芥川賞のすべて・のようなもの
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Last Update[H26]2014/6/20

坂口安吾
Sakaguchi Ango
生没年月日【注】 明治39年/1906年10月20日~昭和30年/1955年2月17日
在任期間 第21回~第31回(通算5.5年・11回)
在任年齢 42歳8ヶ月~47歳8ヶ月
経歴 本名=坂口炳五(ヘイゴ)。新潟県新潟市生まれ。東洋大学文学部印度哲学倫理科卒。同人誌『言葉』の創刊に関わり、その後継誌『青い馬』に「風博士」「黒谷村」等を発表。戦後の昭和21年/1946年には随筆「堕落論」、小説「白痴」を発表、大きな反響を呼ぶ。推理小説の愛読者でもあり、自身でも創作した。
受賞歴・候補歴
個人全集 『定本坂口安吾全集』全13巻(昭和42年/1967年~昭和46年/1971年・冬樹社刊)
『坂口安吾全集』全18巻(平成1年/1989年12月~平成3年/1991年9月・筑摩書房/ちくま文庫)
『坂口安吾全集』全17巻(平成10年/1998年5月~平成12年/2000年4月・筑摩書房刊)
備考
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

芥川賞 21 昭和24年/1949年上半期   一覧へ
選評の概要 雑誌型でない作品を 総行数20 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男42歳
候補 評価 行数 評言
女48歳
12 「文句のないものである。なんと云っても、底に光りかがやくものがある。すくなくとも、若干ながら「天才」が感じられたのは、この作家一人であった。」「この作家は、多作してはいけない人だろうと思う。」「いわばフィネッス・デスプリというようなものが身上で、それを益々みがき育てるようにしたら、一葉につぐ天才的な女流となる人のように思った。」
男24歳
8 「才筆である。」「現在の文壇レベルでは、いきなり流行作家となって書きまくっても、ちゃんとやれる人であろう。多作してはいけない由起しげ子氏と合せて、この人をとりあげるのは、私の大いに賛成したところであった。しかし、私がのぞむところは、小谷氏のような多作型の人は、スケールの大きな作品で人間を書いて欲しいということである。雑誌型だけではダメである。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和24年/1949年9月号)
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芥川賞 22 昭和24年/1949年下半期   一覧へ
選評の概要 「闘牛」の方向 総行数12 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男43歳
候補 評価 行数 評言
男42歳
4 「作者は人間の見方や掴み方には深みも新しさもないが、俗才で人間を処理してゆく手際は巧妙で、なんといっても、大人である。「猟銃」はとらない。「闘牛」の方向にのびる方が、はるかに逞しい作品を書きうるだろう。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和25年/1950年4月号)
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芥川賞 23 昭和25年/1950年上半期   一覧へ
選評の概要 新人に 総行数51 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男43歳
候補 評価 行数 評言
男35歳
7 「「異邦人」という作品の価値判断は、読者におまかせした方がいいだろう。これは理窟のいらない作品だ。読んで感動した人が、それだけ得をした、というそういう性質の作品なのだから。最も大衆的な作品でもある。この作品には一つの生命が具っているだけだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和25年/1950年10月号)
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芥川賞 24 昭和25年/1950年下半期   一覧へ
選評の概要 「最後の人」だけ 総行数14 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男44歳
候補 評価 行数 評言
  「感銘をうける作品が殆どない。」「私は作者の未来に対してよりも作品に対して授賞すべきだと考えているから、今月は誰も推さなかった。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和26年/1951年4月号)
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芥川賞 25 昭和26年/1951年上半期   一覧へ
選評の概要 「ガラスの靴」 総行数28 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男44歳
候補 評価 行数 評言
安岡章太郎
男31歳
27 「よいと思った。とにかく、新鮮で、おもしろい。」「まことに感性的な文章で手ごたえがないようだけれども、心理的でもあるし、即物的でもある。誌的の如くで、散文そのものである。」「とにかく時代的な新文章をひっさげて登場するということは凡庸なことではないのであるから、賞に選ばれてフシギと思われない。」「難を云えば、かたよった文章であるから、文章が内容を限定してしまう。」「二作、三作を見た上で、改めて採りあげるだけの新風を具備したものと思います。」
男37歳
2 「今回当選の二作は私は感心しませんでした。二人の作家の代表的な作品でもないように思う。」
男27歳
2 「今回当選の二作は私は感心しませんでした。二人の作家の代表的な作品でもないように思う。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和26年/1951年10月号)
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芥川賞 26 昭和26年/1951年下半期   一覧へ
選評の概要 選後感 総行数25 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男45歳
候補 評価 行数 評言
男33歳
16 「私は感心しませんでした。」「文学はいつもただ「人間」の側に立つべきで、特定の誰の側に立つべき物でもありません。」「また「ドラマ性の欠如」という点も挙げられます。」「広場の孤独なぞという説明も、血の通ったところのない空々しいものとしか受けとれませんでした。」
  「候補作品ではありませんが安岡章太郎氏(前回の候補作「ガラスの靴」の作者)の作品が二ツ目にとまったので読みましたが、小品ながら、どちらも筋の通ったものだと思いました。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和27年/1952年3月号)
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芥川賞 27 昭和27年/1952年上半期   一覧へ
選評の概要 選後感 総行数27 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男45歳
候補 評価 行数 評言
  「今回は揃っていたが、特に秀でたものがなかった。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和27年/1952年9月号)
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芥川賞 28 昭和27年/1952年下半期   一覧へ
選評の概要 感想 総行数26 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男46歳
候補 評価 行数 評言
男31歳
12 「剣士や豪傑については日本古来の伝承的話術があり、この作品はそれに即している如くであるが、実はそれに似ているだけで、極めて独創的な造型力によって構成された作品である。かかる発明はとうてい凡手のなしうべからざるところで、非凡の才能というべきである。」
男43歳
7 「文章甚だ老練、また正確で、静かでもある。」「小倉日記の追跡だからこのように静寂で感傷的だけれども、この文章は実は殺人犯人をも追跡しうる自在な力があり、その時はまたこれと趣きが変りながらも同じように達意巧者に行き届いた仕上げのできる作者であると思った。」
  「前回と同じく多士セイセイの感であった。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年3月号)
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芥川賞 29 昭和28年/1953年上半期   一覧へ
選評の概要 淋しい可憐な 総行数29 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男46歳
候補 評価 行数 評言
男33歳
25 「独特の観察とチミツな文章でもっている作風であるから、流行作家には不適格かも知れないが、それだけに熱心な愛読者には本がすりきれるほど読まれるような人だ。」「「陰気な愉しみ」と「悪い仲間」は氏の作品のうちで出色のものとは思わないが(過去にもっと傑れたのが二三あった)この作家はいかにも芥川賞の作品でございというような物々しい大作には縁遠い人なのだから、このような独特な作家の場合は一作について云々すべきではない。」「実に淋しい小説だ。せつない小説である。しかし、可憐な、愛すべき小説である。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年9月号)
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芥川賞 30 昭和28年/1953年下半期   一覧へ
選評の概要 感想 総行数8 (1行=26字)
選考委員 坂口安吾 男47歳
候補 評価 行数 評言
小島信夫
男38歳
2 「ドモリを通して人間がよく書けているので秀作と思いました。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和29年/1954年3月号)
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