芥川賞のすべて・のようなもの
第75回
  • =受賞者=
  • 村上 龍
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Last Update[H28]2016/4/28

村上龍
Murakami Ryu
生没年月日【注】 昭和27年/1952年2月19日~
受賞年齢 24歳4ヵ月
経歴 本名=村上龍之助。長崎県佐世保市生まれ。武蔵野美術大学造形学部中退。昭和51年/1976年に作家デビュー。
受賞歴・候補歴
  • 第19回群像新人文学賞[小説部門](昭和51年/1976年)「限りなく透明に近いブルー」
  • 第75回芥川賞(昭和51年/1976年上期)「限りなく透明に近いブルー」
  • 第11回新風賞(昭和51年/1976年)『限りなく透明に近いブルー』
  • 第3回野間文芸新人賞(昭和56年/1981年)『コインロッカー・ベイビーズ』
  • 第24回平林たい子文学賞[小説部門](平成8年/1996年)『村上龍映画小説集』
  • 第49回読売文学賞[小説賞](平成9年/1997年)『イン・ザ・ミソスープ』
  • 第36回谷崎潤一郎賞(平成12年/2000年)『共生虫』
  • 第58回野間文芸賞(平成17年/2005年)『半島を出よ』
  • 第59回毎日出版文化賞[文学・芸術部門](平成17年/2005年)『半島を出よ』
  • 第55回神奈川文化賞[文学](平成18年/2006年)
  • 第52回毎日芸術賞(平成22年/2010年度)『歌うクジラ』
芥川賞
選考委員歴
第123回~(通算17年・34回)
備考
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芥川賞 第75受賞  一覧へ

かぎ とうめい ちか
限りなく 透明に 近いブルー」(『群像』昭和51年/1976年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「群像」
巻号 第31巻 第6号  別表記6月特大号
印刷/発行年月日 印刷 昭和51年/1976年5月5日 発行 昭和51年/1976年6月1日
発行者等 編集人 橋中雄二 発行人 三木 章 印刷人 澤村嘉一 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都)
総ページ数 356 表記上の枚数 目次 198枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×23行
×2段
本文ページ 6~81
(計76頁)
測定枚数 221
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書誌
>>昭和51年/1976年7月・講談社刊『限りなく透明に近いブルー』
>>『文藝春秋』昭和51年/1976年9月号
>>昭和52年/1977年4月・講談社刊『文学1977』所収
>>昭和53年/1978年12月・講談社/講談社文庫『限りなく透明に近いブルー』
>>昭和57年/1982年12月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第11巻』所収
>>昭和63年/1988年12月・小学館刊『昭和文学全集 第31巻 澁澤龍彦・中井英夫・中野孝次・三木卓・色川武大・田中小実昌・金井美恵子・三田誠広・青野聰・立松和平・村上龍』所収
>>平成9年/1997年6月・集英社刊『村上龍自選小説集1 消費される青春』所収
>>平成21年/2009年4月・講談社/講談社文庫『限りなく透明に近いブルー』[新装版]
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候補者 村上龍 男24歳
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男52歳
27 「この数年のこの賞の候補作の中で、その資質は群を抜いており、一方作品が中途半端な評価しかできないので、困った。」「どこを切っても同じ味がする上にやたら長く、半ばごろの「自分の中の都市」という理窟のような部分に行き当って、一たん読むのをやめた。」「作品の退屈さには目をつむって、抜群の資質に票を投じた。この人の今後のマスコミとのかかわり合いを考えると不安になって、「因果なことに才能がある」とおもうが、そこをなんとか切り抜けてもらいたい。」
丹羽文雄
男71歳
25 「芥川賞の銓衡委員をつとめるようになって三十七回目になるが、これほどとらまえどころのない小説にめぐりあったことはなかった。それでいてこの小説の魅力を強烈に感じた。」「若々しくて、さばさばとしていて、やさしくて、いくらかもろい感じのするのも、この作者生得の抒情性のせいであろう。」「二十代の若さでなければ書けない小説である。」
中村光夫
男65歳
23 「他の六篇とはっきり異質の作品」「技巧的な出来栄えから見れば、他の候補作の大部分に劣るといってもよいのですが、その底に、本人にも手に負えぬ才能の汎濫が感じられ、この卑陋な素材の小説に、ほとんど爽かな読後感をあたえます。」「無意識の独創は新人の魅力であり、それに脱帽するのが選者の礼儀でしょう。」
井上靖
男69歳
20 「私は(引用者中略)推した。芥川賞の銓衡に於て、作者の資質というものを感じさせられる久々の作品だったと思う。」「所々に顔を出す幼さも、古さも、甘さも、この作品ではよく働いていて、全篇をうっすらと哀しみのようなものが流れているのもいい。」「題材が題材だけに、当然肯定もあり、否定もあると思う。肯定と否定とを計りにかけ、その上でどちらかに決めさせられるような作品である。そういう点も、この作品の持つよさとすべきであろう。」
永井龍男
男72歳
7 「これを迎えるジャーナリズムの過熱状態が果してこの新人の成長にプラスするか否か、(引用者中略)群像新人賞というふさわしい賞をすでに得ている、次作を待って賞をおくっても決して遅くはないと思った。まさに老婆心というところであろう。」
瀧井孝作
男82歳
8 「アメリカ軍の基地に近い酒場の女たち、麻薬常習の仲間たちのたわいのない、水の泡のような日常を描いたもの、と私はみた。この若い人の野放図の奔放な才気な一応認めるが……。」「私はこの人の尚洗練された第二作第三作をまちたかった。」
安岡章太郎
男56歳
17 「印象にのこった。」「候補に上る以前から、それこそ「はしゃぎ過ぎ」の感があるほど話題になった作品であるが、内容に較べて二百枚という長さは退屈である。」「何が言いたいのかサッパリわからない。ただ、この作品には繊細で延びのある感受性があり、それが風景描写などに生きている。」「私はこの作品に賞は出さない方がいいと思ったが、積極的に反対するだけの情熱もなかった。」
選評出典:『芥川賞全集 第十一巻』昭和57年/1982年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和51年/1976年9月号)
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