芥川賞のすべて・のようなもの
第154回
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Last Update[H29]2017/2/15

加藤秀行
Kato Hideyuki
生没年月日【注】 昭和58年/1983年☆月☆日~
経歴 千葉県出身。東京大学経済学部卒。会社勤務のかたわら小説を執筆し、平成27年/2015年に「サバイブ」で第120回文學界新人賞を受賞。
受賞歴・候補歴
  • 第120回文學界新人賞(平成27年/2015年)「サバイブ」
  • |候補| 第154回芥川賞(平成27年/2015年下期)「シェア」
  • |候補| 第156回芥川賞(平成28年/2016年下期)「キャピタル」
備考
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芥川賞 第154回候補  一覧へ
「シェア」(『文學界』平成27年/2015年10月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第69巻 第10号  別表記10月号
印刷/発行年月日 発売 平成27年/2015年9月7日 発行 平成27年/2015年10月1日
発行者等 編集人 武藤 旬 発行人 吉安 章 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社 DTP制作 株式会社ローヤル企画
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 72~109
(計38頁)
測定枚数 122
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書誌
>>平成28年/2016年2月・文藝春秋刊『シェア』所収
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候補者 加藤秀行 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
宮本輝
男68歳
12 「これはいい素材を手に入れたと思わせた。しかし、この素材はもっと面白くなる。」「惜しいと思う。」
小川洋子
女53歳
9 「小説に必要な要素が見事に揃っている。その見事さが、作品を必要以上にお行儀のいいものにしている気がする。」
奥泉光
男59歳
8 「風俗小説として心地よく読み進んでいけはするものの、小説としての企みは少なく、であるならば、文章の推進力やキレがもっと必要なのではないか。」
山田詠美
女56歳
17 「これではエロのない「黒い報告書」。小説とはとても言えない。」「〈人間は哺乳類であって、だからもう鰓呼吸はしないだろう? きっとそういう感じのことだ〉……って、どういう感じ? 〈そういう感じ〉であやふやにしていたら、いつまでたっても小説以前だ。」
島田雅彦
男54歳
12 「風俗エンターティメントであるが、人間たちの意識の内奥に踏み込むことなく、表面に留まり続けているので物足りなかった。」
高樹のぶ子
女69歳
24 「小説全体も幼いが、ベトナム女性のヴィヴィッドな魅力、迷いの無さを描くことで、日本女性つまり成熟したこの国の迷ってばかりの現状が伝わってくる。」「猟犬のように颯爽とバイクを駆る(引用者注:ベトナム女性の)ミーがカッコ良いのは、エンジンの爆音がアジアの新興エネルギーそのものだからだ。」
川上弘美
女57歳
7 「(引用者注:「何」を「どのように」書くかという、小説にとって大きな問題において)そこに最初から「何」かの形がはっきりあると信じている作者が書いたもの、という印象を受けました。でも、読者である私には、その「何」かは見えなかったのです。」
堀江敏幸
男52歳
13 「民泊というグレーゾーンでは、「まず敵を倒し、報告はその後に」する殺伐さが生まれかねない。それを明るさに転じようとしているところに、新しい景色が見える。」
村上龍
男63歳
0  
選評出典:『文藝春秋』平成28年/2016年3月号
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芥川賞 第156回候補  一覧へ
「キャピタル」(『文學界』平成28年/2016年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第70巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 発売 平成28年/2016年11月7日 発行 平成28年/2016年12月1日
発行者等 編集人 武藤 旬 発行人 吉安 章 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社 DTP制作 株式会社ローヤル企画
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 296 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 20~92
(計73頁)
測定枚数 239
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候補者 加藤秀行 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
吉田修一
男48歳
19 「例えば、「成功を恐れるな」とか、「できる男の7つの習慣」とか、そういった自己啓発本を三冊読めば出来上がりそうな主人公である。もちろん、そういう人間を小説にしちゃいけないと言いたいわけではない。ただ、作者がその程度の男を、どうやらかっこいいと思っているところに問題がある。」
小川洋子
女54歳
5 「登場人物たちは知的で空虚な会話を延々と続ける。それが奥行きのある空虚ならば、もっと彼らに接近できたかもしれない。」
村上龍
男64歳
0  
高樹のぶ子
女70歳
11 「雨降る寒いバンコクの書き出しに惹かれたが、万事受け身の主人公が自我で物語を引っ張ってくれないもどかしさと、理屈で説明される経済理論にいささか苛立った。」
奥泉光
男60歳
11 「題材の撰び方は興味を牽いた。が、一種のハードボイルドである本小説は、想定される物語の枠から逃れ出ることができなかった。」
山田詠美
女57歳
17 「その多くは男の作家によって書かれたものだが、時折、ある種の小説世界の中には不思議な男性登場人物が棲息している。」「この作品にもそういう「何様!?」な男が登場する訳よ。かぎかっこの中では口語体で喋ってよ、お願い。上から目線の面倒臭い人たちにうんざり。」
宮本輝
男69歳
7 「委員たちの点数が最も低かった。上手下手ではなく、小説全体に鼻持ちならないエリート意識が滲み出ていて、最後まで読み切るのは苦行だった。」
堀江敏幸
男53歳
17 「やや気取りのある箴言の速度を持った明晰な語りが印象的だ。」「安定した語りが、不安定な心の資本を吸い取っていく。そこに、戦略上の不具合があるかもしれない。」
島田雅彦
男55歳
9 「描写や会話にすぐれたセンスがあるのに、企業小説にも内部告発にもなり損ね、またカフカにも村上春樹にも遠く及ばない宙ぶらりんな語り手の悲しみだけが残る作品になってしまったのには一体どんな事情があったのか?」
川上弘美
女58歳
4 「小説の清潔な芯を、ふんだんすぎる比喩が邪魔してしまっていて、惜しかった。」
選評出典:『文藝春秋』平成29年/2017年3月号
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