芥川賞のすべて・のようなもの
第1回
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昭和10年/1935年上半期
(昭和10年/1935年8月10日決定発表/『文藝春秋』昭和10年/1935年9月号経緯掲載)
選考委員  久米正雄
男43歳
佐藤春夫
男43歳
川端康成
男36歳
山本有三
男48歳
瀧井孝作
男41歳
佐佐木茂索
男40歳
菊池寛
男46歳
小島政二郎
男41歳
室生犀星
男46歳
谷崎潤一郎
男49歳
横光利一
男37歳
選評総行数  19 15 34 7 69 18 「話の屑籠」より        
選評なし 選評なし 選評なし 選評なし
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
石川達三 「蒼氓」
141
男30歳
12 4 7 5 8 5                  
外村繁 「草筏」
93
男32歳
4 2 5 3 5 0                  
高見順 「故旧忘れ得べき」
295
男28歳
3 0 7 3 5 0                  
衣巻省三 「けしかけられた男」
304
男35歳
3 3 7 3 3 0                  
太宰治 「逆行」等
23
男26歳
0 9 11 3 7 0                  
渡辺寛 「詫びる」
50
男22歳
0 0 8 0 0 0                  
浅井花子 「泥濘の春」等
131
女(32歳)
0 0 9 0 0 0                  
内村直也 「秋水嶺」
196
男25歳
0 0 3 0 0 0                  
    欠席 欠席           欠席  
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『芥川賞全集 第一巻』昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和10年/1935年9月号)
1行当たりの文字数:26字

このページの「話の屑籠」出典:昭和35年/1960年4月・文藝春秋新社刊『菊池寛文學全集 第七巻』(初出:『文藝春秋』昭和10年/1935年9月号)


