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第97回
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Last Update[H27]2015/4/3

白石一郎
Shiraishi Ichiro
生没年月日【注】 昭和6年/1931年11月9日~平成16年/2004年9月20日
受賞年齢 55歳8ヵ月
経歴 旧朝鮮釜山生まれ。早稲田大学政経学部卒。息子に直木賞受賞作家でもある作家の白石一文がいる。
受賞歴・候補歴
  • 第9回講談倶楽部賞[山岡荘八奨励賞](昭和32年/1957年)「みかん」
  • 第10回講談倶楽部賞(昭和32年/1957年)「雑兵」
  • |候補| 第63回直木賞(昭和45年/1970年上期)「孤島の騎士」
  • 第1回福岡市文学賞[小説](昭和45年/1970年)
  • |候補| 第71回直木賞(昭和49年/1974年上期)『火炎城』
  • |候補| 第73回直木賞(昭和50年/1975年上期)「一炊の夢」
  • |候補| 第74回直木賞(昭和50年/1975年下期)「幻島記」
  • |候補| 第83回直木賞(昭和55年/1980年上期)『サムライの海』
  • |候補| 第87回直木賞(昭和57年/1982年上期)「島原大変」
  • 第8回福岡市文化賞(昭和58年度/1983年)
  • |候補| 第91回直木賞(昭和59年/1984年上期)「海賊たちの城」
  • 第97回直木賞(昭和62年/1987年上期)『海狼伝』
  • 第5回柴田錬三郎賞(平成4年/1992年)『戦鬼たちの海―織田水軍の将・九鬼嘉隆』
  • 第54回西日本文化賞[社会文化部門](平成7年/1995年)
  • 第2回海洋文学大賞[特別賞](平成10年/1998年)
  • 第33回吉川英治文学賞(平成11年/1999年)『怒濤のごとく』
  • 第7回福岡県文化賞[創造部門](平成11年/1999年)
処女作 「臆病武者」(昭和30年/1955年)
サイト内リンク 小研究-記録(候補回数)
直木賞受賞作全作読破への道Part2
備考
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直木賞 第63回候補  一覧へ

ことう きし
孤島の 騎士」(『南方文学』1集[昭和45年/1970年5月])
媒体・作品情報
測定媒体 昭和62年/1987年1月・文藝春秋/文春文庫『幻島記』
形態 文庫判 並製
総ページ数 302 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×18行
×1段
本文ページ 219~296
(計78頁)
測定枚数 131
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書誌
>>昭和51年/1976年3月・文藝春秋刊『幻島記』所収
>>昭和62年/1987年1月・文藝春秋/文春文庫『幻島記』所収
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候補者 白石一郎 男38歳
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男70歳
0  
石坂洋次郎
男70歳
0  
海音寺潮五郎
男68歳
23 「この作品には大いに感心した。通事の立場から書いたのが、先ず巧みである。」「調子の高い文学といってよい。」「(引用者注:ぼくのように)高く買っている者もあるのだから、屈せず、さらに努力してほしい。」
源氏鶏太
男58歳
5 「彼らしい題材をよくこなしているのだが、その文献について多く論じられた程度に終った。」
柴田錬三郎
男53歳
0  
村上元三
男60歳
10 「近来の時代小説の中で珍しく清潔で、そして新人らしい懸命さがあった。だが資料を正確に書こうとして、それに追われすぎ、ヅーフの人間性を描き切る努力が足りなかった。」
今日出海
男66歳
0  
水上勉
男51歳
0  
松本清張
男60歳
0  
司馬遼太郎
男46歳
11 「ヅーフの奇怪な政治的思考法を、人間観察のゆきとどいた筆で描かれている点、もし他にすぐれた候補作がなければ受賞にあたいする作品であるかもしれない。」
選評出典:『オール讀物』昭和45年/1970年10月号
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文量
短篇
章立て
「一」~「十」
時代設定 場所設定
江戸[文化年間]  長崎
登場人物
ヘンドリック・ヅーフ(オランダ出島商館長)
名村多吉郎(大通詞)
ワルデナール(元・商館長)
名村吉之助(多吉郎の息子、ヅーフの手伝い役)




