芥川賞のすべて・のようなもの
第35回
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Last Update[H26]2014/6/20

小林勝
Kobayashi Masaru
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生没年月日【注】 昭和2年/1927年11月7日~昭和46年/1971年3月25日
経歴 旧朝鮮・慶尚南道晋州生まれ。早稲田大学露文科中退。在学中、レッド・パージ反対闘争で停学処分。火焔ビン闘争では実刑判決を受ける。この間、小説、戯曲等を発表。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第35回芥川賞(昭和31年/1956年上期)「フォード・一九二七年」
  • |候補| 第36回芥川賞(昭和31年/1956年下期)「軍用露語教程」
  • |候補| 第44回芥川賞(昭和35年/1960年下期)「架橋」
  • 第6回新劇戯曲賞(昭和35年/1960年)「檻」《戯曲》
  • |候補| 第47回直木賞(昭和37年/1962年上期)「紙背」
  • |予選候補| 第1回大宅壮一ノンフィクション賞(昭和45年/1970年)『生命の大陸』
備考
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芥川賞 第35回候補  一覧へ

ねん
「フォード・一九二七 年」(『新日本文學』昭和31年/1956年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「新日本文学」  別表記表紙・目次・裏表紙 「新日本文学」
巻号 第11巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 昭和31年/1956年5月1日
発行者等 編集人 中島健蔵 発行人 壺井繁治 印刷所 第一印刷株式会社(東京都)
発行所 新日本文学会(東京都)
総ページ数 188 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×25行
×2段
本文ページ 63~78
(計16頁)
測定枚数 55
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書誌
>>昭和31年/1956年11月・大日本雄弁会講談社刊『創作代表選集18 昭和31年前期』所収
>>昭和32年/1957年5月・大日本雄弁会講談社刊『フォード・一九二七年』所収
>>昭和44年/1969年6月・講談社刊『日本現代文学全集106 現代名作選2』所収
>>昭和49年/1974年12月・講談社刊『現代の文学39 戦後2』所収
>>昭和50年/1975年7月・白川書院刊『小林勝作品集 第1巻』所収
>>昭和55年/1980年5月・講談社刊『日本現代文学全集106 現代名作選2』[増補改訂版]所収
>>平成7年/1995年9月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第55巻 海外編』所収
>>平成13年/2001年12月・講談社/講談社文芸文庫『戦後短篇小説再発見7 故郷と異郷の幻影』所収
>>平成24年/2012年9月・集英社刊『コレクション戦争と文学17 帝国日本と朝鮮・樺太:哭』所収
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候補者 小林勝 男28歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男51歳
3 「この材料をものするには、もっと洗練された、いわゆるうまい文章でなければ、生きてこない。妙にたどたどしい。」
瀧井孝作
男62歳
2 「幼稚な感じが一寸佳かった。」
中村光夫
男45歳
5 「文章の行間に作者の生きた心がにじんで作者の素質を感じさせますが、(引用者中略)素質に甘えすぎていると思われます。」「子供っぽい回想を自分で面白がりすぎている」
石川達三
男51歳
0  
佐藤春夫
男64歳
8 「わたくしの心をひいた」「象徴的でハイカラな独自の美しさのなかに秘めてよく装われた内容を見逃せないと思った。」「しかし(引用者中略)小粒でまだ十分力量を発揮し尽さない憾がある。」
井上靖
男49歳
8 「はっきりした欠点を持つが、問題にすれば問題にできるだろうぐらいの考え方で選考会へ臨んだ。」「前半は埃りのない文体で戦前の朝鮮の辺境の町の風物をかなりよく書いていたが、三分の二位からあとは単なるノートになって薄っぺらになり、構成の上でも混乱してしまったのは惜しい。」
舟橋聖一
男51歳
0  
川端康成
男57歳
3 「いいけれども、少し調子が上らない。」
宇野浩二
男64歳
11 「一見すると幼稚なように見えるけれど、『フォード・一九二七年』というものに目をつけたのもちょいと面白いし、ほめ過ぎるのを覚悟で云えば、書き方と物の見方にちょっとシャレたところも少しあり、朝鮮人の出るところなど、作者はそんなつもりではないかもしれないが、捨てたものではない。」「簡単に結論を述べると「未だし未だし」である。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和31年/1956年9月号)
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芥川賞 第36回候補  一覧へ

