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Last Update[H26]2014/10/25

連城三紀彦
Renjo Mikihiko
生没年月日【注】 昭和23年/1948年1月11日~平成25年/2013年10月19日
受賞年齢 36歳6ヵ月
経歴 本名=加藤甚吾(カトウ・ジンゴ)。愛知県生まれ。早稲田大学政経学部卒。
受賞歴・候補歴
処女作 「変調二人羽織」(『幻影城』昭和53年/1978年)
サイト内リンク 小研究-ミステリーと直木賞
直木賞受賞作全作読破への道Part2
リンク集
備考
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直木賞 第83回候補  一覧へ

もど がわしんじゅう
戻り 川心中」(『小説現代』昭和55年/1980年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「小説現代」
巻号 第18巻 第4号  別表記4月号
印刷/発行年月日 発行 昭和55年/1980年4月1日
発行者等 編集人 川端幹三 発行人 三木章 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社講談社(東京都)
装幀/装画等  朝倉摂 ルビ有りあさくら せつ
総ページ数 446 表記上の枚数 目次 100枚 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×26行
×3段
本文ページ 354~381
(計28頁)
測定枚数 94
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書誌
>>昭和55年/1980年9月・講談社刊『戻り川心中』所収
>>昭和56年/1981年6月・講談社刊『推理小説代表作選集1981』所収
>>昭和58年/1983年5月・講談社/講談社文庫『戻り川心中』所収
>>昭和61年/1986年4月・講談社/講談社文庫『ミステリー傑作選16 故意・悪意・殺意』所収
>>平成8年/1996年5月・双葉社/双葉文庫『日本推理作家協会賞受賞作全集31短篇集3』所収
>>平成10年/1998年5月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『戻り川心中』所収
>>平成12年/2000年4月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『ほっとミステリーワールド 第15巻 連城三紀彦集』所収
>>平成15年/2003年4月・光文社/光文社文庫『短歌殺人事件 31音律のラビリンス』所収
>>平成17年/2005年1月・廣済堂出版/廣済堂文庫『ときめき 恋愛ミステリー館1』所収
>>平成18年/2006年1月・光文社/光文社文庫『戻り川心中』所収
>>平成27年/2015年4月・宝島社/宝島社文庫『『このミス』が選ぶ!オールタイム・ベスト短編ミステリー 赤』所収
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候補者 連城三紀彦 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男68歳
6 「モデルがあるのかと思って読んだのだが、創作と聞かされて、その才能に感心した。二重の推理になっているのだが、ぜんたいとしてやや古風であった。」
山口瞳
男53歳
0  
村上元三
男70歳
4 「フィクションなのかどうかわからないが、これだけでは作者の実力は、はっきりしない。」
今日出海
男76歳
0  
阿川弘之
男59歳
0  
水上勉
男61歳
0  
五木寛之
男47歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
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文量
短篇
章立て
「一」~「六」
時代設定 場所設定
大正  東京~京都~茨城県千代ケ浦
登場人物
私(語り手、作家)
苑田岳葉(天才歌人、私の友人)
桂木文緒(銀行家の次女、苑田の心中相手)
依田朱子(カフェの女給、苑田の心中相手)
琴江(苑田の師の若妻、尼女)





へんちょうににんばおり
変調二人羽織』(昭和56年/1981年9月・講談社刊)
書誌
>>昭和59年/1984年7月・講談社/講談社文庫『変調二人羽織』
>>平成10年/1998年9月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『変調二人羽織 連城三紀彦傑作推理コレクション』所収
>>平成22年/2010年1月・光文社/光文社文庫『変調二人羽織』
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収録作品
「変調二人羽織」
>>平成4年/1992年6月・立風書房刊『ミステリーの愉しみ 第4巻 都市の迷宮』所収
>>平成9年/1997年8月・角川書店/カドカワ・エンタテインメント『甦る「幻影城」1 新人賞傑作選』所収
>>平成12年/2000年4月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『ほっとミステリーワールド 第15巻 連城三紀彦集』所収
「ある東京の扉」
>>平成6年/1994年12月・角川書店/角川文庫『密室殺人事件 ミステリーアンソロジー』所収
「六花の印」
>>平成7年/1995年7月・廣済堂出版刊『日本ミステリーの一世紀 下巻』所収
「メビウスの環」
「依子の日記」
>>平成26年/2014年11月・講談社/講談社文庫『連城三紀彦レジェンド』所収
 
