芥川賞のすべて・のようなもの
第74回
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昭和50年/1975年下半期
(昭和51年/1976年1月14日決定発表/『文藝春秋』昭和51年/1976年3月号選評掲載)
選考委員  吉行淳之介
男51歳
丹羽文雄
男71歳
井上靖
男68歳
永井龍男
男71歳
瀧井孝作
男81歳
中村光夫
男64歳
安岡章太郎
男55歳
大岡昇平
男66歳
選評総行数  30 25 14 24 30 30 31  
選評なし
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
中上健次 「岬」
158
男29歳
22 13 4 12 5 14 3    
岡松和夫 「志賀島」
104
男44歳
3 7 8 8 14 8 4    
小沢冬雄 「黒い風を見た…」
118
男43歳
0 0 2 3 0 0 4    
小林信彦 「丘の一族」
127
男43歳
0 5 0 2 5 3 4    
高橋昌男 「藁のぬくもり」
129
男40歳
0 0 0 3 5 5 4    
吉行理恵 「針の穴」
37
女36歳
4 0 0 2 0 0 4    
加藤富夫 「さらば、海軍」
103
男47歳
0 0 0 3 0 0 5    
              欠席
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『芥川賞全集 第十巻』昭和57年/1982年11月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和51年/1976年3月号)
1行当たりの文字数:26字


選考委員
吉行淳之介男51歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
「岬」について 総行数30 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
中上健次
男29歳
22 「人間関係が複雑をきわめているので、二度読んだ。」「読者はふつう親切ではないので、途中で放棄される可能性のある書き方である。」「終りの数頁をとくに評価する。」「欠点も眼についたが、未知数の魅力とエネルギーに満ちていて、芥川賞の作品にふさわしい。」
岡松和夫
男44歳
3 「前半がよいが、堅実な筆ですでに既成作家をおもわせる。しかし、授賞に異存はない。」
小沢冬雄
男43歳
0  
小林信彦
男43歳
0  
高橋昌男
男40歳
0  
吉行理恵
女36歳
4 「私は棄権した。この作品の長所短所を述べるのは易しいことだが、やはり差しひかえる。」
加藤富夫
男47歳
0  
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他の選考委員
丹羽文雄
井上靖
永井龍男
瀧井孝作
中村光夫
安岡章太郎
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選考委員
丹羽文雄男71歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
さわやかな感じ 総行数25 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
中上健次
男29歳
13 「かねてから私は、この作者に属目していた。今度の作品にも、欠点はある。」「が、それらの非難を押えつけるほどこの作品からうける印象は強烈である。母親がよく描かれていた。この母親によって賞をうけたようなものである。」「作者は現実に体当りをして書いている。短いセンテンスは、一種さわやかな感じをあたえる。」
岡松和夫
男44歳
7 「一作ごとに小説が巧妙になっている。今度のは、ずいぶん工夫が凝らされている。が、いつも少年ともの判りのいいおばあさんが登場するのは、すこし困る。」
小沢冬雄
男43歳
0  
小林信彦
男43歳
5 「惜しい作品であった。密度が不足している。文学的にもいま一度書き直せばよかったのではないかと思う。」「材料に負けてしまった。」
高橋昌男
男40歳
0  
吉行理恵
女36歳
0  
加藤富夫
男47歳
0  
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他の選考委員
吉行淳之介
井上靖
永井龍男
瀧井孝作
中村光夫
安岡章太郎
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選考委員
井上靖男68歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
佳作二篇 総行数14 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
中上健次
男29歳
4 「新進気鋭な作家としてのエネルギーが感じられる。」「ただこの作品に於ては、人間関係をのみこむのに、多少難渋した。」
岡松和夫
男44歳
8 「いいと思った。」「候補作の中で、最も小説らしい小説で、文章も確りしているし、筋の運び方にも練達したものが感じられる。」「受賞を機に、こうした手慣れた同じような題材からはなれて仕事をしなければならないであろうが、この作家はどんな材料でもこなせる力量を持っていると思う。」
小沢冬雄
男43歳
2 「(引用者注:授賞作以外では)「黒い風を見た……」が光っていた。」
小林信彦
男43歳
0  
高橋昌男
男40歳
0  
吉行理恵
女36歳
0  
加藤富夫
男47歳
0  
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他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
永井龍男
瀧井孝作
中村光夫
安岡章太郎
