芥川賞のすべて・のようなもの
第4回
受賞作家の群像 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
候補作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
マップ

受賞作家の一覧へ
前の回へ後の回へ
Last Update[H27]2015/5/2

富沢有為男
Tomisawa Uio
生没年月日【注】 明治35年/1902年3月29日~昭和45年/1970年1月15日
受賞年齢 34歳10ヵ月
経歴 大分県大分市生まれ。東京美術学校(現・東京芸術大学)中退。新愛知新聞に漫画記者として入社。画家として帝展入選、フランス留学を経験。
受賞歴・候補歴
備考
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


芥川賞 第4受賞  一覧へ

ちちゅうかい
地中海」(『東陽』昭和11年/1936年8月号)
媒体・作品情報
誌名 「東陽」  別表記表紙 「東邦美術雜誌」併記
巻号 第1巻 第4号  別表記8月号
作品名 別表記 「地中
印刷/発行年月日 印刷納本 昭和11年/1936年7月5日 発行 昭和11年/1936年8月1日
発行者等 編輯者 牧野吉 発行者 松室重行 印刷所 三秀舎(東京市) 原色版 寫眞版 齋藤任弘
発行所 林書房(東京市)
総ページ数 192 表記上の枚数 目次 150枚 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×23行
×2段
本文ページ 151~187
(計37頁)
測定枚数 125
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>『文藝春秋』昭和12年/1937年4月号
>>昭和12年/1937年6月・新潮社/新選純文学叢書『地中海・法廷』所収
>>昭和13年/1938年9月・書物展望社刊『芥川賞全集 第5巻』所収
>>昭和15年/1940年12月・朱雀書林刊『芥川賞全集2』所収
>>昭和21年/1946年8月・時代社刊『地中海』所収
>>昭和23年/1948年☆月・教育社刊『地中海』所収
>>昭和23年/1948年☆月・時代社刊『地中海』所収
>>昭和24年/1949年6月・小山書店刊『芥川賞全集 第1巻』所収
>>昭和40年/1965年4月・現代芸術社刊『芥川賞作品全集 第1巻』所収
>>昭和45年/1970年10月・集団形星刊『富沢有為男選集』所収
>>昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第1巻』所収
>>昭和60年/1985年11月・福島民報社刊『ふくしまの文学1 小説戦前篇』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 富沢有為男 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
佐藤春夫
男44歳
33 「自分は第一流の作品と認めた。」「「普賢」の逞しくて高い文学精神、「地中海」の本格的でしかも清新な趣のある作風、どちらが当選しても不足はないが、同時にどちらかを捨てるだけの気持にもなれない。」「通俗性も問題になったが、それは小説の本質としてなければならない程度の当然のもので、卑しい通俗性でないと思う。」「二篇を同じく当選と決定になった時には自分は何やら安堵の吐息が出るような気持で臨機に最も適当な処置をとってくれた菊池氏に感謝した。」
横光利一
男38歳
19 「(引用者注:石川淳と)ともに芥川賞を受けるに充分な人と思う。」「ひとり作者の楽しんでいる作であるが、この作は人々をも共に作者と楽しましめる腕を充分に信じて後の悠然とした仕事である。」「外界の美しさが精神の美に優った危機の上で、纏綿とする人間に視線を注いだ作者の鋭い着想を賞讃したいに拘わらず、それにしてもなお作者の眼に不安を感じるのは、作者もともに絵画として終ったからであろう。小説は子の後から起るべきと思う。」
久米正雄
男45歳
2 「富沢有為男が無名又はそれに準ずる「新人」ということであれば問題なく「地中海」だ。」
瀧井孝作
男42歳
13 「(引用者注:「普賢」とともに)図抜けて佳いと思った。」「現実直写のつよい文体で、事柄がハッキリ簡潔に正確に描いてあり空虚な箇所が少しもなく、一と息に読み通せた。」「南仏の風物が背景にされて男女関係のスリルがよく描写されている。」「芥川賞は一期一人と云う建前だが、この二人(引用者注:石川淳、富沢有為男)の二作はどちらにも甲乙はつけ難く、今回は特別に二人二作を推選した。」
小島政二郎
男43歳
13 「間然するところのない描写小説の傑作だと思う。全体を、作者の気稟で美しく包んで、包み切っている。」「包み切っている為めに、豊かな、いい意味の、本当の意味の、芸術本来の美しい余裕が、芳香となって湛えられているのだと思う。調和の美と、力の美とを併せ持っている見事さ。その中に生かされている作中人物の個性も、如実である。」「一票を「地中海」に投じた」
室生犀星
男47歳
5  
川端康成
男37歳
0  
佐佐木茂索
男42歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第一巻』昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和12年/1937年3月号)
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧候補作家の群像選考委員の群像
選評の概要マップ || 受賞作家の一覧へ前の回へ次の回へ