直木賞のすべて
第53回
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Last Update[H26]2014/6/20

藤井重夫
Fujii Shigeo
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生没年月日【注】 大正5年/1916年2月10日~昭和54年/1979年1月17日
受賞年齢 49歳5ヵ月
経歴 兵庫県生まれ。豊岡商卒。
受賞歴・候補歴
  • 第53回直木賞(昭和40年/1965年上期)「虹」
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part5
備考
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かじん
佳人」(『作家』昭和26年/1951年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「作家」
巻号 第42号  別表記11月号
印刷/発行年月日 発行 昭和26年/1951年11月1日
発行者等 編集発行 小谷剛 東京事務所 岩本修藏(東京都) 京都支部 重森弘淹(京都市) 大阪支部 斎木寿夫(西宮市) 九州支部 原田種夫(福岡市) 長野県支部 北沢喜代治(松本市) 岐阜県支部 山田享(岐阜市) 群馬県支部 朝倉 稔(前橋市) 印刷 名古屋明和印刷株式会社(名古屋市)
発行所 作家社(名古屋市)
総ページ数 160 表記上の枚数 目次 210枚 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×24行
×2段
本文ページ 2~62
(計61頁)
測定枚数 207
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書誌
>>昭和32年/1957年9月・東都書房刊『佳人』所収
>>昭和35年/1960年☆月・講談社/ロマン・ブックス『佳人』所収
>>昭和40年/1965年☆月・講談社/ロマン・ブックス『佳人』所収
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芥川賞 芥川賞 26回候補 一覧へ
候補者 藤井重夫 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
佐藤春夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男57歳
2 「「佳人」と「風土」とは、もっとコクが出てくれば、好いと思いました。」
丹羽文雄
男47歳
4 「なかなかの力作であった。次から次に興味があふれて来て、うまく抑えることが出来なかったようだ。最後に豆腐屋の娘が再登場するに及んで、折角の気品が消えてしまった。」
岸田國士
男61歳
0  
坂口安吾
男45歳
0  
石川達三
男46歳
0  
舟橋聖一
男47歳
0  
宇野浩二
男60歳
5 「藤井のどの小説にも、やはり、いい気になりすぎ、あまり先きに希望が持てない。」
川端康成
男52歳
11 「(引用者注:堀田善衛以外では、澤野久雄、藤井重夫を)問題に取り上げたかった。」「一種の名作を得られそうに思って読み進むうち、小人の佳人が結婚してから後は少し混濁して来るように感じた。」「とにかく一つの美を極端の誇張の形に追放しながら、あまり破綻を見せないのに感心した。」「参考作品「風土」には失望した。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和27年/1952年3月号)
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ふうど
風土」(『新潮』昭和26年/1951年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」
巻号 第48巻 第13号  別表記12月特大号/560号
印刷/発行年月日 発行 昭和26年/1951年12月1日
発行者等 編輯者発行者 齋藤十一 印刷者 村尾一雄 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 212 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×26行
×2段
本文ページ 113~121
(計9頁)
測定枚数 33
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書誌
>>昭和56年/1981年7月・角川書店/角川文庫『虹』所収
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芥川賞 芥川賞 26回参考作品 一覧へ
候補者 藤井重夫 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
佐藤春夫
男59歳
0  
瀧井孝作
男57歳
2 「「佳人」と「風土」とは、もっとコクが出てくれば、好いと思いました。」
丹羽文雄
男47歳
4 「なかなかの力作であった。次から次に興味があふれて来て、うまく抑えることが出来なかったようだ。最後に豆腐屋の娘が再登場するに及んで、折角の気品が消えてしまった。」
岸田國士
男61歳
0  
坂口安吾
男45歳
0  
石川達三
男46歳
0  
舟橋聖一
男47歳
0  
宇野浩二
男60歳
5 「藤井のどの小説にも、やはり、いい気になりすぎ、あまり先きに希望が持てない。」
川端康成
男52歳
11 「(引用者注:堀田善衛以外では、澤野久雄、藤井重夫を)問題に取り上げたかった。」「一種の名作を得られそうに思って読み進むうち、小人の佳人が結婚してから後は少し混濁して来るように感じた。」「とにかく一つの美を極端の誇張の形に追放しながら、あまり破綻を見せないのに感心した。」「参考作品「風土」には失望した。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和27年/1952年3月号)
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直木賞 第53受賞  一覧へ