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選考委員
永井龍男男71歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
すぐれた筆力 総行数24 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
中上健次
男29歳
12 「登場人物の親戚、姻戚関係が錯雑していて、それを呑み込むまで骨が折れた。」「この作者は、一群れの人間を浮出させるのに、すぐれた筆力を持っている。前の候補作「浄徳寺ツアー」でそう思ったことを、今度もあらためて感じた。」
岡松和夫
男44歳
8 「今回の候補作七篇のうち、もっとも首尾の調った作品であった。前作に同じ題材を扱った作品があるという指摘もあったが、納得がゆくまで同一材料を書くという方法を私は悪いとは思わなかった。」
小沢冬雄
男43歳
3 「戦後の少年の生活を克明に描いたという点で、(引用者注:「さらば、海軍」と)よく似た作品であった。」
小林信彦
男43歳
2 「題材が特異であった。」
高橋昌男
男40歳
3 「若い作家の情痴小説を読んだと思った。」
吉行理恵
女36歳
2 「散文としては断片的であり過ぎた。」
加藤富夫
男47歳
3 「戦後の少年の生活を克明に描いたという点で、(引用者注:「黒い風を見た……」と)よく似た作品であった。」
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他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
井上靖
瀧井孝作
中村光夫
安岡章太郎
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選考委員
瀧井孝作男81歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
岡松君の充実味 総行数30 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
中上健次
男29歳
5 「人物がゴチャゴチャして、描写も何もない、わけのわからんものと私は見た。これよりもまだ、前回の候補作「浄徳寺ツアー」には、団体旅行の猥雑味が描いてあったと思った。」
岡松和夫
男44歳
14 「私はこの作の溌剌した筆致を見て、この作者の急に進歩した充実味に感心した。はじめの章の一、二、三、小学生時分の海洋訓練の志賀島行のところは、名文と見た。」「しまいの山寺の僧になった竹元少年の成長も宜かった。」
小沢冬雄
男43歳
0  
小林信彦
男43歳
5 「筆はスッキリして、品のあるのは、(引用者中略)筆者らしい典夫のおだやかな性質の賜物と、私は見た。これが逞しく描いてあれば、通俗読物になるようにも感じられた。」
高橋昌男
男40歳
5 「私は読んで気持のよい小説ではなかった。」
吉行理恵
女36歳
0  
加藤富夫
男47歳
0  
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他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
井上靖
永井龍男
中村光夫
安岡章太郎
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選考委員
中村光夫男64歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
独自な小説世界 総行数30 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
中上健次
男29歳
14 「僕としては、本来なら授賞作なし、だがもし強いて選ぶなら中上氏、という考えで出席しました。」「氏はいくども候補にあがり、充分力倆をみとめられた新人ですが、今度の「岬」はそれらにくらべても出来のよい作品とは云えません。」「独自な小説世界を持つのは、ひとつの才能といえるので、これに賞を与えることは、一種の冒険ではあっても、やりがいのある冒険です。」
岡松和夫
男44歳
8 「(引用者注:中上健次と比べて)未知数と発展の可能性をあまり含まぬように思えます。」「氏が博多を終始一貫して舞台としているのも、もしそれが、積極的決意の所産なら、やがて氏の作風に狭くとも深い味わいがでてくることが期待できます。」
小沢冬雄
男43歳
0  
小林信彦
男43歳
3 「注目しました。」「未成品ですが、作者のストオリーテラーの手腕が感じられます。」
高橋昌男
男40歳
5 「注目しました。」「平凡な風俗小説といえばそれまでですが、市井の風変りな男女の恋愛を、肩肘はらずに書き流した態度に或る新鮮さがあり、」
吉行理恵
女36歳
0  
加藤富夫
男47歳
0  
  「今回は七篇の候補作の出来がほぼ平均している代りに傑出した作品もなく、審査は難航しそうに思われました。」
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他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
井上靖
永井龍男
瀧井孝作
安岡章太郎
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選考委員
安岡章太郎男55歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
雑感 総行数31 (1行=26字)
候補 評価 行数 評言
中上健次
男29歳
3 「おそろしく読み難い。しかし粘着力のある筆致。旺盛な筆力がある。ただし、最後の場面は文体が浮き上り、全体を安っぽくしている。」
岡松和夫
男44歳
4 「(引用者注:以前の作と比べて)最も安定した作品になっていた。素朴な文章だが、戦時中の博多の町の描写は極めて的確だと思った。」
小沢冬雄
男43歳