ぐんようろごきょうてい
軍用露語教程」(『新日本文学』昭和31年/1956年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「新日本文学」  別表記表紙・目次・裏表紙 「新日本文学」
巻号 第11巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 発行 昭和31年/1956年12月1日
発行者等 編集人 中島健蔵 発行人 壺井繁治 印刷所 第一印刷株式会社(東京都)
発行所 新日本文学会(東京都)
総ページ数 196 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×25行
×2段
本文ページ 56~66
(計11頁)
測定枚数 38
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書誌
>>昭和32年/1957年5月・大日本雄弁会講談社刊『フォード・一九二七年』所収
>>昭和40年/1965年5月・集英社刊『昭和戦争文学全集 第11 戦時下のハイティーン』所収
>>昭和50年/1975年7月・白川書院刊『小林勝作品集 第1巻』所収
>>平成24年/2012年3月・集英社刊『コレクション戦争と文学15 戦時下の青春:炎』所収
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候補者 小林勝 男29歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男51歳
0  
瀧井孝作
男62歳
3 「まあ稍まとまってはいるが、余りに小粒で、この人の作ではこれよりも文學界二月号の「日本人中学校」の方が、尚佳いように見えた。」
丹羽文雄
男52歳
1 「あまりに弱々しい。」
中村光夫
男45歳
6 「きれいにまとまって居り、二重人格めいた露語教師の姿も簡潔に捉えられていますが、全体として作文めいた幼さで、小説としての重味がありません。有望な人ですが、この作品では、と思われます。」
舟橋聖一
男52歳
4 「今回の候補作家の中では、一番たしかな筆力がある」「せっかくの材料が生煮えに終っている。」「扱い方では、もっと面白くなったろうとおもう。」
川端康成
男57歳
0  
井上靖
男49歳
9 「読後の印象のよかった」「汚れのない非常にナイーブな作風で、意識して稚さに託したようなある美しさがある。ただ前回のものも、こんどの作品も小品で、授賞作品とするには軽い。参考として読んだ同じ作者の「斑猫チンキ」は、同じような作品だが、所々この作者らしからぬ荒れたところが見えた。」
宇野浩二
男65歳
25 「『軍用露語教程』は、気のきいた作品ではあるが、賞には推し難い小説である。ところで、私は、『軍用露語教程』には少しばかり感心して、それから、『斑猫チンキ』を読んで、がっかりした、」「私は、又、別のことを考えた。それは、この作者の前に候補作品になった『フォード・一九二七年』が、もし、今度の候補作品の中にはいっていたら、あるいは(あるいは、である、)賞になっていたかもしれない、と。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和32年/1957年3月号)
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芥川賞 第36回参考作品  一覧へ

はんみょう
斑猫チンキ」(『三田文學』昭和31年/1956年7月号)
媒体・作品情報
誌名 「三田文学」  別表記表紙ロゴ 「三田文學」 目次・奥付 「三田文学」
巻号 第46巻 第7号  別表記7月号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「はんみょう」
印刷/発行年月日 発行 昭和31年/1956年7月1日
発行者等 編輯兼発行人 奥野信太郎 編輯所 三田文学編輯部(東京都) 印刷所 株式会社五峰堂(東京都)
発行所 三田文学会(東京都)
総ページ数 80 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
29字
×25行
×2段
本文ページ 32~47
(計16頁)
測定枚数 53
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書誌
>>昭和50年/1975年7月・白川書院刊『小林勝作品集 第1巻』所収
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候補者 小林勝 男29歳
選考委員 評価 行数 評言
石川達三
男51歳
0  
瀧井孝作
男62歳
3 「まあ稍まとまってはいるが、余りに小粒で、この人の作ではこれよりも文學界二月号の「日本人中学校」の方が、尚佳いように見えた。」
丹羽文雄
男52歳
1 「あまりに弱々しい。」
中村光夫
男45歳
6 「きれいにまとまって居り、二重人格めいた露語教師の姿も簡潔に捉えられていますが、全体として作文めいた幼さで、小説としての重味がありません。有望な人ですが、この作品では、と思われます。」
舟橋聖一
男52歳
4 「今回の候補作家の中では、一番たしかな筆力がある」「せっかくの材料が生煮えに終っている。」「扱い方では、もっと面白くなったろうとおもう。」
川端康成
男57歳
0  
井上靖
男49歳
9 「読後の印象のよかった」「汚れのない非常にナイーブな作風で、意識して稚さに託したようなある美しさがある。ただ前回のものも、こんどの作品も小品で、授賞作品とするには軽い。参考として読んだ同じ作者の「斑猫チンキ」は、同じような作品だが、所々この作者らしからぬ荒れたところが見えた。」
宇野浩二
男65歳
25 「『軍用露語教程』は、気のきいた作品ではあるが、賞には推し難い小説である。ところで、私は、『軍用露語教程』には少しばかり感心して、それから、『斑猫チンキ』を読んで、がっかりした、」「私は、又、別のことを考えた。それは、この作者の前に候補作品になった『フォード・一九二七年』が、もし、今度の候補作品の中にはいっていたら、あるいは(あるいは、である、)賞になっていたかもしれない、と。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和32年/1957年3月号)
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芥川賞 第44回候補  一覧へ

