芥川賞のすべて・のようなもの
第148回
候補作家の群像 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
マップ

候補作家の一覧へ
前の回へ後の回へ
Last Update[H27]2015/7/29

高尾長良
Takao Nagara
生没年月日【注】 平成4年/1992年☆月☆日~
経歴 東京都世田谷区生まれ。京都大学医学部2年に在籍中の平成24年/2012年、新潮新人賞を受賞。
受賞歴・候補歴
  • 第44回新潮新人賞(平成24年/2012年)「肉骨茶」
  • |候補| 第148回芥川賞(平成24年/2012年下期)「肉骨茶」
  • |候補| 第152回芥川賞(平成26年/2014年下期)「影媛」
備考
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


芥川賞 第148回候補  一覧へ

にくこつちゃ
肉骨茶」(『新潮』平成24年/2012年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「今年108年目の文芸誌」「The Shincho Monthly」併記
巻号 第109巻 第11号  別表記1294号
印刷/発行年月日 発行 平成24年/2012年11月7日 発売 平成24年/2012年10月7日
発行者等 編集兼発行者 矢野 優 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 364 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 7~43
(計37頁)
測定枚数 116
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>平成25年/2013年2月・新潮社刊『肉骨茶』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 高尾長良 女20歳
選考委員 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女66歳
9 「限られた登場人物と舞台設定、人格をひっくり返して見せる物語性、そして何より「食べる」ということを通して表現される身体感覚は、作者が将来、強く魅力的な作品を生み出すだろう予感を与えた。」
小川洋子
女50歳
19 「主人公のカロリー消費への執念は当然奇妙なのだが、やがてゾーイーの狂気が、そんなものを易々と呑み込んでゆく様が面白い。」「切実さを抱えた人間の滑稽さが、描き出されている。その点はもっと高く評価されるべきだったと思う。」
宮本輝
男65歳
11 「小説の長い序章を読んだだけという印象を持った。さあ、ここから拒食症の女性がどうなっていくのか、というところで終わってしまっているのだ。」
山田詠美
女53歳
19 「読み終えた後に呟いたのは、「で?」のひと言。」「拒食という使い古されたモチーフを選びながらも、独自の奇譚に持って行くのに必要なのは、徹底したリアリティ、もしくは、そんなものをこれまた徹底的に無視した虚構性のパワー。ここでは、そのどちらも中途半端」
川上弘美
女54歳
9 「主人公が拒食症、という設定から想像される展開を裏切る、不可思議なおかしみのある作品でした。装飾的な文章のつくり(おそらくわざとやっていると思われるのですが)が、効果をあげていなかったように思います。」
奥泉光
男56歳
10 「エネルギーを感じた。が、そのエネルギーの向かう先が自分にはいまひとつ捉えられず、相対的に低い評価になってしまった。」
堀江敏幸
男49歳
21 「全体に固い文章で、意識的な反復のわずらわしさもあるけれど、十七歳の少女の妄想的な部分が、彼女自身の名(赤猪子)の響きに、そして言葉の煮詰まりそのものに救われている。また、同時に煮こごりの食感も残る。」
村上龍
男60歳
0  
島田雅彦
男51歳
14 「個人的にはこの種のテイストは大好きだが、現実界におけるダイエット事情はもっとグロテスクかつ偏執狂的で、時に生活の破綻や生存の危機をももたらしていることを思うと、まだ本作一篇では序章を書いたに過ぎないとの印象を拭い去れない。」
選評出典:『文藝春秋』平成25年/2013年3月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



芥川賞 第152回候補  一覧へ

かげひめ
影媛」(『新潮』平成26年/2014年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「The Shincho Monthly」「今年110年目の文芸誌」併記
巻号 第111巻 第12号  別表記12月号/1319号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「かげひめ」
印刷/発行年月日 発行 平成26年/2014年12月7日 発売 平成26年/2014年11月7日
発行者等 編集兼発行者 矢野 優 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 332 表記上の枚数 目次 150枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 7~55
(計49頁)
測定枚数 156
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
書誌
>>平成27年/2015年2月・新潮社刊『影媛』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 高尾長良 女22歳
選考委員 評価 行数 評言
小川洋子
女52歳
11 「息苦しいまでに手の込んだ文体により、『影媛』の世界は独特の色彩とにおいを帯びた。しかし、カワセミになって自在に飛翔すべき影媛の視点が、文体に閉じ込められ、かえって窮屈になっている印象を受けた。」
奥泉光
男58歳
12 「新たな日本語を構築していこうとの意欲を感じ、その方向性には拍手を送りたい。ただし、読むことの快楽をもたらすところまでは至っておらず、本作はいまだ道半ばの印象を受けた。」
高樹のぶ子
女68歳
12 「地の文と会話文を意識的に違えていて、それが上手く行っているかと言えば、影媛のあわれを伝えるには会話文が障壁になっている。日本語の冒険が目的なのだろうか。古代特有な獣と血の臭いが濃く漂ってくるだけに、惜しかった。」
山田詠美
女55歳
13 「あー、もう、こんなしち面倒臭いアプローチして……とうんざりしかけたが、どんどんおもしろくなって、止められなかったくらい。」「同時に、いくつかの場面がとてもセクシーだ。滝で放られた桃を齧るところとか。」
宮本輝
男67歳
15 「日本書紀を下敷きにしてはいるが、そのパロディでもないし、作者独自の展開とも思えない。なにを読み手に与えようとしたのかが、まったく不明なのだ。」「人名などはすべてにルビを付けてもらわなくては読めないというようなものはすでにそれだけで一篇の小説としては失敗作だと思う。」
堀江敏幸
男51歳
14 「古代文学によりかかった地の文と会話文の硬軟の配合に雲母のきらめきと冒険が認められる一方、集めた言葉と言葉のつなぎが堅すぎて、翡翠色の羽を持つ鳥の嘴がそこに入っていかない。」
島田雅彦
男53歳
14 「擬古典スタイルの文章コスプレはかなりサマになっているものの、万葉仮名の原典を現代語訳する以上の飛躍があったかと聞かれれば、もう少し大胆なアレンジを加えたり、伝奇的に料理してもよかったのではないかと思われる。」
村上龍
男62歳
0  
川上弘美
女56歳
6 「こころみは、とても面白かった。少しだけ、こころみにおぼれてしまったかもしれません。でも、こういうこころみを行う心意気は、大いに評価したいです。」
選評出典:『文藝春秋』平成27年/2015年3月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像選考委員の群像
選評の概要マップ || 候補作家の一覧へ前の回へ次の回へ