芥川賞のすべて・のようなもの
第74回
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Last Update[H26]2014/6/20

岡松和夫
Okamatsu Kazuo
生没年月日【注】 昭和6年/1931年6月23日~平成24年/2012年1月21日
受賞年齢 44歳6ヵ月
経歴 福岡県福岡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒、同国文科卒。横浜の高校教諭、関東学院短大教授を経て、執筆活動に入る。昭和39年/1964年、同人誌『犀』創刊に参加。
受賞歴・候補歴
備考
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芥川賞 第70回候補  一覧へ

おとこ
墜ちる 男」(『文學界』昭和48年/1973年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第27巻 第12号  別表記12月特別号
印刷/発行年月日 発行 昭和48年/1973年12月1日
発行者等 編集兼発行人 西永達夫 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 280 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 70~95
(計26頁)
測定枚数 79
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書誌
>>昭和49年/1974年10月・文藝春秋刊『小蟹のいる村』所収
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候補者 岡松和夫 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
大岡昇平
男64歳
2 「古い地方都市の路地の土の匂いを感じさせた。」
瀧井孝作
男79歳
4 「地方色もよく出て、筆にやわらかい味が出て、この人が出直したと思った。」
井上靖
男66歳
0  
中村光夫
男62歳
0  
永井龍男
男69歳
2 「雰囲気を持った作品であった。」
丹羽文雄
男69歳
9 「よく心のくばられた作品である。」「が、この小説はいくら作者の目がはたらいても所詮は傍観者の小説で終る。」
吉行淳之介
男49歳
0  
安岡章太郎
男53歳
0  
舟橋聖一
男69歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十巻』昭和57年/1982年11月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和49年/1974年3月号)
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芥川賞 第71回候補  一覧へ

ちいがね むら
小蟹のいる 村」(『文學界』昭和49年/1974年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第28巻 第4号  別表記4月号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「ちいがね」
印刷/発行年月日 発行 昭和49年/1974年4月1日
発行者等 編集兼発行人 西永達夫 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 248 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 109~131
(計23頁)
測定枚数 69
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書誌
>>『文藝春秋』昭和49年/1974年9月号
>>昭和49年/1974年10月・文藝春秋刊『小蟹のいる村』所収
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候補者 岡松和夫 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
大岡昇平
男65歳
8 「ほぼ授賞の水準に達していると思った。」「少し力が弱いが、(引用者注:「浮ぶ部屋」とくらべて)この方に授賞するのがよいと思った。」「構成も巧みだし、筆にきめの細かさがある。しかしなんとなくあまりにもうまくできすぎている感じがあり、すなおな感動を妨げる。」
丹羽文雄
男69歳
0  
中村光夫
男63歳
8 「作品としてのまとまりはよく、「楢山節考」を思わせる残酷な奇習が一応そつなく描けていますが、やはり話がうまくできすぎているのが欠点に感じられる小説です。」
井上靖
男67歳
10 「一番読み応えがあった。」「救いがなく暗いが、文章もきちんとしており、才気も感じられ、会話もなかなかうまく書けていると思った。難を言えば、後半に説明不足と言うか、書き足りぬところがあって、こちらの想像で補わなければならず、惜しいと思った。」「「小蟹のいる村」と「浮ぶ部屋」の二作に授賞という声もあったが、私はなしの方を主張した。」
永井龍男
男70歳
6 「一抹の古風さは、題材によるものではなく、作者の手法の端々に見えがくれするのではないか。物語に心をうたれながら、清新さに欠けるうらみを感じるのは、その辺に原因があるのではないか。」
吉行淳之介
男50歳
6 「最後の場面、滝の傍の木に結びつけられた沢山の日の丸にかこまれて、女主人公が健康だったころの自分の裸身におもいを致すところは新鮮だった。」「最終的には(引用者注:「浮ぶ部屋」と「小蟹のいる村」の)二作授賞に賛成したが、ダメだった。」
舟橋聖一
男69歳
6 「肺病を苦にし、死を望んで観音堂へはいる女主人公のニヒリズムが少々作りものめき、いっそ時代を天保頃に遡らせたら、或いは怪奇なムードが出たかもしれない。」「が、銭湯で喀血するところは、鮮やかに書けている。」
瀧井孝作
男80歳
12 「よくまとまった短篇で、私には、寒村の習俗は温和なようで実は残酷なものに見えた。」「これは敗戦後のむざんな人棄物語とも見えた。今回の予選作八篇の中では、私はこれが一ばんよいと思った。」
安岡章太郎
男54歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十巻』昭和57年/1982年11月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和49年/1974年9月号)
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芥川賞 第72回候補  一覧へ