4 「子供の世界を描いているため難しい点があり、子供に写った戦争の影は、いささかステレオタイプになった嫌いがある。」
小林信彦
男43歳
4 「候補作中、最も読みやすく、抜群におもしろい素材。」「ただし、このままでは通俗的で、かつアッケない。」
高橋昌男
男40歳
4 「大層取りつきにくい。しかし、その割りに読後感は爽快。ただし、この爽快さは作者の人柄の好さであると同時に、幼さのせいかも知れない。」
吉行理恵
女36歳
4 「彼女が何かしらモノを持っていることは、一読して感じられる。ただし、この作品自体はあまりにも弱い。」
加藤富夫
男47歳
5 「手の混んだユーモア小説。しかし、手が混んでいるだけでユーモアがサッパリおかしくない。」
  「どれもが新人として平均の水準を抜いた作品であり、その意味でツブがそろっていた。だが、積極的に推せる強力な作品は一つもなかった。」
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他の選考委員
吉行淳之介
丹羽文雄
井上靖
永井龍男
瀧井孝作
中村光夫
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受賞者・作品
中上健次男29歳×各選考委員 
「岬」
中篇 158
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男51歳
22 「人間関係が複雑をきわめているので、二度読んだ。」「読者はふつう親切ではないので、途中で放棄される可能性のある書き方である。」「終りの数頁をとくに評価する。」「欠点も眼についたが、未知数の魅力とエネルギーに満ちていて、芥川賞の作品にふさわしい。」
丹羽文雄
男71歳
13 「かねてから私は、この作者に属目していた。今度の作品にも、欠点はある。」「が、それらの非難を押えつけるほどこの作品からうける印象は強烈である。母親がよく描かれていた。この母親によって賞をうけたようなものである。」「作者は現実に体当りをして書いている。短いセンテンスは、一種さわやかな感じをあたえる。」
井上靖
男68歳
4 「新進気鋭な作家としてのエネルギーが感じられる。」「ただこの作品に於ては、人間関係をのみこむのに、多少難渋した。」
永井龍男
男71歳
12 「登場人物の親戚、姻戚関係が錯雑していて、それを呑み込むまで骨が折れた。」「この作者は、一群れの人間を浮出させるのに、すぐれた筆力を持っている。前の候補作「浄徳寺ツアー」でそう思ったことを、今度もあらためて感じた。」
瀧井孝作
男81歳
5 「人物がゴチャゴチャして、描写も何もない、わけのわからんものと私は見た。これよりもまだ、前回の候補作「浄徳寺ツアー」には、団体旅行の猥雑味が描いてあったと思った。」
中村光夫
男64歳
14 「僕としては、本来なら授賞作なし、だがもし強いて選ぶなら中上氏、という考えで出席しました。」「氏はいくども候補にあがり、充分力倆をみとめられた新人ですが、今度の「岬」はそれらにくらべても出来のよい作品とは云えません。」「独自な小説世界を持つのは、ひとつの才能といえるので、これに賞を与えることは、一種の冒険ではあっても、やりがいのある冒険です。」
安岡章太郎
男55歳
3 「おそろしく読み難い。しかし粘着力のある筆致。旺盛な筆力がある。ただし、最後の場面は文体が浮き上り、全体を安っぽくしている。」
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他の候補作
岡松和夫
「志賀島」
小沢冬雄
「黒い風を見た…」
小林信彦
「丘の一族」
高橋昌男
「藁のぬくもり」
吉行理恵
「針の穴」
加藤富夫
「さらば、海軍」
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受賞者・作品
岡松和夫男44歳×各選考委員 
「志賀島」
短篇 104
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男51歳
3 「前半がよいが、堅実な筆ですでに既成作家をおもわせる。しかし、授賞に異存はない。」
丹羽文雄
男71歳
7 「一作ごとに小説が巧妙になっている。今度のは、ずいぶん工夫が凝らされている。が、いつも少年ともの判りのいいおばあさんが登場するのは、すこし困る。」
井上靖
男68歳
8 「いいと思った。」「候補作の中で、最も小説らしい小説で、文章も確りしているし、筋の運び方にも練達したものが感じられる。」「受賞を機に、こうした手慣れた同じような題材からはなれて仕事をしなければならないであろうが、この作家はどんな材料でもこなせる力量を持っていると思う。」
永井龍男
男71歳
8 「今回の候補作七篇のうち、もっとも首尾の調った作品であった。前作に同じ題材を扱った作品があるという指摘もあったが、納得がゆくまで同一材料を書くという方法を私は悪いとは思わなかった。」
瀧井孝作
男81歳
14 「私はこの作の溌剌した筆致を見て、この作者の急に進歩した充実味に感心した。はじめの章の一、二、三、小学生時分の海洋訓練の志賀島行のところは、名文と見た。」「しまいの山寺の僧になった竹元少年の成長も宜かった。」
中村光夫
男64歳
8 「(引用者注:中上健次と比べて)未知数と発展の可能性をあまり含まぬように思えます。」「氏が博多を終始一貫して舞台としているのも、もしそれが、積極的決意の所産なら、やがて氏の作風に狭くとも深い味わいがでてくることが期待できます。」
安岡章太郎
男55歳
4 「(引用者注:以前の作と比べて)最も安定した作品になっていた。素朴な文章だが、戦時中の博多の町の描写は極めて的確だと思った。」
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他の候補作
中上健次
「岬」
小沢冬雄
「黒い風を見た…」
小林信彦
「丘の一族」
高橋昌男
「藁のぬくもり」
吉行理恵
「針の穴」
加藤富夫
「さらば、海軍」
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候補者・作品