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かえんじょう
火炎城』(昭和49年/1974年5月・講談社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 昭和49年/1974年5月30日(第1刷)
発行者等 発行者 野間省一 印刷所 日大印刷株式会社 製本所 若林製本工場
発行所 株式会社講談社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 玉井ヒロテル
総ページ数 262 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×25行
×2段
本文ページ 5~262
(計258頁)
測定枚数 819
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書誌
>>昭和53年/1978年2月・講談社/講談社文庫『火炎城』
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候補者 白石一郎 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎
男57歳
9 「力作だが、いかんせん、大友宗麟の人物像が、歴史学者の書いたものを抜け出ていなかった。」「読後の印象は、ただ、せい一杯書いたのだな、という平凡な評価しかできなかった。」
源氏鶏太
男62歳
6 「私には面白かった。大友宗麟について、よくここまでまとめて描いたと思ったのだが、それについての反対意見がすくなくなかった。」
今日出海
男70歳
18 「書き出しの宗麟の若き時代、その天衣無縫な性格の芽生えはなかなか人を惹きつけるが、(引用者中略)大名になると、あとはその事績、歴史を追うことに忠実であり、つまり歴史を語ることに急で、小説家の眼が鈍くなるのは惜しい。」
石坂洋次郎
男74歳
7 「惨虐、淫乱のかぎりをつくした宗麟がキリスト教に開眼する過程に合理性、必然性が感じられない。一番大切なものが描けてないと思う。」
村上元三
男64歳
4 「時代小説としては平均点を入れられるが、直木賞となると、やはりこの線を乗り越えてほしい。」
川口松太郎
男74歳
0  
松本清張
男64歳
15 「前半と後半の構成のバランスが崩れている。」「宗麟の視点からはなれたところで手をひろげすぎ、説明に堕して魅力を欠くことになった。」
水上勉
男55歳
0  
司馬遼太郎
男50歳
3 「平凡でありすぎて感想をのべにくい。」
選評出典:『オール讀物』昭和49年/1974年10月号
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文量
長篇
章立て
「追放」「二階崩れ」「新太郎」「別れ」「天竺坊主」「灯」「進軍」「武将たち」「燃える」「宗麟」「侵略者」「童女」「火炎」「不龍獅子虎」「王土の夢」「秋風」
時代設定 場所設定
戦国  豊後
登場人物
大友義鎮(別名・五郎-新太郎-宗麟、豊後国主)
お紋(義鎮の2度目の妻、奈多八幡宮大宮司の娘)
お夏(京都生まれ、義鎮の最初の妻)
フランシスコ・ザビエル(伝道師)
大内八郎(義鎮の弟)
アントニオ(旧名・鵬源の坊主)




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いっすい ゆめ
一炊の 夢」(『小説宝石』昭和50年/1975年4月号)
媒体・作品情報
測定媒体 昭和62年/1987年1月・文藝春秋/文春文庫『幻島記』
形態 文庫判 並製
総ページ数 302 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
42字
×18行
×1段
本文ページ 167~218
(計52頁)
測定枚数 85
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書誌
>>昭和51年/1976年3月・文藝春秋刊『幻島記』所収
>>昭和62年/1987年1月・文藝春秋/文春文庫『幻島記』所収
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候補者 白石一郎 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男75歳
5 「小ぢんまりとまとまってはいるが、過去の大衆作品によく見る形式が古臭い。前作「火炎城」に劣る事数段。」
石坂洋次郎
男75歳
0  
柴田錬三郎
男58歳
5 「どこにも新鮮味はなく、どこかで借りて来たような文章で、ストーリイのつじつまを合せているだけであった。」
源氏鶏太
男63歳
5 「私の好きな作品であったが、どうもよけいな事が書き過ぎてあって、せっかくの主人公がうまく活かされていないようである。」
村上元三
男65歳
3 「ねらいも古いし、もっと文章を大切にしなければいけない。」
今日出海
男71歳
0  
水上勉
男56歳
0  
松本清張
男65歳
4 「とくに破綻もない代り凡庸な作以上に出ていない。」
選評出典:『オール讀物』昭和50年/1975年10月号
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文量
短篇
章立て
「一」~「七」
時代設定 場所設定
戦国  佐賀~唐津
登場人物
橋野十蔵(竜造寺家の侍)
八並武蔵(波多家の物頭)
安子姫(竜造寺家の娘、波多家へ嫁ぐ)
阿久里(安子姫の侍女頭)