くまの
熊野」(『文學界』昭和49年/1974年8月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第28巻 第8号  別表記8月号
印刷/発行年月日 発行 昭和49年/1974年8月1日
発行者等 編集兼発行人 西永達夫 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 264 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 18~37
(計20頁)
測定枚数 60
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書誌
>>昭和51年/1976年1月・文藝春秋刊『熊野』所収
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候補者 岡松和夫 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男70歳
0  
吉行淳之介
男50歳
2 「前作のほうがよかったので、今回はあまり論議されなかった。」
大岡昇平
男65歳
3 「無難な出来栄なので、(引用者注:同じく実績のある日野啓三ではなく)その方に一票を投じた。」
井上靖
男67歳
5 「授賞作二篇のほかでは、多少小説になり過ぎてはいるが、戦争でねじ曲ってゆく一人の女の運命を、少年の眼を通して捉えている(引用者中略)「熊野」(引用者中略)を採る。」
永井龍男
男70歳
2 「味の濃い作品である。それで損も得もあるが、損得はもちろん作者にとって問題ではあるまい。」
瀧井孝作
男80歳
7 「素直な少年の目に映ったままを描いたもので、一応読ませるが、しかし、これは読物小説の域を出ないようだ。」「前回の候補作、「小蟹のいる村」の方がずっと好かった。」
中村光夫
男63歳
0  
舟橋聖一
男70歳
6 「長すぎる。」「膠臭い人形職人もその情婦も、無気味に書けている。子供から見ているので底が浅くなる。」「医者の赤ん坊を、博多の川へ投げ込むところで終りにしたら、好短篇になったかもしれないのに……。」
安岡章太郎
男54歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十巻』昭和57年/1982年11月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和50年/1975年3月号)
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芥川賞 第74受賞  一覧へ

しかのしま
志賀島」(『文學界』昭和50年/1975年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第29巻 第11号  別表記11月号
印刷/発行年月日 発行 昭和50年/1975年11月1日
発行者等 編集兼発行人 西永達夫 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 296 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 130~164
(計35頁)
測定枚数 104
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書誌
>>『文藝春秋』昭和51年/1976年3月号
>>昭和51年/1976年3月・文藝春秋刊『志賀島』所収
>>昭和57年/1982年11月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第10巻』所収
>>昭和61年/1986年7月・文藝春秋/文春文庫『志賀島』所収
>>平成2年/1990年4月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『志賀島』所収
>>平成6年/1994年1月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第46巻 福岡』所収
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候補者 岡松和夫 男44歳
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男51歳
3 「前半がよいが、堅実な筆ですでに既成作家をおもわせる。しかし、授賞に異存はない。」
丹羽文雄
男71歳
7 「一作ごとに小説が巧妙になっている。今度のは、ずいぶん工夫が凝らされている。が、いつも少年ともの判りのいいおばあさんが登場するのは、すこし困る。」
井上靖
男68歳
8 「いいと思った。」「候補作の中で、最も小説らしい小説で、文章も確りしているし、筋の運び方にも練達したものが感じられる。」「受賞を機に、こうした手慣れた同じような題材からはなれて仕事をしなければならないであろうが、この作家はどんな材料でもこなせる力量を持っていると思う。」
永井龍男
男71歳
8 「今回の候補作七篇のうち、もっとも首尾の調った作品であった。前作に同じ題材を扱った作品があるという指摘もあったが、納得がゆくまで同一材料を書くという方法を私は悪いとは思わなかった。」
瀧井孝作
男81歳
14 「私はこの作の溌剌した筆致を見て、この作者の急に進歩した充実味に感心した。はじめの章の一、二、三、小学生時分の海洋訓練の志賀島行のところは、名文と見た。」「しまいの山寺の僧になった竹元少年の成長も宜かった。」
中村光夫
男64歳
8 「(引用者注:中上健次と比べて)未知数と発展の可能性をあまり含まぬように思えます。」「氏が博多を終始一貫して舞台としているのも、もしそれが、積極的決意の所産なら、やがて氏の作風に狭くとも深い味わいがでてくることが期待できます。」
安岡章太郎
男55歳
4 「(引用者注:以前の作と比べて)最も安定した作品になっていた。素朴な文章だが、戦時中の博多の町の描写は極めて的確だと思った。」
選評出典:『芥川賞全集 第十巻』昭和57年/1982年11月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和51年/1976年3月号)
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