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第44回
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Last Update[H27]2015/6/4

黒岩重吾
Kuroiwa Jugo
生没年月日【注】 大正13年/1924年2月25日~平成15年/2003年3月7日
受賞年齢 36歳10ヵ月
経歴 大阪府生まれ。同志社大学法学部卒。戦中は学徒出陣し、北満に勤務。日本勧業証券、業界新聞記者、キャバレー宣伝部員、水道産業新聞社編集長など、数々の職を経験。
受賞歴・候補歴
  • 戦後第1回千葉賞[長篇・選外佳作](昭和24年/1949年)「虚数と詩人」珊瑚十五名義
  • 第6回『小説倶楽部』小説新人賞(昭和31年/1956年)「賭博の街」
  • 第54回サンデー毎日大衆文芸[入選](昭和33年/1958年下期)「ネオンと三角帽子」
  • 第2回週刊朝日・宝石共催短篇探偵小説懸賞[佳作](昭和34年/1959年)「青い火花」
  • |候補| 第43回直木賞(昭和35年/1960年上期)『休日の断崖』
  • 第44回直木賞(昭和35年/1960年下期)『背徳のメス』
  • |候補| 第17回日本推理作家協会賞(昭和39年/1964年)『廃虚の唇』
  • 第9回小説現代ゴールデン読者賞(昭和49年/1974年上期)「小学生浪人」
  • 第14回吉川英治文学賞(昭和55年/1980年)『天の川の太陽』
  • 紫綬褒章(平成3年/1991年)
  • 第40回菊池寛賞(平成4年/1992年)
処女作 「北満病棟記」(『週刊朝日別冊』昭和24年/1949年9月記録文学特集号)
個人全集 『黒岩重吾全集』全30巻(昭和57年/1982年11月~昭和60年/1985年3月・中央公論社刊)
直木賞
選考委員歴
第91回~第128回(通算19年・38回)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part5
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備考
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直木賞 第43回候補  一覧へ

きゅうじつ だんがい
休日の 断崖』(昭和35年/1960年5月・浪速書房刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 印刷 昭和35年/1960年5月25日 発行 昭和35年/1960年5月31日
発行者等 発行者 角谷徳雄 印刷 高島印刷所
発行所 合資会社浪速書房(東京都)
装幀/装画等 装幀 風間 完
総ページ数 298 表記上の枚数  500枚 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×18行
×1段
本文ページ 7~298
(計292頁)
測定枚数 533
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書誌
>>書下ろし
>>昭和36年/1961年10月・角川書店/角川小説新書『休日の断崖』
>>昭和36年/1961年11月・東都書房刊『現代長篇推理小説全集第16 戸板康二集・黒岩重吾集』所収
>>昭和39年/1964年6月・東方社/東方小説選書『休日の断崖』
>>昭和40年/1965年2月・講談社/ロマン・ブックス『休日の断崖』
>>昭和41年/1966年2月・新潮社/新潮文庫『休日の断崖』
>>昭和42年/1967年4月・春陽堂書店/春陽文庫『休日の断崖』
>>昭和42年/1967年6月・集英社/コンパクト・ブックス『休日の断崖』
>>昭和43年/1968年4月・講談社刊『黒岩重吾全集 第1 背徳のメス・休日の断崖』所収
>>昭和43年/1968年6月・秋田書店刊『現代推理小説選集2 休日の断崖』
>>昭和43年/1968年12月・角川書店/角川文庫『休日の断崖』
>>昭和46年/1971年11月・サンケイ新聞社出版局/サンケイノベルス『休日の断崖』
>>昭和51年/1976年12月・光文社刊『黒岩重吾長編小説全集2 休日の断崖・真昼の罠』所収
>>昭和56年/1981年4月・新潮社/新潮文庫『休日の断崖』
>>昭和58年/1983年7月・中央公論社刊『黒岩重吾全集 第1 背徳のメス・休日の断崖』所収
>>昭和60年/1985年5月・角川書店/角川文庫『休日の断崖』
>>平成7年/1995年10月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『休日の断崖』(上)(下)
>>平成8年/1996年2月・廣済堂出版/廣済堂文庫『休日の断崖』
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候補者 黒岩重吾 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男48歳
12 「いちばんよかったように思う。」「登場人物の一人一人が魅力あるように描かれていて、推理小説でありながら再読に値いする。伏線の張り方も見事だし、殺人の必然性も感じられる。」
小島政二郎
男66歳
15 「この小説は珍しく人間を書こうとしている点、面白かった。」「「休日の断崖」をも推薦したが、二作は許されず、この方は遠慮した。」
川口松太郎
男60歳
0  
木々高太郎
男63歳
9 「これは探偵小説としても、よみものとしても上乗、源氏鶏太が最後迄この作を主張したことは、僕にとっては新しく源氏君を見直させた。」
大佛次郎
男62歳
14 「推理小説は作り物だろうが、作ったものと読者が感じないような作品が出来てきたら、私は歓迎したい。」
村上元三
男50歳
13 「現代小説として正面から取り組むべき材料を扱っていながら、推理小説の形をとった為に、どっちつかずの感じの作品になっている。」
吉川英治
男67歳
3 「(引用者注:「透明な暗殺」「海の牙」「耳」「休日の断崖」は)どれともいえない個性をもっている」
海音寺潮五郎
男58歳
0  
中山義秀
男59歳
3 「面白かった。しかし、それだけのことであった。」
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年10月号
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文量
長篇
章立て
「法善寺の夜」「変死」「意外な風評」「不貞」「十川の秘密」「大理石の女」「妻の嫉妬」「京都の思い出」「銀粉の仮面」
時代設定 場所設定
同時代  大阪~新和歌の浦
登場人物
川草成(日本建設新聞社長)
十川隆造(石原工業営業部長)
嶋尾夏江(バー「赤帽子」マダム)
九条圭子(「赤帽子」ホステス)
十川冴子(隆造の娘、失踪)
十川泰子(十川の後妻)
内藤良男(小野田証券営業部長)
大月重夫(高柳工業大阪支店長)
菅野英三(石原工業機械部長)
黒木(高柳工業専務)




