芥川賞のすべて・のようなもの
第43回
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Last Update[H26]2014/6/20

倉橋由美子
Kurahashi Yumiko
生没年月日【注】 昭和10年/1935年10月10日~平成17年/2005年6月10日
経歴 本名=熊谷由美子、旧姓=倉橋。高知県香美郡土佐山田町(現・香美市)生まれ。明治大学文学部卒。大学院に在学中、『明治大学新聞』に「パルタイ」を発表。
受賞歴・候補歴
  • 明治大学学長賞(昭和35年/1960年)「パルタイ」
  • |候補| 第43回芥川賞(昭和35年/1960年上期)「パルタイ」
  • |候補| 第7回新潮社文学賞(昭和35年/1960年)『パルタイ』
  • |候補| 第44回芥川賞(昭和35年/1960年下期)「夏の終り」
  • 第12回女流文学者賞(昭和35年/1960年)『パルタイ』
  • |候補| 第1回女流文学賞(昭和37年/1962年)『人間のない神』
  • 第3回田村俊子賞(昭和37年/1962年)
  • |候補| 第4回女流文学賞(昭和40年/1965年)「宇宙人」
  • |候補| 第5回谷崎潤一郎賞(昭和44年/1969年)『スミヤキストQの冒険』
  • |候補| 第10回女流文学賞(昭和46年/1971年)「夢の浮橋」
  • |候補| 第7回谷崎潤一郎賞(昭和46年/1971年)『反悲劇』
  • |候補| 第20回女流文学賞(昭和56年/1981年)『城の中の城』
  • |候補| 第12回泉鏡花文学賞(昭和59年/1984年)『大人のための残酷童話』
  • |候補| 第23回谷崎潤一郎賞(昭和62年/1987年)『アマノン国往還記』
  • 第15回泉鏡花文学賞(昭和62年/1987年)『アマノン国往還記』
  • マンボウ賞(昭和62年/1987年)『アマノン国往還記』
  • 明治大学特別功労賞(平成18年/2006年)
個人全集 『倉橋由美子全作品』全8巻(昭和50年/1975年~昭和51年/1976年・新潮社刊)
備考
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芥川賞 第43回候補  一覧へ
「パルタイ」(『文學界』昭和35年/1960年3月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「文藝春秋編集」併記
巻号 第14巻 第3号  別表記3月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和35年/1960年2月20日 発行 昭和35年/1960年3月1日
発行者等 編集兼発行人 車谷 弘 印刷人 高橋武夫 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
総ページ数 244 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×25行
×2段
本文ページ 64~75
(計12頁)
測定枚数 42
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書誌
>>昭和35年/1960年8月・文藝春秋新社刊『パルタイ』所収
>>『文藝春秋』昭和35年/1960年9月号
>>昭和36年/1961年12月・講談社刊『文学選集26 昭和36年版』所収
>>昭和41年/1966年10月・講談社刊『われらの文学21 高橋和巳・倉橋由美子・柴田翔』所収
>>昭和43年/1968年6月・筑摩書房刊『現代文学大系66 現代名作集4』所収
>>昭和43年/1968年11月・学芸書林刊『全集・現代文学の発見 第4巻 政治と文学』所収
>>昭和48年/1973年3月・筑摩書房刊『現代日本文学大系92 現代名作集2』所収
>>昭和49年/1974年9月・毎日新聞社刊『現代の女流文学 第1巻』所収
>>昭和50年/1975年1月・文藝春秋/文春文庫『パルタイ』所収
>>昭和50年/1975年10月・新潮社刊『倉橋由美子全作品1』所収
>>昭和51年/1976年6月・学芸書林刊『全集・現代文学の発見 第4巻 政治と文学』[愛蔵版]所収
>>昭和52年/1977年2月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系82 曽野綾子・倉橋由美子集』所収
>>昭和53年/1978年1月・新潮社/新潮文庫『パルタイ』所収
>>昭和54年/1979年11月・新潮社刊『新潮現代文学69 聖少女』所収
>>昭和55年/1980年1月・講談社/講談社文庫『現代短編名作選6 1958-1961』所収
>>昭和63年/1988年8月・小学館刊『昭和文学全集 第24巻 辻邦生・小川国夫・加賀乙彦・高橋和巳・倉橋由美子・田久保英夫・黒井千次』所収
>>平成5年/1993年11月・おうふう刊『短編女性文学 現代』所収
>>平成10年/1998年1月・角川書店刊『女性作家シリーズ14 竹西寛子・倉橋由美子・高橋たか子』所収
>>平成14年/2002年11月・講談社/講談社文芸文庫『パルタイ・紅葉狩り―倉橋由美子短篇小説集』所収
>>平成15年/2003年4月・学芸書林刊『全集現代文学の発見 第4巻 政治と文学』[新装版]所収
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候補者 倉橋由美子 女24歳
選考委員 評価 行数 評言
井上靖
男53歳
10 「面白く読めた。」「世評高かったので期待して読んだが、私には何か大切なものが一本抜けている小説に思えた。スタイルも新しいし、新しい小説を打ち出そうとしているところもよく判る。」「読後にこのように感動のない小説というのも珍しいと思った。」
石川達三
男55歳