かきょう
架橋」(『文學界』昭和35年/1960年7月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編集」併記
巻号 第14巻 第7号  別表記7月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和35年/1960年6月20日 発行 昭和35年/1960年7月1日
発行者等 編集兼発行人 車谷 弘 印刷人 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 244 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×25行
×2段
本文ページ 14~31
(計18頁)
測定枚数 64
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書誌
>>昭和45年/1970年4月・三省堂/Sanseido books『チョッパリ―小林勝小説集』所収
>>昭和51年/1976年2月・白川書院刊『小林勝作品集 第4巻』所収
>>平成24年/2012年6月・集英社刊『コレクション戦争と文学1 朝鮮戦争:断』所収
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候補者 小林勝 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二
男62歳
0  
中村光夫
男49歳
0  
瀧井孝作
男66歳
4 「この人のものは、以前に一寸佳いのがあったが、これはどうも拙い。しまいまで読んでも「架橋」という題の意図もわからない。」
石川達三
男55歳
0  
佐藤春夫
男68歳
0  
丹羽文雄
男56歳
0  
永井龍男
男56歳
6 「(引用者注:「夏の終り」と共に)もっとも短篇小説的だが覇気に比べて筆はかなり粗雑なようである。」「よくまとまった短篇だと思うが、前作にもっと好い作品があったと云う他の委員の言葉を、さらにはね返すだけの強い感銘は、私にもなかった。」
川端康成
男61歳
0  
井上靖
男53歳
0  
舟橋聖一
男56歳
4 「読後の印象にのこった」「当選作とするまでには到らなかった。」
宇野浩二
男69歳
3 「筆致は手がたく、題材はちょっとは面白いとしても、これだけでは何とも仕様のない作品だ。」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和36年/1961年3月号)
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しはい
紙背」(『文學界』昭和37年/1962年2月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編集」併記
巻号 第16巻 第2号  別表記2月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和37年/1962年1月20日 発行 昭和37年/1962年2月1日
発行者等 編集兼発行人 小林米紀 印刷人 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 246 表記上の枚数 目次 120枚 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×25行
×2段
本文ページ 65~92
(計28頁)
測定枚数 102
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直木賞 直木賞 47回候補 一覧へ
候補者 小林勝 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
木々高太郎
男65歳
0  
海音寺潮五郎
男60歳
0  
源氏鶏太
男50歳
0  
村上元三
男52歳
0  
中山義秀
男61歳
4 「一種の迫力があった。筆致がもっと円熟していたならば、当然問題になった作品だと思う。」
小島政二郎
男68歳
2 「これは直木賞の候補作品に入れるのはどうかと思う。」
大佛次郎
男64歳
0  
川口松太郎
男62歳
0  
今日出海
男58歳
0  
松本清張
男52歳
2 「結末が唐突で安易」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年10月号
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文量
短篇
章立て
「1」~「4」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京郡部~南樺太
登場人物
立花明(中学生、樺太引揚家族の長男)
立花露子(明の母親)
李力根(明の父親、韓国人)
和田(明の小学校時代の担任)
柴野呉男(通称コーリャ、樺太時代の明の兄貴分)




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