芥川賞のすべて・のようなもの
第68回
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Last Update[H26]2014/6/20

山本道子
Yamamoto Michiko
生没年月日【注】 昭和11年/1936年12月4日~
受賞年齢 36歳1ヵ月
経歴 本名=古屋道子、旧姓=山本。東京市中野区生まれ。跡見学園短期大学(現・跡見学園女子大学短期大学部)国文科卒。在学中より創作・詩作を続け、詩誌『歴程』同人となり、詩集を発表。結婚後、夫とともに昭和43年/1968年より3年間オーストラリア居住。帰国後、新潮新人賞を受賞。
受賞歴・候補歴
備考
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芥川賞 第68受賞  一覧へ

にわ
「ベティさんの 庭」(『新潮』昭和47年/1972年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「THE SHINCHO^」併記
巻号 第69巻 第12号  別表記11月増大号/813号
印刷/発行年月日 発行 昭和47年/1972年11月1日
発行者等 編集兼発行者 酒井健次郎 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 324 表記上の枚数 目次 140枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 6~49
(計44頁)
測定枚数 132
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書誌
>>昭和48年/1973年2月・新潮社刊『ベティさんの庭』所収
>>『文藝春秋』昭和48年/1973年3月号
>>昭和52年/1977年3月・新潮社/新潮文庫『ベティさんの庭』所収
>>昭和57年/1982年10月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第9巻』所収
>>平成7年/1995年9月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第55巻 海外編』所収
>>平成10年/1998年7月・角川書店刊『女性作家シリーズ17 安西篤子・山本道子・岩橋邦枝・木崎さと子』所収
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候補者 山本道子 女36歳
選考委員 評価 行数 評言
中村光夫
男61歳
7 「均衡のとれた力作であり、危な気のない出来です。」「しかしこの自然で素直な筆づかいが次第に単調に陥るのは、そこに描かれた生活が変化に乏しいからだけではないので、作者の成長のために、ここにできかけている枠を壊す必要があるのではないかと思います。」
永井龍男
男68歳
4 「「ベティさんの庭」を推した。前作「魔法」から着実な成長があり、個性を伸ばしている点に敬服した。あれこれ眼を移さないので、作品が静かであった。」
安岡章太郎
男52歳
11 「或る意味で素人の強さをもった作品である。」「(引用者注:新潮同人雑誌賞で読んだときより)少女趣味がなくなり、海外の日本人の生活が素直にえがかれていて、共感を呼んだ。ただ、素直なだけに単調であり、読後の印象はこの枚数に較べて軽い読物という気がした。」
吉行淳之介
男48歳
8 「詩人だが、小説家としての、それもストーリー・テラーの才能があるとみえる。上手な作品で、枠の中で物語は見ごとに進行して終るが、欲張ったことをいえばその枠をはじき飛ばす力がない。」
瀧井孝作
男78歳
8 「郷愁の心持が素直に描いてあった。」
大岡昇平
男63歳
10 「題材と技巧のバランスが取れていて、驚くべき自然さが現れた。幸運な秀作であった。」「(引用者注:新潮新人賞受賞から)一年の間に題材の純化と統一において、急速な成長が見られるのは、珍しい場合だと思った。」「最初からこの二作(引用者注:「ベティさんの庭」と「れくいえむ」)にほぼ同数の過半数票が集中し、最後までその比率はかわらなかった。」
舟橋聖一
男68歳
13 「平凡で素直なタッチを買われたらしい。が、自然的とか丁寧さとかは悪いことではないにしても、特にとりたてて言うほどのこともない。その代り、どぎつさ(原文傍点)とかえげつなさ(原文傍点)とかがないから、多人数で銓衡するような場合には、票数がよく集る。」「この人はまもなく作家生活の壁に突き当るだろう。主婦の生活と書く生活の矛盾に早くも悩んでいるようだが、それを乗り切れば、将来性も出てこよう。」
丹羽文雄
男68歳
9 「ジャパニーズワイフの日常性が狙いで具体的に描かれていたのが目新しく、これまでこうした作品が生れなかったのが不思議なくらいである。ただ一ヵ所気になったのは、最後のところで夫が白人女を秘書として飛行機で発つところで、嫉妬したり、捨てられたと動揺するところが私には奇異に思われた。」
井上靖
男65歳
9 「目立っていた。」「すがすがしく風の通っている作品で、ところどころ網膜にやきついてくるような鮮やかな場面もあって、作品の舞台になっている外地も、その外地に生きてゆく主人公の気持も生活も、よく描かれてあった。すっきりと仕上がっている。」
選評出典:『芥川賞全集 第九巻』昭和57年/1982年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和48年/1973年3月号)
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