幸
男52歳
22 「指のささくれを一本ずつ抜いていくような心理の詰め方が逆にユーモアを生み、異物を排除する正常さの暴力をあぶり出す。読後に差し込む不思議な明るさに、強く引き寄せられた。」
小川洋子
女54歳
26 「社会的異物である主人公を、人工的に正常化したコンビニの箱の中に立たせた時、外の世界にいる人々の怪しさが生々しく見えてくる。あるいは、明らかな奇人、白羽が主人公の部屋で一緒に暮らすうち、思いがけず凡庸な正体を露呈してしまう。あやふやな境界を自在に伸び縮みさせる、このあたりの展開を面白く読んだ。」
高樹のぶ子
女70歳
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宮本輝
男69歳
20 「職場というものが、その仕事への好悪とはべつに、そこで働く人間の意識下に与える何物かを形づくっていくさまを、村田さんは肩肘張らずに小説化してみせた。」「その手腕は見事であって、わたしは芥川賞にふさわしいと思った。」
川上弘美
女58歳
11 「おそろしくて、可笑しくて、可愛くて(選評で「可愛い」という言葉を初めて使いました)、大胆で、緻密。圧倒的でした。」「(引用者注:「美しい距離」と共に)強く推しました。」
選評出典:『文藝春秋』平成28年/2016年9月号
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