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げんとうき
幻島記」(『オール讀物』昭和50年/1975年10月号)
媒体・作品情報
誌名 「オール讀物」  別表記表紙 「文藝春秋」併記
巻号 第30巻 第10号  別表記10月特別号
作品名 別表記 本文 ルビ有り「げんとうき」
印刷/発行年月日 発行 昭和50年/1975年10月1日
発行者等 編集兼発行人 安藤 満 印刷人 澤村嘉一 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
装幀/装画等  東啓三郎
総ページ数 394 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
20字
×25行
×3段
本文ページ 260~285
(計26頁)
測定枚数 84
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書誌
>>昭和51年/1976年3月・文藝春秋刊『幻島記』所収
>>昭和51年/1976年5月・東京文芸社刊『代表作時代小説 昭和51年度』所収
>>昭和62年/1987年1月・文藝春秋/文春文庫『幻島記』所収
>>平成4年/1992年5月・講談社刊『歴史小説名作館6 剣の道はるか 江戸1』所収
>>平成10年/1998年1月・光風社出版/光風社文庫『ひらめく秘太刀 新選代表作時代小説』所収
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候補者 白石一郎 男44歳
選考委員 評価 行数 評言
水上勉
男56歳
13 「印象にのこった。」「もう少し簡潔に整理されていたら、手硬い好短篇になったのではないか。」
源氏鶏太
男63歳
9 「地味であるが、テーマがよく、好きな作品であった。」「ただ、最も比較の対象になる佐木氏の作品にくらべると、重量感に欠けているとの感じをまぬがれ得なかった。」
司馬遼太郎
男52歳
0  
柴田錬三郎
男58歳
0  
石坂洋次郎
男75歳
7 「当時の史実にこだわりすぎて現実性が乏しい。」
村上元三
男65歳
6 「笠春兆を中心にした前半と、瓜生島の研究についての後半と、むしろ二部に分け、それぞれ独立した作品にすべきではなかったろうか。」
川口松太郎
男76歳
11 「直木賞候補作家としてお馴染の顔ぶれだがどうも決定打がない。ずばりとつけ抜ける強さに欠ける。今回にしてもケレンのない描写には好意が持てても瓜生島伝説だけでは物足らない。」
今日出海
男72歳
6 「その着想に興味をそそられたが、いま一つ描写、叙述に鮮明を欠くものがある。今後の精進によって意外に進歩する素質を持っている人のようにも思われる。」
松本清張
男66歳
7 「これまでのなかで、もっとも出色な着想の作品だった。最後の呟きをもりあげるためには、他を省筆し、もう少し短い、きりっとしたものに仕上げるべきではなかったろうか。」
選評出典:『オール讀物』昭和51年/1976年4月号
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文量
短篇
章立て
「一」~「六」
時代設定 場所設定
江戸中期~大正  江戸~豊後
登場人物
笠春兆(豊後府内藩儒)
甲斐田杉蔵(彰考館員、春兆の同窓生)
節子(春兆の妻)
戸倉貞則(府内藩士、『豊府紀聞』著者)




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うみ
『サムライの 海』(昭和55年/1980年5月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 昭和55年/1980年5月25日(第1刷)
発行者等 発行者 杉村友一 印刷 大日本印刷 製本所 矢嶋製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 並製
装幀/装画等 装幀 大川範彰
総ページ数 316 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
25字
×25行
×2段
本文ページ 5~316
(計312頁)
測定枚数 973
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書誌
>>初出『日刊スポーツ新聞 西部版』昭和53年/1978年7月18日~昭和54年/1979年3月31日
>>昭和62年/1987年5月・文藝春秋/文春文庫『サムライの海』
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候補者 白石一郎 男48歳
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男68歳
10 「高点をつけた。」「高島秋帆の三男の数奇な運命を描いたものであるが、(引用者中略)飽かせずに読ませた。この人の実績から考えても授賞にしたかったのだが、大方の賛同を得られなかったのは残念であった。」
山口瞳
男53歳
0  
村上元三
男70歳
18 「前回に予選作品になっていたら、すんなり該当作になったに違いない。フィクションの人物を中心に、実在した人物をうまく扱い、歴史を背景に幕末の捕鯨業を明確に書いている。一票の差で見送られたのは惜しい。」
今日出海
男76歳
0  
阿川弘之
男59歳
12 「面白かった。史実もしっかり調べてあるようで、これ亦力作だが、作中人物が興奮すると、「た、たいへん」「そ、それは」――みんな必ずどもる癖、私にとっては最大の目ざわりで、何とかやめてもらえぬものかと思った。」
水上勉
男61歳
0  
五木寛之
男47歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
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文量
長篇
章立て
「海軍伝習所」「蘭次郎」「捕鯨銃」「グラバー」「失踪」「上海へ」「高杉晋作」「戦火」「再会」「勇魚」「亀山社中」「お菊」「馬関海峡」「生と死」「清次の恋」
時代設定 場所設定
幕末~明治初期  長崎~上海など
登場人物
蘭次郎(砲術家・高島秋帆の庶子)
清次(蘭次郎の友)
勝麟太郎(海軍伝習所勤務)
才賀六兵衛(庄屋)
お菊(六兵衛の娘)
田口幸右衛門(上五島の鯨組主)
香織(幸右衛門の娘)
トーマス・グラバー(英国商人)
伊三吉(製鉄所の職人)




