芥川賞のすべて・のようなもの
第4回
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Last Update[H26]2014/6/20

伊藤永之介
Ito Einosuke
生没年月日【注】 明治36年/1903年11月21日~昭和34年/1959年7月26日
経歴 本名=伊藤栄之助。秋田県秋田市生まれ。秋田市中通尋常小学校卒。日本銀行支店に見習いとして勤めたのち、上京、やまと新聞で校正係となる。太平洋戦争後、昭和29年/1954年に日本農民文学会設立に関わる。
受賞歴・候補歴
  • 『国民新聞』懸賞小説一等入選(大正10年/1921年)「酒」
  • |候補| 第4回芥川賞(昭和11年/1936年下期)「梟」
  • |候補| 第6回芥川賞(昭和12年/1937年下期)「梟」
  • |候補| 第7回芥川賞(昭和13年/1938年上期)『鴉』「鶯」
  • 第2回新潮社文芸賞〔第一部〕(昭和14年/1939年)『鶯』
  • 第2回小学館児童出版文化賞(昭和28年/1953年)『五郎ぎつね』
個人全集 『伊藤永之介作品集』全3巻(昭和46年/1971年~昭和48年/1973年・ニトリア書房刊)
備考
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芥川賞 第4回候補  一覧へ

ふくろう
梟」(『小説』7号[昭和11年/1936年9月])
媒体・作品情報
測定媒体 平成11年/1999年7月・和泉書院刊『伊藤永之介文学選集』
印刷/発行年月日 発行 平成11年/1999年7月26日(初版第1刷)
発行者等 編者 浦西和彦 発行者 廣橋研三 印刷/製本 亜細亜印刷
発行所 有限会社和泉書院(大阪市)
総ページ数 357 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
48字
×18行
×1段
本文ページ 1~61
(計61頁)
測定枚数 113
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書誌
>>『文學界』昭和12年/1937年7月号再録(改稿)
>>昭和12年/1937年11月・版画荘/版画荘文庫『梟』
>>昭和13年/1938年10月・改造社刊『鶯』所収
>>昭和16年/1941年7月・有光社/有光名作選集『梟』所収(『小説』初出版)
>>昭和21年/1946年1月・飛鳥書店刊『鶯』所収
>>昭和22年/1947年☆月・春陽堂/春陽堂文庫『鶯』所収
>>昭和25年/1950年1月・河出書房刊『現代日本小説大系 第49巻 昭和十年代4』所収
>>昭和28年/1953年10月・新潮社/新潮文庫『鴉・鶯・梟』所収
>>昭和30年/1955年2月・角川書店/角川文庫『梟・鶯・馬 他二篇』所収
>>昭和30年/1955年2月・三一書房刊『日本プロレタリア文学大系8』所収
>>昭和31年/1956年11月・河出書房刊『現代日本小説大系 第51巻 昭和十年代4』所収
>>昭和32年/1957年5月・筑摩書房刊『現代日本文学全集86 昭和小説集(一)』所収
>>昭和43年/1968年7月・講談社刊『日本現代文学全集89 伊藤永之介・本庄陸男・森山啓・橋本英吉集』所収
>>昭和44年/1969年10月・集英社刊『日本文学全集44 葉山嘉樹・黒島伝治・伊藤永之介集』所収
>>昭和44年/1969年11月・筑摩書房刊『日本短篇文学全集 第34巻 犬養健・中河与一・片岡鉄兵・伊藤永之介・深田久彌・石坂洋次郎』所収
>>昭和46年/1971年10月・ニトリア書房刊『伊藤永之介作品集I』所収
>>昭和48年/1973年5月・筑摩書房刊『現代日本文学大系59 前田河広一郎・徳永直・伊藤永之介・壺井栄集』所収
>>昭和50年/1975年3月・集英社刊『日本文学全集44 葉山嘉樹・黒島伝治・伊藤永之介』[豪華版]所収
>>昭和55年/1980年5月・講談社刊『日本現代文学全集89 伊藤永之介・本庄陸男・森山啓・橋本英吉集』[増補改訂版]所収
>>平成7年/1995年5月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第6巻 秋田』所収
>>平成11年/1999年7月・和泉書院刊『伊藤永之介文学選集』所収
>>平成15年/2003年9月・至文堂刊『国文学解釈と鑑賞別冊 伊藤永之介生誕百年』所収
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候補者 伊藤永之介 男33歳
選考委員 評価 行数 評言
佐藤春夫
男44歳
13 「自分は第一流の作品と認めた。」「素朴で色気と滑稽味とが悲しいユーモアを成して、人間愛の精神に溢れた一篇が注目されなかったのは尠からず心残りではある」
横光利一
男38歳
0  
久米正雄
男45歳
0  
瀧井孝作
男42歳
0  
小島政二郎
男43歳
0  
室生犀星
男47歳
0  
川端康成
男37歳
0  
佐佐木茂索
男42歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第一巻』昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和12年/1937年3月号)
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芥川賞 第6回候補  一覧へ