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 3回候補 一覧へ
候補者 連城三紀彦 男34歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男47歳
0  
尾崎秀樹
男53歳
0  
佐野洋
男53歳
0  
野坂昭如
男51歳
0  
半村良
男48歳
0  
選評出典:『群像』昭和57年/1982年5月号
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直木賞 第88回候補  一覧へ

しろ はな くろかみ
白い 花」「ベイ・シティに 死す」「 黒髪」
(昭和57年/1982年6月・講談社刊『密やかな喪服』より)
媒体・作品情報
作品名 別表記 扉・奥付 ルビ有り「ひそ」
印刷/発行年月日 発行 昭和57年/1982年6月21日(第1刷)
発行者等 発行者 三木 章 印刷所 豊国印刷株式会社/千代田オフセット株式会社 製本所 大製株式会社
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画・装釘 村上芳正 見返し文字 連城三紀彦「黒髪」より
総ページ数 241 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×21行
×1段
本文ページ
  • 5~23
  • 103~135
  • 205~239
(計87頁)
測定枚数 172
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書誌
>>昭和60年/1985年7月・講談社/講談社文庫『密やかな喪服』所収
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収録作品の書誌
白い花
>>初出『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
>>平成10年/1998年9月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『変調二人羽織』所収
ベイ・シティに死す
>>初出『小説現代』昭和56年/1981年11月号
>>平成3年/1991年4月・講談社/短篇ミステリー・コレクション『一瞬の人生―「仕掛けと謎」の楽しみ』所収
>>平成10年/1998年11月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『夜よ鼠たちのために』所収
>>平成26年/2014年9月・宝島社/宝島社文庫『夜よ鼠たちのために』所収
黒髪
>>初出『問題小説』昭和57年/1982年2月号
>>昭和58年/1983年5月・講談社刊『推理小説代表作選集1983』所収
>>昭和63年/1988年4月・講談社/講談社文庫『ミステリー傑作選18 花には水、死者には愛』所収
>>平成7年/1995年9月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第三一巻 京都2』所収
>>平成10年/1998年9月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『変調二人羽織』所収
>>平成11年/1999年4月・徳間書店/徳間文庫『煌めきの殺意』所収
>>平成21年/2009年9月・講談社/講談社文庫『謎 スペシャル・ブレンド・ミステリー004』所収
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他の収録作品
「消えた新幹線」(『幻影城』昭和53年/1978年8月号)
「代役」(『小説推理』昭和56年/1981年6月号)
「密やかな喪服」(『小説現代』昭和56年/1981年1月号「実験材料」/単行本収録にあたり改題)
「ひらかれた闇」(『ルパン』昭和56年/1981年秋季号[11月])
 
