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第154回
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Last Update[H29]2017/3/13

宮下奈都
Miyashita Natsu
生没年月日【注】 昭和42年/1967年☆月☆日~
経歴 福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒。平成16年/2004年「静かな雨」が文學界新人賞佳作となり、作家デビュー。
受賞歴・候補歴
  • 第98回文學界新人賞[佳作](平成16年/2004年)「静かな雨」
  • |候補| 第26回坪田譲治文学賞(平成22年/2010年)『よろこびの歌』
  • |第7位| 第9回2012年本屋大賞(平成24年/2012年)『誰かが足りない』
  • |候補| 第28回坪田譲治文学賞(平成24年/2012年)『窓の向こうのガーシュウィン』
  • |候補| 第154回直木賞(平成27年/2015年下期)『羊と鋼の森』
  • 第13回2016年本屋大賞(平成28年/2016年)『羊と鋼の森』
備考
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とお こえ みみ
遠くの 声に 耳を 澄ませて』(平成21年/2009年3月・新潮社刊)
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
Tama 平成21年/2009年6月9日 丁寧で平易な文章
普通の言葉で
独自の世界が描かれていて、とても好きです
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直木賞 第154回候補  一覧へ

ひつじ はがね もり
羊と 鋼の 森』(平成27年/2015年9月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 奥付 ルビ有り「ひつじ」「はがね」「もり」
印刷/発行年月日 発行 平成27年/2015年9月15日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 平成27年/2015年12月5日(第4刷)
発行者等 発行者 吉安 章 印刷所 萩原印刷 製本所 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装画 牧野千穂 装丁 大久保明子
総ページ数 243 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
40字
×18行
×1段
本文ページ 3~243
(計241頁)
測定枚数 399
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書誌
>>初出『別冊文藝春秋』平成25年/2013年11月号~平成27年/2015年3月号/単行本化にあたり加筆
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候補者 宮下奈都 女49歳
選考委員 評価 行数 評言
林真理子
女61歳
8 「私には物足りなかった。主人公の内への向かい方、登場人物のキャラクターが、少女コミックに思えてくる。音楽を寓話にまで高めるには、いろいろなものが足りない。」
北方謙三
男68歳
22 「主人公がはじめて調律というものを見て、引きこまれていくところから、私は予期していない世界に入りこんだ。調律という行為も、表現だと思えたのだ。」「静かな中に緊迫感が漂い、行間からさまざまなものが溢れ出してくる。」「これは推したい、と私は思った。」
浅田次郎
男64歳
10 「私には古典的な成長小説、もしくは自然主義風の日常小説というほかに、さしたる感懐はなかった。」
宮部みゆき
女55歳
32 「当初、外村が調律師として生きている作中の時代がいつなのかわからないことに引っかかり、」「これは現実性や具体性より普遍性を重んじる芥川賞向きの作品ではないかと思いました。が、選考会で(引用者中略)このナイーブな抽象性はファンタジー小説のものなのだと気がついて、引っかかりが消えたのです。」
伊集院静
男65歳
25 「(引用者注:「戦場のコックたち」と共に)私が推した作品」「私は常日頃から、みずみずしい文章の作品を書きたいと思っているが、なかなかそういう文章は書けない。宮下さんの小説には、そのみずみずしさが失せることがなかった。」「他選考委員から作品の世界がやや小振りだという評が出たが、そんなことはない。こんなに悠久を感じる作品はない。」
高村薫
女62歳
17 「ピアノの音が作者の身体のなかで鳴っているのが感じられるような種々の表現は、どれも静謐でうつくしいが、そこから広がってゆかない。作者はピアノの音に耳をすますことはできるが、残念ながら人間に見入るということができていない。」
桐野夏生
女64歳
15 「特に欠点もなく、美しい作品だと感心したが、主人公の外村に、実年齢に相応しい格闘が見られない点が気になった。真面目で聞き分けがよく、青春の葛藤や暗さが微塵も感じられない。」「「ふたご」の逸話も、もう少し読みたかった。」
宮城谷昌光
男70歳
23 「行儀のよい作品、というのが私の印象ではあるが、その行儀のよさが作品の弱さとみまちがえされないか、という懸念があった。この作者は豊富な知識をあえて顕現しないように心をくばっていたようであり、また猥雑なイメージを排除するために、非現実の音を創るピアノをわかりやすい森の形象に帰すことをくりかえしてゆく。そのいさぎよさにも好感をもった。」
東野圭吾
男57歳
23 「純文学の要素がいかに優れていようとも、それを評価するのは本賞の本来の役割ではないと私は考える。まずは大衆文学の要素が他の候補作を凌駕しているかどうかを判定すべきではないか。その点において『羊と鋼の森』は、私には合格点に達しているようには思えなかった。調律師の仕事内容や環境について書かれているが、その上に読者を楽しませようとするドラマが構築されていない。」
選評出典:『オール讀物』平成28年/2016年3月号
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文量
長篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  北海道
登場人物
僕(語り手、外村、江藤楽器に勤める新米ピアノ調律師)
板鳥宗一郎(江藤楽器の調律師)
柳(江藤楽器の調律師、僕の7歳年上の先輩)
秋野(江藤楽器の調律師、元ピアニスト志望者)
佐倉和音(女子高校生)
佐倉由仁(和音の双子の妹)




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