9 「新鮮さは私も高く買う。しかし作者自身のなかにどこかひよわなものがあって、危い気がする。このままで授賞されたらこの作者の良さは消えて、ひよわさばかりが拡大されそうに思う。この作者には当分のあいだ、ジャーナリズムの誘惑を断って静かに文学と(あるいは人間と……)取組んで見ることをすすめたい。」
中村光夫
男49歳
9 「小品に近い作品ですが、そこに示された作者の資性は、可能性としては当選作より、深いひろがりを持っています。」「ある冴えた純粋性が感じられます。しかし芸術というより、自然の偶然の産物のようなところがあり、その新しさは、一部の人には感じられても、充分表現されているとは云えません。授賞作としてはやや弱いと思われます。」
瀧井孝作
男66歳
11 「何かわからない、説明も何もない不明瞭の所が多いが、そのわからない所が本当らしくて、そういう実感がそのまま出ていて、ちょっと面白かった。」「このひとも何か特色があるようで、勉強すれば尚よいものが出ると思った。」
丹羽文雄
男55歳
6 「日本の女性にひては珍しい才能の持主である点は十分にみとめるが、簡単にとびつけないものをこの作品は感じさせる。目下は習作の時代であろう。そこから抜け出たとき、この人がこの人の文章で書いたときを期待する。」
井伏鱒二
男62歳
4 「もし当選作を二つ取るような話になれば、(引用者中略・注:「夜と霧の隅で」の他に)「パルタイ」または「憂鬱な獣」に票を入れるつもりでいた。」「自由を持てあまして行くつく先の不自由な抽象の壁が書けている。」
佐藤春夫
男68歳
0  
永井龍男
男56歳
14 「最後まで選に残った二作、「夜と霧の隅で」と「パルタイ」双方に授賞してはと私は提案した」「作品評は、すでに各方面でなされているので、蛇足を加えるつもりはない。」「なによりも、その新鮮さを私は買いたい。」「新鮮ということは、芥川賞の生命ではなかろうか。」
舟橋聖一
男55歳
38 「北一人推す組が五人。北・倉橋二人推す組が五人で、票決がつかず、佐佐木茂索氏の意見を聞いて、決定したのが真相」「大江・開高の例もあり、僅少の差で競り合った場合は、やはり両者に授賞すべきであったと思う。」「「パルタイ」以後、乱作だから減点するというのもおかしい。」「文体は、大江などとも違う才質で、ユニイクなものである。特に感覚的に新しいとは思わないが、女の体臭が凝結しているような緊密感は、中間小説で荒らされていた一、二年前の候補作にはないものだ。」
宇野浩二
男68歳
5 「ちょいと器用に見えるが、それだけで、「コマシャクレ」ている。」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和35年/1960年9月号)
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なつ おわ
夏の 終り」(『小説中央公論』2号/昭和35年/1960年秋季号[11月])
媒体・作品情報
誌名 「小説中央公論」  別表記表紙 「SHOSETSU CHUOKORON」併記
巻号 第2号  別表記秋季号
発行者等 編集者 笹原金次郎 発行者 栗本和夫 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 中央公論社(東京都)
総ページ数 296 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×25行
×2段
本文ページ 168~177
(計10頁)
測定枚数 31
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書誌
>>昭和36年/1961年4月・角川書店刊『人間のない神』所収
>>昭和46年/1971年3月・徳間書店刊『人間のない神』所収
>>昭和50年/1975年11月・新潮社刊『倉橋由美子全作品2』所収
>>平成15年/2003年6月・講談社/講談社文芸文庫『戦後短篇小説再発見11 事件の深層』所収
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候補者 倉橋由美子 女25歳
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二
男62歳
0  
中村光夫
男49歳
0  
瀧井孝作
男66歳
3 「この人のものも、以前に「パルタイ」を読んだきりだが、この「夏の終り」は、いやなもので、よくない。」
石川達三
男55歳
3 「自分の作品について再考すべき時期に来たのではないかと思った。この作品にはこの作者の観点が一番大きく出ているように思われる。」
佐藤春夫
男68歳
3 「幼稚なこしらえものの観念小説」
丹羽文雄
男56歳
0  
永井龍男
男56歳
3 「(引用者注:「架橋」と共に)もっとも短篇小説的だが覇気に比べて筆はかなり粗雑なようである。」
川端康成
男61歳
0  
井上靖
男53歳
0  
舟橋聖一
男56歳
12 「失敗作で、底の浅いつくりものに過ぎず、どうにも取りようがなかった。この前嘱望しただけに、私はがっかりさせられた。」「然し、この人は目下、デッド・ロックへのり上げているので、そのうちにまた調子を回復すれば、やはり光ったところが出てくる人だ。長い目で見てやるというのが、ほんとうのところだろう。」「こういう年若い新人を、既成の大将連が、口を極めて悪評するのは、大人気ない。」
宇野浩二
男69歳
6 「文章はいくらか独得でテキパキしたところがあるけれど、私がこれまで読んだこの作者の幾つかの小説とくらべると、取り上げない方がよい作品である。」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和36年/1961年3月号)
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