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候補者 連城三紀彦 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男48歳
0  
源氏鶏太
男70歳
5 「「黒髪」は、あまり票を得られなかったが、私は、再読し、女の執念の凄じさに打たれた。二作ならこの作品だと思った。」
池波正太郎
男59歳
6 「印象に残った。」「ことに〔白い花〕がよく、これからも独自のたくらみ(原文傍点)の詩情に磨きをかけてもらいたいとおもう。」
城山三郎
男55歳
11 「きめ細かな、気のきいた描写。映画的というか、絵画的というかカラフルで、相当な手腕を感じさせ、プロットにも工夫がこらされている。ただミステリーの常かも知れぬが、作者がやや勝手に人物を動かしすぎるという感じが残った。」
阿川弘之
男62歳
0  
山口瞳
男56歳
9 「全般的な力では候補者中のトップ。肌あいが立原正秋と似ているが、その立原の直木賞受賞作「白い罌粟」と較べて、まだ少し差があるというのが偽らざるところの感想。」
五木寛之
男50歳
6 「私の見るところで、この後もますます力のある作品を続けて発表してくれそうな予感をおぼえさせるのは、赤瀬川氏と、連城三紀彦氏の二人かもしれない。」
村上元三
男72歳
5 「文章はしっかりしているのに、これが推理小説とするのなら、最後の謎解きに三作とも無理がある。」
水上勉
男63歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和58年/1983年4月号
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文量
短篇〔3篇〕
白い花
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
衣川(書道家、病人で自宅療養中)
三上瑤子(衣川の家政婦)
宮田(瑤子の知り合い)
ベイ・シティに死す
章立て
「1」~「4」
時代設定 場所設定
[同時代]  北の港町~東京
登場人物
私(語り手、元暴力団員、殺人罪で入獄)
恭子(私の同棲相手)
古川征二(私の弟分)
谷沢(暴力団幹部)
黒髪
章立て
「1」~「5」
時代設定 場所設定
[同時代]~15年前  京都~東京
登場人物
高沢義如(出版社勤務)
鎮谷尚江(染色師、高沢の愛人)
路子(高沢の妻、病人で自宅療養中)





ひそ もふく
密やかな 喪服』(昭和57年/1982年6月・講談社刊)
書誌
>>昭和60年/1985年7月・講談社/講談社文庫『密やかな喪服』
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収録作品
「白い花」「消えた新幹線」「代役」「ベイ・シティに死す」「密やかな喪服」「ひらかれた闇」「黒髪」
 
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 4回候補 一覧へ
候補者 連城三紀彦 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男48歳
8 「作者の才能を疑うものは一人としておるまい。」「短篇集であるが、それが不運だった。各篇のもつ質の凸凹がたがいに足を引っ張り合ってしまった。」「彼のトリックはすべて芸術品である。」
尾崎秀樹
男54歳
0  
佐野洋
男54歳
0  
野坂昭如
男52歳
6 「短篇それぞれに味わいがあるものの、一冊にまとまって読んだ場合、少し混乱してしまう。しかし、才能は明らかであって、余計なお世話かもしれないが、なるたけ広い世間をお書きになった方がいいように思う。」
半村良
男49歳
0  
選評出典:『群像』昭和58年/1983年5月号
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直木賞 第89回候補  一覧へ

あか くちびる
紅き 唇」(『小説新潮』昭和58年/1983年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「小」  別表記表紙 「Sho^setsu Shincho^」併記
巻号 第37巻 第4号  別表記4月特大号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「あか」「くちびる」
印刷/発行年月日 発行 昭和58年/1983年4月1日
発行者等 編集者 川野黎子 発行者 新田 敞 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
装幀/装画等  早川良雄
総ページ数 426 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×25行
×3段
本文ページ 38~58
(計21頁)
測定枚数 60
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
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書誌
>>昭和59年/1984年5月・新潮社刊『恋文』所収
>>昭和62年/1987年8月・新潮社/新潮文庫『恋文』所収
>>平成1年/1989年11月・北宋社刊『バージンラブ』所収
>>平成10年/1998年9月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『恋文』所収
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候補者 連城三紀彦 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
山口瞳
男56歳
19 「謎解き小説だが、説明過多。」「ちょっと叮嚀すぎた。また、この作者は、この方向で固まってもらいたくないという思いもあった。」「以上四氏(引用者注:北方謙三、山口洋子、連城三紀彦、高橋治)、なにか、近々満期になる定期預金を四口座持っている感じで、リッチな気分になった。」
池波正太郎
男60歳
6 「おもしろく読めた。」「前途洋々といってよいだろう。」「この人ならではの力作を候補にしてほしい。」
井上ひさし
男48歳
20 「もっとも気に入った」「作者の作風の変化は、わたしには好ましくおもわれた。」「この作品では、トリックは低みから、武骨で(原文傍点)善良な老女の人柄から発せられている。このトリックの仕掛け方がじつにトリッキイであって、作品は厚みをもった。」
水上勉
男64歳
7 「むかしのように、ぬきさしならぬつまり一枚看板となる作品をささげて登場する候補作家が少ない。その点からいえば、連城三紀彦さんの世界かとも思うが、どこか授賞に一歩の弱さがある。」
源氏鶏太
男71歳
6 「最後の方がちょっと謎解きのようになっているところが気になったが、しかし、これだけの材料を巧みな構成で好短篇に仕上げているところに感心した。」
村上元三
男73歳
3 「わたしは高く評価できなかった。」
五木寛之
男50歳
15 「おや、普通の小説になったな、という気がした。」「今回の作品には部分的に感心しながらも、ごく当たり前の大人となった小学校時代の早熟な同級生に再会したような印象をうけた。もっと氏の持ち味というか、癖のあるところを発揮した作品を読みたいと思うのは、こちらの勝手だろうか。」
城山三郎
男55歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和58年/1983年10月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
安田和広(中古車セールスマン)
梅本タヅ(和広の義母)
浅子(和広の恋人、看護婦)




