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Last Update[H29]2017/1/18

原田マハ
Harada Maha
生没年月日【注】 昭和37年/1962年7月14日~
経歴 東京都小平市生まれ。関西学院大学文学部日本文学科卒。早稲田大学第二文学部美術史科卒。マリムラ美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室などを経て、平成14年/2002年フリーのキュレーターとして独立。平成17年/2005年に第1回日本ラブストーリー大賞を受賞して作家デビュー。兄は小説家の原田宗典
受賞歴・候補歴
  • 第1回日本ラブストーリー大賞(平成17年/2005年)「カフーを待ちわびて」
  • 第25回山本周五郎賞(平成23年/2011年度)『楽園のカンヴァス』
  • |候補| 第147回直木賞(平成24年/2012年上期)『楽園のカンヴァス』
  • 第8回酒飲み書店員大賞(平成24年/2012年)『キネマの神様』
  • 埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2012[第1位](平成24年/2012年度)『楽園のカンヴァス』
  • |第3位| 第10回2013年本屋大賞(平成25年/2013年)『楽園のカンヴァス』
  • |候補| 第149回直木賞(平成25年/2013年上期)『ジヴェルニーの食卓』
  • |候補| 第155回直木賞(平成28年/2016年上期)『暗幕のゲルニカ』
  • |候補| 第14回2017年本屋大賞(平成29年/2017年)『暗幕のゲルニカ』
備考
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直木賞 第147回候補  一覧へ

らくえん
楽園のカンヴァス』(平成24年/2012年1月・新潮社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 平成24年/2012年1月20日
測定媒体発行年月日 発行 平成24年/2012年6月16日(11刷)
発行者等 発行者 佐藤隆信 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 大口製本印刷株式会社
発行所 株式会社新潮社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 カバー 「夢」アンリ・ルソー 一九一〇年 ニューヨーク近代美術館所蔵 装画 The Dream 1910 Rousseau,Henri MoMA,NY Gift of Nelson A.Rockefeller. 252.1954 Digital image,(c)2011,The Museum of Modern Art, New York/Scala,Florence 装幀 新潮社装幀室
総ページ数 294 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
44字
×21行
×1段
本文ページ 5~294
(計290頁)
測定枚数 606
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書誌
>>初出『小説新潮』平成22年/2010年9月号~平成23年/2011年6月号「夢をみた J'ai re^ve`」を改題
>>平成26年/2014年7月・新潮社/新潮文庫『楽園のカンヴァス』
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候補者 原田マハ 女50歳
選考委員 評価 行数 評言
桐野夏生
女60歳
23 「一気読みできるアイデアの面白さは評価したい。しかしながら、登場人物に深みがないため、どうしても物語全体が幼く感じられてしまう。」「主人公の心理が、アンリ・ルソーの心境に反映できないと、互いの魅力が相殺されてしまうのではないか。」
伊集院静
男62歳
22 「他の選考委員から“おおいなる虚構作”という評価があり、その手の作品が少なくなっているのは私も淋しく思っていたから評価したかったが、私は主役である絵画作品の描写がきちんとなされ、絵画が迫って来てくれればと期待していたので、不満が残った。」「読後はストーリーテールに追われていた印象の方が強く惜しい気がした。」
浅田次郎
男60歳
16 「何よりも作者は、昨今の文学においてなおざりにされがちな審美眼を持っている。」「ミステリー的な解析にこだわらず、芸術作品をめぐる人間たちの、欲望や憧憬や飢渇を描いていただきたかった。そのあたりがいくぶん食い足りず、強く推し切れなかったのは残念である。」
宮部みゆき
女51歳
