芥川賞のすべて・のようなもの
第112回
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Last Update[H27]2015/5/9

中村邦生
Nakamura Kunio
生没年月日【注】 昭和21年/1946年4月21日~
経歴 東京都生まれ。立教大学大学院修了(英米文学専攻)。大東文化大学文学部教授を務める。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第74回文學界新人賞(平成4年/1992年)「夜に招かれて」
  • 第77回文學界新人賞(平成5年/1993年)「冗談関係のメモリアル」
  • |候補| 第112回芥川賞(平成6年/1994年下期)「ドッグ・ウォーカー」
  • |候補| 第114回芥川賞(平成7年/1995年下期)「森への招待」
備考
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芥川賞 第112回候補  一覧へ
「ドッグ・ウォーカー」(『文學界』平成6年/1994年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第48巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 発行 平成6年/1994年12月1日
発行者等 編集人 寺田英 発行人 田所省治 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 392 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×23行
×2段
本文ページ 110~157
(計48頁)
測定枚数 142
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>『文藝春秋』平成7年/1995年3月号
>>平成16年/2004年6月・作品社刊『月の川を渡る』所収
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候補者 中村邦生 男48歳
選考委員 評価 行数 評言
田久保英夫
男66歳
27 「私は(引用者中略)眼をひかれた。」「都会で、さまざまな他人と関わりつつ暮す人間として、こういう生の逆説的な対処法(引用者注:「決断」より、誠実に「その場しのぎ」をする)を認めるか認めないかは、興味深い主題だ。」「全体にインテリ臭い意識の屈折の出すぎるのが欠点だ。それが作品の狙いを見えにくくしてしまう。けれども私は、現代小説にこうした独特な静かな音律のような語り口があっていい、と思い、あえて一票を投じたが、残念ながら多くの支持を得られなかった。」
丸谷才一
男69歳
15 「小説の本道をゆかうとしてゐます。つまり人間の出会ひと別れによる物語を書いて、その形づくる意匠のおもしろさを示し、あはよくば人間について探求しようとしてゐる。かういふ正統的な態度は推奨されて然るべきでせう。」「欠点はいろいろあるし、受賞に至らなかつたのは当然だと思ふが、しかしここでは長所だけを言つて置きます。」
黒井千次
男62歳
3 「捉え難いものを捉えようとする模索は面白いが、全体があまりに淡い印象しか残さない。」
日野啓三
男65歳
7 「個人の輪郭と人間関係のあいまいさを、あいまいなままにリアルに描こうとした野心作に見えたが、短篇として仕組みがわざとらしく複雑である。文章の魅力がいまひとつ。」
大江健三郎
男59歳
0  
古井由吉
男57歳
0  
大庭みな子
女64歳
0  
三浦哲郎
男63歳
7 「冷静で機知に富んだ作風に好感を抱いた。」「読後すこしとりとめのない感じがする。それよりもなによりも、この主人公は一体どういう性格の人間なのかが最後までわからなくて、困った。」
河野多恵子
女68歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十七巻』平成14年/2002年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成7年/1995年3月号)
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芥川賞 第114回候補  一覧へ

もり しょうたい
森への 招待」(『文學界』平成7年/1995年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第49巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 発行 平成7年/1995年12月1日
発行者等 編集人 寺田英 発行人 田所省治 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 360 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×23行
×2段
本文ページ 190~228
(計39頁)
測定枚数 115
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>平成18年/2006年7月・作品社刊『風の消息、それぞれの』所収
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候補者 中村邦生 男49歳
選考委員 評価 行数 評言
宮本輝
男48歳
6 「誠実な筆致ではあるが、〈夜の森〉と〈私の妻〉と〈友人〉とが常に分離しつづけて、要するに作品に芯がない。」「そこが芥川賞にはいささか弱いように思えた。」
河野多恵子
女69歳
4 「何よりも、グループでナイトハイクへ出かけた森の暗さの濃淡の描き分けが未熟。一行の人たちの捌き方、主人公の妻のジャネットの人物描写に、時折成功している箇所があった。」
石原慎太郎
男63歳
2 「その名の通り、なんの毒もないただ清純な山の空気みたいな小説でしかない。」
日野啓三
男66歳
0  
池澤夏樹
男50歳
8 「おもしろかったけれども、夜の森があまり暗くないようで、圧迫感や不安感が薄い。ディズニーランド風と言えばいいだろうか。」「ナイトハイクの話とジャネットの話がお互いを励起していない。」
古井由吉
男58歳
0  
黒井千次
男63歳
10 「注目した。」「嗅覚や味覚という感覚を手がかりにして掴みにくい対象に迫ろうとする知的な営みは貴重である。しかし折角芝居作りの話まで持ち出したのであれば、それをもう少し活かして静の底を這う動の気色を捕えて欲しかった。」
丸谷才一
男70歳
0  
大庭みな子
女65歳
0  
大江健三郎
男60歳
6 「夜の森の植生の新鮮さにくらべて、そこに継ぎ木される人事が思いつきめいてみえる。」
田久保英夫
男67歳
12 「私は(引用者中略)推した。」「森の闇の中に、視覚、聴覚、触覚を、独特の鋭敏さで具体的に働かせている。」「ただ、前の候補作もそうだが、どこか作の根底に、知的に処理された弱さがある。せっかく森に踏みこんだのなら、もっと主要な人間から野性的な力づよい生命感や蘇生感が漲ってもいい、と思う。」
三浦哲郎
男64歳
23 「いいと思った。」「読んでいると、自分もナイトハイクのグループに加わって夜の森を歩いているような錯覚に陥りそうになる。」「この作品が独自で、不思議な重量感を持っているのは、グループを構成している人々、ひとりひとりの人生の陰影が、実に注意深い手つきで掬い上げられ、さりげなく静寂の底に沈められているからである。」「世の中には、このような静かな作品を望んでいる読者がすくなくないことを私は確信している。」
選評出典:『芥川賞全集 第十七巻』平成14年/2002年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成8年/1996年3月号)
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