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よいまちぐさよじょう
宵待草夜情』(昭和58年/1983年8月・新潮社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「よいまちぐさよじょう」
印刷/発行年月日 発行 昭和58年/1983年8月25日
測定媒体発行年月日 発行 昭和58年/1983年12月15日(三刷)
発行者等 発行者 佐藤亮一 印刷 二光印刷株式会社 製本 株式会社大進堂
発行所 株式会社新潮社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 味戸ケイコ
総ページ数 237 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×21行
×1段
本文ページ 5~235
(計231頁)
測定枚数 449
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書誌
>>昭和62年/1987年2月・新潮社/新潮文庫『宵待草夜情』
>>平成10年/1998年7月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『宵待草夜情』
>>平成27年/2015年5月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『宵待草夜情』〔新装版〕
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収録作品の書誌
能師の妻〈第一話・篠〉
>>初出『別冊文藝春秋』昭和56年/1981年夏号[7月]
野辺の露〈第二話・杉乃〉
>>初出『小説新潮』昭和57年/1982年9月号
宵待草夜情〈第三話・鈴子〉
>>初出『小説新潮スペシャル』昭和56年/1981年秋号[10月]
花虐の賦〈第四話・鴇子〉
>>初出『小説新潮』昭和57年/1982年2月号
>>平成17年/2005年7月・光文社/光文社文庫『恋は罪つくり 名作で読む推理小説史 恋愛ミステリー傑作選』所収
未完の盛装〈第五話・葉子〉
>>初出『別冊小説現代』昭和57年/1982年冬号[12月]
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候補者 連城三紀彦 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
池波正太郎
男60歳
0  
源氏鶏太
男71歳
8 「女の魔性とでもいうべきものを見事に描き上げている。どの作品にもそれぞれの味わいがあって申し分がなかったし、作者の力量の程を感じさせたのだが、他の委員の賛成が得られなかった。」
村上元三
男73歳
5 「自分の文章に酔いすぎている。その割に、読者に訴える力は弱い。せっかくの才能を、大切にしてほしい。」
五木寛之
男51歳
5 「すでに読んだもののほうに水準の高い作品があって、それが影響したせいか、今一歩の感をうけた。」
水上勉
男64歳
12 「無理な筋はこびが、骨になって刺さった。」「妖しさがあって魅かれはするが、うんと云わせる説得性に欠ける。」「じっくり女性描写をやってもらいたいものだ。筋はこびより人間の面白さにである。悲しみは自然と出よう。腕のある人だから。」
山口瞳
男57歳
