芥川賞のすべて・のようなもの
第149回
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Last Update[H26]2014/6/20

鶴川健吉
Tsurukawa Kenkichi
生没年月日【注】 昭和56年/1981年12月4日~
経歴 東京都生まれ。都立高校中退、大阪芸術大学芸術学部芸術計画学科卒。高校中退後は、相撲部屋に行司として入門した経験をもつ。
受賞歴・候補歴
  • 第110回文學界新人賞(平成22年/2010年)「乾燥腕」
  • |候補| 第149回芥川賞(平成25年/2013年上期)「すなまわり」
備考
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「すなまわり」(『文學界』平成25年/2013年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第67巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 平成25年/2013年6月1日
発行者等 編集人 田中光子 発行人 村上和宏 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社 DTP制作 株式会社ローヤル企画
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 114~143
(計30頁)
測定枚数 95
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書誌
>>平成25年/2013年8月・文藝春秋刊『すなまわり』所収
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候補者 鶴川健吉 男31歳
選考委員 評価 行数 評言
小川洋子
女51歳
42 「(引用者注:「爪と目」と共に)推した。」「『すなまわり』の主人公は、挫折も成長も拒否する。傷ついた自分を哀れんだり、希望を見出そうとしてもがいたり、理不尽な他者を攻撃したりしない。自分の居場所をただありのままに描写するだけだ。にもかかわらず、彼の抱える空虚さがひっそりと浮かび上がって見えてくる。」
島田雅彦
男52歳
19 「笑える青春小説だった。」「ただのニートの日常を描いても、凡百だが、行司の世界でそれをやると、読める作品になる。しかし、毎回、小説のために職業を変え、経験を積んでいたら、二年に一本しか書けない計算になり、かなり非効率だが、次はどんな新機軸で攻めてくるか、楽しみではある。」
堀江敏幸
男49歳
17 「主人公は相撲の行司。二つのマッスの動き全体をとらえつつ、足下から決して目を離さない特異な立ち位置と的確な描写に惹きつけられた。」「細部を見逃さないこの眼差しが直径十五尺の円の外でも徹底されていたら、言葉は職種の特権から逃れてより自由な旋風を起こし、砂風呂の砂さえ巻きあげて行っただろう。」
高樹のぶ子
女67歳
6 「行司という特殊な職業を黙々と生きる姿が、確かな文章で書かれてあり好感を持てたものの、その先にある伝えたいものが見えて来なかった。」
宮本輝
男66歳
12 「珍しい素材であり、ほとんど説明を排して、描写だけで押し通したことには膂力を感じる。だが「すなまわり」の目に見える表面しか描けていない。水が湧くほど深くとは言わないが、せめて五十センチ下くらいは見せてほしい。」
川上弘美
女55歳
18 「感傷を排した文章のつくりが、よかった。」「ただ、もてあますほどの相撲好きだった「自分」と、現在の「自分」が、どうつながっているのか。そのことが、もう少しだけでもかぎとれれば、この小説世界の中に、もっと深く入りこめたのではないかと、惜しむのです。」
山田詠美
女54歳
26 「新人の才能のひとつに、まだ誰もが手を付けていない世界を描くこと、というのがある。もちろん、そこに、文章力を始めとしたさまざまなものが付いて来なければお話にならないが、この作者は、私の考えるレベルをクリアしている。見たものを見たように、感じたことを感じただけ過不足なく書けるのは、りっぱ。」「受賞作に推した。」
村上龍
男61歳
0  
奥泉光
男57歳
17 「相撲取りや行司仲間など、描けばよほど魅力的になりそうな人物をさらりとしか描かぬのは、作者の意図的な方法なのだろうが、何か物足りぬ印象が残るのは、方法の効果が発揮されきれぬままに終わっているからだろう。どういう方向であれ、さらなる徹底が必要かと感じた。」
選評出典:『文藝春秋』平成25年/2013年9月号
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