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第109回
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Last Update[H26]2014/6/20

北原亞以子
Kitahara Aiko
生没年月日【注】 昭和13年/1938年1月20日~平成25年/2013年3月12日
受賞年齢 55歳5ヵ月
経歴 本名=高野美枝。東京生まれ。千葉女子高卒。
受賞歴・候補歴
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part2
備考
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直木賞 第109受賞  一覧へ

こいわす ぐさ
恋忘れ 草』(平成5年/1993年5月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「こいわす」「ぐさ」
印刷/発行年月日 発行 平成5年/1993年5月15日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成5年/1993年9月25日(第3刷)
発行者等 発行者 阿部達児 印刷所 凸版印刷 製本所 中島製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 蓬田やすひろ
総ページ数 245 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×17行
×1段
本文ページ 5~245
(計241頁)
測定枚数 383
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書誌
>>平成7年/1995年10月・文藝春秋/文春文庫『恋忘れ草』
>>平成11年/1999年5月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『恋忘れ草』(上)(下)
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収録作品の書誌
恋風
>>初出『オール讀物』平成3年/1991年10月号/改稿
>>『オール讀物』平成5年/1993年9月号
男の八分
>>初出『オール讀物』平成3年/1991年6月号「恋慕流し」改稿
後姿
>>初出『オール讀物』平成4年/1992年8月号/改稿
恋知らず
>>初出『オール讀物』平成3年/1991年1月号/改稿
>>平成15年/2003年7月・学習研究社/学研M文庫『江戸夢あかり 市井・人情小説傑作選』所収
>>平成25年/2013年4月・学研パブリッシング/学研M文庫『江戸夢あかり 市井・人情小説傑作選』[新装版]所収
恋忘れ草
>>初出『オール讀物』平成4年/1992年4月号/改稿
>>『オール讀物』平成5年/1993年9月号
>>平成11年/1999年8月・角川書店刊『女性作家シリーズ23 現代秀作集』所収
>>平成12年/2000年12月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『げんだい時代小説 第4巻 北原亞以子集』所収
>>平成17年/2005年8月・学習研究社/学研M文庫『江戸色恋坂 市井情話傑作選』所収
>>『オール讀物』平成26年/2014年3月臨時増刊号
萌えいずる時
>>初出『オール讀物』平成4年/1992年12月号/改稿
>>『オール讀物』平成5年/1993年9月号
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候補者 北原亞以子 女55歳
選考委員 評価 行数 評言
田辺聖子
女65歳
27 「哀も歓も双方、描きおおせて、しかも文学的品位を保ち、しっとりした情緒をたたえているところがいい。」「現代に通ずる〈江戸の女たち〉をいきいきと情をこめて送り出して下さった。」
黒岩重吾
男69歳
18 「総ての短篇が旨く纏められていて愉しみながら読むことが出来た。ただ、登場人物が作者の設定通りに動いているような気がする。その中でも余り作為を感じなかったのは「恋忘れ草」である。」「男性を視る女主人公の眼に、ベテランホステスに似たしたたかさを感じた。」
井上ひさし
男58歳
16 「彼女たち(引用者注:登場人物たち)の自立が、常に自分より劣った男性を踏み台にして成し遂げられるところに軽い不満を抱いていたが、選考者の皆さんの熱い支持の言葉に耳を傾けているうちに、その不満はきれいに消えた。読み直せば、爽やかさがゆっくりと立ち上ってくるような佳品揃い、結末も定型を外していて気品がある。」
陳舜臣
男69歳
16 「減点のすくない堅実な作品である。ただし、加点法で行けば、それほど得点がなかったであろう。なによりもこの作品群は文章がすぐれていた。それぞれ仕事をもつ江戸の女性をえがき、その哀歓が、過不足なくにじみ出ている。」
藤沢周平
男65歳
18 「登場する男女のことも、それぞれの一篇の結末も淡白に過ぎ、小説としてはやや燃焼不足のように思われた。そういうことで私は積極的に推しかねたが、この短篇集にはたしかな江戸の手ざわりがあり、また作者の個性も明瞭で、誰かが推してくれればいいと思っていた」
五木寛之
男60歳
24 「この題名がいかにも古い、という意見も出たが、私は逆に北原亞以子の世界にふさわしい題だと思った。」「川口松太郎さんの初期の名作を思わせる芸道小説の新しい展開がここにあると思った。」「〈まんがら茂平次〉で一家を成した作家だが、まだまだ大きく化ける可能性を秘めた才能である。」
山口瞳
男66歳
29 「全体として立ち姿が綺麗過ぎる(原文傍点)んじゃないかと思った。作者は主人公の恰好よさに惚れこみすぎている。」「状況が叮嚀に書きこまれているのに、肝腎な男女のことになると意外に情感に乏しい。」「私の意見なんか無視してこのまま押してゆけば、もっと明るいところへ出られるはずだという思いもあったので受賞に賛成することにした。」
渡辺淳一
男59歳
30 「いかにもこの作者らしい丁寧な仕上りで、読むうちに、その時代と人物がふっくらと浮き出てくる。」「この作品によって、男の従属物のように書かれていた江戸の女が、ようやく正当に評価されたというべきだろう。」「巧みさはいうまでもないが、さらにまろやかさと初々しさが加味されて、爽やかで引締った好短篇集となっている。」
平岩弓枝
女61歳
20 「長いキャリアからいっても、最近の丁寧な仕事ぶりを拝見しても、直木賞を受賞するにふさわしいと感じていた」「江戸時代のキャリアウーマンを書くということだったそうだが、その発想が各々の短篇に生きている。」
選評出典:『オール讀物』平成5年/1993年9月号
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文量
連作短篇集〔6篇〕
時代設定 場所設定
江戸  江戸
恋風
章立て
なし
登場人物
萩乃(手跡指南の女師匠)
山中帯刀(萩乃の父、本名・猪谷十蔵)
栄次郎(傘問屋の手代)
男の八分
章立て
なし
登場人物
香奈江(戯作の筆耕、別名・長谷川里香)
井口東夷(無名の戯作者)
後姿
章立て
なし
登場人物
おえん(浄瑠璃語り、芸名・七之助)
楠太郎(札差しの跡取り息子)
恋知らず
章立て
なし
登場人物
お紺(「三々屋」の簪の意匠考案者)
秀三郎(お紺の幼馴染、蝋燭問屋の婿)
恋忘れ草
章立て
なし
登場人物
おいち(歌川芳花、絵師)
才次郎(彫師)
萌えいずる時
章立て
なし
登場人物
お梶(料理屋の女将)
粂蔵(お梶の別れた亭主)
新七(料理屋の板前)




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