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しまばらたいへん
島原大変」(『別冊文藝春秋』159号[昭和57年/1982年4月])
媒体・作品情報
誌名 「別册文藝春秋」
巻号 第159号  別表記159特別号
印刷/発行年月日 発行 昭和57年/1982年4月1日
発行者等 編集兼発行人 阿部達児 印刷人 鈴木和夫 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 378 表記上の枚数 目次 200枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 108~168
(計61頁)
測定枚数 179
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書誌
>>昭和60年/1985年4月・文藝春秋刊『島原大変』所収
>>平成1年/1989年2月・文藝春秋/文春文庫『島原大変』所収
>>平成19年/2007年8月・文藝春秋/文春文庫『島原大変』[新装版]所収
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候補者 白石一郎 男50歳
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男70歳
7 「私としては好きな作品であった。最後の一行がぜんたいをしめくくって、よく活きている。」
水上勉
男63歳
0  
村上元三
男72歳
7 「この作者のいつもの癖で、調べたことを残らず書き込んでいるのが、読んでいてわずらわしい。」
山口瞳
男55歳
0  
池波正太郎
男59歳
12 「惜しいのは小鹿野一伯という主人公の医師の人間性が、しごく平凡であって魅力がなく〔島原大変〕の中に生きる男としてのリアクションが弱すぎた。いま、何としても時代小説作家を送り出したい気もちだが、これでは強く(原文傍点)推すことができない。」
阿川弘之
男61歳
0  
五木寛之
男49歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和57年/1982年10月号
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文量
中篇
章立て
「一」~「十」
時代設定 場所設定
江戸[寛政年間]  肥前・島原半島
登場人物
小鹿野一伯(島原藩御抱え医師)
松平忠恕(藩主)
向井半太夫(藩士、病弱)
愛(半太夫の末妹)
有馬屋忠兵衛(薬種問屋)




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かいぞく しろ
海賊たちの 城」(『別冊文藝春秋』167号[昭和59年/1984年4月])
媒体・作品情報
誌名 「別册文藝春秋」
巻号 第167号  別表記167特別号
印刷/発行年月日 発行 昭和59年/1984年4月1日
発行者等 編集兼発行人 阿部達児 印刷人 鈴木和夫 印刷所 凸版印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 458 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 412~458
(計47頁)
測定枚数 139
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書誌
>>昭和60年/1985年4月・文藝春秋刊『島原大変』所収
>>平成1年/1989年2月・文藝春秋/文春文庫『島原大変』所収
>>平成19年/2007年8月・文藝春秋/文春文庫『島原大変』[新装版]所収
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候補者 白石一郎 男52歳
選考委員 評価 行数 評言
山口瞳
男57歳
0  
池波正太郎
男61歳
7 「このテーマでは、これからの時代小説として読者に共感を得られない。まことに残念だった。」
水上勉
男65歳
0  
源氏鶏太
男72歳
3 「構成的に根本的な無理がある。」
井上ひさし
男49歳
10 「はっとして思わず引き込まれてしまうような表現が少いのです。」
渡辺淳一
男50歳
0  
五木寛之
男51歳
0  
黒岩重吾
男60歳
0  
村上元三
男74歳
12 「主人公の通嘉の性格が曖昧で、幕府に無断で城を作ったらどんなことになるか、それも考えないのでは大名の資格がない。」
選評出典:『オール讀物』昭和59年/1984年10月号
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文量
中篇
章立て
「一」~「七」
時代設定 場所設定
江戸[文政年間]  瀬戸内~豊後森
登場人物
久留島通嘉(豊後森藩主)
高峰喜三次(太田村の庄屋)
お丹(通嘉の側室)




