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第60回
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Last Update[H27]2015/4/3

陳舜臣
Chin Shunshin
生没年月日【注】 大正13年/1924年2月18日~平成27年/2015年1月21日
受賞年齢 44歳11ヵ月
経歴 兵庫県生まれ。大阪外国語学校印度語科卒。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第11回文學界新人賞(昭和35年/1960年)「風のなか」陳左其名義
  • 第7回江戸川乱歩賞(昭和36年/1961年)「枯草の根」
  • |候補| 第46回直木賞(昭和36年/1961年下期)『枯草の根』
  • |候補| 第15回日本探偵作家クラブ賞(昭和37年/1962年)『枯草の根』
  • |候補| 第16回日本推理作家協会賞(昭和38年/1963年)「方壺園」
  • |候補| 第56回直木賞(昭和41年/1966年下期)『炎に絵を』
  • |候補| 第20回日本推理作家協会賞(昭和42年/1967年)『炎に絵を』
  • 第60回直木賞(昭和43年/1968年下期)「青玉獅子香炉」
  • |候補| 第22回日本推理作家協会賞(昭和44年/1969年)「紅蓮亭の狂女」その他
  • 第23回日本推理作家協会賞(昭和45年/1970年)『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』
  • 第25回毎日出版文化賞(昭和46年/1971年)『実録アヘン戦争』
  • |候補| 第6回吉川英治文学賞(昭和47年/1972年)『残糸の曲』
  • 神戸市文化賞(昭和49年/1974年)
  • 第3回大佛次郎賞(昭和51年/1976年)『敦煌の旅』
  • 第20回日本翻訳文化賞(昭和57年/1982年)『叛旗 小説・李自成』
  • |候補| 第17回吉川英治文学賞(昭和53年/1978年)『太平天国』
  • 第36回NHK放送文化賞(昭和59年/1984年度)
  • 第40回読売文学賞[随筆・紀行賞](昭和63年/1988年)『茶事遍路』
  • 第26回吉川英治文学賞(平成4年/1992年)『諸葛孔明』
  • 朝日賞(平成4年/1992年度)"中国と日本の歴史を踏まえた文学作品を通して日本文化に大きな貢献"
  • 第51回日本藝術院賞[文芸](平成6年/1994年度)"作家としての業績"
  • 第3回井上靖文化賞(平成7年/1995年)
  • 大阪芸術賞[文芸](平成8年/1996年)
  • 勲三等瑞宝章(平成10年/1998年)
  • 第7回海洋文学大賞[特別賞](平成15年/2003年)
処女作 『枯草の根』(昭和36年/1961年10月・講談社刊)
個人全集 『陳舜臣全集』全27巻(昭和61年/1986年5月~昭和63年/1988年9月・講談社刊)
直木賞
選考委員歴
第94回~第110回(通算8.5年・17回)
サイト内リンク 小研究-ミステリーと直木賞
直木賞受賞作全作読破への道Part3
リンク集
備考
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直木賞 第46回候補  一覧へ

