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Last Update[H13]2001/3/16


秘境篇
戦前の作品を探す。


第16回受賞
『高知県昭和期小説名作集
第9巻 田岡典夫』
田岡典夫

平成6年/1994年10月・高知新聞社
/Koshin books、
高知新聞企業発売
本体2,718円
(受賞作は同書所収の
「強情いちご」)

第11回受賞
『愛の迷宮
アンソロジー人間の情景3』
堤 千代

平成4年/1992年11月・文春文庫
文藝春秋編
本体437円
ISBN4-16-721732-5
(受賞作は同書所収の
「小指」)

第7回受賞
『橘外男ワンダーランド
幻想・伝奇小説篇』
橘 外男

平成7年/1995年4月・中央書院刊
本体2,233円
ISBN4-88732-006-X
(受賞作は同書所収の
「ナリン殿下への回想」)

第6回受賞
『さざなみ軍記・
ジョン万次郎漂流記』
井伏鱒二

昭和61年/1986年9月・新潮文庫
本体388円
ISBN4-10-103407-9
(受賞作は同書所収の
「ジョン万次郎漂流記」)

第4回受賞
『人生の阿呆』
木々高太郎

昭和63年/1988年7月・創元推理文庫
360円
ISBN4-488-40201-1

第2回受賞
『吉野朝太平記』
鷲尾雨工

全五巻
昭和33年/1958年4月~昭和33年/1958年6月・
東都書房刊
各260円

第1回受賞
『小説 鶴八鶴次郎』
川口松太郎

昭和30年/1955年6月・
河出書房/河出新書
90円
(受賞作は同書所収の
「鶴八鶴次郎」「風流深川唄」)

第19回受賞
「ニューギニヤ山岳戦」
岡田誠三


昭和39年/1964年12月・集英社刊
『昭和戦争文学全集5 海ゆかば』所収
第18回受賞
「山畠」
森 荘已池


平成5年/1993年8月・ぎょうせい刊
『ふるさと文学館 第四巻 岩手』所収
第16回受賞
「寛容」
神崎武雄


昭和48年/1973年10月・講談社刊
『大衆文学大系30 短篇(下)』所収
webサイト「直木賞のすべて」作品ダウンロードより
無償ダウンロード可能です!!
第13回受賞
「雲南守備兵」
木村荘十


昭和48年/1973年10月・講談社刊
『大衆文学大系30 短篇(下)』所収
第12回受賞
「上総風土記」
村上元三


平成6年/1994年11月・ぎょうせい刊
『ふるさと文学館 第十三巻 千葉』所収
第11回受賞
「軍事郵便」
河内仙介


昭和48年/1973年10月・講談社刊
『大衆文学大系30 短篇(下)』所収
第8回受賞
「秋田口の兄弟」「兜首」
大池唯雄


「秋田口の兄弟」
平成7年/1995年5月・ぎょうせい刊
『ふるさと文学館 第六巻 秋田編』所収
「兜首」
平成6年/1994年10月・ぎょうせい刊
『ふるさと文学館 第五巻 宮城編』所収
第3回受賞
「天正女合戦」「武道伝来記」
海音寺潮五郎


「天正女合戦」
昭和45年/1970年9月・朝日新聞社刊
『海音寺潮五郎全集 第8巻』所収
「武道伝来記」
平成2年/1990年11月・光文社/光文社文庫
『武道伝来記』所収
Part7に「次回は2月中にアップできる」うんぬんと書いておいたのに、やぼ用その他で、丸1か月遅れてしまいました。今回は、どどっと戦前の作品群です。

前回同様、書影のないものは、ワタクシ自身所有していないもの。ほとんどが、図書館などで読める作品です。どうぞお探しください。

さすがに戦前のものは、まあ悲しいほど手に入れにくい状況で、唯一、本屋によく流通しているものといえば、井伏鱒二氏「ジョン万次郎漂流記」ぐらい。新潮文庫の棚に、当然のごとく入っている筈です。

本屋でひんぱんに見かけるほどではないけれども、一応、新刊書として流通している本は、だいたい上に挙げた3つ。版元に直接注文すれば手に入るかも、といった感じです。

で、木々高太郎氏『人生の阿呆』、鷲尾雨工氏『吉野朝太平記』、川口松太郎氏『鶴八鶴次郎』は、それぞれ古本屋から買ったもの。そんなに数多く市場に出回っているとも思えないので、根気よく探すしかありません。

下に挙げた書影なしの本は、図書館で探せば、行き当たるものです。ぎょうせいの『ふるさと文学館』はなかなかのスグレモノで、こういった戦前の受賞作という、埋もれてしまった作品も何作か収めてあるし、候補作についても、結構な数、収録されています。感謝です。

もう一つ、講談社の『大衆文学大系』は、神崎武雄氏『寛容』、木村荘十氏『雲南守備兵』、河内仙介氏『軍事郵便』と、これもまた他ではそうそうお目にかかれない受賞作が収めてあって、嬉しいんですが、『ふるさと文学館』ほど多くの図書館にないらしいのが難点。ワタクシ自身は、都立図書館でようやく見つけました。

直木賞読破も、戦前の領域は、ほとんどマニアの世界と言っていいかもしれません。とくに第10回から第20回の5年間は、日本全体が戦局に突入してゆく時期であって、やや乱暴な言い方をすれば、直木賞史上、最も不作の時期、とも言えたりします(さらに山本周五郎氏の受賞辞退なんていう追い打ちもあるし)。

しかし、読めないとなると、読みたくなるのが、人間のサガ。戦前の直木賞受賞(候補)作品に光が当てられる日はくるのでしょうか。難しいところです。


ちなみに、左の17作品のうち、サイト管理者(P.L.B.)が独断と偏見で、お勧めを選ぶとするなら、橘外男氏「ナリン殿下への回想」。
お話の筋そのものに新鮮味がないにしても、まあ、この文体にはヤラれます。自由奔放というか、畳みかけるがごとくの形容、比喩、表現、そしてベランメエ口調。読んでいて楽しくなる、しかも文章の力で……という作品です。

Part9は、補逸篇「読み落としを探す」です。
[H13]2001/5/2にUploadしました。
->Part9

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