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第145回
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Last Update[H26]2014/6/20

高野和明
Takano Kazuaki
生没年月日【注】 昭和39年/1964年10月26日~
経歴 東京都生まれ。高校在学中に書いた脚本「幽霊」が、城戸賞の最終選考に残る。大学中退後、昭和60年/1985年より、映画・TV・Vシネマの撮影現場でメイキング演出やスチルカメラマンなどを担当。平成1年/1989年~平成3年/1991年、アメリカで映画演出・撮影・編集を学ぶ。帰国後、脚本家。平成13年/2001年に『13階段』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。
受賞歴・候補歴
備考
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かいだん
『13 階段』(平成13年/2001年8月・講談社刊)
書誌
>>平成16年/2004年8月・講談社/講談社文庫『13階段』
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大衆選考会 126回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
ミドリ 平成13年/2001年10月21日 (なし)
三年寝太郎 平成13年/2001年11月15日 リアルで、なおかつサスペンスたっぷり!
ご本人言うとおりの「職人技」。
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直木賞 第145回候補  一覧へ
『ジェノサイド』(平成23年/2011年3月・角川書店刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 平成25年/2013年3月30日(初版)
測定媒体発行年月日 発行 平成25年/2013年6月15日(三版)
発行者等 発行者 井上伸一郎 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 本間製本株式会社
発行所 株式会社角川書店(東京都) 発売元 株式会社角川グループパブリッシング(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装丁 高柳雅人 写真 (c)David Alan Harvey / Magnum Photos / amanaimages
総ページ数 590 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×21行
×1段
本文ページ 3~590
(計588頁)
測定枚数 1251
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書誌
>>初出『野性時代』平成22年/2010年4月号~平成23年/2011年4月号
>>平成25年/2013年12月・角川書店/角川文庫『ジェノサイド』(上)(下)
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候補者 高野和明 男46歳
選考委員 評価 行数 評言
伊集院静
男61歳
31 「候補作の中でどの作品より興奮して読んだ。」「この作品のすぐれた所は散りばめたすべての事象をひとつの点にむかって邁進させた点である。群像を描いた一枚の絵がよくよく個々の表情、姿を眺めるとひとつの点に透視図のように集約されるのに似ている。そのことが或る意味、この作品が、絵画、映像的と指摘された由縁だろう。」
桐野夏生
女59歳
24 「力作である。テーマもディテールも面白かった。」「手に汗握って読んでいるうちに、物語の収束点が見え過ぎてスリルが失われる。新薬は生まれ、新種の生物は助かるだろう、と。彼らがどんな生物なのか、また日本にいる生物はどうなのか、もっと知りたかった。」
宮城谷昌光
男66歳
12 「読了したあと、本を読み終えたというより、アメリカ映画を見終えたという感じに襲われた。」「ことばの存在意義が映像に転位されるのが速すぎる。それによって登場する人と物の一面しか読者は知りえないことになる。」
北方謙三
男63歳
17 「力作にして労作だった。」「スピーディなストーリー展開だけでなく、その中に人の心がしばしば垣間見えるのにも、心を動かされた。ただ、人知を超える存在を小説の核に据えることが、最終的には私には受け入れられず、強く推すに到らなかった。」
阿刀田高
男76歳
24 「前半は胸躍る展開だが、後半は(ひどく複雑なのはストーリーの性質から考えて仕方ないとしても)筋運びが、よくあるパターンへと傾き、――小説というより映画の台本かな――と感じないでもなかった。それにしても詳細で、豊富な情報量を含む作品だ。作者の努力と知識をおおいに称えたい。」
渡辺淳一
男77歳