27 「(良い意味で)大風呂敷を広げ、知的な興奮を与えてくれた『楽園のカンヴァス』を(引用者注:私は)推していた」「日常の繊細な、悪くいえばちまちました感情の呪縛から飛翔し、思い切って贅沢な設定と大胆な謎を作品の核に据え、一幕の知的冒険劇を観せてくれました。この作品が今、エンタテイメント読書界に登場してきたことの価値は、計り知れないほど大きい。」
北方謙三
男64歳
14 「ピカソの上にルソーが描いている絵のアイデアは、きわめてミステリー的であり、スリリングでさえあった。ただ、絵の周囲にいる人間たちが、そのアイデアを生かしきれていない。」
林真理子
女58歳
18 「途中で少々気になることが多く、素直に物語の世界に入っていけなかった。文中の物語がやや幼稚で感動を呼ぶものとは思えなかったのである。また傍の登場人物たちの濃淡のつけ方がよくない。」
宮城谷昌光
男67歳
9 「(引用者注:「新月譚」とともに)できは悪くないように感じられたが、それでも私は多少の疑問とものたりなさをおぼえた。」
阿刀田高
男77歳
22 「スケールの大きい知的な世界を綴って楽しい。みごとである。」「――小説って、こういうイマジネーションがあって、そこがすてきなんだよな――しみじみと感じた。構成や技法に少し不足があるようにも思われ、受賞に到らなかったのは残念。」
渡辺淳一
男78歳
0  
選評出典:『オール讀物』平成24年/2012年9月号
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他文学賞 山本周五郎賞 25受賞 一覧へ
候補者 原田マハ 女49歳
選考委員 評価 行数 評言
石田衣良
男52歳
56 「ヒロインである美術館の監視員・織絵のキャラクターがよくわからない。アートの世界について詳細に書きこみ過ぎて、肝心の人物が凹み、バランスが今ひとつ。」「突っこみどころは満載だが、原田マハさんはこの作品の構想を二十年以上あたためてきたという。(引用者中略)作者の情熱や思いいれがまっすぐに伝わってくる熱い作品だった。」「選考会の途中で二作同時受賞を狙って、ぼくは×から△へと評価をあげた。そうすれば『オーダーメイド…』とならぶ四点台になる。その心変わりがこういう結果を生むとは想像もしなかった。」
角田光代
女45歳
60 「気になるところはいくつかある。このミステリーに関わってくる多くが「偶然」あらわれる。バイラーの孫娘があらわれたときはさすがに鼻白んだ。」「が、最終章で現代に戻ってのちの展開に、そんなことは忘れて引き込まれた。すがすがしく、そして熱い。」「欠点を承知しつつ、でもやっぱりおもしろかった、いい小説だったという感想で読み終えた、『楽園のカンヴァス』を(引用者注:授賞作に)選んだ。」「これほど魅力的だったのは、作者のモチーフへの強い愛情が、読み手に解釈の自由を与えているからではないか。」
佐々木譲
男62歳
58 「(引用者注:最終投票で)わたしは(引用者中略)一票を投じた。」「一節一節どこを読んでも、キュレーターだったという著者の専門知識が惜しみなく投入されている印象を受ける。取材やお勉強では、ここまでディテール豊かな作品は書き得なかったろう。」「さらにこの作品は、全体がきわめて知的なゲームの感覚にあふれていて、そのトーンが読んでいて痛快であった。」
白石一文
男53歳
43 「作者の熱意を強く感じる作品だった。」「作者がこしらえたルソーとピカソをめぐる魅惑的なミステリーが最後までぐいぐいと読者を引っ張っていく。読後の感動も充分ではあった。その点で、この作品を受賞作とすることに異論はない。ただ、物語の根幹をなす鑑定合戦に僕はいま一つリアリティーを感じなかったし、さまざまに作者が散らした仕掛けのいくつかが答えのないままに放り出されていることに不満が残った。」
唯川恵
女57歳
41 「この作品に、私は圧倒的な『情熱』を感じた。ルソーの創作に対する情熱、主人公たちのルソーに対する情熱、そして原田さんの作品に対する情熱が、行間から立ち昇ってくる。最後、涙した自分が嬉しかった。」「小説とは何なのか。この感動こそが小説の醍醐味ではないのか。そんなことを改めて思わせてくれた作品だった。」
選評出典:『小説新潮』平成24年/2012年7月号
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大衆選考会 147回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
なかちゃん 平成24年/2012年6月29日 まだ入手は出来てないのですが「美術ミステリー」というテーマが面白そうですし
昔お兄さんの宗典さんのエッセイが好きでよく読んでいたので
ぜひマハさんに頑張って周五郎賞に続く二冠を獲ってもらいたいです。
ホーリー 平成24年/2012年7月5日 『楽園のカンヴァス』を大学生協で購入した翌日、直木賞候補になっていました。何か運命を感じます。『盤上の夜』は、作者が所属サークルの大先輩という縁もあるのですが、こちらはまだ読んでいないので。あと、山本周五郎賞との二冠をとってほしいということもあります。
