芥川賞のすべて・のようなもの
第7回
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Last Update[H29]2017/9/27

中山義秀
Nakayama Gishu
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生没年月日【注】 明治33年/1900年10月5日~昭和44年/1969年8月19日
受賞年齢 37歳9ヵ月
経歴 本名=中山議秀(ヨシヒデ)。
福島県岩瀬郡大屋村(現・白河市)生まれ。早稲田大学文学部英文科卒。
在学中から同人雑誌「塔」に参加、中学の英語教師をするかたわら同人雑誌に関わり、昭和13年/1938年「厚物咲」で芥川賞受賞。
「碑」「テニヤンの末日」などの他、戦国武将・剣豪ものを多く書く。
受賞歴・候補歴
  • 第7回芥川賞(昭和13年/1938年上期)「厚物咲」
  • 第17回野間文芸賞(昭和39年/1964年)『咲庵』
  • 第22回日本藝術院賞[文芸](昭和40年/1965年度)小説『咲庵』などの業績
個人全集 『中山義秀全集』全9巻(昭和46年/1971年7月~昭和47年/1972年9月・新潮社刊)
備考
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芥川賞 第7受賞  一覧へ

あつものざき
厚物咲」(『文學界』昭和13年/1938年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第5巻 第4号  別表記4月号
作品名 別表記 「厚物
印刷/発行年月日 印刷 昭和13年/1938年3月10日 発行 昭和13年/1938年4月1日
発行者等 発行兼印刷編輯人 菊池武憲 印刷所 共同印刷株式会社(東京市)
発行所 株式会社文藝春秋社(東京市)
総ページ数 264 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
54字
×19行
×1段
本文ページ 4~30
(計27頁)
測定枚数 59
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>『文藝春秋』昭和13年/1938年9月号
>>昭和13年/1938年9月・小山書店刊『厚物咲』所収
>>昭和17年/1942年3月・新潮社/昭和名作選集『碑』所収
>>昭和22年/1947年1月・鎌倉文庫/現代文学選『厚物咲』所収
>>昭和23年/1948年2月・光文社/日本文学選『厚物咲・碑』所収
>>昭和23年/1948年6月・新潮社/新潮文庫『厚物咲』所収
>>昭和24年/1949年8月・小山書店刊『芥川賞全集 第3巻』所収
>>昭和24年/1949年☆月・春陽堂書店/春陽堂文庫『厚物咲・碑』所収
>>昭和25年/1950年1月・河出書房刊『現代日本小説大系 第49巻 昭和10年代4』所収
>>昭和27年/1952年12月・筑摩書房/現代日本名作選『厚物咲・テニヤンの末日』所収
>>昭和28年/1953年☆月・河出書房/市民文庫『中山義秀集』所収
>>昭和29年/1954年7月・角川書店刊『昭和文學全集40 石川達三・中山義秀集』所収
>>昭和30年/1955年7月・筑摩書房刊『現代日本文学全集44 阿部知二・伊藤整・中山義秀集』所収
>>昭和30年/1955年11月・河出書房/河出文庫『厚物咲』所収
>>昭和31年/1956年6月・角川書店/角川文庫『厚物咲・碑 他六篇』所収
>>昭和31年/1956年11月・河出書房刊『現代日本小説大系 第51巻 昭和10年代4』所収
>>昭和32年/1957年12月・河出書房新社刊『日本国民文学全集 第31巻 昭和名作集5』所収
>>昭和36年/1961年12月・新潮社刊『日本文学全集51 中山義秀集』所収
>>昭和40年/1965年☆月・現代芸術社刊『芥川賞作品全集 第1巻』所収
>>昭和41年/1966年3月・河出書房新社刊『現代の文学11 中山義秀集』所収
>>昭和42年/1967年1月・筑摩書房刊『現代文学大系50 中山義秀・阿部知二集』所収
>>昭和42年/1967年6月・講談社刊『日本現代文学全集81 阿部知二・中山義秀集』所収
>>昭和42年/1967年11月・中央公論社刊『日本の文学61 中山義秀』所収
>>昭和43年/1968年8月・文藝春秋刊『現代日本文学館33 中山義秀・永井龍男』所収
>>昭和43年/1968年12月・筑摩書房刊『日本短篇文学全集 第40巻 芹沢光治良・阿部知二・中山義秀・梅崎春生』所収
>>昭和44年/1969年1月・集英社刊『日本文学全集57 中山義秀集』所収