選考委員
久米正雄男43歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
総行数19 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
石川達三
男30歳
12 「推す事にした。」「心理の推移の描き足りなさや、稍々粗野な筆致など、欠点はハッキリしているが、完成された一個の作品として、構成もがっちりしているし、単に体験の面白さとか、素材の珍しさで読ませるのではなく、作家としての腰は据っている。」「新しい作風、新人の作品というものでないのが心残りだが、いささかの危けも感じさせない作風が今後の制作に相当期待を持たせる。」
外村繁
男32歳
4 「(引用者注:「故旧忘れ得べき」と共に)未完成なのは残念だった。」「キメが細かく、信用の出来る作品であるが、篇中に今一息の手強さが欲しかった。」
高見順
男28歳
3 「(引用者注:「草筏」と共に)未完成なのは残念だった。」「宇野浩二を想わせる達者さがあり、」
衣巻省三
男35歳
3 「清新な恋愛小説であの題材であれまでに押して行った力は相当なものだ。」
太宰治
男26歳
0  
渡辺寛
男22歳
0  
浅井花子
女(32歳)
0  
内村直也
男25歳
0  
  「(引用者注:候補作の)五作共にそれぞれの特徴を持ち充分レベルに達した作品である事を首肯した」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
佐藤春夫
川端康成
山本有三
瀧井孝作
佐佐木茂索
菊池寛
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選考委員
佐藤春夫男43歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
総行数15 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
石川達三
男30歳
4 「素材の面白さの上に作者の構成的な手腕のうまさも認めなければなるまい。諸家がこれを推すのを見て一票を入れる気になった所以である。」
外村繁
男32歳
2 「「草筏」はいいが未完だから下半期に再選される機会があろう。」
高見順
男28歳
0  
衣巻省三
男35歳
3 「衣巻とか太宰とか五作家のうちで最も新鮮な味があると信ずる。」
太宰治
男26歳
9 「僕は本来太宰の支持者であるが予選が「逆行」で「道化の華」でないのは他の諸氏の諸力作が予選に入っているのに対して大へんそんな立場にあると思う。「逆行」は太宰君の今までの諸作のうちではむしろ失敗作の方だろうと思う、(引用者中略)尤もこれを選んだ瀧井君のリアリズムには「道化の華」は同感されなかったのだろうと思う。」「衣巻とか太宰とか五作家のうちで最も新鮮な味があると信ずる。」
渡辺寛
男22歳
0  
浅井花子
女(32歳)
0  
内村直也
男25歳
0  
  「(引用者注:候補の)五作家みな相当なレベルで粒が揃っているから一篇を選出するのは無理な感じも多かった。」
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他の選考委員
久米正雄
川端康成
山本有三
瀧井孝作
佐佐木茂索
菊池寛
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選考委員
川端康成男36歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
総行数34 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
石川達三
男30歳
7 「予選に残した。」
外村繁
男32歳
5 「作家としての生活力の豊かさ強さ、材題の広さに於て、最も前途発展性ある作家と認められているが、「草筏」は長篇の冒頭ゆえ、次期の再考となった。」
高見順
男28歳
7 「最も面白く読んだ。或いは「蒼氓」より高く買われ得べきであろう。今日のインテリ世態小説としても、重要な地位を与えらるべきものだ。欠点は作者の才能の裡にあるというものの、やすやす軽じ得る小説ではない。」
衣巻省三
男35歳
7 「皮肉に云えば、今日の新しい小説論の見本の如きものなれど、(引用者注:候補の)五篇のうちにては最も新味あり、詩人的感性を脱せんとして能わざるところに、自らその輝きあり、所謂「楽屋か舞台の如き小説」としての努力見るべきなれど、欠点もまた多ければ当選は困難である。」
太宰治
男26歳
11 「この二作(引用者注:「逆行」と「道化の華」)は一見別人の如く、そこに才華も見られ、なるほど「道化の華」の方が作者の生活や文学観を一杯に盛っているが、私見によれば、作者目下の生活に厭な雲ありて、才能の素直に発せざる憾みあった。」
渡辺寛
男22歳
8 「予選に残した。」「(引用者注:浅井花子と共に)労働者の中より新しく生れて来た。プロレタリア文学としてその素材にも作者の生活にも、よい感動が溢れ胸打たれた。」
浅井花子
女(32歳)
9 「予選に残した。」「(引用者注:浅井花子と共に)労働者の中より新しく生れて来た。プロレタリア文学としてその素材にも作者の生活にも、よい感動が溢れ胸打たれた。」
内村直也
男25歳
3 「予選に残した。」
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他の選考委員
久米正雄
佐藤春夫
山本有三
瀧井孝作
佐佐木茂索
菊池寛
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選考委員
山本有三男48歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
総行数7 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
石川達三
男30歳
5 「構想も立派だし、しっかりもしている。自分もこの作を推すことに異議はない。」
外村繁
男32歳
3  
高見順
男28歳
3  
衣巻省三
男35歳
3  
太宰治
男26歳
3  
渡辺寛
男22歳
0  
浅井花子
女(32歳)
0  
内村直也
男25歳
0  
  「私は、今迄度々懸賞小説の選に立ち会ったが、何時も読むのが不愉快な位、退屈な作品にばかり接したものだ。」「しかし、今度予選に入った太宰、高見、衣巻、外村、石川等の諸君の作が何れも相当に書けており、態度の真面目なのが嬉しかった。」
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他の選考委員
久米正雄
佐藤春夫
川端康成
瀧井孝作
佐佐木茂索
菊池寛
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選考委員
瀧井孝作男41歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
総行数69 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
石川達三
男30歳
8 「この人のもの、ぼくは力量を大いに買うが些か洗練に欠けるうらみがある。手堅い点では申分ないけれど。」
外村繁
男32歳
5 「昨年発表した「鵜の物語」という小説に感心した。こんどの「草筏」も美しい作品だ。「草筏」は長篇で世紀の三月号と四月号に連載されこの雑誌はあと出ないので長篇の続きがみられない。この続きの発表をまつ。」
高見順
男28歳
5 「長篇で日暦の四月号より連載まだまだ続くらしい長いものだが、実に雄弁で読んで面白かった。宇野浩二氏の往年の作風に似通うもの。」
衣巻省三
男35歳
3 「中篇恋愛小説近代風でしゃれた描写の巧みなものだ。」
太宰治
男26歳
7 「ガッチリした短篇。芥川式の作風だ。佐藤春夫さんは太宰氏の「道化の華」を推称されていたが、この作は川端康成君が少々もの足りないと云っていてぼくも逆行の方のガッチリした所を採った。」
渡辺寛
男22歳
0  
浅井花子
女(32歳)
0  
内村直也
男25歳
0  
  「七月二十四日の夜、芥川忌の集りのあとで、また小委員会を開いてその折り、近頃名前の出てきた人、例えば坪田譲治氏、島木健作氏、劇作家の真船豊氏などは、已に認められた人として今更芥川賞でもあるまいから、相当名の出た人は、はぶくことにしよう、とその席上できめられた。」「こんどの候補者選出の責任はぼくにある。この五人のほかにもっとよい候補者があったかも分らない。」
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他の選考委員
久米正雄
佐藤春夫
川端康成
山本有三
佐佐木茂索
菊池寛
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選考委員
佐佐木茂索男40歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
総行数18 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
石川達三
男30歳
5 「最後に、各委員の手記の如き意見が交されて石川達三氏に決定したのも先ず順当であろう。」「之は余計な事であるが、委員の誰一人として石川達三氏に一面識だもなかった事は、何か浄らかな感じがした。」
外村繁
男32歳
0  
高見順
男28歳
0  
衣巻省三
男35歳
0  
太宰治
男26歳
0  
渡辺寛
男22歳
0  
浅井花子
女(32歳)
0  
内村直也
男25歳
0  
  「予選に残る作品が十篇位あって欲しかった。それが半数に止まったが止むを得ない。」
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他の選考委員
久米正雄
佐藤春夫
川端康成
山本有三
瀧井孝作
菊池寛
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選考委員
菊池寛男46歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
(話の屑籠より) 
候補 評価 行数 評言
石川達三
男30歳
  「芥川賞の石川達三君は、まず無難だと思っている。この頃の新進作家の題材が、結局自分自身の生活から得たような千篇一律なものであるのに反し、一団の無知な移住民を描いてしかもそこに時代の影響を見せ、手法も堅実で、相当の力作であると思う。」「石川君は、審査員は誰も知らない人である。」
外村繁
男32歳
   