6 「「昭和枯れすすき」をむりやりミステリーに仕上げたという印象で説明過多。ミステリーを捨てる時がきているのではないか。」
井上ひさし
男49歳
11 「心理の盲点を衝いたトリックや文章でしか実現できない比喩や意味と筋(つまり物語)の屋台崩しに、毎回、唸らされる。ただし次第に煩瑣な説明の量がふえてきており(引用者中略)意味と筋に濁りが生じてきている。」
選評出典:『オール讀物』昭和59年/1984年4月号
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 5受賞 一覧へ
候補者 連城三紀彦 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男49歳
14 「作者は仕掛けに対する猛烈な愛情の持主らしい。」「これからもその仕掛けでわれわれ読者を思う存分に振り回していただきたい。この仕掛けの道は行けば行くほど先細りになるはずであるが、この作者には、目の詰んだ緻密な文章を紡ぎ出すことができるという武器もある。」
尾崎秀樹
男55歳
11 「時代は明治から昭和までいろいろあるが、作品の色づけは変らない。むりしてミステリアスな構成や結末の意外性をねらわなくても充分やってゆける作家だとは思うが、これまでの仕事をふくめて私は一票を入れた。」
佐野洋
男55歳
13 「実は、連城氏はこれまでにも二度候補になっている。二度とも短編集であり、そのことが損だったようだ。」「今回の「宵待草夜情」は、連作集で一本筋が通っており、五つの作品の粒も揃っていた。ただ、作者自身も認めていることだが、ミステリー仕立てにしたための無理が、いくつか目についた。」
野坂昭如
男53歳
7 「どんどん、世界をせまくしている、このジャンルにおける「内攻」は、考えものだと思うけれど、しかし、資質ならばいたしかたない。」
半村良
男50歳
10 「この賞の候補にあがること三回。」「今回は文句なく連城氏に賞が行った。氏の作品群は、ひとつのジャンルであると考えている。いろいろな見方があろうが、その考えかたなら、受賞は当然であろう。」
選評出典:『群像』昭和59年/1984年5月号
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文量
短篇集〔5篇〕
能師の妻〈第一話・篠〉
章立て
「一」~「十」
時代設定 場所設定
昭和40年代~明治中期  東京
登場人物
深沢篠(藤生流能楽師・藤生信雅の後妻)
藤生貢(能楽師、篠の義子)
私(語り手、国文学者)
野辺の露〈第二話・杉乃〉
章立て
なし
時代設定 場所設定
大正~昭和初期  東京
登場人物
僕(語り手、薬屋)
村田杉乃(僕の義姉)
村田暁介(杉乃の息子、大学生)
宵待草夜情〈第三話・鈴子〉
章立て
「一」~「六」
時代設定 場所設定
大正  東京~伊豆
登場人物
私(語り手、古宮、結核病人)
土田鈴子(カフェの女給)
照代(鈴子の同僚)
片山(商事会社社員、鈴子の男)
花虐の賦〈第四話・鴇子〉
章立て
「一」~「八」
時代設定 場所設定
大正  東京
登場人物
川路鴇子(本名・津田タミ、女優)
絹川幹蔵(佳人座主宰、劇作家)
津田謙三(鴇子の夫、詩人、病人)
片桐撩二(語り手、劇団員)
未完の盛装〈第五話・葉子〉
章立て
「昭和二十二年」「昭和三十七年」【「一」~「八」】
時代設定 場所設定
昭和22年/1947年~37年  東京など
登場人物
宮原葉子(クラブの女主人)
吉野正次郎(ヤクザ、葉子の内縁の夫)
桜井嚇三(刑事)
赤松(弁護士)




