芥川賞のすべて・のようなもの
第22回
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Last Update[H26]2014/6/20

澤野久雄
Sawano Hisao
生没年月日【注】 明治45年/1912年12月30日~平成4年/1992年12月17日
経歴 埼玉県生まれ。早稲田大学国文科卒。都新聞、朝日新聞社に勤めるかたわら、太平洋戦争後に藤沢桓夫の同人誌『文学雑誌』に参加。昭和34年/1959年、朝日新聞退社、専業作家となる。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第22回芥川賞(昭和24年/1949年下期)「挽歌」
  • |候補| 第26回芥川賞(昭和26年/1951年下期)「方舟追放」
  • |候補| 第28回芥川賞(昭和27年/1952年下期)「夜の河」
  • |候補| 第33回芥川賞(昭和30年/1955年上期)「未知の人」
  • |候補| 第10回小説新潮賞(昭和38年/1963年)『受胎告知』
  • |候補| 第12回小説新潮賞(昭和40年/1965年)『さまよえる太陽』
  • |候補| 第4回平林たい子文学賞[小説部門](昭和51年/1976年)『未知の結婚』
備考
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芥川賞 第22回候補  一覧へ

ばんか
挽歌」(『文學雑誌』昭和24年/1949年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學雑誌」  別表記「文學雜誌」
巻号 第3巻 第5号  別表記5月号
作品名 別表記 歌」
印刷/発行年月日 印刷 昭和24年/1949年4月25日 発行 昭和24年/1949年5月1日
発行者等 編集兼発行者 栗田義隆 印刷所 大丸出版印刷株式会社(大阪市)
発行所 大丸出版社(大阪市)
総ページ数 104 表記上の枚数 目次 120枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×23行
×2段
本文ページ 3~45
(計43頁)
測定枚数 129
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和31年/1956年6月・大日本雄弁会講談社/ミリオン・ブックス『夜の河』所収
>>昭和35年/1960年3月・角川書店/角川文庫『夜の河 他四篇』所収
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候補者 澤野久雄 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作
男55歳
0  
佐藤春夫
男57歳
0  
石川達三
男44歳
0  
岸田國士
男59歳
0  
舟橋聖一
男45歳
2 「三篇(引用者注:「猟銃」「挽歌」「日本の牙」)を私は推した。」
丹羽文雄
男45歳
0  
宇野浩二
男58歳
0  
坂口安吾
男43歳
0  
川端康成
男50歳
6 「部分的には(引用者注:「闘牛」より)より多く同感し、愛着するところもあった」「前半にくらべて後半が盛り上って来なかった。この作者の感性に私は同感したが、殊に結末が疑問であった。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和25年/1950年4月号)
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芥川賞 第26回候補  一覧へ

はこぶねついほう
方舟追放」(『改造』昭和26年/1951年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「改造」  別表記表紙 「KAIZO」併記
巻号 第32巻 第12号  別表記11月号
印刷/発行年月日 印刷納本 昭和26年/1951年10月21日 発行 昭和26年/1951年11月1日
発行者等 編輯兼発行人 横関愛造 印刷人 村尾一雄 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社改造社(東京都)
総ページ数 200 表記上の枚数 目次 100枚 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×25行
×2段
本文ページ 173~200
(計28頁)
測定枚数 101
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書誌
>>昭和30年/1955年3月・大日本雄弁会講談社刊『被害者』所収
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候補者 澤野久雄 男39歳
選考委員 評価 行数 評言
佐藤春夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男57歳
3 「何か暗中模索の形で、まだ本当に手が極らないように見受けられました。」
丹羽文雄
男47歳
5 「面白いテーマだった。が、澤野君の視野が女主人公に合わせすぎたので、折角のテーマが弱くなった。」「もっとも作者は女が描きたかったのだろうが。」
岸田國士
男61歳
0  
坂口安吾
男45歳
0  
石川達三
男46歳
0  
舟橋聖一
男47歳
4 「実のある、手堅い作風で、将来性は十分に信用がおける人である。」
宇野浩二
男60歳
8 「文章は達者であるが、文章が達者すぎて書いている事が上すべりがしていて、新味というものがまったくない。」
川端康成
男52歳
10 「(引用者注:堀田善衛以外では、澤野久雄、藤井重夫を)問題に取り上げたかった。」「戦後の小説の形式と内容との錯乱、分裂に対する、一つの反向、あるいは復原として、私には新しく読まれた。」「善意が一貫して流れているのも、作者の意図であろう。しかし、緩和にとどまったところが、この作品の特色であり、短所でもあろうか。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和27年/1952年3月号)
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芥川賞 第28回候補  一覧へ