高見順
男28歳
   
衣巻省三
男35歳
   
太宰治
男26歳
   
渡辺寛
男22歳
   
浅井花子
女(32歳)
   
内村直也
男25歳
   
  「芥川賞の選定のため、久しぶりに新進作家の作品を、少し読んでみたが、しかし自分は失望した。末梢的な新しさでごまかしているだけで、実際は十年前に比して、少しも進歩していないと思った。ことに、新奇を装っている表現は、新進作家の作品を、いよいよ仲間的にして、一般の読書階級から離れさせるものではないかと思う。大衆に読まれるということは、大衆文学にとって必要なことである。純文学も、大衆に読まれれば読まれるほど、いいのである。」
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他の選考委員
久米正雄
佐藤春夫
川端康成
山本有三
瀧井孝作
佐佐木茂索
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受賞者・作品
石川達三男30歳×各選考委員 
「蒼氓」
短篇 141
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男43歳
12 「推す事にした。」「心理の推移の描き足りなさや、稍々粗野な筆致など、欠点はハッキリしているが、完成された一個の作品として、構成もがっちりしているし、単に体験の面白さとか、素材の珍しさで読ませるのではなく、作家としての腰は据っている。」「新しい作風、新人の作品というものでないのが心残りだが、いささかの危けも感じさせない作風が今後の制作に相当期待を持たせる。」
佐藤春夫
男43歳
4 「素材の面白さの上に作者の構成的な手腕のうまさも認めなければなるまい。諸家がこれを推すのを見て一票を入れる気になった所以である。」
川端康成
男36歳
7 「予選に残した。」
山本有三
男48歳
5 「構想も立派だし、しっかりもしている。自分もこの作を推すことに異議はない。」
瀧井孝作
男41歳
8 「この人のもの、ぼくは力量を大いに買うが些か洗練に欠けるうらみがある。手堅い点では申分ないけれど。」
佐佐木茂索
男40歳
5 「最後に、各委員の手記の如き意見が交されて石川達三氏に決定したのも先ず順当であろう。」「之は余計な事であるが、委員の誰一人として石川達三氏に一面識だもなかった事は、何か浄らかな感じがした。」
菊池寛
男46歳
  「芥川賞の石川達三君は、まず無難だと思っている。この頃の新進作家の題材が、結局自分自身の生活から得たような千篇一律なものであるのに反し、一団の無知な移住民を描いてしかもそこに時代の影響を見せ、手法も堅実で、相当の力作であると思う。」「石川君は、審査員は誰も知らない人である。」
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他の候補作
外村繁
「草筏」
高見順
「故旧忘れ得べき」
衣巻省三
「けしかけられた男」
太宰治
「逆行」等
渡辺寛
「詫びる」
浅井花子
「泥濘の春」等
内村直也
「秋水嶺」
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候補者・作品
外村繁男32歳×各選考委員 
「草筏」
長篇(一部) 93
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男43歳
4 「(引用者注:「故旧忘れ得べき」と共に)未完成なのは残念だった。」「キメが細かく、信用の出来る作品であるが、篇中に今一息の手強さが欲しかった。」
佐藤春夫
男43歳
2 「「草筏」はいいが未完だから下半期に再選される機会があろう。」
川端康成
男36歳
5 「作家としての生活力の豊かさ強さ、材題の広さに於て、最も前途発展性ある作家と認められているが、「草筏」は長篇の冒頭ゆえ、次期の再考となった。」
山本有三
男48歳
3  
瀧井孝作
男41歳
5 「昨年発表した「鵜の物語」という小説に感心した。こんどの「草筏」も美しい作品だ。「草筏」は長篇で世紀の三月号と四月号に連載されこの雑誌はあと出ないので長篇の続きがみられない。この続きの発表をまつ。」
佐佐木茂索
男40歳
0  
菊池寛
男46歳
   