小沢冬雄男43歳×各選考委員 
「黒い風を見た…」
短篇 118
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男51歳
0  
丹羽文雄
男71歳
0  
井上靖
男68歳
2 「(引用者注:授賞作以外では)「黒い風を見た……」が光っていた。」
永井龍男
男71歳
3 「戦後の少年の生活を克明に描いたという点で、(引用者注:「さらば、海軍」と)よく似た作品であった。」
瀧井孝作
男81歳
0  
中村光夫
男64歳
0  
安岡章太郎
男55歳
4 「子供の世界を描いているため難しい点があり、子供に写った戦争の影は、いささかステレオタイプになった嫌いがある。」
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他の候補作
中上健次
「岬」
岡松和夫
「志賀島」
小林信彦
「丘の一族」
高橋昌男
「藁のぬくもり」
吉行理恵
「針の穴」
加藤富夫
「さらば、海軍」
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候補者・作品
小林信彦男43歳×各選考委員 
「丘の一族」
短篇 127
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男51歳
0  
丹羽文雄
男71歳
5 「惜しい作品であった。密度が不足している。文学的にもいま一度書き直せばよかったのではないかと思う。」「材料に負けてしまった。」
井上靖
男68歳
0  
永井龍男
男71歳
2 「題材が特異であった。」
瀧井孝作
男81歳
5 「筆はスッキリして、品のあるのは、(引用者中略)筆者らしい典夫のおだやかな性質の賜物と、私は見た。これが逞しく描いてあれば、通俗読物になるようにも感じられた。」
中村光夫
男64歳
3 「注目しました。」「未成品ですが、作者のストオリーテラーの手腕が感じられます。」
安岡章太郎
男55歳
4 「候補作中、最も読みやすく、抜群におもしろい素材。」「ただし、このままでは通俗的で、かつアッケない。」
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他の候補作
中上健次
「岬」
岡松和夫
「志賀島」
小沢冬雄
「黒い風を見た…」
高橋昌男
「藁のぬくもり」
吉行理恵
「針の穴」
加藤富夫
「さらば、海軍」
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候補者・作品
高橋昌男男40歳×各選考委員 
「藁のぬくもり」
短篇 129
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男51歳
0  
丹羽文雄
男71歳
0  
井上靖
男68歳
0  
永井龍男
男71歳
3 「若い作家の情痴小説を読んだと思った。」
瀧井孝作
男81歳
5 「私は読んで気持のよい小説ではなかった。」
中村光夫
男64歳
5 「注目しました。」「平凡な風俗小説といえばそれまでですが、市井の風変りな男女の恋愛を、肩肘はらずに書き流した態度に或る新鮮さがあり、」
安岡章太郎
男55歳
4 「大層取りつきにくい。しかし、その割りに読後感は爽快。ただし、この爽快さは作者の人柄の好さであると同時に、幼さのせいかも知れない。」
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他の候補作
中上健次
「岬」
岡松和夫
「志賀島」
小沢冬雄
「黒い風を見た…」
小林信彦
「丘の一族」
吉行理恵
「針の穴」
加藤富夫
「さらば、海軍」
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候補者・作品
吉行理恵女36歳×各選考委員 
「針の穴」
短篇 37
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男51歳
4 「私は棄権した。この作品の長所短所を述べるのは易しいことだが、やはり差しひかえる。」
丹羽文雄
男71歳
0  
井上靖
男68歳
0  
永井龍男
男71歳
2 「散文としては断片的であり過ぎた。」
瀧井孝作
男81歳
0  
中村光夫
男64歳
0  
安岡章太郎
男55歳
4 「彼女が何かしらモノを持っていることは、一読して感じられる。ただし、この作品自体はあまりにも弱い。」
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他の候補作
中上健次
「岬」
岡松和夫
「志賀島」
小沢冬雄
「黒い風を見た…」
小林信彦
「丘の一族」
高橋昌男
「藁のぬくもり」
加藤富夫
「さらば、海軍」
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候補者・作品
加藤富夫男47歳×各選考委員 
「さらば、海軍」
短篇 103
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介
男51歳
0  
丹羽文雄
男71歳
0  
井上靖
男68歳
0  
永井龍男
男71歳
3 「戦後の少年の生活を克明に描いたという点で、(引用者注:「黒い風を見た……」と)よく似た作品であった。」
瀧井孝作
男81歳
0  
中村光夫
男64歳
0  
安岡章太郎
男55歳
5 「手の混んだユーモア小説。しかし、手が混んでいるだけでユーモアがサッパリおかしくない。」
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他の候補作
中上健次
「岬」
岡松和夫
「志賀島」
小沢冬雄
「黒い風を見た…」
小林信彦
「丘の一族」
高橋昌男
「藁のぬくもり」
吉行理恵
「針の穴」
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