ピュ-レ 平成24年/2012年7月6日 こんなミステリー仕立ての大作を書ける作家になっていたとは。。 
idemparis 平成24年/2012年7月9日 私は海外でアートに携わっています。
この本を読んで、
"アートを知ると言うことは、世界を知ると言うこと。
アートを愛すると言うことは、世界を愛すると言うこと"
という言葉に出会い、ますます自分の環境に感謝しこれまで以上に自分がやるべきことを感じることができました。
この一冊に出会えて本当に嬉しく思っています。
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文量
長篇
章立て
「第一章 パンドラの箱 二〇〇〇年 倉敷」「第二章 夢 一九八三年 ニューヨーク」「第三章 秘宝 一九八三年 バーゼル」「第四章 安息日 一九八三年 バーゼル/一九〇六年 パリ」「第五章 破壊者 一九八三年 バーゼル/一九〇八年 パリ」「第六章 予言 一九八三年 バーゼル/一九〇八年 パリ」「第七章 訪問―夜会 一九八三年 バーゼル/一九〇八年 パリ」「第八章 楽園 一九八三年 バーゼル/一九〇九年 パリ」「第九章 天国の鍵 一九八三年 バーゼル/一九一〇年 パリ」「第十章 夢をみた 一九八三年 バーゼル」「最終章 再会 二〇〇〇年 ニューヨーク」
時代設定 場所設定
2000年~1983年~20世紀初頭  倉敷~ニューヨーク~スイス・バーゼル~パリなど
登場人物
早川織絵(大原美術館の監視員)
ティム・ブラウン(MoMA[ニューヨーク近代美術館]アシスタント・キュレーター)
コンラート・バイラー(伝説の美術コレクター)
エリク・コンツ(バイラーの法定代理人)
ジュリエット・ルルー(インターポール[国際刑事警察機構]芸術品コーディネーター)
アンリ・ルソー(元・税関吏の老画家)
ヤドヴィガ(ルソーの近所に住む主婦)
パブロ・ピカソ(ルソーの絵を逸早く認めた前衛画家)





生きるぼくら』(平成24年/2012年9月・徳間書店刊)
大衆選考会 148回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
いしかりの星 平成24年/2012年12月14日  実はまだ読んでいません。現在一押しの作家が「原田マハ」さんなので期待を込めて。彼女の作品は読者に勇気や希望を与えてくれます。「楽園のカンヴァス」で興味を持って、「旅屋おかえり」でハマりました。
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直木賞 第149回候補  一覧へ

しょくたく
『ジヴェルニーの 食卓』(平成25年/2013年3月・集英社刊)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 発行 平成25年/2013年3月30日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成25年/2013年5月22日(第3刷)
発行者等 発行者 加藤潤 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 ナショナル製本協同組合
発行所 株式会社集英社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 Les Nymphe<'>as,Les Deux saules Claude Monet Muse<'>e de l'Orangerie,Paris (c)RMN-Grand Palais(Muse<'>e de l'Orangerie) / Michel Urtado 装丁 松田行正+日向麻梨子 協力 近藤千雅子(パリ)
総ページ数 233 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
41字
×19行
×1段
本文ページ 7~233
(計227頁)
測定枚数 387
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書誌
>>平成27年/2015年6月・集英社/集英社文庫『ジヴェルニーの食卓』
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収録作品の書誌
うつくしい墓 La belle tombe
>>初出『すばる』平成21年/2009年7月号
エトワール L'étoile
>>初出『すばる』平成23年/2011年10月号
タンギー爺さん Le Père Tanguy
>>初出『すばる』平成24年/2012年10月号
ジヴェルニーの食卓 Une table de Giverny
>>初出『すばる』平成22年/2010年9月号
