芥川賞のすべて・のようなもの
第66回
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Last Update[H26]2014/6/20

東峰夫
Higashi Mineo
生没年月日【注】 昭和13年/1938年5月15日~
受賞年齢 33歳8ヵ月
経歴 本名=東恩納常夫(ヒガシオンナ・ツネオ)。フィリピン・ダバオ市生まれ、沖縄県コザ市(現・沖縄市)出身。沖縄県立コザ高校中退。米空軍基地勤務等を経て、昭和39年/1964年に集団就職で上京、数々の職に就く。
受賞歴・候補歴
  • 第33回文學界新人賞(昭和46年/1971年)「オキナワの少年」
  • 第66回芥川賞(昭和46年/1971年下期)「オキナワの少年」
備考
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しょうねん
「オキナワの 少年」(『文學界』昭和46年/1971年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第25巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 発行 昭和46年/1971年12月1日
発行者等 編集兼発行人 印南 寛 印刷人 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 264 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 18~50
(計33頁)
測定枚数 99
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書誌
>>『文藝春秋』昭和47年/1972年3月号
>>昭和47年/1972年5月・文藝春秋刊『オキナワの少年』所収
>>昭和55年/1980年9月・文藝春秋/文春文庫『オキナワの少年』所収
>>昭和57年/1982年10月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第9巻』所収
>>平成2年/1990年7月・国書刊行会刊『沖縄文学全集 第7巻 小説2』所収
>>平成6年/1994年9月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第54巻 沖縄』所収
>>平成15年/2003年5月・勉誠出版刊『沖縄文学選―日本文学のエッジからの問い』所収
>>平成19年/2007年2月・日本文学館刊『オキナワの少年』
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候補者 東峰夫 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男64歳
9 「しゃれた新鮮な感じの作品として評価されたが、私にはよく判らなかった。」「一番の問題は、読んでいて絶えず心象が定着しないもどかしさと焦らだちを覚えることだった。」「しかし、才能ある新人ということで、この作家の授賞にいささかも異存はない。」
吉行淳之介
男47歳
7 「私の推したのは、「オキナワの少年」と「玩具の兵隊」であった。」「おそらくずいぶんの努力の末にノンシャラン風の文体をつくり出したのは、手柄である。ただ、終りのところ、少年が家出先を無人島ときめたのは、あまりおもしろくない。この作品の成功は、主人公が少年であることが大きなポイントで、これからの作者は苦しむだろう。」
永井龍男
男67歳
10 「(引用者注:「玩具の兵隊」と)作の出来上りは別として相似を感じた。」「(引用者注:「玩具の兵隊」に比べると)冒険へのスタートで筆を終えている」
中村光夫
男60歳
7 「欠点の多い作品と思われました。」「いくぶんわざとらしい文体で、少年の感受性を造型することに一応成功していますが、そこに描きだされる「オキナワ」は型にはまった沖縄で、そのためか、結末の主人公の脱出の意欲もただ話を面白くだけという印象しかあたえられません。」
大岡昇平
男62歳
6 「占領時代の沖縄の世相が、逃げたい心を通して、納得できる。文学的に幼い部分もあるが、この作家はとにかく一つの世界を持っているのである。」
安岡章太郎
男51歳
9 「たしかに私にも一応おもしろく読めたし、その軽快な筆致はかなり快適なものであった。しかし、(引用者中略)じつは少年の自由というのは本当の意味で自由なわけではなく、新鮮さもまた見掛け倒しのものに過ぎないようにも思われた。」「もう二、三作みてから賞になってもいいように思う。」
瀧井孝作
男77歳
5 「方言もうまく使って、まあ読ませるが、少し他愛のない感じもした。――素質のある人なら、受賞すれば、更によい作が出来るから、私は、授賞に反対はしなかった。――」
丹羽文雄
男67歳
7 「ひさしぶりに新鮮な感銘を受けた。沖縄の日常語を大胆に駆使しているので、目新しい感じを受けたのであったが、新鮮と形容するのでは語弊があるかも知れない。」「濃厚な風俗性が単なる読物に落ちていない点がよろしい。」「二篇(引用者注:「オキナワの少年」と「玩具の兵隊」)を推した」
舟橋聖一
男67歳
16 「好感の持てる佳篇であった。」「終末の無人島行きが取って付けたようで苦しいが、これは沖縄から日本への脱出としたほうが現実感(ルビ:リアリティ)がもっと出たのではないか。」「沖縄の風土の住みよさと住みにくさが、もう一つ書けていたら、この作を推しきれなかった委員たちの票数を加えることができたかもしれない。素直で新鮮で、しかもなかなか小味がきいている。」
選評出典:『芥川賞全集 第九巻』昭和57年/1982年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和47年/1972年3月号)
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