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こいぶみ
恋文』(昭和59年/1984年5月・新潮社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「こいぶみ」
印刷/発行年月日 発行 昭和59年/1984年5月15日
測定媒体発行年月日 発行 昭和62年/1987年3月25日(33刷)
発行者等 発行者 佐藤亮一 印刷 株式会社光邦 製本 株式会社大進堂
発行所 株式会社新潮社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 早川良雄
総ページ数 213 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×18行
×1段
本文ページ 5~211
(計207頁)
測定枚数 343
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書誌
>>昭和62年/1987年8月・新潮社/新潮文庫『恋文』
>>平成10年/1998年9月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『恋文』
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収録作品の書誌
恋文
>>初出『小説新潮』昭和58年/1983年8月号
>>『オール讀物』昭和59年/1984年10月号
紅き唇
>>初出『小説新潮』昭和58年/1983年4月号
十三年目の子守唄
>>初出『小説新潮』昭和58年/1983年10月号
ピエロ
>>初出『小説新潮』昭和59年/1984年3月号
私の叔父さん
>>初出『小説新潮』昭和59年/1984年2月号
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候補者 連城三紀彦 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
山口瞳
男57歳
14 「こんどの短篇集には殺人がなく、はたして、格段に良くなったことを喜びたい。」「しかし、依然として、小説づくりに律儀でありすぎて、説明過多になるのが難。「無理に小説(原文傍点)にしようと思わないほうがいい」と老婆心ながらアドバイスする。」
池波正太郎
男61歳
10 「私は、連城三紀彦〔恋文〕一本にしぼって、選考にのぞんだ。」「前回の候補作の甘さが消え、巧妙なテクニックの中に独自の世界が無理なく展開された短篇集である。」
水上勉
男65歳
18 「「恋文」「十三年目の子守唄」に感心した。小説づくりの巧みさでは定評があり、独得の世界である。」「推理をはなれて、人間を描くところにこの人の世界はもっともっとひらけるだろう。」「私はこの人の妖しい感性に関心をもっているのだ。」
源氏鶏太
男72歳
11 「新境地を見事に切りひらいた感じである。」「どの作品にも男の優しさがにじみ出ていて、この人生の機微をよく描き出している。私の好みからいうと、最も好評だった「恋文」にやや無理が感じられて、「私の叔父さん」が殊に秀逸だった。文句のない授賞であろう。」
井上ひさし
男49歳
11 「まさにそのような文章(引用者注:伝達力があって、表現そのものとしても魅力がある文章)で書かれています。しかも物語は、人間心理への深い洞察に支えられていて、新鮮です。」
渡辺淳一
男50歳
16 「一段抜きんでていた」「安定した文章とともに、小道具の出し入れも巧みで、なかなかの小説巧者である。」「強いて難点をあげれば、巧みさのあまり小説をつくりすぎる点で、子供に手紙を投書させるあたりは勇み足であろう。しかし読後、上質の蒸溜酒を飲んだようなまろみがある。」
五木寛之
男51歳
28 「まず誰が見ても異存のないところだろう。」「造花の美が時には現実の花よりリアリティを感じさせることがあるという、小説ならではのたのしみ(原文傍点)を充分にあじあわせてくれた佳作となった。」
黒岩重吾
男60歳
16 「透明な感性が感じられた。」「氏はロマン豊かな男女の人間模様を、たくみに計算し尽した色彩で描いて行く。」「気になったのは子供を道具として使っていることだ。これだけ心豊かで知性的な母親なら、子供についてもっと悩む筈である。」「だが、私はこの新しい感性の小説を優れた授賞作として推した。」
村上元三
男74歳
7 「群を抜いていたし、二作(引用者注:「恋文」と「てんのじ村」)を推す気で選考会場へ行った。」「前回候補作よりも読みやすいし、選の対象になった四篇とも、それぞれ才気がひらめいていて面白かった。」
選評出典:『オール讀物』昭和59年/1984年10月号
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文量
短篇集〔5篇〕
恋文
章立て
「一」~「九」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~鎌倉
登場人物
竹原郷子(編集者)
将一(郷子の夫、中学校の美術教師)
優(郷子の息子)
田島江津子(将一の愛人)
紅き唇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
安田和広(中古車セールスマン)
梅本タヅ(和広の義母)
浅子(和広の恋人、看護婦)
十三年目の子守唄
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
俺(語り手)
お袋(俺の母親、料亭の女将)
あいつ(新次、お袋の2度目の夫、俺の4つ年下)
雅彦(中学生、俺の義弟)
ピエロ
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
美木子(美容院店主)
計作(美木子の夫、無職)
皆川(美木子の同窓生)
私の叔父さん
章立て
「一」~「三」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~下関
登場人物
構治(カメラマン)
夕季子(構治の姪、若くして他界)
夕美子(夕季子の娘)




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