13 「所詮はストーリーだけに頼るアメリカ映画の二流の脚本止まり。直木賞の巾を広げたい、という一部の人の気持ちもわからぬわけではないが、若者好みのお話だけ。当たり前のことだが、小説は事件ではなく、心の内面を描くものである。」
林真理子
女57歳
28 「映像出身の作家が陥りがちな、ノベライズめいた粗雑さがなく、視覚的なのである。これほど面白い小説に久しぶりに出会った。よく言われる「頭の体力がある」を通り越して、「頭のアスリート」のようなこの小説こそ直木賞にふさわしいと選考会に臨んだのであるが、文学性が低いということで受賞には至らなかった。」「面白いだけの小説に直木賞はふさわしくないが、この小説は面白いだけでなく実もある。この実こそ文学性というものではなかろうか。」
浅田次郎
男59歳
11 「文章表現における真のダイナミズムとは、視覚的効果や華やかなストーリーに求めるものではなく、登場人物の心のうちに展開しなければならないはずである。」
宮部みゆき
女50歳
31 「敢闘賞を差し上げたい。完璧な徹夜本でしたし、こんな豪快な大ボラを楽しんだのは、本当に久しぶりのことです。」「この作品のもっとも素晴らしいところは、インターネットによって一瞬に世界と繋がることができるようになった現代社会でも、真に人間同士を結びつけるのは情報ではなく、人と人とが血の通った手を取り合わなくてはいけないのだというメッセージを放っていることです。」
選評出典:『オール讀物』平成23年/2011年9月号
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 33回候補 一覧へ
候補者 高野和明 男47歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男60歳
10 「文章がリズミカルで読みやすく、ストーリーも大胆で面白い。しかしこれほど映像性を追求した作品が、はたして文学賞にふさわしいかどうか。」「小説と映像はまったく異なった表現手段であり、手法上の融合も親和もありえないという持論から、私は推さなかった。」
伊集院静
男62歳
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大沢在昌
男55歳
14 「日本人がよくぞここまでスケールの大きなエンターテインメントを書き切ったと唸らされる大作である。」「(引用者注:「地の底のヤマ」と共に)受賞作として推した。」「映画的と評する声もあるが、「映画のように」小説を読ませる力は、誰しもがもちうるものではない。なぜなら、『ジェノサイド』は、シナリオではなく、大作映画を観たと思わせるほどのイメージ喚起力をもっていたからだ。」
高橋克彦
男64歳
16 「作者によってあらかじめ危機が用意されていて、物語はその危機を目指すよう構築されている。新薬の開発は敵が遣わした傭兵を土壇場で味方につけるための策と説明されるが、そんな面倒を重ねる前にさっさとアフリカから脱出してしまえば済むことだ。」「驚異的な細部のリアリティがそういう数多くの矛盾を気にさせなくなっているのである。」
宮部みゆき
女51歳
30 「できるならばこの二作(引用者注:「ラブレス」と「ジェノサイド」)に受賞させたいと思いつつ選考会に臨み、」「「この物語には小説という表現媒体を使わなくてもいいのではないか。むしろ映画の方がふさわしいのではないか」という議論がありました。」「私にとってはむしろ『ジェノサイド』こそ〈映画的な素材を小説でしか書き得ない手法で書ききった作品〉」
選評出典:『小説現代』平成24年/2012年5月号
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大衆選考会 145回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
アナンようこ 平成23年/2011年7月7日 ずばり、これでしょう。
映画化されて、ハリウッドでリメイクもされるかも。
ダイナミックなストーリー展開が魅力です。
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文量
長篇
章立て
「プロローグ」「第一部 ハイズマン・レポート」「第二部 ネメシス」「第三部 出アフリカ」「エピローグ」
時代設定 場所設定
[同時代]  アメリカ~イラク~神奈川~東京~南アフリカ~コンゴ~ウガンダなど
登場人物
古賀研人(大学院生、創薬化学専攻)
李正勲(韓国人留学生、創薬物理化学専攻)
坂井友理(研人の父親の知人)
ジョナサン・イエーガー(民間軍事要員、肺胞上皮細胞硬化症患者の父親)
スコット・マイヤーズ(「ガーディアン作戦」におけるイエーガーのチームメート)
ウォーレン・ギャレット(同)
ミキヒコ・カシワバラ(同)
ナイジェル・ピアース(人類学者、大手貿易会社「ピアース海運」御曹司)
アーサー・ルーベンス(シンクタンク「シュナイダー研究所」の分析官)
グレゴリー・S・バーンズ(アメリカ合衆国大統領)
アキリ(超人類)




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