よる かわ
夜の 河」(『文學界』昭和27年/1952年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編輯」併記
巻号 第6巻 第11号  別表記11月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和27年/1952年10月20日 発行 昭和27年/1952年11月1日
発行者等 編輯人 鈴木 貢 発行人 池島信 印刷人 村尾一雄 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 180 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
28字
×24行
×2段
本文ページ 44~60
(計17頁)
測定枚数 55
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和28年/1953年4月・大日本雄弁会講談社刊『創作代表選集 第11巻 昭和27年後期』所収
>>昭和30年/1955年3月・大日本雄弁会講談社刊『被害者』所収
>>昭和31年/1956年6月・大日本雄弁会講談社/ミリオン・ブックス『夜の河』所収
>>昭和35年/1960年3月・角川書店/角川文庫『夜の河 他四篇』所収
>>昭和35年/1960年9月・筑摩書房刊『新選現代日本文学全集32 戦後小説集1』所収
>>昭和39年/1964年4月・集英社刊『新日本文学全集16 澤野久雄・菊村到集』所収
>>昭和48年/1973年3月・筑摩書房刊『現代日本文学大系92 現代名作集2』所収
>>昭和53年/1978年6月・エポナ出版刊『堀川東入ル―沢野久雄自選短篇集』所収
>>昭和54年/1979年12月・講談社/講談社文庫『現代短編名作選3 1951-1952』所収
>>平成5年/1993年7月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第30巻 京都』所収
>>平成17年/2005年10月・郷土出版社刊『京都府文学全集 第1期小説編 第4巻 昭和戦後編2』所収
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候補者 澤野久雄 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男48歳
0  
舟橋聖一
男48歳
4 「上手だが、上手なら上手で、もっともっと、上手でなければならない。これでは、上手の下手である。澤野は、少しばかり、舵をまちがえているようだ。」
石川達三
男47歳
3 「全く認めなかったのは、佐藤、舟橋で、認めようとするのは丹羽、石川などであった。この差は選者自身の作風や好みから来るものだろうか。」
瀧井孝作
男58歳
5 「大衆文学、中間小説のうまい方ではないでしょうか。私は、「夜の河」よりも、「北里夫人の椅子」の方がよいと見ましたが。この人は、芥川賞などに入らなくても、やがて、新聞小説でも書ける人だろうと思われましたが。」
佐藤春夫
男60歳
0  
川端康成
男53歳
11 「私は同感、あるいは同情を寄せた。」「「或る『小倉日記』伝」と共に、私の目あての作品であったが、佐藤春夫氏から私の作品に似ていると言われて、私は発言の不自由を感じた。似ていると私は思わなかった。」「「方舟追放」(引用者中略)の方が力作であっただろう。」
宇野浩二
男61歳
3 「『夜の河』がちょっと問題になったが、私には、余計な事を書きすぎる弊がある、と思われた。」
坂口安吾
男46歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年3月号)
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芥川賞 第28回参考作品  一覧へ

