直木賞のすべて
第46回
  • =受賞者=
  • 伊藤桂一
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Last Update[H29]2017/12/15

伊藤桂一
Ito Keiichi
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生没年月日【注】 大正6年/1917年8月23日~平成28年/2016年10月29日
受賞年齢 44歳5ヵ月
経歴 三重県生まれ。世田谷中学卒。
受賞歴・候補歴
  • 第2回『群像』小説・評論募集[佳作](昭和24年/1949年)「晩春」伊勢夏之助名義
  • |候補| 『宝石』百万円懸賞コンクール[C級(短篇)](昭和25年/1950年)「虫田博士の手術」伊勢夏之助名義
  • 第2回講談倶楽部賞[優秀篇](昭和27年/1952年)「アリラン国境線」春桂多名義
  • 第42回サンデー毎日大衆文芸[入選](昭和27年/1952年)「夏の鶯」伊藤恵一名義
  • 戦後第4回千葉賞[短篇](昭和27年/1952年)「夏の鶯」
  • |候補| 第27回芥川賞(昭和27年/1952年上期)「雲と植物の世界」
  • |候補| 第29回芥川賞(昭和28年/1953年上期)「黄土の牡丹」
  • 第5回オール新人杯[佳作](昭和29年/1954年下期)「最後の戦闘機」三ノ瀬溪男名義
  • |候補| 第33回直木賞(昭和30年/1955年上期)「最後の戦闘機」三ノ瀬溪男名義
  • |同人雑誌評| 『文學界』同人雑誌評[ベスト5](昭和36年/1961年7月号)「黄土の記憶」
  • |候補| 第45回芥川賞(昭和36年/1961年上期)「黄土の記憶」
  • 第46回直木賞(昭和36年/1961年下期)「螢の河」
  • |候補| 第12回小説新潮賞(昭和40年/1965年)「簪」「鷺」「兎罠」「十二単衣」
  • |候補| 第14回小説新潮賞(昭和42年/1967年)『淵の底』
  • 第34回芸術選奨文部大臣賞[文学部門](昭和58年/1983年度)『静かなノモンハン』
  • 第18回吉川英治文学賞(昭和59年/1984年)『静かなノモンハン』
  • 紫綬褒章(昭和60年/1985年)
  • 第22回地球賞(平成9年/1997年)『連翹の帯』《詩集》
  • 第57回日本藝術院賞[+恩賜賞][文芸](平成12年/2000年度)"長年にわたる小説と詩の業績"
  • 第2回三好達治賞(平成19年/2007年)『ある年の年頭の所感』《詩集》
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part3
備考
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くも しょくぶつ せかい
雲と 植物の 世界」(『新表現』6号[昭和27年/1952年5月])
媒体・作品情報
測定媒体 『文藝春秋』昭和27年/1952年9月号
総ページ数 276 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×24行
×2段
本文ページ 228~255
(計28頁)
測定枚数 90
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書誌
>>『文藝春秋』昭和27年/1952年9月号
>>昭和37年/1962年3月・文藝春秋新社刊『螢の河』所収
>>昭和40年/1965年6月・集英社刊『昭和戦争文学全集 第3 果てしなき中国戦線』所収
>>昭和57年/1982年8月・光人社刊『螢の河』所収
>>平成1年/1989年8月・小学館刊『昭和文学全集 第32巻 中短編小説集』所収
>>平成15年/2003年6月・光人社/光人社名作戦記『螢の河』所収
>>平成29年/2017年1月・潮書房光人社/光人社NF文庫『螢の河―名作戦記』所収
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芥川賞 芥川賞 27回候補 一覧へ
候補者 伊藤桂一 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作
男58歳
3 「『淵』の次に(引用者中略)推しました。これは抒情小説のようですが、色恋の世界でない、文壇小説のくさみ(原文傍点)のない新味があると思いました。」
丹羽文雄
男47歳
8 「馬が出てくるところがよい。本人も気にしていたが、感傷的に流れているところが気にかかる。」「十一氏の中で、読んで甲斐のあったのは、この小説の馬のところだけだった。」「私は感動を覚えた。」
舟橋聖一
男47歳
2  
佐藤春夫
男60歳
21 「(引用者注:「淵」と共に)候補作品中の優秀作品であることは座中何人も異議のないところであった。」「あの清新なリリシズムはすばらしい。しかしそれは前半の部分で惜しむらくは後半戦友の姉が出るあたり以後調子がぐっと低くなり甘いセンチメンタリズムに堕してこの作者は馬はよく描くが人間は一向に描けないという批評は僕も承認せざるを得ないものがった。」
川端康成
男53歳
0  
石川達三
男47歳
0  
宇野浩二
男60歳
12 「馬の事がくわしく書かれてあるのが珍しいけれど、それから、文章はうまくないのに読ませる力のようなものはあるが、欠点は『ヒトリヨガリ』な事である。」「読んでしまってから、印象が案外うすれてしまっているのも欠点の一つであろう。」「いずれにしても、『馬と人』の交渉をこれほど克明に書いた小説は、それだけでも、めずらしい。」
坂口安吾
男45歳
7 「前半だけ感心した。馬を書いてるうちは目をうたれるものがあったが、人間が現れたり戦争になったりすると、年期の不足をバクロして目も当てられない。しかし、騎兵生活をした人は何十万人もいる筈だが、馬をこんな風に書いて見せてくれたのはこの人だけで、これは見上げた才能であろう。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和27年/1952年9月号)
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こうど ぼたん
黄土の 牡丹」(『文藝日本』昭和28年/1953年5月)
媒体・作品情報
測定媒体 昭和37年/1962年3月・文藝春秋新社刊『螢の河』
総ページ数 267 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×18行
×1段
本文ページ 157~213
(計57頁)
測定枚数 97
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書誌
>>昭和37年/1962年3月・文藝春秋新社刊『螢の河』所収
>>昭和57年/1982年8月・光人社刊『螢の河』所収
>>平成15年/2003年6月・光人社/光人社名作戦記『螢の河』所収
>>平成29年/2017年1月・潮書房光人社/光人社NF文庫『螢の河―名作戦記』所収
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芥川賞 芥川賞 29回候補 一覧へ
候補者 伊藤桂一 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄
男48歳
8 「私は(引用者中略)推していたが、最後まで銓衡にのこったので満足だった。このまえの候補作品にくらべると、一段と精進のあとがみえた。」「通俗的な興味や構成の失敗はみとめられる。しかしこのひとの精進には信頼がおける。その意味で推したのだが、芥川賞としては十分な作品ではなかった。」
宇野浩二
男61歳
7 「「困りもの」だ。」「読むのに、ほとほと持て余した。」
石川達三
男48歳
0  
佐藤春夫
男61歳
0  
岸田國士
男62歳
1 「興味本位でありすぎる。」
瀧井孝作
男59歳
3 「小説というよりも、陣中情話と云ったようなもので、面白がらせる読物にすぎないと思った。」
舟橋聖一
男48歳
2  
坂口安吾
男46歳
0  
川端康成
男54歳
7 「主観の勝った、主観による構成のいちじるしい作品で、その力は感じられる。しかし、構成する主観の動きに、乾燥した無理が見えるように思う。作者は感動していても、読者はちょっと後に取り残される。」「少し通俗になっている。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年9月号)
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直木賞 第33回候補  一覧へ