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他の候補作
石川達三
「蒼氓」
高見順
「故旧忘れ得べき」
衣巻省三
「けしかけられた男」
太宰治
「逆行」等
渡辺寛
「詫びる」
浅井花子
「泥濘の春」等
内村直也
「秋水嶺」
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候補者・作品
高見順男28歳×各選考委員 
「故旧忘れ得べき」
長篇(一部) 295
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男43歳
3 「(引用者注:「草筏」と共に)未完成なのは残念だった。」「宇野浩二を想わせる達者さがあり、」
佐藤春夫
男43歳
0  
川端康成
男36歳
7 「最も面白く読んだ。或いは「蒼氓」より高く買われ得べきであろう。今日のインテリ世態小説としても、重要な地位を与えらるべきものだ。欠点は作者の才能の裡にあるというものの、やすやす軽じ得る小説ではない。」
山本有三
男48歳
3  
瀧井孝作
男41歳
5 「長篇で日暦の四月号より連載まだまだ続くらしい長いものだが、実に雄弁で読んで面白かった。宇野浩二氏の往年の作風に似通うもの。」
佐佐木茂索
男40歳
0  
菊池寛
男46歳
   
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他の候補作
石川達三
「蒼氓」
外村繁
「草筏」
衣巻省三
「けしかけられた男」
太宰治
「逆行」等
渡辺寛
「詫びる」
浅井花子
「泥濘の春」等
内村直也
「秋水嶺」
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候補者・作品
衣巻省三男35歳×各選考委員 
「けしかけられた男」
長篇 304
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男43歳
3 「清新な恋愛小説であの題材であれまでに押して行った力は相当なものだ。」
佐藤春夫
男43歳
3 「衣巻とか太宰とか五作家のうちで最も新鮮な味があると信ずる。」
川端康成
男36歳
7 「皮肉に云えば、今日の新しい小説論の見本の如きものなれど、(引用者注:候補の)五篇のうちにては最も新味あり、詩人的感性を脱せんとして能わざるところに、自らその輝きあり、所謂「楽屋か舞台の如き小説」としての努力見るべきなれど、欠点もまた多ければ当選は困難である。」
山本有三
男48歳
3  
瀧井孝作
男41歳
3 「中篇恋愛小説近代風でしゃれた描写の巧みなものだ。」
佐佐木茂索
男40歳
0  
菊池寛
男46歳
   
