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第124回
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Last Update[H26]2014/6/20

岩井志麻子
Iwai Shimako
生没年月日【注】 昭和39年/1964年12月5日~
経歴 別名=竹内志麻子。岡山県和気郡和気町生まれ。和気閑谷高校卒。高校生のとき、第3回小説ジュニア短編小説新人賞佳作入選。22歳で作家デビューし、少女小説や漫画のノベライズなどを手掛ける。平成11年/1999年「ぼっけえ、きょうてえ」で日本ホラー小説大賞を受賞。
受賞歴・候補歴
  • 第3回小説ジュニア短編小説新人賞[佳作入選](昭和57年/1982年)「幻想ポイザニング―夢中毒」竹内志麻子名義
  • 第6回日本ホラー小説大賞[大賞](平成11年/1999年)「ぼっけえ、きょうてえ」
  • 第13回山本周五郎賞(平成11年/1999年度)『ぼっけえ、きょうてえ』
  • |候補| 第124回直木賞(平成12年/2000年下期)『岡山女』
  • |候補| 第29回泉鏡花文学賞(平成13年/2001年)『夜啼きの森』
  • 第2回婦人公論文芸賞(平成14年/2002年)『チャイ・コイ』
  • 第9回島清恋愛文学賞(平成14年/2002年)『自由戀愛』
備考
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『ぼっけえ、きょうてえ』(平成11年/1999年10月・角川書店刊)
書誌
>>平成14年/2002年7月・角川書店/角川ホラー文庫『ぼっけえ、きょうてえ』
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収録作品
「ぼっけえ、きょうてえ」(初出『KADOKAWAミステリ』プレ創刊号(2)[平成11年/1999年7月])
「密告函」(書下ろし)
「あまぞわい」(書下ろし)
「依って件(くだん)の如し」(書下ろし)
 
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他文学賞 山本周五郎賞 13受賞 一覧へ
候補者 岩井志麻子 女35歳
選考委員 評価 行数 評言
長部日出雄
男65歳
68 5点「文章に韻律と旋律があります。昔の語りというのは、節とか拍子と一体化してたわけで、そのリズムとメロディーがちゃんと感じられるんですね。」「この人はほんとうに感性が豊かで、天性の小説家だというふうに思いましたね。」「この小説には、魂を浄めるカタルシスというものがあると思いました。」「これだけ全部出来のいい短篇集は、そう滅多にあるものじゃないと思います。」
北原亞以子
女62歳
24 4点「「ぼっけえ、きょうてえ」の最後があんまり好きではなかったのと、「密告函」で、肝心の女性二人のうち、お咲のほうは、その姿が私の場合は目の前に浮かび上がってこなかった。」「「あまぞわい」は私も五点をつけますが、その後の「依って件の如し」はちょっとどぎついと思いました。」「とてもいいと思うんですけど、岡山弁で得しているな、みたいなところが……。」
久世光彦
男65歳
51 4.5点「どんな作品の場合でも、その中に引き込まれていくのは気持ちがいいことなんで、そういう意味では、この五作の中では一番気持ちがよかった。」「岡山弁を抜きにしても、僕は大丈夫じゃないかと思います。」「五作の中では、日本語のリズムが一番あった文章じゃないかなと思いました。色気もありました。」「市川崑さんなんかが撮ったら、これは怖ろしくも美しい世界ができるような気がしますね。」
花村萬月
男45歳
50 4.5点「「密告函」なんかでも、ちょっとした段落で、女の底意地の悪さをすごく巧みに表していて唸りました。ただ、一応ホラーの体裁をとっているせいか、どこかで聞いたような話ばかりなので、そういう意味ではわずかに減点です。」「おそらく、候補作の中で、これが一番抽んでているんじゃないかと思います。」「すごい正統派なんですよ。(引用者中略)ホラーの衣を剥ぎとると、岩井さんのほうが(引用者注:「神様のボート」より)オーソドックスで、最終的にはこっちのほうが強いかなとは思うんですけどね。」
山田詠美
女41歳
28 5点「むしろ、すごく官能的な小説集だなと思いました。」「特に「あまぞわい」っていうのなんかは、なんてエロティックな小説なんだろうと思って、ちょっと感心したという感じです。」「これ以外は、山本賞として、私は推すことはできないと思っています。」「私、こんなに死体が死体であると普通に読めたのって初めてって感じなんですよね。」
選評出典:『小説新潮』平成12年/2000年7月号
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直木賞 第124回候補  一覧へ

