直木賞のすべて
第31回
  • =受賞者=
  • 有馬頼義
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Last Update[H26]2014/6/21

有馬頼義
Arima Yorichika
生没年月日【注】 大正7年/1918年2月14日~昭和55年/1980年4月15日
受賞年齢 36歳5ヵ月
経歴 東京青山北町生まれ。早稲田第一高等学院中退。
受賞歴・候補歴
  • 第4回国民演劇脚本情報局賞(昭和19年/1944年)「晴雪賦」《戯曲》
  • |候補| 戦後第1回改造懸賞[選外佳作](昭和25年/1950年)「河の唄」
  • 特集文藝春秋懸賞(昭和26年/1951年)「皇女と乳牛」
  • 第31回直木賞(昭和29年/1954年上期)『終身未決囚』
  • |候補| 第11回日本探偵作家クラブ賞(昭和33年/1958年)「白猫のいる家」
  • 第12回日本探偵作家クラブ賞(昭和34年/1959年)『四万人の目撃者』
  • |候補| 第24回毎日出版文化賞(昭和45年/1970年)『宰相近衛文麿の生涯』
処女作 『小説集 崩壊』(昭和12年/1937年9月・新潮社刊)
個人全集 『有馬頼義推理小説全集』全5巻(昭和46年/1971年・東邦出版社刊)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part5
備考 今ではまったく珍しくなくなった短篇集の受賞作品ですが、
はじめて直木賞が短篇集に対して贈られたのは、第31回の『終身未決囚』のときでした。
(2007.2.6記)
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しゅうしんみけっしゅう
終身未決囚』(昭和29年/1954年5月・作品社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 昭和29年/1954年5月25日
発行者等 発行 田中貞夫
発行所 作品社(東京都)
総ページ数 266 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×16行
×1段
本文ページ 7~266
(計260頁)
測定枚数 421
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書誌
>>昭和52年/1977年12月・旺文社/旺文社文庫『終身未決囚』
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収録作品の書誌
終身未決囚
>>初出『文学生活』8号[昭和27年/1952年6月]
>>昭和30年/1955年8月・河出書房/河出新書『皇女と乳牛』所収
>>昭和31年/1956年12月・大日本雄弁会講談社/ロマン・ブックス『直木賞作品集(4)』所収
>>昭和37年/1962年7月・集英社刊『新日本文学全集 第3巻 有馬頼義集』所収
>>昭和39年/1964年10月・河出書房新社刊『現代の文学34 有馬頼義集』所収
>>昭和59年/1984年7月・光人社刊『兵隊小説伝記選 第6巻 遺書配達人』所収
>>平成1年/1989年2月・光文社/光文社文庫『三十六人の乗客』所収
>>『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
絵を売る話
>>初出『政界往来』昭和28年/1953年1月号
>>昭和31年/1956年12月・大日本雄弁会講談社/ロマン・ブックス『直木賞作品集(4)』所収
政変
>>初出『政界往来』昭和28年/1953年6月号「踊らされた男」
>>昭和31年/1956年12月・大日本雄弁会講談社/ロマン・ブックス『直木賞作品集(4)』所収
成仏
>>初出『文学生活』13号[昭和29年/1954年4月]
>>昭和31年/1956年12月・大日本雄弁会講談社/ロマン・ブックス『直木賞作品集(4)』所収
皇女と乳牛
>>昭和30年/1955年8月・河出書房/河出新書『皇女と乳牛』所収
微罪
>>昭和30年/1955年8月・河出書房/河出新書『皇女と乳牛』所収
終着駅
>>初出『りべらる』昭和27年/1952年9月
>>昭和30年/1955年☆月・鱒書房/コバルト新書『少女娼婦』所収
>>昭和31年/1956年12月・大日本雄弁会講談社/ロマン・ブックス『直木賞作品集(4)』所収
月光
>>初出『文学生活』12号[昭和28年/1953年12月]
>>『オール讀物』昭和29年/1954年10月号
>>昭和31年/1956年12月・大日本雄弁会講談社/ロマン・ブックス『直木賞作品集(4)』所収
>>昭和37年/1962年7月・浪速書房刊『月光』所収
>>昭和39年/1964年☆月・浪速書房/ナニワ・ブックス『月光』所収
>>昭和46年/1971年☆月・毎日新聞社刊『月光』所収
>>昭和46年/1971年8月・東邦出版社刊『有馬頼義推理小説全集 第4 赤い天使』所収
河の唄
