芥川賞のすべて・のようなもの
第63回
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Last Update[H26]2014/6/20

古山高麗雄
Furuyama Komao
生没年月日【注】 大正9年/1920年8月6日~平成14年/2002年3月11日
受賞年齢 49歳11ヵ月
経歴 朝鮮・新義州生まれ。旧制第三高校文科丙類中退。太平洋戦争では南方に出兵。戦後、日本映画教育協会、河出書房、教育出版、芸術生活社等を経て、『季刊藝術』に同人として参加、創作を始める。
受賞歴・候補歴
備考
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芥川賞 第63受賞  一覧へ

ユイット よあ
「プレオー 8の 夜明け」(『文芸』昭和45年/1970年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「文芸」
巻号 第9巻 第4号  別表記4月号
印刷/発行年月日 発行 昭和45年/1970年4月1日
発行者等 編集者 寺田 博 発行者 中島隆之 印刷者 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房新社(東京都)
総ページ数 264 表記上の枚数 目次 106枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 10~45
(計36頁)
測定枚数 107
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書誌
>>昭和45年/1970年8月・講談社刊『プレオー8の夜明け』所収
>>『文藝春秋』昭和45年/1970年9月号
>>昭和47年/1972年3月・毎日新聞社刊『戦争文学全集6』所収
>>昭和47年/1972年7月・河出書房新社/新鋭作家叢書『古山高麗雄集』所収
>>昭和48年/1973年3月・講談社刊『現代の文学35 古山高麗雄・清岡卓行・阿部昭・坂上弘』所収
>>昭和49年/1974年9月・講談社/講談社文庫『プレオー8の夜明け』所収
>>昭和52年/1977年8月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系94 柏原兵三・坂上弘・高井有一・古山高麗雄集』所収
>>昭和57年/1982年9月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第8巻』所収
>>昭和63年/1988年2月・小学館刊『昭和文学全集 第29巻 石原慎太郎・城山三郎・古山高麗雄・小田実・筒井康隆・富岡多恵子・中上健次・津島佑子・森敦』所収
>>平成13年/2001年5月・文藝春秋刊『二十三の戦争短編小説』所収
>>平成13年/2001年7月・講談社/講談社文芸文庫『プレオー8の夜明け―古山高麗雄作品選』所収
>>平成16年/2004年3月・文藝春秋/文春文庫『二十三の戦争短編小説』所収
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候補者 古山高麗雄 男49歳
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男63歳
24 「一位「プレオー8の夜明け」、二位「無明長夜」ということで銓衡の席に臨んだ。」「作品の質はどこから見てもはっきりしたもの」「この作品のよさも、面白さも、作者の居坐り方が全篇を貫いていることで、こういう作品にぶつかると、他の作品の心理描写や風景描写が迂遠な作りものに見えてくるからふしぎである。」
石川達三
男65歳
12 「今回は(引用者注:「プレオー8の夜明け」「無明長夜」「証人のいない光景」の中から)当選作二篇と信じた。」「達者な筆つきで、なかなかの才気を感じさせる。悪ふざけが有ると指摘した人もあったが、平衡感覚のすぐれた作家で、適当に悪ふざけを切り上げるこつ(原文傍点)も心得ているらしい。」
三島由紀夫
男45歳
13 「(引用者注:「無明長夜」と)まったく対照的な作風で、甲乙をつけがたい」「体験曲折の上に、悲喜哀歓と幸不幸に翻弄された極致に、デンとあぐらをかいた、晴朗そのもののノンシャラントな作品で、苦味のある洗煉は疑いようがない。しかしこうまで見事に腰の坐ったノンシャランスは危険である。今度はこれに対して、どんな野暮な批評も可能になるからである。」
丹羽文雄
男65歳
15 「ある審査員が今回は(引用者注:受賞作を)二つにしたいと提案したので、私はすぐ賛成した。」「満を持していて、ようやく弓をはなれたといった思い残りのない、すがすがしさを感じさせる。作品がいよいよ作者の手をはなれたときの感情である。羨しいとさえ思った。」
舟橋聖一
男65歳
21 「在監中のユーモラスな日常の説明を評価されて当選したが、悪ふざけなところもあって、私には物足りなかった。」「危機感を省略したところが不満である。それを隠して明るい雑居生活を書いたところにユニークなものがあるというのは強弁である。」「筆力は旺盛だが、ユーモアに隠れて大事な部分を逃げているようだ。」「最終的には、他の候補作より頭抜けているので、(引用者中略)授賞作とすることに、私は同意した。」
大岡昇平
男61歳
7 「円熟という芥川賞では珍しい要素が加わっていて、群を抜いていた。私自身、二十年前に同じような外地の収容所を題材としながら、古山氏の域に達しなかったので、特にこの作品には弱いのである。」
川端康成
男71歳
4 「暗く重い体験を、明るく軽く書いた気持は、よく察しられるのだけれども、よく察しられるなどということは、作品の真の成功ではないように思う。」
石川淳
男71歳
2 「一応は書けているようだが、すでに決定したもののことを、とやこういうにおよばない。」
永井龍男
男66歳
5 「「プレオー8の夜明け」と「無明長夜」のどちらかだろうと決めて銓衡会へ出かけ、一篇と限られたならば前者に票を入れるつもりだった」
中村光夫
男59歳
14 「推そうとはっきり思いました。こんなことはめったにありません。」「その魅力は、ぎごちなさが、作者自身意識しない素質の独自性を感じさせるところにあります。」「平衡感覚の力技と苦いユーモアがその最も目につきやすい特色でしょう。」
瀧井孝作
男76歳
9 「戯画化は面白いとしても、この文章までも軽軽しいフザケぶりには少し感心できなかった。むかしの鳥羽僧正の絵巻「鳥獣戯画」は、世相風刺の烏滸絵と云われたが、白描の筆力が光って美しかった。戯画化小説でも「鳥獣戯画」ほどの筆力が出たら申し分ないが……。」
選評出典:『芥川賞全集 第八巻』昭和57年/1982年9月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和45年/1970年9月号)
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