>>昭和44年/1969年12月・筑摩書房刊『現代日本文学大系68 尾崎一雄・中山義秀集』所収
>>昭和44年/1969年☆月・河出書房新社刊『日本文学全集21 横光利一・中山義秀』[カラー版]所収
>>昭和46年/1971年7月・新潮社刊『中山義秀全集 第1巻』所収
>>昭和48年/1973年8月・新潮社刊『新潮日本文学34 中山義秀集』所収
>>昭和48年/1973年10月・集英社刊『日本文学全集57 中山義秀』[豪華版]所収
>>昭和49年/1974年2月・中央公論社刊『日本の文学61 中山義秀』[アイボリーバックス]所収
>>昭和53年/1978年5月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系55 中山義秀・阿部知二集』所収
>>昭和55年/1980年5月・講談社刊『日本現代文学全集81 阿部知二・中山義秀集』[増補改訂版]所収
>>昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第2巻』所収
>>昭和60年/1985年11月・福島民報社刊『ふくしまの文学1 小説戦前篇』所収
>>平成1年/1989年2月・小学館刊『昭和文学全集 第13巻 織田作之助・武田麟太郎・阿部知二・尾崎士郎・火野葦平・中山義秀』所収
>>平成13年/2001年10月・郷土出版社刊『福島県文学全集 第1期小説編 第3巻 昭和編1』所収
>>平成26年/2014年11月・新潮社/新潮文庫『日本文学100年の名作 第3巻』所収
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候補者 中山義秀 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男46歳
21 「最も感心し、第一回会合の時から、敢て是を推奨し通した。結局、遅くなってから行使した私の一票が、菊池の賛成と共に、賞を此人に決定させた形に成った。」「読んだ時、深い感動に打たれて、暫らく芥川賞銓衡なぞの俗事を忘れ得たのは、正直のところ、此の作品だけだった。室生君が、老人は書き易く、その易きについて、陳套だと言う意味の批難をしたが、その批難は当っているにしても、是だけ書ける人はそうザラに無いと考えた。」
佐藤春夫
男46歳
15 「この三篇(引用者注:「厚物咲」「鴉」「鳥羽家の子供」)から一篇を抜く英断には苦労が入る。」「「厚物咲」の味は少々通俗の難がありはしないか。」「その通俗性は難でもあるが考え方によっては人間臭として一つの長所にもなる。肝腎の厚物咲なども果して描けているかどうか怪しいが、これを支持する人が出ても大して無理がないだけの作品には相違ない。」
横光利一
男40歳
7 「優れた作品である。難をいえば作者が何の得もこの中でしていないことだが、素材に対する解釈の深さがよく肥料の効いた豊かな彫りを浮べている。殊に賞讃したく思うところは、洋法を用いながら見事に日本色を出した筆法で、このような新しさは今までの文壇に稀に見るところと思う。」
室生犀星
男49歳
4 「確かりと書かれてある。唯、素材が老人物であるだけに作品の進行が一律であって、展がることが出来ない窮屈さがあった。」
小島政二郎
男44歳
18 「描き足りない不満を感じた。二人の老人の性格の面白さには心を引かれながら、描き足りていない為めに、現実感と非現実感との食い違いに僕の印象は混濁した。」「この混濁の為に、僕には小説とお話との継ぎ合わせのような気がして、どうしても現実的にその二老人の姿が生き切って胸に響いて来なかった。」
佐佐木茂索
男43歳
0  
瀧井孝作
男44歳
17 「この作者はドギツイ逞しい力をもっていて、これが特長らしいが、筆が尚洗練されて幅が出てくれば申分ないと思った。厚物咲一篇はわりに消化れて、幅もあるし、立上った感じの作で、これはよいと思った。」「読んでも面白いが、何か無気味な怪力乱神のようなものがあって、ぼくは好きになれなんだ。」「当選に強いて反対もしなかった。」
宇野浩二
男47歳
49 「ずいぶん複雑な怪奇な所さえある題材を、幾らかごたごたしているのが瑕であるが、また新鮮味は感じられないけれども、一種独得の風格と味のある文章で、或いは写実的に、或いは抒情的に或いは象徴的に、簡潔でありながら、可なり重厚に且つ克明に書いている。」「この小説を第一に推薦した」
菊池寛
男49歳
  「特異な性格を創造したところが、作者の功績であると思った。」
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和13年/1938年9月号)
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