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はいとく
背徳のメス』(昭和35年/1960年11月・中央公論社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 印刷 昭和35年/1960年11月20日 発行 昭和35年/1960年11月25日
発行者等 発行者 栗本和夫 印刷 三晃印刷
発行所 中央公論社(東京都)
装幀/装画等 外函写真 坂根 進
総ページ数 241 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×20行
×1段
本文ページ 5~241
(計237頁)
測定枚数 481
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書誌
>>書下ろし
>>昭和37年/1962年3月・中央公論社/中央公論文庫『背徳のメス』[普及版]
>>昭和39年/1964年8月・角川書店/角川文庫『背徳のメス』
>>昭和40年/1965年11月・東方社刊『背徳のメス』[豪華版]
>>昭和40年/1965年12月・東方社刊『現代文学16 黒岩重吾集 脂のしたたり・背徳のメス』所収
>>昭和41年/1966年3月・講談社/ロマン・ブックス『背徳のメス』
>>昭和43年/1968年4月・講談社刊『黒岩重吾全集 第1 背徳のメス・休日の断崖』所収
>>昭和46年/1971年10月・サンケイ新聞社出版局/サンケイノベルス『背徳のメス・女の樹林』所収
>>昭和47年/1972年11月・講談社刊『現代推理小説大系14 黒岩重吾・梶山季之・邦光史郎』所収
>>昭和47年/1972年12月・新潮社/新潮文庫『背徳のメス』
>>昭和50年/1975年12月・講談社/講談社文庫『背徳のメス』
>>昭和51年/1976年11月・光文社刊『黒岩重吾長編小説全集1 背徳のメス・西成山王ホテル』所収
>>昭和53年/1978年9月・中央公論社/中公文庫『背徳のメス』
>>昭和57年/1982年10月・新潮社/新潮文庫『背徳のメス』
>>昭和58年/1983年7月・中央公論社刊『黒岩重吾全集 第1 背徳のメス・休日の断崖』所収
>>平成9年/1997年1月・角川書店/角川文庫『背徳のメス』[改版]
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候補者 黒岩重吾 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
中山義秀
男60歳
5 「二つの推理作品のうち「人喰い」がおちて、「背徳のメス」が当選したのは、ある社会面の暴露が、効果をあげていたからであろう。」
木々高太郎
男63歳
18 「あまりキタナイので、はじめは推そうと思わなかった」「前作「休日の断崖」の方がよいと主張したらみんなが今度の方がよい、というので、僕も前作を大いに買ったこともあり、今度も賛成した。」
大佛次郎
男63歳
16 「私が好む作品でない。その私の好悪にかかわらず、この小説は力を持っていた。人間の描出も的確である。」「同じことを書いても別の言い方、書き方が、もっと表現を深くする、と信じる。」
村上元三
男50歳
15 「これほどまでに人物が描き分けられ、一作ごとに面白い題材を掴んでくる人なのだから、こんどの作品も推理小説ではなく、まともな社会小説として書いてほしかった。」
源氏鶏太
男48歳
10 「一気に読ませる面白さに満ちていた。」「真正面から取り組んでいて、如何にも新人らしい力作感に溢れていた。」
小島政二郎
男66歳
15 「この作者はメキメキうまくなったものだと思う。」「これほどいろんな女が書けるのだから、筋も立つのだし、推理小説なんかよして、本格の小説を書いて見ないかなあ。」
川口松太郎
男61歳
12 「なまじ推理小説にしようとしたところに底の浅さがあるという非難があった。」「私自身は(引用者中略)不満なのだが、(引用者中略)大成する素質を持っていると信じて一票ずつを投じた。」
海音寺潮五郎
男59歳
9 「次々に階段を上るように進歩している。精進のほどもだが、才能のある人であることは疑いあるまい。」
吉川英治
男68歳
18 「文学的な意欲と、その野心への勇気をかけて見せている」「難をいえば推理小説でなくてはならない理由がなく、いっそ純然たるどろんこ生態の心理を描きやぶるメスであった方がこの小説を光らせていたのではないかしらとも思われる。」
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年4月号
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文量
長篇
章立て
「宝石の肌と黒曜石」「ガス栓が開かれた」「二万円が紛失した」「隠花植物の眼」「一つの神話」「死臭の罠」「敗北」「聖夜」
時代設定 場所設定
同時代  大阪
登場人物
植秀人(阿倍野病院産婦人科の医師)
西沢(同病院科長)
佐藤信子(同病院婦長、西沢の愛人)
加納伊津子(薬剤師、植の愛人の一人)




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