きたざとふじん いす
北里夫人の 椅子」(『文藝』昭和27年/1952年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文藝」
巻号 第9巻 第12号  別表記12月特別号/12月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和27年/1952年11月20日 発行 昭和27年/1952年12月1日
発行者等 編集人 巖谷大四 発行人 河出孝雄 印刷所 共同印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房(東京都)
総ページ数 102 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×24行
×2段
本文ページ 52~56
(計5頁)
測定枚数 17
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候補者 澤野久雄 男40歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男48歳
0  
舟橋聖一
男48歳
4 「上手だが、上手なら上手で、もっともっと、上手でなければならない。これでは、上手の下手である。澤野は、少しばかり、舵をまちがえているようだ。」
石川達三
男47歳
3 「全く認めなかったのは、佐藤、舟橋で、認めようとするのは丹羽、石川などであった。この差は選者自身の作風や好みから来るものだろうか。」
瀧井孝作
男58歳
5 「大衆文学、中間小説のうまい方ではないでしょうか。私は、「夜の河」よりも、「北里夫人の椅子」の方がよいと見ましたが。この人は、芥川賞などに入らなくても、やがて、新聞小説でも書ける人だろうと思われましたが。」
佐藤春夫
男60歳
0  
川端康成
男53歳
11 「私は同感、あるいは同情を寄せた。」「「或る『小倉日記』伝」と共に、私の目あての作品であったが、佐藤春夫氏から私の作品に似ていると言われて、私は発言の不自由を感じた。似ていると私は思わなかった。」「「方舟追放」(引用者中略)の方が力作であっただろう。」
宇野浩二
男61歳
3 「『夜の河』がちょっと問題になったが、私には、余計な事を書きすぎる弊がある、と思われた。」
坂口安吾
男46歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年3月号)
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芥川賞 第33回候補  一覧へ

みち ひと
未知の 人」(『文藝』昭和30年/1955年2月号)
媒体・作品情報
誌名 「文藝」
巻号 第12巻 第2号  別表記2月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和30年/1955年1月20日 発行 昭和30年/1955年2月1日
発行者等 編集人 巖谷大四 発行人 河出孝雄 印刷所 共同印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房(東京都)
総ページ数 152 表記上の枚数 目次 80枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×26行
×2段
本文ページ 119~144
(計26頁)
測定枚数 87
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書誌
>>昭和31年/1956年6月・大日本雄弁会講談社/ミリオン・ブックス『夜の河』所収
>>昭和35年/1960年3月・角川書店/角川文庫『夜の河 他四篇』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
候補者 澤野久雄 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男50歳
4 「巧い作家だが、佐藤さんが一種のひよわ(原文傍点)さを感じて居られたのは、私も同感である。何かを怕がったり遠慮したりしているらしい。それを突きぬけた独自のものが出てくればいいのだろうと思う。」
井上靖
男48歳
8 「(引用者注:「白い人」と共に)銓衡で最後まで残ったが、当然なことと思われた。」「出戻り女のかたくなな性格が繊細な筆でよく書けていた。後半主人公がカナリヤを放す辺りから多少筆が安易に流れていたのはいかにも惜しいと思った。前半の調子で押し切れば氏の作品の中では、これが一番いいものになったと思われる。」
佐藤春夫
男63歳
8 「最後まで残った。」「力量は認めないではなかったが、前作「夜の河」は川端康成に、今度の「未知の人」は井上靖に似ていてこの作者の個性の薄弱を思わせるのを遺憾に思った。」
丹羽文雄
男50歳
3 「最後まで残ったが、「被害者」の方がはるかによい。それが前期の作だけに残念であった。」
宇野浩二
男63歳
7 「前半ぐらいまではちょいと面白かったが、後半の方になってその面白味さえ薄れてしまった、それに、『未知の人』という題の意味がよくわからない。この人も前に書いた幾つかの小説の方に幾らか増しな作品があったようである。」
瀧井孝作
男61歳
3 「気心の知れない人を描いたものだが、小味に過ぎて、全体としては貫徹した所が欠けていると思った。」
舟橋聖一
男50歳
11 「度々予選にはいっている人で、こんどあたりは貰ってもいいと思われたが「未知の人」は、今一息迫力が足りないために委員らの積極的な支持を得なかった。作家として、一番書かなければならないことを、わざと素通りし、または遠廻りして逃げている。」「然し、こういう書きにくい材料を、こなして行く筆力は、段々に肥え、貫禄も出てきている。」「(引用者注:将来も小説一本で行くという意味で、小沼丹、川上宗薫、澤野久雄は)信用が置ける人たちだ。」
川端康成
男56歳
6 「作者が懇意の人なので、私はほとんど棄権である。この人の単行本の作品集「被害者」が参考作品にでもなっているとよかったと思う。」「カナリヤの飼育を背景に、かなり異常な心理と性格を書いているのだが、それを強く感じさせないようなところに、短所も長所もあるのだろう。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和30年/1955年9月号)
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