かれくさ
枯草の 根』(昭和36年/1961年10月・講談社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「かれくさ」「ね」
印刷/発行年月日 発行 昭和36年/1961年10月15日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 昭和36年/1961年11月15日(第2刷)
発行者等 発行者 野間省一 印刷所 星野精版印刷株式会社   横田製本
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 杉 直十
総ページ数 278 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
44字
×20行
×1段
本文ページ 7~275
(計269頁)
測定枚数 536
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書誌
>>書下ろし(第7回江戸川乱歩賞応募作)
>>昭和38年/1963年8月・講談社/ロマン・ブックス『枯草の根』
>>昭和48年/1973年2月・講談社刊『現代推理小説大系13 笹沢左保・樹下太郎・陳舜臣』所収
>>昭和50年/1975年6月・講談社/講談社文庫『枯草の根』
>>昭和63年/1988年1月・講談社刊『陳舜臣全集第21巻 枯草の根・三色の家』所収
>>平成9年/1997年7月・講談社/大衆文学館『枯草の根/炎に絵を』所収
>>平成10年/1998年9月・講談社/講談社文庫 江戸川乱歩賞全集『危険な関係/枯草の根』所収
>>平成21年/2009年1月・集英社/集英社文庫『枯草の根 陳舜臣推理小説ベストセレクション』所収
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候補者 陳舜臣 男37歳
選考委員 評価 行数 評言
木々高太郎
男64歳
11 「内容は笹沢のより断然すぐれており、人間の隠れた欲望を描こうとしている。」「然し、乱歩賞のような相当な賞をうけているのに直木賞を重ねるとあれば、古今の名作が要求されよう。」
源氏鶏太
男49歳
5 「面白かったのだが、よけいなものが目立ち過ぎ、そのために、せっかくの作品の風格を落しているような気がした。」
中山義秀
男61歳
0  
大佛次郎
男64歳
0  
川口松太郎
男62歳
0  
海音寺潮五郎
男60歳
0  
今日出海
男58歳
0  
松本清張
男52歳
7 「犯罪の点となると、案外に古めかしいトリックなどが使われて、現実性が失われたのは惜しい。」
村上元三
男51歳
7 「推理小説としてはトリックも平凡だし、人が人をなぜ殺さなければならなかったか、という肝腎な点がぼやけてしまっている。」
小島政二郎
男67歳
5 「何もかも都合よく出来ていて、人間小説の読者である私には興味が持てなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年4月号
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文量
長篇
章立て
「一 プロローグ 十二月一日」「二 『桃源亭』主人」「三 遠来の客」「四 診察」「五 観光」「六 伊達男」「七 陶家の日曜日」「八 夜の訪問」「九 凶報」「十 臨時記者クラブ」「十一 管理人の話」「十二 辻」「十三 治喪委員会」「十四 『かもめ荘』第五号室」「十五 報告」「十六 封筒」「十七 葬儀の通知」「十八 懇談」「十九 田舎の祭礼」「二十 いそがしい日」「二十一 五号室でまた……」「二十二 棋戦」「二十三 焼鳥屋とホテル」「二十四 電話」「二十五 東瀛遊記」「二十六 吉田庄造の話」「二十七 面会人」「二十八 伝言」「二十九 その夜」「三十 つぎの朝」「三十一 辻村あらわる」「三十二 告白書」「三十三 告白書 つづき」「三十四 評定」「三十五 エピローグ 十二月三十一日」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~神戸
登場人物
陶展文(中華料理屋「桃源亭」主人)
マーク・顧(米企業香港駐在員)
喬玉(マークの妻)
席有仁(実業家)
李源良(五興公司社長)
徐銘義(金融業、殺人事件被害者)
吉田庄造(神戸市会議員)
田村良作(吉田の甥)
白沢絹子(田村の昔の女)




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ほのお
炎に 絵を』(昭和41年/1966年9月・文藝春秋/ポケット文春)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 昭和41年/1966年9月20日(第1刷)
発行者等 発行者 上林吾郎 印刷 大日本印刷 製本 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 新書判 並製
装幀/装画等 装幀 土井 栄
総ページ数 282 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×18行
×1段
本文ページ 3~282
(計280頁)
測定枚数 484
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書誌
>>初出『オール讀物』昭和41年/1966年5月号~8月号
>>昭和52年/1977年6月・文藝春秋/文春文庫『炎に絵を』
>>昭和62年/1987年11月・講談社刊『陳舜臣全集第19巻 玉嶺よふたたび・柊の館』所収
>>平成5年/1993年4月・出版芸術社/ミステリ名作館『炎に絵を』
>>平成9年/1997年7月・講談社/大衆文学館『枯草の根/炎に絵を』所収
>>平成20年/2008年10月・集英社/集英社文庫『炎に絵を 陳舜臣推理小説ベストセレクション』所収
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候補者 陳舜臣 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎
男49歳
0  
松本清張
男57歳
7 「日ごろの作者の実力を十分に出し切っていない。この人はもっとうまい作家で、ほかにいい作品が多い。」
源氏鶏太
男54歳
5 「この作者には他にもっといい作品がたくさんある筈との声があった。この作品についてだけいえば、構成に非常な無理が感じられた。」
海音寺潮五郎
男65歳
13 「いずれも面白く読んだ。」「陳舜臣君の文章の巧みさには、脱帽せざるを得ない。」
村上元三
男56歳
5 「この人にはもっといい短篇があるのに、この作品は骨組が弱くて、最後の謎解きになってから失望する。」
今日出海
男63歳
15 「力作の割に感銘が薄かった。氏の筆力からいえば、もっと立派な作品が既にあったし、これからも出来る人だ。」
川口松太郎
男67歳
0  
水上勉
男47歳
6 「私にはところどころ説明不足のようなのが気になった。話が都合よく出来すぎているせいだろうか。」
中山義秀
男66歳
1 「趣向にすぎ、」
選評出典:『オール讀物』昭和42年/1967年4月号
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文量
長篇
章立て
「I」~「IV」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~神戸~姫路など
登場人物
葉村省吾(商事会社社員)
葉村鼎造(省吾の父親、故人)
呉練海(鼎造の関係者、活動家)
伸子(省吾の嫂)
服部三絵子(省吾の同僚)
山本国彦(文学部助教授)
橋詰諏訪子(花隈出身の老婦人)
岡本庸助(葉村の上司、支店長)
春名甚吾(公認会計士)




