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第110回
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Last Update[H26]2014/6/20

佐藤雅美
Sato Masami
生没年月日【注】 昭和16年/1941年1月14日~
受賞年齢 52歳11ヵ月
経歴 兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。
受賞歴・候補歴
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part2
備考 作家名の読み方について、「さとう・まさよし」が正しいのではないか、と
当サイトをご覧の方よりご指摘を受けましたので、少々の解説を。
実は、直木賞受賞時には「さとう・まさみ」という読み方でした。
受賞作『恵比寿屋喜兵衛手控え』の奥付の著者紹介には、
読み方として「さとう・まさみ」とはっきり書いてありますし、
直木賞受賞発表の『オール讀物』平成6年/1994年3月号では、
作家名には「さとう まさみ」と振り仮名が振ってあって、
略歴の箇所に「本名=佐藤雅美(まさよし)」と書いてあります。
ですので、極力受賞時の情報を活かしたい当サイトとしては、
今後も「さとう・まさみ」としてご紹介していきます。
ただ、平成16年/2004年現在、作家名の読み方が「さとう・まさよし」と
変更されているのも事実らしいので、ここにお断りしておきます。
(2004.4.9記)
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かげちょう はんじとりものひかえ
影帳―― 半次捕物控』(平成4年/1992年8月・講談社刊)
書誌
>>平成7年/1995年9月・講談社/講談社文庫『影帳 半次捕物控』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 14回候補 一覧へ
候補者 佐藤雅美 男52歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男58歳
0  
尾崎秀樹
男64歳
4 「捕物帳の世界に経済的な側面から光をあてたユニークな作品だが、捕物名人の個性が弱く、市井物の味がとぼしいのが惜しまれた。」
佐野洋
男64歳
0  
野坂昭如
男62歳
3 「道具立てに工夫はみえるが、捕物帳になっていない、江戸に関する参考文書風。」
半村良
男59歳
0  
選評出典:『群像』平成5年/1993年5月号
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直木賞 第110受賞  一覧へ

えびすや きへえ てびか
恵比寿屋 喜兵衛 手控え』(平成5年/1993年10月・講談社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 平成5年/1993年10月30日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成6年/1994年2月21日(第3刷)
発行者等 発行者 野間佐和子 印刷所 株式会社廣済堂 製本所 株式会社黒岩大光堂
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁 風間 完
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×20行
×1段
本文ページ 7~328
(計322頁)
測定枚数 653
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書誌
>>平成8年/1996年9月・講談社/講談社文庫『恵比寿屋喜兵衛手控え』
>>平成11年/1999年5月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『恵比寿屋喜兵衛手控え』(上)(下)
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候補者 佐藤雅美 男52歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男59歳
13 「なによりもその着眼で光っている。」「物語そのものは常套で、また会話と地の文の関係が手拍子で進行する個所も多く、ハテと思うところは少くなかったけれども、そういった疵をすべて着眼のすばらしさが消した。勉強になる小説だ。」
陳舜臣
男69歳
37 「真正面から江戸時代の裁判をとりあげ、エンターテインメントとして水準をこえた作品になっている。」「最近ようやく法廷小説も脚光を浴びはじめたが、そんなとき、時代小説で裁判物を成功させた佐藤氏の功績は大きい。」「新しい分野を拓いたというポイントが加わって、(引用者注:選考においては)最初から有利であった。」
藤沢周平
男66歳
38 「ユニークな作家である。ただしこのユニークさは、単純に異色などということではなくいささか奥が深い。」「考証は従属的な位置から解放されて、作品の中で進行する物語と等質等量の役割をあたえられているようにみえる。ユニークというのはこのへんのことで、佐藤さんの小説の新しさもここにある」「物語と考証の絶妙のバランスが生み出した傑作」
田辺聖子
女65歳
19 「特異な題材が魅力である。主人公はじめ登場人物が過不足なく描かれ、江戸のまちの匂いを著くもたらす。そっけないほど抑制の利いた筆致は、ことに女たちを描くとき効果をあげている。」
黒岩重吾
男69歳
28 「(引用者注:江戸時代の)民事の訴訟をテーマにした作品を読んだのは初めてだが、難解ではなく実に読み易い。」「とくにこの作品を魅力的にしているのは、旅人宿の主人、喜兵衛の人間描写にある。」「訴え出た地方の百姓も一見純朴そうだが実にしたたかで、この作者が人間を凝視する眼に曇りはない。」
五木寛之
男61歳
4 「一家を成した作家である。(引用者注:「新宿鮫 無間人形」との)二作受賞に反対する理由はなかった。」
平岩弓枝
女61歳
26 「公事宿というものの面白さがよく描けている、品のいい作品である。」「喜兵衛という人物がほどほどに温厚で人情味があり、仕事に関しては冷静できっぱりしているという性格描写がしっかりしているので、喜兵衛を通して裁判なり、事件なりを読者が理解しやすい。そういうところが、作者の腕だと思う。」「欲をいわせてもらえば、夫婦の情愛の機微に関して、もう少し書き込んでもらえれば、作品の情感が増したのではないかと感じた。」
渡辺淳一
男60歳
20 「いままでほとんど書かれていない世界に踏みこんだところが、第一の手柄であった。さらに登場人物が善玉、悪玉といった通俗的な枠を越えて、冷静に等身大に書いているところにリアリティがあり、作者の目のたしかさを感じさせる。もっとも全体のつくりはやや平板で、文章もいまひとつ危うげなところがある」
山口瞳
男67歳
37 「新人らしからぬ悠々たる筆の運びに先ず魅了された。」「この小説のお手柄は何といっても、江戸時代の裁判という未知の世界を再現してくれたことだろう。」「読者の襟髪を?んで、その場に放り込むような描写は見事というほかはない。」「ただし、この小説の瑕瑾もそこにあるのであって、裁判そのものの経過がわかりにくくゴタゴタしている。」
選評出典:『オール讀物』平成6年/1994年3月号
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文量
長篇
章立て
「第一章 旅人宿」「第二章 初音の馬場」「第三章 見送る女」「第四章 猫背の刺客」「第五章 囲い込み」「第六章 白州留」「第七章 寺男」「第八章 川突き」「第九章 迷い蛍」「第十章 六十六部」
時代設定 場所設定
江戸後期  江戸
登場人物
喜兵衛(旅人宿「恵比寿屋」の主人)
絹(喜兵衛の妻)
六助(信州在の本百姓)
おふじ(「恵比寿屋」女中頭)
正十郎(訴訟人、ゴロツキ)
留吉(公事師、正十郎の代)
仁杉七右衛門(吟味方与力)
大津屋茂左衛門(百姓宿の主人、絹のいとこ)




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