芥川賞のすべて・のようなもの
第129回
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Last Update[H26]2014/6/20

栗田有起
Kurita Yuki
生没年月日【注】 昭和47年/1972年2月17日~
経歴 長崎県崎戸町(現・西海市)出身。名古屋外国語大学外国語学部英米語学科卒。製薬会社広報室、ホテルフロント勤務を経て、すばる文学賞を受賞。
受賞歴・候補歴
  • 第26回すばる文学賞(平成14年/2002年)「ハミザベス」
  • |候補| 第129回芥川賞(平成15年/2003年上期)「お縫い子テルミー」
  • |候補| 第131回芥川賞(平成16年/2004年上期)「オテル・モル」
  • |候補| 第133回芥川賞(平成17年/2005年上期)「マルコの夢」
備考
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芥川賞 第129回候補  一覧へ

「お 縫い 子テルミー」(『すばる』平成15年/2003年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「すばる」  別表記奥付 「昴」併記
巻号 第25巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 平成15年/2003年6月1日
発行者等 編集者 片柳 治 発行者 狩野伸洋 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都)
総ページ数 432 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×25行
×2段
本文ページ 237~267
(計31頁)
測定枚数 95
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書誌
>>平成16年/2004年2月・集英社刊『お縫い子テルミー』所収
>>平成18年/2006年6月・集英社/集英社文庫『お縫い子テルミー』所収
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候補者 栗田有起 女31歳
選考委員 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女57歳
10 「この作品にリアリズムの物差しは不要なのかもしれないが、「流しのお縫い子」がブティックやデパートでは買えない何を(原文傍点)縫うのかだけは、きちんと押さえて欲しかった。」
石原慎太郎
男70歳
7 「新しい風俗ともいえそうだが、はたしてこうした生き方が売春なしで有り得るのか。」
宮本輝
男56歳
25 「受賞作として推した」「三浦委員は「まごころと、生活への自信を持って生きている」と主人公を評したが、私もまったく同じ意見であった。「ハリガネムシ」とはたったの一票差で(引用者中略)受賞を逸した。」「文学賞の選考ではありがちなこととはいえ、私には釈然としないものが残った。」
河野多恵子
女77歳
25 「よかった。」「流しの仕立て屋という設定は、あるいは作者の拵えたものかもしれないが、この設定は生きている。その生まれ育ちから既にいっぱしの大人の女であり、同時にまだ十六歳らしさもある〈私〉の日々の姿は印象に残る。文学的に今少し豊かさが増せば、と期待をもった。」
古井由吉
男65歳
0  
山田詠美
女44歳
9 「安易に片付け過ぎてしまった」「せっかく、こんなにもキュートでりりしい主人公を作り上げたのだから、もっと活躍させて、テルミーの手練手管を見せて欲しかったな。」
村上龍
男51歳
18 「服を縫うという行為と布地への偏愛、また非常にマイナーな男性歌手への片思いという一種の「執着」が垣間見えるファンタジーだった。だが致命的な欠陥だと思われたのは、南の島から東京に出てきたばかりの十代の少女の語り口が、東京の「文脈」に染まっていたことである。」
黒井千次
男71歳
6 「現代の都会に瞽女が出現したかの如き新鮮さを覚えた。メルヘン仕立ての作品を縫い上げる才の今後に注目したい。」
三浦哲郎
男72歳
37 「感心した。」「私は一読してこの作品が好きになった。テルミーの可憐さ、健気さ、矜持に裏打ちされた潔さに強く惹かれた。」「テルミーと布との関わりをもうすこし深く追求していたら賞に手が届いたろう。」
池澤夏樹
男58歳
9 「ファンタジーであって、愛すべき小品に仕上がっている。」「佳作なのだが、もう少し冒険をしてほしかった。」
選評出典:『文藝春秋』平成15年/2003年9月号
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「オテル・モル」(『すばる』平成16年/2004年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「すばる」  別表記奥付 「昴」併記
巻号 第26巻 第6号  別表記6月号/6月特大号
印刷/発行年月日 発行 平成16年/2004年6月1日
発行者等 編集者 片柳 治 発行者 狩野伸洋 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都)
総ページ数 432 表記上の枚数  250枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 14~98
(計85頁)
測定枚数 254
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書誌
>>平成17年/2005年3月・集英社刊『オテル モル』
>>平成20年/2008年6月・集英社/集英社文庫『オテル モル』
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候補者 栗田有起 女32歳
選考委員 評価 行数 評言
古井由吉
男66歳
0  
石原慎太郎
男71歳
5 「一応の幻想性は感じさせながら、夢や睡眠へのモノマニーが一体何を意味するのか今一つよくわからない。」
河野多恵子
女78歳
10 「私は推した。以前の候補作よりも筋骨が強くなり、この作者のよき特性が一層よく分った。設定も細部も意表を衝き、且つどこまでも実感に富んでいる。」
黒井千次
男72歳
8 「家族たち、特に双子の妹の扱いに疑問が残る。この寓話が成立するには、地上と地下との関係がより精密に計測されねばなるまい。」
高樹のぶ子
女58歳
5 「大テーマに挑んだが、その舞台となる地下ホテルにいまひとつ魅力が足りなかった。」
宮本輝
男57歳
25 「期待して読んだ。」「だが、途中から、この小説は次第につまらなくなっていった。」「なぜ双子の妹やその娘や父を登場させなくてはならなかったのか。」「私にいわせれば、それらはまったく余計な夾雑物であり、ページ数を増やすためだけの不必要な添加物でしかない。」「読み終えて、とても残念だった。」
山田詠美
女45歳
8 「前半のホテルの説明が長過ぎて退屈だ。」「眠りというものをそつなくパッケージ化したのに、ラッピングに失敗したという感じ。覚醒顔と誘眠顔が生きて来ない。」
池澤夏樹
男59歳
4 「ホテルの話と家族の話の間に有機的連関が見出せない。」
選評出典:『文藝春秋』平成16年/2004年9月号
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ゆめ
「マルコの 夢」(『すばる』平成17年/2005年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「すばる」  別表記奥付 「昴」併記
巻号 第27巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 平成17年/2005年5月1日
発行者等 編集者 長谷川 浩 発行者 加藤 潤 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都)
総ページ数 336 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 14~64
(計51頁)
測定枚数 152
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書誌
>>平成17年/2005年11月・集英社刊『マルコの夢』
>>平成21年/2009年9月・集英社/集英社文庫『マルコの夢』
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候補者 栗田有起 女33歳
選考委員 評価 行数 評言
黒井千次
男73歳
3 「前半と後半に同様の不満(引用者注:「さよなら アメリカ」と同じく尻つぼまりに終っていること)を覚える。」
石原慎太郎
男72歳
0  
山田詠美
女46歳
5 「おもしろくなるまでに枚数があり過ぎる。お縫い子テルミーは、いったいどこに?」
村上龍
男53歳
0  
河野多恵子
女79歳
8 「今度も特異な題材だが、若い主人公は男性である。期待して読んだが、途中から題材が独り歩きして作品が浮いてゆく。」
宮本輝
男58歳
0  
池澤夏樹
男60歳
0  
高樹のぶ子
女59歳
5 「キノコのいきいきとして獰猛な生命感が印象的だが、人間について何が書かれているのかと問うと少々心もとない。」
選評出典:『文藝春秋』平成17年/2005年9月号
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