芥川賞のすべて・のようなもの
第95回
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Last Update[H26]2014/12/10

藤本恵子
Fujimoto Keiko
生没年月日【注】 昭和26年/1951年3月26日~
経歴 滋賀県大津市生まれ。大津高校卒。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第12回作家賞(昭和50年/1975年)「溯る群れ」
  • |候補| 第15回新日本文学賞[小説・戯曲部門](昭和51年/1976年)「ウェイトレス」
  • 第13回作家賞(昭和51年/1976年)「ウェイトレス」
  • |候補| 第14回太宰治賞(昭和53年/1978年)「森かなし」
  • 第62回文學界新人賞(昭和61年/1986年)「比叡を仰ぐ」
  • |候補| 第95回芥川賞(昭和61年/1986年上期)「比叡を仰ぐ」
  • |候補| 第106回芥川賞(平成3年/1991年下期)「南港」
  • 第10回開高健賞(平成13年/2001年)「築地にひびく銅鑼・小説丸山定夫」
備考
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芥川賞 第95回候補  一覧へ

ひえい あお
比叡を 仰ぐ」(『文學界』昭和61年/1986年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第40巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 昭和61年/1986年6月1日
発行者等 編集人 湯川 豊 発行人 安藤 満 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 360 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 68~102
(計35頁)
測定枚数 104
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候補者 藤本恵子 女35歳
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男62歳
4 「好感が持てたが、小説としてはどうか。」「この作品は「自分は小説を書くしかあるまい」という確認であり、そういうファクターの点検に終っている。」
開高健
男55歳
8 「眼の高さでカメラのシャッターを押しているだけの、素朴で素直なスケッチだが、このままでは“作文”にすぎない。」「芽があるだけで、枝も葉も花もない。作中で読んでいるチェーホフをもう三回読みなおしてごらんなさい。」
安岡章太郎
男66歳
24 「戦後の農地解放で小作人から小さいながら自作農になった農民の、明るくて悲惨な生活が、日常的な筆致でよく描かれて入る。読みながら私は、普仏戦争前後のフランス庶民、モーパッサンの短編に出てくるような人物を連想した。」「文章は近頃の新人の例にもれず、冗漫に過ぎるが、少女マンガめいたこのリズムを失えば、作者は何も書けなくなるかもしれない。そのへんがムツかしいところだ。」
田久保英夫
男58歳
19 「自身が書かずにいられない内部のものが、はっきりと強く感得できる。それはむしろ、あまりにストレートで生々しくて、小説というより生活記録を思わせる。」「しかし、(引用者中略)あまりに小説にしようとしすぎて、文学的な装いが目立つ。」
古井由吉
男48歳
3  
遠藤周作
男63歳
0  
三浦哲郎
男55歳
4 「主題には、地方出身者の一人として充分共感したし、正直で陽気で奔放自在な語り口もなかなか悪くないと思ったが、このままでは一種の生活記録で、いますこしの文学性が欲しかった。」
水上勉
男67歳
24 「推すつもりで出かけたが、安岡さんとふたりだけの票で大方の賛成を得なかった。残念だった。」「大きな地主でもない、農地解放でようやく自作農になれたこのあたりのふつうの家の子らが、必死に生きるいじらしさが、滑稽味をともなってつたわった。作者のたしかな腕だ。」「惜しい作品だ。作者には一どしか書けない大事な思い出の作品だろう。」
選評出典:『芥川賞全集 第十四巻』平成1年/1989年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和61年/1986年9月号)
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芥川賞 第106回候補  一覧へ

なんこう
南港」(『文學界』平成3年/1991年8月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第45巻 第9号  別表記8月号
印刷/発行年月日 発行 平成3年/1991年8月1日
発行者等 編集人 重松 卓 発行人 阿部達児 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 130~170
(計41頁)
測定枚数 119
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候補者 藤本恵子 女40歳
選考委員 評価 行数 評言
大江健三郎
男56歳
6 「人物のまた語り口の愉快なテンポにおいて手練れの作というにたりる。しかしつくられた小説世界が作者から独立しているだけに――それ自体は短篇として評価されるべきことだが――、結末の若者の覚悟が中途半端にうつる。」
大庭みな子
女61歳
4 「男性像をじっとみつめている作者の奥に漂う香りから、よいユーモアがにじみ出ている。女性の書き手が、男性だけの登場人物を扱う大胆さに驚いている。」
吉行淳之介
男67歳
0  
田久保英夫
男63歳
9 「若い男四人を描きわける手腕は巧みだ。しかし、今なぜ一九七〇年代なのか。その若者たちの生態が、現在の私たちにどう働きかけてくるのか。その意図が充分伝わってこない。」
黒井千次
男59歳
4 「題材の特異さに注目した。明るく突抜けてユーモアもあり、スピード感の溢れる文章に好感を持ったものの、少し筆が走り過ぎて作品が浮いてしまった。」
古井由吉
男54歳
0  
河野多恵子
女65歳
5 「処々に真実が感じられる。が、浮いてしまった部分もある。モチーフが作者にとって曖昧だからではないか。」
三浦哲郎
男60歳
6 「印象深かった。」「巧まざるユーモアを散らした野性的な文章の行間から、現代企業の機構にきっちり組み込まれて身動きできなくなった若者たちの、悲痛な叫び声がきこえてくる。」
日野啓三
男62歳
0  
丸谷才一
男66歳
13 「景気がよくて嬉しかつた。若い男たちの生活がじつに生き生きと描いてある。その文体の歯切れのよさ、活気、足どりのすつきりした感じがまづわたしを喜ばせた。しかも男たちへと寄せる好意がいい。」「しかし職業生活を描いた部分はおもしろいのに、彼らの女性関係となると、恋愛も売春も急に常套的になるのは変な気がした。想像力がのびのびと働いてゐない。」
選評出典:『芥川賞全集 第十六巻』平成14年/2002年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成4年/1992年3月号)
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