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直木賞受賞作
全作読破への道
part 9

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Last Update[H13]2001/5/2


補逸篇
読み落としを探す。


第81回受賞
『香具師の旅』
田中小実昌

昭和54年/1979年2月・泰流社刊
950円
(受賞作は同書所収の
「浪曲師朝日丸の話」
「ミミのこと」)

第44回受賞
『はぐれ念仏』
寺内大吉

昭和36年/1961年3月・文藝春秋新社刊
280円
(受賞作は同書所収の
「はぐれ念仏」)

第27回受賞
『昭和のエンターテインメント
50篇(下)』
藤原審爾

平成1年/1989年6月・文春文庫
本体583円
ISBN4-16-721716-3
(受賞作は同書所収の
「罪な女」)
全作読破への道も、あとわずか。お疲れさまでございます。で、今回は、これまで事情により取り上げられなかった作品について、です。

『香具師の旅』は、つい先日、古本屋で購入しました。それまでは、「浪曲師朝日丸の話」を『現代の小説』で、「ミミのこと」を『昭和文学全集』で、別々に読んでいました。

他の同時期の受賞作に比べて、なぜか『香具師の旅』は手に入りにくい本です。新刊を扱う書店で見つけるのは、まず絶望的。コミさんが亡くなったとき、追悼フェアを開いた書店もありましたが、無論、直木賞受賞作のこの作品が並ぶことはありませんでした。どうも、隔靴掻痒の感が否めませんでした。

文庫化されていないがゆえに手に入りにくい、という事情で言えば、『はぐれ念仏』も同様。単行本は直木賞お膝元の文藝春秋から出ているものの、時代が古いからか、文庫にはなっていません。どうか版元さん、ご一考のほどを。

藤原審爾氏の「罪な女」は、数年前、講談社大衆文学館でも再刊されたし、ちょっと探せば、まあ読むことができるでしょう。本来、藤原審爾氏ぐらいの作家なら、文庫がもっとたくさん残っていて、書店に並んでいればいいんですが、なにしろ文庫本は商品寿命が短すぎて……。


ちなみに、左の3作品のうち、サイト管理者(P.L.B.)が独断と偏見で、お勧めを選ぶとするなら、寺内大吉氏「はぐれ念仏」。
主人公である名僧・元禄寺さんの、あまりの変化ぶりは、俗人にはほとんど理解不能ですけど、俗っぽい仏教界の顛末が、俗っ気たんまりに描かれているだけに、元禄寺さんが逆説的に一本気に見えてしまう、という構図が面白いです。

Part10は最終回、超難関篇「雑誌を探して読む」です。
[H13]2001/6/3にUploadしました。
->Part10

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