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かいろうでん
海狼伝』(昭和62年/1987年2月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「かいろうでん」
印刷/発行年月日 発行 昭和62年/1987年2月15日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 昭和62年/1987年8月1日(第3刷)
発行者等 発行者 西永達夫 印刷所 凸版印刷 製本所 大口製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 並製
装幀/装画等 装幀 西のぼる
総ページ数 280 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
25字
×25行
×2段
本文ページ 5~280
(計276頁)
測定枚数 861
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書誌
>>初出〔三社連合〕(『西日本新聞』『中日新聞』『東京新聞』『北海道新聞』)昭和61年/1986年1月1日~9月23日「ウルフたちの海」
>>平成2年/1990年4月・文藝春秋/文春文庫『海狼伝』
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候補者 白石一郎 男55歳
選考委員 評価 行数 評言
陳舜臣
男63歳
11 「登場人物に魅力があり、一気に読ませた。場面はよく変わるが、つねに船と海に収斂され、適当にひきしまった構成になっている。」「たのしい冒険物語である。」
藤沢周平
男59歳
14 「人物の造形がやや浅いところがあって、この作家の最良の作品とは言えないかも知れないが、船の活躍とその描写がその不足を補ってあまりあり、スケールが大きくいきいきした海洋小説になっていた。安心して読める筆遣いとここ一番のところの重量感のある描写はさすがに老練の筆で、この人の受賞で時代小説に厚味が加わることは疑いない。」
黒岩重吾
男63歳
17 「「海狼伝」を推す積りで出席した。最初の投票で最高点を得たので推し易かった。」「初めから終りまで熱気が溢れている。」「村上水軍をここまで描き切ったのは見事である。書き下ろし小説だと思っていたのが新聞小説だと知り更に驚かされた。」
田辺聖子
女59歳
23 「意も情もよくそなわった快作である。」「戦国時代の瀬戸内海水軍については私は昏いのだが、読み終えて私はたしかに潮の匂いをかぎ、海鳴りの音を聞き、浪のしぶきが顔にあたるのを感じた。」
井上ひさし
男52歳
36 「こういう仕立ての大小説の場合、主人公の魅力もさることながら脇役たちがおもしろくなければどうにもならない。しかしこの作品には小金吾という千両役者がいた。評者は、じつをいえばこの小金吾に一票を投じたのである。」
渡辺淳一
男53歳
8 「きわ立った鋭さはないが、安心して読める手堅さがある。強いて不満をいえば、読物すぎて、しみじみしたものに欠けるところだが、直木賞候補八回という努力には敬意を表せざるをえない。」
山口瞳
男60歳
12 「この作品に限って言えば、一番お書きになりたかったのは何だったのかという焦点が定まっていないように思った。重要人物である麗花や小金吾の死の場面でジンとくるものがなかった。」
村上元三
男77歳
13 「調べたという点でも、敬服をする。」「この長篇の主人公、笛太郎、小金吾、雷三郎の三人の性格を、もっときちんと書き分けてほしかったが、これは新聞の連載小説の弱さかも知れない。」
平岩弓枝
女55歳
8 「大作であり、力量からいっても、受賞は当然であろう。時代小説で海洋を舞台とする作品はそう多くはない。白石さんによって、新しい海洋小説がこれからも誕生するのではないかと、たのしみにしている。」
五木寛之
男54歳
13 「大きな存在感をもって迫ってきた作家」「お二人(引用者注:山田詠美と白石一郎)が図抜けていると感じた」「直木賞候補八回という実績は、今後ともそのような作家は二度と現れることがないと思われる。」
選評出典:『オール讀物』昭和62年/1987年10月号
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文量
長篇
章立て
「将軍」「青竜鬼」「海商たち」「砦の日々」「村上海賊衆」「いくさ坊主」「海戦」「おんな海賊」「信長」「黄金丸出帆」
時代設定 場所設定
室町末期  対馬~瀬戸内
登場人物
笛太郎(村上海賊・三島孫七郎の息子)
雷三郎(伊集院家の奴隷、のち笛太郎の友)
李伏竜(宣略将軍、海賊)
麗花(宣略将軍の養女)
能島小金吾(村上海賊衆、笛太郎の主人)




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