さいご せんとうき
最後の 戦闘機」(『オール讀物』昭和30年/1955年3月号)三ノ瀬溪男名義
媒体・作品情報
誌名 「オール讀物」  別表記表紙 「文藝春秋」併記
巻号 第10巻 第3号  別表記3月号
作品名 別表記 「最後の戰鬪機」 本文 ルビ有り「さいご」「せんとうき」
印刷/発行年月日 印刷 昭和30年/1955年2月20日 発行 昭和30年/1955年3月1日
発行者等 編集人 小野詮造 発行人 池島信 印刷人 柳川太郎 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 文藝春秋新社(東京都)
装幀/装画等  生澤
総ページ数 312 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×25行
×3段
本文ページ 238~255
(計18頁)
測定枚数 57
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和37年/1962年3月・東京文芸社刊『夏の鶯』所収
>>昭和60年/1985年10月・光人社刊『最後の戦闘機』所収
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候補者 三ノ瀬溪男 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男55歳
0  
吉川英治
男62歳
3  
永井龍男
男51歳
0  
井伏鱒二
男57歳
0  
小島政二郎
男61歳
5 「これは話が型にはまっていて、その点でつまらなかった。面白かったのは、最後の一場面だけだった。」
村上元三
男45歳
3 「映画のストーリーのような気がした。」
大佛次郎
男57歳
5 「僕には面白かった。近頃あまり他に見ない熱情が感じられたからである。しかし、平凡な取扱い方とも言えるだろう。」
木々高太郎
男58歳
0  
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年10月号)
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文量
短篇
章立て
「1」~「7」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦中  南太平洋ニューブリテン島近くの島
登場人物
南崎(航空隊員)
珠鳳(台湾人、南崎の情婦)
小村(中尉、編隊長)