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候補者 原田マハ 女51歳
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高
男78歳
12 「ヨーロッパの画壇と画家をテーマにしてソフィスティケートされた筆致が快い。」「私の好みではあったが、他の委員のマイナス評についても首肯すべきところがあった。」
伊集院静
男63歳
0  
林真理子
女59歳
11 「期待して読んだのであるが、前作の不思議な魅力が感じられなかった。もともとお詳しい方であるが、この作品は資料を駆使した「世界有名画家物語」の趣がある。原田さんがお書きになるなら、もっと別のものがあるだろう。」
浅田次郎
男61歳
15 「さまざまの手法を駆使して飽きさせぬが、実はそうした造りこみにさほどの効果があるとは思えず、むしろ真正面から書いたほうがよかったのではなかろうか。」
宮部みゆき
女52歳
19 「(引用者注:「望郷」とともに)敢えて高速サーブを打たず、スピードを抑えたセカンドサーブできちっとポイントをとったという点で、共通するものを感じました。でも私は、やっぱりお二人には、受け手である私たち読者がベースラインから一歩も動けず、惚れ惚れと見送るしかないようなファーストサーブでエースをとっていただきたいと思います。」
宮城谷昌光
男68歳
12 「この作品には否定がない、」「小説は巨大な否定の上にある、というのが私の考えかたなので、肯定の連続を小説とは認めがたい。あえていえば、これは「話」であって、小説ではない。むろん私の管見を笑いとばしてくれてもかまわない。」
渡辺淳一
男79歳
8 「(引用者注:「巨鯨の海」「ヨハネスブルグの天使たち」などとともに)それなりに目を引く作品」「一篇の小説としての安定感や説得力ではいささかもの足りないというのが、正直な実感であった。」
桐野夏生
女61歳
14 「巨匠となった後の画家の「幸福」な小説として読んだ。しかしながら、あまりに「幸福」過ぎて、芸術家の魂が見えてこないことに苛立ちがある。」
北方謙三
男65歳
9 「創造者にいやでも伴う、狂気の描写に欠ける。ありふれた伝記小説を読んでいて、不意にその色彩が変化して、思いがけない新鮮さに打たれるという、小説的迫力は、最後までなかった。」
選評出典:『オール讀物』平成25年/2013年9月号
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文量
短篇集〔4篇〕
うつくしい墓 La belle tombe
章立て
なし
時代設定 場所設定
2004年頃~1954年頃  コート・ダジュールなど
登場人物
私(語り手、マリア、家政婦)
アンリ・マティス(高名な芸術家)
マグノリアのマダム(美術コレクター)
パブロ・ピカソ(マティスを敬愛する芸術家)
エトワール L'étoile
章立て
なし
時代設定 場所設定
1918年~19世紀後半  パリなど
登場人物
メアリー・カサット(アメリカ人画家)
エドガー・ドガ(〈印象派〉の画家)
マリー・ヴァン・ゴーテム(14歳の踊り子、ドガの彫刻のモデル)
タンギー爺さん Le Père Tanguy
章立て
なし
時代設定 場所設定
1878年~1894年  パリ
登場人物
私(手紙の送り主、画材商兼画商の娘)
ポール・セザンヌ(新進の画家)
ジュリアン・タンギー(私の父、パリの画材商兼画商)
ジヴェルニーの食卓 Une table de Giverny
章立て
なし
時代設定 場所設定
1920年代~1876年  ノルマンディー地方~パリ郊外
登場人物
ブランシュ(百貨店経営者の娘)
クロード・モネ(モダン・アートの巨匠、ブランシュの義理の父)
ジョルジュ・クレマンソー(元・首相、モネの支援者)





いりびと
異邦人』(平成27年/2015年3月・PHP研究所刊)
大衆選考会 153回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
少佐 平成27年/2015年6月13日 なし
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直木賞 第155回候補  一覧へ

あんまく
暗幕のゲルニカ』(平成28年/2016年3月・新潮社刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 表紙 「GUERNICA UNDERCOVER」併記 奥付 ルビ有り「あんまく」
印刷/発行年月日 発行 平成28年/2016年3月25日
測定媒体発行年月日 発行 平成28年/2016年4月30日(4刷)
発行者等 発行者 佐藤隆信 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 加藤製本株式会社