>>初出『文学生活』10号[昭和27年/1952年12月]
>>昭和30年/1955年☆月・鱒書房/コバルト新書『少女娼婦』所収
>>昭和34年/1959年1月・講談社刊『現代長編小説全集15 有馬頼義集・新田次郎集』所収
>>昭和37年/1962年7月・浪速書房刊『月光』所収
>>昭和39年/1964年☆月・浪速書房/ナニワ・ブックス『月光』所収
>>昭和46年/1971年☆月・毎日新聞社刊『月光』所収
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候補者 有馬頼義 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男54歳
9 「有馬君の受賞は(引用者中略)満足であり、わたし自身の好みからいえば「皇女と乳牛」が最も好きであった。」
大佛次郎
男56歳
27 「失敬な挨拶かも知れぬが、仕事を続けているとうまくなるものだ、と言うのが最初の感銘であった。」「この作家は落着いた坐り方をしている。文章にも無駄がない。材料の扱い方にも屈折自在の才能が見えている。」
井伏鱒二
男56歳
30 「ことに女を操る手練には一貫したセオリーがあるかのごとく、その傾向に属する場面を譬えばきめだまのようにそのつど話の区切りに持って行き、感傷的に流れることを避けている。」
永井龍男
男50歳
13 「これより他にないなと、素直に思った。「終身未決囚」一作では不安だったものが、「政変」あたりで、これなら大丈夫だろうという気になった。」
木々高太郎
男57歳
36 「この人である。僕等が久しく待ったのはこの人であった。」「権威があり、批判があり、そして他人におしつけないで興味を示して自分の意見を表現する腕がある。」
吉川英治
男61歳
21 「手ちがいで、ぼくの所へ廻された候補作品のうちに有馬氏の作品がなかった」「思いきって簡潔であり的確な敍事をすすめてゆく筆触は毎回の候補作品をふり返っても近来の異色であるとおもい、」
小島政二郎
男60歳
38 「最後の三作には構成もあり、話術もシッカリしてい、文章にも健康なリズムが打っていて、魅力があり、何か始めて理想的な直木賞の作者を発見したような喜びに私は興奮した。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和29年/1954年10月号)
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文量
短篇集〔9篇〕
終身未決囚
章立て
「宮原基の供述」「延枝の日記」「南沢作太郎の証言」「再び宮原基の供述」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦後  東京
登場人物
宮原基(哲学者)
延枝(基の娘)
南沢作太郎(北大卒業生、延枝の恋人)
絵を売る話
章立て
「一」~「九」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
春馬丹次郎(美術評論家)
藤岡晋(夭折した画家)
永山小六(新聞記者)
政変
章立て
「一」~「七」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
森島開三(社会事業団体責任者)
伊能菊一郎(大臣)
堀川伸弘(大臣秘書)
清原(野党の代議士)
成仏
章立て
「父の魂の独白」「息子の手紙」「於愛の告白」「再び父の魂の独白」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
父(故人)
於愛(芸者)
佑一(息子)
皇女と乳牛
章立て
「一」~「六」
時代設定 場所設定
昭和初期~戦後  東北のある町
登場人物
尾川夢路(治宮の乳人)
尾川宗吉(夢路の夫、呉服行商人)
江原(夕刊新聞の記者)
早乙女(夕刊新聞の写真部員)
微罪
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  ある町
登場人物
京吉(小学生)
青山光弘(小学生、京吉と瓜二つ、デパート社長の息子)
終着駅
章立て
「一」~「四」
時代設定 場所設定
[同時代]  修善寺
登場人物
岡枝伸三(中年男)
樺山聖子(伸三の妾)
仙石三千子(聖子の朋輩)
月光
章立て
「一」~「八」
時代設定 場所設定
昭和初期~戦後  東京~満州~奥多摩
登場人物
丹生阿也子(保尊に犯され、のち妻)
保尊基範(中尉、さる中隊の教官)
大西喜司郎(保尊の部下)
大西松枝(喜司郎の妻)
河の唄
章立て
「一」~「七」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦前  広島~満州
登場人物
とみ子(萩市出身の娘)
江連(新聞記者、とみ子の最初の夫)
市吉(写真屋、とみ子の二番目の夫)
崔起東(市吉の使用人、とみ子の三番目の夫)




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