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せいぎょくししこうろ
青玉獅子香炉」(『別冊文藝春秋』105号[昭和43年/1968年9月])
媒体・作品情報
誌名 「別冊文藝春秋」  別表記表紙 「別册文藝春秋」 目次・奥付 「別冊文藝春秋」
巻号 第105号  別表記105特別号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「せいぎょくししこうろ」
印刷/発行年月日 印刷 昭和43年/1968年9月3日 発行 昭和43年/1968年9月5日
発行者等 編集兼発行人 山本博章 印刷人 澤村嘉一 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 314 表記上の枚数 目次 140枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×25行
×2段
本文ページ 152~194
(計43頁)
測定枚数 133
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書誌
>>昭和44年/1969年3月・文藝春秋刊『青玉獅子香炉』所収
>>『オール讀物』昭和44年/1969年4月号
>>昭和52年/1977年11月・文藝春秋/文春文庫『青玉獅子香炉』所収
>>昭和63年/1988年3月・講談社刊『陳舜臣全集第23巻 青玉獅子香炉・桃源遥かなり』所収
>>平成1年/1989年4月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『青玉獅子香炉』所収
>>平成11年/1999年10月・集英社刊『陳舜臣中国ライブラリー29 中国任侠伝 正・続』所収
>>平成20年/2008年10月・集英社/集英社文庫『炎に絵を 陳舜臣推理小説ベストセレクション』所収
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候補者 陳舜臣 男44歳
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
36 「私は陳舜臣の「青玉獅子香炉」に決めていた。」「力作が多く作家としては既に一家をなし、(引用者中略)直木賞を受けて当然の実力者である。」「(引用者注:受賞作は)作家の構成力が感じられて、読後感も強く力を持っている。恨むらくは前半の精細な描写に較べ、最後のうら返しがぞんざいで、もっと手をこませて書く必要はあった。」
石坂洋次郎
男68歳
20 「すぐれた作品だったが、同源の香炉に対する執着が神がかっていて、いま一つ必然性が不足していると思った。」「しかし正面から読者を押してくる佳作であることはたしかである。」
源氏鶏太
男56歳
8 「(引用者注:二作授賞に)堂堂と二本、という意味で積極的に賛成した。」「終始興味深く読んだ。すでにベテランの味である。が強いて難をいえば、読み終ってからこのテーマは、それほど目新しいものでないと思わせられたことであろうか。」
今日出海
男65歳
21 「筆力もあり、特異の構想、綿密な調べ方も、直木賞作家として充分な有資格者だ。」「今度の「青玉獅子香炉」は氏の傑作とはいえぬかも知れないが、直木賞作品として推して憚らぬものである。」
中山義秀
男68歳
7 「一通り年功が感じられた」「執拗であり、焦点がしぼられているので、出来も一番よかった。」
大佛次郎
男71歳
12 「政治的変動に揉まれながら流転する人間の姿が面白く、また変転を続ける時代そのものもよく生かしてあると思った。日本の作家が容易に持ち得ないのびのびと大まかな風格を、このひとは持っている。」
海音寺潮五郎
男67歳
15 「この作者のものとしては、これはそうよいものではない。」「力は十分にある人であり、この作品も水準は見事に切っている。それで、敢て(引用者注:早乙女氏との)二人の授賞を提言した。」
村上元三
男58歳
13 「材料に比べて、この作品の人物関係や、素英の獅子香炉に対する執念が稀薄のようにも思うが、同じ作者の「阿片戦争」をわたしも買っているし、当然ここらで直木賞を受けてもいい作家だと信じた。」
柴田錬三郎
男51歳
23 「(陳、早乙女両氏の受賞は)すでに、選考委員会にのぞむ前に、私は、予想したところであった。」「すでに充分実力をそなえた作家であり、こん後の仕事を安心して見まもっていられるのである。」「(引用者注:受賞作二作は)生きる、ということに、異常な執念を持った中国人の生態が、一見対蹠的な立場から、描かれ、それが成功しているところに、今回両作が受賞した意義があるか、と思われる。」
松本清張
男59歳
14 「受賞作は陳氏のものとしてはとくにすぐれたものではない。」「題材からいっても氏の薬籠中のものだから氏としては平均作の上質の部類だろう。ということは受賞以後の活躍が間違いないことである。」
水上勉
男49歳
14 「この人の全力量の出たものといえないが、これはこれで好短篇である。」「この人には「阿片戦争」という大作がある。」「それに何回も候補になっていて、ほんのわずかな差で授賞を逸してきた。今回の授賞には、まったく異存はない。」
選評出典:『オール讀物』昭和44年/1969年4月号
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文量
短篇
章立て
「1」~「10」
時代設定 場所設定
1920年代~太平洋戦争戦後  中国~台湾~アメリカ
登場人物
王福生(「潤古堂」店主、玉加工職人)
李同源(福生の愛弟子、のち故宮博物員職員)
素英(福生の亡き息子の嫁)
荘念偉(素英の二番目の夫)




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