ふくろう
梟」(『文學界』昭和12年/1937年7月号再録)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第4巻 第7号  別表記7月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和12年/1937年6月10日 発行 昭和12年/1937年7月1日
発行者等 発行兼印刷編輯人 菊池武憲 印刷所 共同印刷株式会社(東京市)
発行所 株式会社文藝春秋社(東京市)
総ページ数 280 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
54字
×19行
×1段
本文ページ 189~239
(計51頁)
測定枚数 112
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書誌
>>書誌情報は上記(第4回候補)と同じ
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候補者 伊藤永之介 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
川端康成
男38歳
0  
久米正雄
男46歳
0  
室生犀星
男48歳
0  
横光利一
男39歳
0  
佐藤春夫
男45歳
0  
瀧井孝作
男43歳
0  
宇野浩二
男46歳
5  
小島政二郎
男44歳
0  
佐佐木茂索
男43歳
0  
菊池寛
男49歳
   
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和13年/1938年3月号)
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芥川賞 第7回候補  一覧へ

からす
鴉』(昭和13年/1938年5月・版画荘刊)
媒体・作品情報
副題等  「一九三八年作」
印刷/発行年月日 印刷 昭和13年/1938年5月15日 発行 昭和13年/1938年5月20日
発行者等 発行者 井 博 印刷者 土井儀一郎 印刷所 典文社(東京市)
発行所 版画(東京市)
総ページ数 178 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
40字
×13行
×1段
本文ページ 1~178
(計178頁)
測定枚数 214
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和13年/1938年10月・改造社刊『鶯』所収
>>昭和14年/1939年7月・新潮社/昭和名作選集『鴉 他二篇』所収
>>昭和28年/1953年10月・新潮社/新潮文庫『鴉・鶯・梟』所収
>>昭和46年/1971年10月・ニトリア書房刊『伊藤永之介作品集I』所収
>>昭和48年/1973年5月・筑摩書房刊『現代日本文学大系59 前田河広一郎・徳永直・伊藤永之介・壺井栄集』所収
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候補者 伊藤永之介 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男46歳
0  
佐藤春夫
男46歳
7 「この三篇(引用者注:「厚物咲」「鴉」「鳥羽家の子供」)から一篇を抜く英断には苦労が入る。」「いつかも当選の運を逸したが、それにも拘わらず「梟」の真価がはじめて世の認めるところとなった近頃今更芥川賞でもあるまいという気もしないではない。」
横光利一
男40歳
0  
室生犀星
男49歳
5 「「鴉」を極力すいせんした。「梟」が何時か問題にのぼり、いま亦「鴉」が芥川賞にもれたことは遺憾であった。」
小島政二郎
男44歳
5 「「鴉」に一番感心した。が、伊藤氏はもう有名だから芥川賞の銓衡外だと云うことになったので推薦を遠慮した。」
佐佐木茂索
男43歳
4 「「鴉」に感心した。しかし「鴉」の作者は既に数冊の著書を持ち、押されもしない一人前の作家である。授賞はもっと知られてない人を目標にすべきであろう。授賞するとせば、「梟」の時代にすべきであったろう。」
瀧井孝作
男44歳
6 「以前に梟、それから鶯というのも読んで、手腕のある作家だと思った。鴉は、一寸面白いけれど、自然な感じが少ないが、これは手腕が勝ちすぎて描きすぎてはないかと思った。以前の梟の方が自然な感じで、これより佳作だったと思った。」
宇野浩二
男47歳
24 「「梟」「鴉」、「鶯」、「燕」と、伊藤の鳥の名を題にした小説を並べると、結局「梟」が一番すぐれているのではないか、と私は考える」「伊藤はこの「鳥物」(引用者中略)を卒業すると、今より一層すぐれた作家になるのではないか、と私は考えるのである。」「最早、そういう標準があるものとすると、芥川賞などという級は通り越している作家であるから、今更芥川賞でもないであろう、という事になったのである。」
菊池寛
男49歳
   
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和13年/1938年9月号)
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芥川賞 第7回候補  一覧へ