こうど きおく
黄土の 記憶」(『近代説話』7集[昭和36年/1961年4月])
媒体・作品情報
誌名 「近代説話」  別表記表紙 「近代話」 表紙 「文芸雑誌」併記
巻号 第7集
作品名 別表記 目次 「黄土の記憶」 本文 「土の記
印刷/発行年月日 印刷 昭和36年/1961年4月25日 発行 昭和36年/1961年4月30日
発行者等 編集兼発行人 寺内大吉 印刷所 精文堂印刷株式会社
発行所 近代説話刊行会(東京都)
総ページ数 100 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×25行
×3段
本文ページ 33~48
(計16頁)
測定枚数 58
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和37年/1962年3月・文藝春秋新社刊『螢の河』所収
>>昭和57年/1982年8月・光人社刊『螢の河』所収
>>平成15年/2003年6月・光人社/光人社名作戦記『螢の河』所収
>>平成23年/2011年12月・集英社刊『コレクション戦争と文学7 日中戦争:曠』所収
>>平成29年/2017年1月・潮書房光人社/光人社NF文庫『螢の河―名作戦記』所収
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芥川賞 芥川賞 45回候補 一覧へ
候補者 伊藤桂一 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
中村光夫
男50歳
0  
石川達三
男56歳
2 「三つ(引用者注:「名門」「光りの飢え」「海岸公園」)の次には伊藤君の「黄土の記憶」と思っていた。」
丹羽文雄
男56歳
0  
瀧井孝作
男67歳
2 「手に入りすぎて、稍マンネリズムくさい。」
宇野浩二
男69歳
0  
井上靖
男54歳
6 「私は(引用者中略)上位に置いた。」「随筆風の作品で小説としては弱いうらみはあったが、併し、端正な文章にも魅力があったし、三つの挿話のどれも、妙にあとまで印象に残るものを持っていた。」
川端康成
男62歳
0  
舟橋聖一
男56歳
0  
佐藤春夫
男69歳
0  
井伏鱒二
男63歳
0  
永井龍男
男57歳
2 「三つの連作から成っているが、私は第二第三の篇が好きだった。清潔な作風である。」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和36年/1961年9月号)
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直木賞 第46受賞  一覧へ

ほたる かわ
螢の 河」(『近代説話』8集[昭和36年/1961年10月])
媒体・作品情報
誌名 「近代説話」  別表記表紙 「近代話」 表紙 「文芸雑誌」併記
巻号 第8集
印刷/発行年月日 印刷 昭和36年/1961年10月10日 発行 昭和36年/1961年10月15日
発行者等 編集兼発行人 寺内大吉 印刷所 精文堂印刷株式会社
発行所 近代説話刊行会(東京都)
総ページ数 80 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 35~47
(計13頁)
測定枚数 39
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>『文藝春秋』昭和37年/1962年3月号
>>昭和37年/1962年3月・文藝春秋新社刊『螢の河』所収
>>昭和40年/1965年3月・講談社/ロマン・ブックス『螢の河』所収
>>昭和40年/1965年5月・東都書房刊『戦争の文学2』所収
>>昭和40年/1965年6月・集英社刊『昭和戦争文学全集3 果てしなき中国戦線』所収
>>昭和47年/1972年1月・毎日新聞社刊『戦争文学全集5』所収
>>昭和51年/1976年2月・文藝春秋/文春文庫『螢の河』所収
>>昭和57年/1982年8月・光人社刊『螢の河』所収
>>『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
>>平成12年/2000年7月・講談社/講談社文芸文庫『螢の河・源流へ』所収
>>平成15年/2003年6月・光人社/光人社名作戦記『螢の河』所収
>>平成29年/2017年1月・潮書房光人社/光人社NF文庫『螢の河―名作戦記』所収
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候補者 伊藤桂一 男44歳
選考委員 評価 行数 評言
木々高太郎
男64歳
7 「珍しく決選投票までやって、「螢の河」(伊藤桂一)ときまった。」「僕も最後には「螢の河」に投じた。」
源氏鶏太
男49歳
17 「何か清冽な泉を感じさせるような後味があり、これは、近頃のどぎつい大衆文芸に欠けているものである。」
中山義秀
男61歳
8 「「螢の河」には救いがある。」「しかしむせかえるばかり密集した螢の描写や黄色い花の幻想は、詩集の諸篇などの優麗さをしめしていない。」
大佛次郎
男64歳
19 「「螢の河」の作者の戦争ものは、明るくて淡々としていて、素直なのが感じがよい。」「久振りで素直にヒュウマンな作品を得た。」
川口松太郎
男62歳
15 「従軍中の実験を淡淡と描いてケレン味がなく、叙情的にまとめた好短篇が清潔好きの源氏君他委員たちに好感をもたれたのであろう。」
海音寺潮五郎
男60歳
5 「近頃の若い人のものにはめずらしく詩のあるのがうれしかった。」
今日出海
男58歳
8 「他の作品と異るところは無難無瑕な点だろう。」「それほど文学的な香気があるとも思えなかった。」
松本清張
男52歳
20 「その巧緻な文章で抒情を盛り上げた佳品であることで認めたい。」「直木賞の性格としては、もっとエネルギーのあるものを取りたい。」
村上元三
男51歳
10 「うまい小品だが、ただそれだけのもの、という印象しか受けなかった。」「ほかの伊藤氏の作品を参照にするというのなら、選考方法を考え直す必要がある、とわたしは思う。」
小島政二郎
男67歳
17 「少くともこれは文学だ。しかし、受賞作品としてはいかにも弱い。」「最後のところが、短篇の構成上一番大事のところだ。その肝腎のところが、あれではイージイ・ゴーイングだ。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年4月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦中  中国中部
登場人物
ぼく(語り手、擲弾筒手)
安野(ぼくの中学時代の同級生、小隊長)




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