芥川賞のすべて・のようなもの
第18回
  • =受賞者=
  • 東野邊 薫
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Last Update[H29]2017/9/20

東野邊薫
Tonobe Kaoru
生没年月日【注】 明治35年/1902年3月9日~昭和36年/1961年6月25日
受賞年齢 41歳10ヵ月
経歴 本名=野辺慎一。福島県二本松市生まれ。早稲田大学高等師範部国漢文科卒。高校教諭のかたわら創作を続ける。
受賞歴・候補歴
  • サンデー毎日懸賞小説当選(昭和16年/1941年)「国土」
  • 第18回芥川賞(昭和18年/1943年下期)「和紙」
備考
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芥川賞 第18受賞  一覧へ

わし
和紙」(『東北文學』昭和18年/1943年4月)
媒体・作品情報
測定媒体 昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第3巻』
形態 四六判 上製
総ページ数 444 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×21行
×2段
本文ページ 187~225
(計39頁)
測定枚数 97
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書誌
>>『文藝春秋』昭和19年/1944年3月号
>>昭和21年/1946年7月・築地書店刊『和紙』所収
>>昭和21年/1946年10月・小山書店刊『日本小説代表作全集 第13 昭和19・20年』所収
>>昭和24年/1949年10月・小山書店刊『芥川賞全集 第5巻』所収
>>昭和46年/1971年12月・五月書房刊『和紙 東野辺薫作品集』所収
>>昭和51年/1976年5月・家の光協会刊『土とふるさとの文学全集2 土の哀歓』所収
>>昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第3巻』所収
>>昭和60年/1985年11月・福島民報社刊『ふくしまの文学1 小説戦前篇』所収
>>平成6年/1994年3月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第8巻 福島』所収
>>平成13年/2001年10月・郷土出版社刊『福島県文学全集 第1期小説編 第3巻 昭和編1』所収
>>平成26年/2014年3月・講談社/講談社文芸文庫『福島の文学 11人の作家』所収
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候補者 東野邊薫 男41歳
選考委員 評価 行数 評言
川端康成
男44歳
4 「(引用者注:「和紙」か「淡墨」かを)選びたかった。」「「和紙」一篇に異存はない。満場一致殆ど一瞬に決定を見た。嘗てない簡明な決定だった。」
横光利一
男45歳
5 「整理に苦心を払った美しい作品である。手に余った滴りのないのが難点かと思われるが、上手の腕から水は洩れていない教養がうかがわれ、読後の感は刺戟を残さず無事な纏まりに好意を集めた。」
瀧井孝作
男49歳
8 「素直な明るい筆致で、分り易く描いてあった。読後の気持もよかった。」「紙漉業の事をわりに精細に写して、家庭の入組んだ普通の小説風の場面はわりにあっさり写してあった。このようなやり方も一つの新しい手法だろうと思った。」
岸田國士
男53歳
5 「私は「和紙」を推すことにした。」「健康な美しさとでも云うべきものがあり、「和紙」という標題の象徴が、作品の感触のなかに見事に生かされている点を小説として最も高く評価したいからである。」
河上徹太郎
男42歳
10 「皆が一番ひかれたのは、結局此の作品の中に何ともいえぬ心和やかなものがあったからであろう。此の和やかさは(引用者中略)主人公の周囲の人々に対する美しい心に現れている許りではなく、例えば紙漉きの場面なんかにもよく出ている。そういうものこそ作者の作家としての素質のよさというものだと思う。他に若干未熟さや粗雑さがあっても進んで推薦する所以である。」
片岡鐵兵
男50歳
7 「おっとりとした心構えで、よい人間を描いている。」「「和紙」は日本人的性格の象徴でもあろうが、その生産過程と、その生産への執着と、もう少し物語の進行に生かせ切れていたら文句のないところであろう。「きれいごと」ばかりが採り上げられてあるなどという非難は俗っぽい批評だと思う。」
火野葦平
男37歳
8 「まことにうまい作品で、今度の芥川賞とすれば、もとより、申し分はないが、私には小説作法というものに気をつかいすぎているようで、そこに首を傾げるものがあった。」「しかし、出征した兵隊の妻となるべき女を、家の者がいたわり、また、いたわられながら、いろいろ気をつかっている女の気持などがよくあらわれていて、私はときどき涙をもよおした。」
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和19年/1944年3月号)
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