にじ
虹」(『作家』昭和40年/1965年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「作家」
巻号 第196号  別表記4月号
印刷/発行年月日 発行 昭和40年/1965年4月1日
発行者等 編集発行 小谷剛 印刷所 日大印刷株式会社
発行所 作家社(名古屋市)
総ページ数 120 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×24行
×2段
本文ページ 2~29
(計28頁)
測定枚数 95
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書誌
>>昭和40年/1965年9月・文藝春秋新社刊『虹』所収
>>『オール讀物』昭和40年/1965年10月号
>>昭和45年/1970年☆月・春陽堂書店/春陽文庫『虹』所収
>>昭和56年/1981年7月・角川書店/角川文庫『虹』所収
>>平成16年/2004年7月・メディアファクトリー/ダ・ヴィンチ特別編集7『消えた受賞作 直木賞編』所収
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候補者 藤井重夫 男49歳
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男53歳
14 「いわゆるユーモアとペーソスがあって、多少甘い。選考会の席上、この甘さが問題になった。しかし、私は、この程度の甘さこそ必要なのであると思っている。幕切れも読者を十分に満足させるに違いない。」「勿論、この作者は、やがてこの境地を突き抜けて、もっと強い世界へ出て行くだろう。」
海音寺潮五郎
男63歳
6 「ぼくは棄権した。甘ったるいのが気に入らないのである。この作品は全篇が遊びであるが、こうまで遊んでしまっては、ぼくは好かん。」
小島政二郎
男71歳
18 「「虹」だけが直木賞的だった。」「一流の作品は、活字を忘れさせ、紙を忘れさせ、小説の世界そのものが文章を離れ、作者を離れて、独立した世界を構成して来る。(引用者中略)「虹」には、そういうところがある。」
川口松太郎
男65歳
13 「甘すぎる非難はあるにしても、作家として適当な文体を持ち、軟かさを持ち、読者を作中へ引き込んで行く。文筆生活も長く、文章の習練にも苦労を重ねた人らしく、行文が自分のものになっている。」「採点もこの二作(引用者注:「虹」と「川の挿話」)に分れ、僅差で「虹」が当選した。(引用者中略)妥当な結果だと思う。」
中山義秀
男64歳
19 「私が読後ある種の感動をうけたのは、この一篇だけである。メルヘンにすぎぬという評もあったようだが、私達が経験した戦後の廃墟のうちから、このようにあたたかいメルヘンをつくりあげたばかりでも、作者の手柄とすべきではあるまいか。」
木々高太郎
男68歳
11 「珍しく善意とユーモア(むしろペーソス)を描いて、落ちて了わない作品だった。この種の作品が、底の知れたおち方をするとよくないが、この作は、そうではなかった。当選となって、僕はホッとした感じを持った。」
大佛次郎
男67歳
15 「貧困な子供たちを書いていて明るくのびのびとしている。」「あまり軽らかに上手に出来ているから、私はこれは現実を見ずに、作者が空想で想像したのかと疑った。あとで作者の経歴を見て新聞記者として、足を使っていたのを知り、よくここまで蒸溜して軽らかに透明にしたな、と感じた。」
村上元三
男55歳
16 「文章も練達だし、直木賞を受けたら、ちゃんと職業作家として立って行けるに違いないが、無難過ぎるような気がした。」「やはり大衆文学作品を選んで、職業作家になれる人を、と考えると、藤井重夫氏以外にはなかった。あまい、という批評もあったが、文章も練れているし、会話もうまい。」
松本清張
男55歳
23 「私は残念ながらあまり高く買えなかった。」「暗さを感じさせない明るい作品ではあるが、筋も筆もいささか甘いように思う。作者は、かなり通俗的な感傷のところで溺れているような気がする。」「フィクションの中に現実性を感じさせなければならないのに、これはそれがない。」
今日出海
男61歳
43 「浮浪児の生活を作者は描きながら、少しも暗さを感じさせない。」「人各々の好みで勝手だが、私は甘いものより酸い方を好むので、この作品をそれほど高くは評価しなかった。」「それでもみんなが藤井氏の「虹」に授賞しようと云った時長いものに巻かれろではなく、少しも反対する気持はなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年10月号
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文量
短篇
章立て
「1」~「7」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦後  大阪
登場人物
カズヒコ(広島出身の被災浮浪児)
儀ィやん(本名・儀八郎、カズヒコの兄貴分)
順一(カズヒコの兄貴分)
丹波(カズヒコの仲間)
松本菊太郎(巡査、自称スズキ・エイジ)




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