うぐいす
鶯」(『文藝春秋』昭和13年/1938年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文藝春秋」  別表記表紙 「菊池寛編輯」併記
巻号 第16巻 第9号  別表記6月号
印刷/発行年月日 印刷 昭和13年/1938年5月18日 発行 昭和13年/1938年6月1日
発行者等 発行兼印刷兼編輯人 菊池武憲 印刷所 共同印刷株式会社(東京市) 部数 298,000
発行所 株式会社文藝春秋社(東京市)
総ページ数 464 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×18行
×2段
本文ページ 404~436
(計33頁)
測定枚数 74
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書誌
>>昭和13年/1938年10月・改造社刊『鶯』所収
>>昭和21年/1946年1月・飛鳥書店刊『鶯』所収
>>昭和22年/1947年☆月・春陽堂/春陽堂文庫『鶯』所収
>>昭和24年/1949年6月・細川書店刊『現代日本文学選集 第5巻』所収
>>昭和28年/1953年10月・新潮社/新潮文庫『鴉・鶯・梟』所収
>>昭和28年/1953年5月・河出書房/市民文庫『伊藤永之介集』所収
>>昭和30年/1955年2月・角川書店/角川文庫『梟・鶯・馬 他二篇』所収
>>昭和30年/1955年2月・角川書店刊『昭和文學全集53 昭和短篇集』所収
>>昭和31年/1956年1月・河出書房/河出文庫『鶯』所収
>>昭和32年/1957年5月・筑摩書房刊『現代日本文学全集86 昭和小説集(一)』所収
>>昭和39年/1964年12月・新潮社刊『日本文学全集71 名作集第3 昭和篇(上)』所収
>>昭和43年/1968年5月・筑摩書房刊『現代文学大系65 現代名作集3』所収
>>昭和44年/1969年10月・集英社刊『日本文学全集44 葉山嘉樹・黒島伝治・伊藤永之介集』所収
>>昭和45年/1970年9月・中央公論社刊『日本の文学79 名作集3』所収
>>昭和46年/1971年10月・ニトリア書房刊『伊藤永之介作品集I』所収
>>昭和46年/1971年☆月・中央公論社刊『日本の文学79 名作集3』[アイボリーバックス]所収
>>昭和50年/1975年3月・集英社刊『日本文学全集44 葉山嘉樹・黒島伝治・伊藤永之介』[豪華版]所収
>>昭和51年/1976年5月・家の光協会刊『土とふるさとの文学全集2 土の哀歓』所収
>>平成23年/2011年10月・ポプラ社刊『百年文庫100 朝』所収
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候補者 伊藤永之介 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男46歳
0  
佐藤春夫
男46歳
7 「この三篇(引用者注:「厚物咲」「鴉」「鳥羽家の子供」)から一篇を抜く英断には苦労が入る。」「いつかも当選の運を逸したが、それにも拘わらず「梟」の真価がはじめて世の認めるところとなった近頃今更芥川賞でもあるまいという気もしないではない。」
横光利一
男40歳
0  
室生犀星
男49歳
5 「「鴉」を極力すいせんした。「梟」が何時か問題にのぼり、いま亦「鴉」が芥川賞にもれたことは遺憾であった。」
小島政二郎
男44歳
5 「「鴉」に一番感心した。が、伊藤氏はもう有名だから芥川賞の銓衡外だと云うことになったので推薦を遠慮した。」
佐佐木茂索
男43歳
4 「「鴉」に感心した。しかし「鴉」の作者は既に数冊の著書を持ち、押されもしない一人前の作家である。授賞はもっと知られてない人を目標にすべきであろう。授賞するとせば、「梟」の時代にすべきであったろう。」
瀧井孝作
男44歳
6 「以前に梟、それから鶯というのも読んで、手腕のある作家だと思った。鴉は、一寸面白いけれど、自然な感じが少ないが、これは手腕が勝ちすぎて描きすぎてはないかと思った。以前の梟の方が自然な感じで、これより佳作だったと思った。」
宇野浩二
男47歳
24 「「梟」「鴉」、「鶯」、「燕」と、伊藤の鳥の名を題にした小説を並べると、結局「梟」が一番すぐれているのではないか、と私は考える」「伊藤はこの「鳥物」(引用者中略)を卒業すると、今より一層すぐれた作家になるのではないか、と私は考えるのである。」「最早、そういう標準があるものとすると、芥川賞などという級は通り越している作家であるから、今更芥川賞でもないであろう、という事になったのである。」
菊池寛
男49歳
   
選評出典:『芥川賞全集 第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和13年/1938年9月号)
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