おかやまおんな
岡山女』(平成12年/2000年11月・角川書店刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙・背・奥付 ルビ有り「おかやまおんな」
印刷/発行年月日 発行 平成12年/2000年11月30日(初版)
発行者等 発行者 角川歴彦 印刷所 暁印刷 製本所 株式会社コオトブックライン
発行所 株式会社角川書店(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 カバー・口絵図版 甲斐庄楠音《見返り美人》昭和五年頃 装丁 角川書店装丁室
総ページ数 237 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
40字
×16行
×1段
本文ページ 5~237
(計233頁)
測定枚数 324
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書誌
>>平成15年/2003年7月・角川書店/角川ホラー文庫『岡山女』
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収録作品の書誌
岡山バチルス
>>初出『KADOKAWAミステリ』平成11年/1999年12月号
岡山清涼珈琲液
>>初出『KADOKAWAミステリ』平成12年/2000年3月号
岡山美人絵端書
>>初出『KADOKAWAミステリ』平成12年/2000年5月号
岡山ステン所
>>初出『KADOKAWAミステリ』平成12年/2000年7月号
岡山ハイカラ勧商場
>>初出『KADOKAWAミステリ』平成12年/2000年9月号
岡山ハレー彗星奇譚
>>初出『KADOKAWAミステリ』平成12年/2000年11月号
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候補者 岩井志麻子 女36歳
選考委員 評価 行数 評言
田辺聖子
女72歳
5 「岡山弁と時代的小道具が独得の瘴気(いい意味の)をもたらして、趣味性強い作品集になっている。」
津本陽
男71歳
8 「どれも岡山弁の味わいがほのかにただよい、ふしぎな世界をえがいておもしろいが、ちいさくまとまったものばかりで、芯につよさがあまり感じられなかった。」
平岩弓枝
女68歳
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宮城谷昌光
男55歳
6 「気迫がある。その気迫を活かす道(方法)を再考してもらいたい。せっかくのユーモアも上質なものにみえないのは残念である。」
黒岩重吾
男76歳
11 「小道具も含め舞台に凝り過ぎている。」「どんなドラマがはじまるのかと固唾を呑むが、ドラマは説明が主で、何となく肩透しをくったような空しさを覚える。」
林真理子
女46歳
13 「上等な紙芝居を見ているような気がした。文章のセンスのよさは天性のものだと思うが、それに酔って小さくまとまってしまった。岩井さんはあまりにも早く自分の世界をつくり過ぎたのではなかろうか。」
阿刀田高
男66歳
14 「随所によい描写があった。筆力のある作家だと思う。しかし連作短編集としては、どれも似たようなお話で、あやかしの世界としての説得力が足りないように感じられた。」
渡辺淳一
男67歳
8 「部分的に面白い表現もあるが、全体にホラー小説にこだわりすぎて、小説としての妙味には欠ける。」
北方謙三
男53歳
10 「筆力は充分である。ただ、見えない方の眼に見えてくる霊感のあやふやさと、タミエという女性の人生のあやふやさがどこかかけ離れていて、感情移入がしにくかった。」
五木寛之
男68歳
15 「これ一冊として読めば独特の魅力を感じさせる相当に重量感のある作品だと思う。」「しかし、いかんせん先行する作品『ぼっけえ、きょうてえ』の衝撃度が圧倒的で、こちらの中に長い残響が尾を引いているためか、受賞作として積極的に推すにはいたらなかった。」
井上ひさし
男66歳
23 「個性的な文章と特異な道具立て……と、作者の才能の豊かさはだれの目にも明らかだが、やがて作者だけが一人勝手に、大車輪で不吉がり怖がっているという気味合いが強くなってゆき、ついには作者と読み手の距離が回復不能なまでに開いて行く。」
選評出典:『オール讀物』平成13年/2001年3月号
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文量
連作短篇集〔6篇〕
時代設定 場所設定
明治後期  岡山県
登場人物
タミエ(隻眼の霊媒師)
宮一(タミエの元・旦那、事業に失敗し自害)
父(タミエの父親)
母(タミエの母親)
岡山バチルス
章立て
なし
登場人物
由子(依頼客)
利子(由子の親友、女郎)
岡山清涼珈琲液
章立て
なし
登場人物
相田(依頼客、相田商店の婿養子)
姑(相田商店の女主人、行方不明)
岡山美人絵端書
章立て
なし
登場人物
伊藤荘介(依頼客、写真彩色師)
母(荘介の母親、尻軽女)
岡山ステン所
章立て
なし
登場人物
芳子(依頼客、貧乏育ち、妾)
広吉(豪農の息子、芳子の旦那)
道夫(列車ボーイ)
岡山ハイカラ勧商場
章立て
なし
登場人物
斎藤(日曜の依頼客、カフェーの常連客)
ワカ子(月曜の依頼客、郵便局事務員)
功太(火曜の依頼客、八百屋)
吉田(水曜の依頼客、料理屋店主)
小間物屋の娘(木曜の依頼客、殺人被疑者)
良子(金曜の依頼客、洋品店手伝い)
三田(土曜の依頼客、役場勤め)
岡山ハレー彗星奇譚
章立て
なし
登場人物
堀口(依頼客、子どもが行方不明)
政代(堀口の妻)
坂本(元・車夫)
里子(坂本の若い妻、行方不明)





じゃあく かちょうふうげつ
邪悪な 花鳥風月』(平成13年/2001年8月・集英社刊)
書誌
>>平成16年/2004年8月・集英社/集英社文庫『邪悪な花鳥風月』
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大衆選考会 126回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
たかのなおこ 平成13年/2001年9月5日 (なし)
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ししょうせつ
私小説』(平成16年/2004年1月・講談社刊)
書誌
>>平成19年/2007年2月・講談社/講談社文庫『私小説』
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大衆選考会 131回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
wo 平成16年/2004年6月17日 さらっとした文章で読みやすいし、それでいて主人公の子供の頃からの心情も良く伝わってくるし面白かった。
「恋愛詐欺師」でも可。
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