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他の候補作
石川達三
「蒼氓」
外村繁
「草筏」
高見順
「故旧忘れ得べき」
太宰治
「逆行」等
渡辺寛
「詫びる」
浅井花子
「泥濘の春」等
内村直也
「秋水嶺」
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候補者・作品
太宰治男26歳×各選考委員 
「逆行」等
短篇 23
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男43歳
0  
佐藤春夫
男43歳
9 「僕は本来太宰の支持者であるが予選が「逆行」で「道化の華」でないのは他の諸氏の諸力作が予選に入っているのに対して大へんそんな立場にあると思う。「逆行」は太宰君の今までの諸作のうちではむしろ失敗作の方だろうと思う、(引用者中略)尤もこれを選んだ瀧井君のリアリズムには「道化の華」は同感されなかったのだろうと思う。」「衣巻とか太宰とか五作家のうちで最も新鮮な味があると信ずる。」
川端康成
男36歳
11 「この二作(引用者注:「逆行」と「道化の華」)は一見別人の如く、そこに才華も見られ、なるほど「道化の華」の方が作者の生活や文学観を一杯に盛っているが、私見によれば、作者目下の生活に厭な雲ありて、才能の素直に発せざる憾みあった。」
山本有三
男48歳
3  
瀧井孝作
男41歳
7 「ガッチリした短篇。芥川式の作風だ。佐藤春夫さんは太宰氏の「道化の華」を推称されていたが、この作は川端康成君が少々もの足りないと云っていてぼくも逆行の方のガッチリした所を採った。」
佐佐木茂索
男40歳
0  
菊池寛
男46歳
   
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他の候補作
石川達三
「蒼氓」
外村繁
「草筏」
高見順
「故旧忘れ得べき」
衣巻省三
「けしかけられた男」
渡辺寛
「詫びる」
浅井花子
「泥濘の春」等
内村直也
「秋水嶺」
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候補者・作品
渡辺寛男22歳×各選考委員 
「詫びる」
短篇 50
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男43歳
0  
佐藤春夫
男43歳
0  
川端康成
男36歳
8 「予選に残した。」「(引用者注:浅井花子と共に)労働者の中より新しく生れて来た。プロレタリア文学としてその素材にも作者の生活にも、よい感動が溢れ胸打たれた。」
山本有三
男48歳
0  
瀧井孝作
男41歳
0  
佐佐木茂索
男40歳
0  
菊池寛
男46歳
   
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
石川達三
「蒼氓」
外村繁
「草筏」
高見順
「故旧忘れ得べき」
衣巻省三
「けしかけられた男」
太宰治
「逆行」等
浅井花子
「泥濘の春」等
内村直也
「秋水嶺」
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候補者・作品
浅井花子女(32歳)×各選考委員 
「泥濘の春」等
短篇2篇 131
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男43歳
0  
佐藤春夫
男43歳
0  
川端康成
男36歳
9 「予選に残した。」「(引用者注:浅井花子と共に)労働者の中より新しく生れて来た。プロレタリア文学としてその素材にも作者の生活にも、よい感動が溢れ胸打たれた。」
山本有三
男48歳
0  
瀧井孝作
男41歳
0  
佐佐木茂索
男40歳
0  
菊池寛
男46歳
   
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他の候補作
石川達三
「蒼氓」
外村繁
「草筏」
高見順
「故旧忘れ得べき」
衣巻省三
「けしかけられた男」
太宰治
「逆行」等
渡辺寛
「詫びる」
内村直也
「秋水嶺」
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候補者・作品
内村直也男25歳×各選考委員 
「秋水嶺」
中篇・戯曲 196
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄
男43歳
0  
佐藤春夫
男43歳
0  
川端康成
男36歳
3 「予選に残した。」
山本有三
男48歳
0  
瀧井孝作
男41歳
0  
佐佐木茂索
男40歳
0  
菊池寛
男46歳
   
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他の候補作
石川達三
「蒼氓」
外村繁
「草筏」
高見順
「故旧忘れ得べき」
衣巻省三
「けしかけられた男」
太宰治
「逆行」等
渡辺寛
「詫びる」
浅井花子
「泥濘の春」等
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