発行所 株式会社新潮社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 パブロ・ピカソ〈ゲルニカ〉 1937年 油彩 349.3×776.6cm マドリッド、レイナ・ソフィア芸術センター蔵 (c)2016-Succession Pablo Picasso-SPDA(JAPAN) 装幀 新潮社装幀室
総ページ数 357 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
44字
×21行
×1段
本文ページ 5~357
(計353頁)
測定枚数 719
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書誌
>>初出『小説新潮』平成25年/2013年7月号~平成27年/2015年8月号
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候補者 原田マハ 女54歳
選考委員 評価 行数 評言
北方謙三
男68歳
17 「戦前部分の視点にドラを持ってきたので、女の情念が夾雑物になり、ピカソの姿が読者から遠ざかるというところがあると感じた。戦後の部分では、9・11のテロと『ゲルニカ』を結びつける必然性がどれほどあったのか、と思う。私は、『ゲルニカ』がただ反戦の象徴だとは思わない。」
宮部みゆき
女55歳
20 「ピカソは偉大な画家ですが、一人の男性としては、付き合う女性たちを使い捨てにする嫌な奴ですね。そんな男が、民衆の自由を奪う独裁に怒って筆を取り、見る者の魂を揺さぶる絵を描く。その皮肉、矛盾を容赦なくあぶり出すには、原田さんはピカソを深く愛し過ぎちゃっているのかなと感じました。」
浅田次郎
男64歳
17 「もったいない小説であった。」「どうして主人公がテロリストに誘拐され、活劇に堕してしまったのだろう。主題を貫くのであれば、ここにはヒトラーの意に反して降伏したコルティッツの勇気や、パリ解放という芸術の勝利を書かねばならなかったはずである。」
東野圭吾
男58歳
25 「今回の△」「ピカソとゲルニカ、こんなものを小説の題材に選べる資質が羨ましい。ダイナミックかつ、劇的な展開を大いに楽しめた。しかしピカソへの愛、ゲルニカへの熱い思いを、あまりに何度も繰り返し読まされるうち、飽きてきたのも事実だ。」「最大のマイナスはテロリストの登場。リアリティのなさを指摘されたら、弁護はできなかった。」
宮城谷昌光
男71歳
20 「(引用者注:「天下人の茶」「家康、江戸を建てると共に)誠実さの下に断えざる努力がすけてみえる」「原田氏の関心は印象派以降の画家にむけられており、それに関する知識の横溢はすさまじいものではあるが、小説的成功に達していないと感じてしまうのは私だけであろうか。」
高村薫
女63歳
19 「素材が十分に小説になっていない。」「ピカソの研究者である主人公が『ゲルニカ』を反戦平和のシンボルとしてのみ捉えているのは、近代絵画の見方として不十分すぎるだろう。小説とは、好きなものを好きなように描くための万能のキャンバスではない。」
伊集院静
男66歳
10 「名画、巨匠を軸にしてここまで挑み続けている姿勢に感服させられる。今作はストーリーテリングに無理があったように思う。」
桐野夏生
女64歳
15 「連載を一冊の本に纏める時は、重複などを直すものだが、残念ながら本作品には、記述の繰り返しが多く見られた。」「最大の難点は、絵画という芸術に対して繰り出す言葉が、あまりにも物足りなく感じられることだろうか。」
林真理子
女62歳
9 「非常に魅力ある世界を描いているが、あまりこちらに伝わってこない。壮大なテーマに文章が追いついていかないような気がする。」
選評出典:『オール讀物』平成28年/2016年9月号
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文量
長篇
章立て
「序章 空爆 一九三七年 パリ/二〇〇一年 ニューヨーク」「第一章 創造王 一九三七年 パリ/二〇〇三年 ニューヨーク」「第二章 暗幕 一九三七年 パリ/二〇〇三年 ニューヨーク」「第三章 涙 一九三七年 パリ/二〇〇三年 マドリッド」「第四章 泣く女 一九三七年 ムージャン/二〇〇三年 マドリッド」「第五章 何処へ 一九三七年 パリ/二〇〇三年 ビルバオ」「第六章 出航 一九三九年 パリ/二〇〇三年 ニューヨーク」「第七章 来訪者 一九三九年 パリ/二〇〇三年 ニューヨーク」「第八章 亡命 一九三九年 ロワイヤン/二〇〇三年 マドリッド」「第九章 陥落 一九四〇年 パリ/二〇〇三年 スペイン国内某所」「第十章 守護神 一九四二年 パリ/二〇〇三年 スペイン国内某所」「第十一章 解放 一九四四年 パリ/二〇〇三年 スペイン国内某所」「最終章 再生 一九四五年 パリ/二〇〇三年 ニューヨーク」




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