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第75回
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Last Update[H26]2014/10/1

岩川隆
Iwakawa Takashi
生没年月日【注】 昭和8年/1933年1月25日~平成13年/2001年7月15日
経歴 山口県岩国市生まれ。広島大学文学部独文科卒。梶山季之率いるトップ屋集団に所属し、『週刊文春』『週刊女性』などを経て作家へ。政治、経済、社会、競馬関係など、多くのノンフィクション、小説を著す。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第1回「噂」小説賞(昭和47年/1972年)
  • |候補| 第3回日本ノンフィクション賞(昭和51年/1976年)『神を信ぜず』
  • |候補| 第75回直木賞(昭和51年/1976年上期)『神を信ぜず』
  • |候補| 第82回直木賞(昭和54年/1979年下期)「運」「夏断」「安来節」
  • |候補| 第88回直木賞(昭和57年/1982年下期)『海峡』
  • JRA賞馬事文化賞(平成6年/1994年)
  • 第17回講談社ノンフィクション賞(平成7年/1995年)『孤島の土となるとも―BC級戦犯裁判』
備考
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直木賞 第75回候補  一覧へ

かみ しん ビーシーきゅうせんぱん ぼひめい
神を 信ぜず―― BC級戦犯の 墓碑銘』(昭和51年/1976年5月・立風書房刊)
媒体・作品情報
副題等 表紙・背 「BC級戦犯の墓碑銘」 目次・扉・奥付 「―BC級戦犯の墓碑銘」
印刷/発行年月日 発行 昭和51年/1976年5月20日(第1刷)
測定媒体発行年月日 発行 昭和51年/1976年6月20日(第2刷)
発行者等 発行者 下野 博 印刷所 壮光舎印刷株式会社株式会社美術版画社
発行所 株式会社立風書房(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 多田 進
総ページ数 256 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
45字
×19行
×1段
本文ページ 5~248
(計244頁)
測定枚数 456
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書誌
>>初出『週刊文春』昭和50年/1975年1月1日号~6月25日号/単行本化にあたり大幅加筆
>>昭和51年/1976年10月・立風書房刊『神を信ぜず BC級戦犯の墓碑銘』
>>昭和53年/1978年10月・中央公論社/中公文庫『神を信ぜず BC級戦犯の墓碑銘』
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候補者 岩川隆 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
司馬遼太郎
男52歳
14 「ノン・フィクションのものとしては、これはこれで活字にするに足るものであろう。しかし小説としての評価の場に出された場合、被告たちの人間や人間関係がもっと濃密に書かれているべきだということが当然要求される。」
川口松太郎
男76歳
0  
源氏鶏太
男64歳
5 「最終的には最も多くの票を得たのだが、しかし、私には直木賞とは無関係で、それなりの有意義な作品だと思った。」
水上勉
男57歳
0  
村上元三
男66歳
4 「これを書いた作者の気持はよくわかるが、従来あったこの種の作品の域を越えていない。」
柴田錬三郎
男59歳
6 「前回の当選作「復讐するは我にあり」よりも、はるかに秀れていた。不運といわざるを得ない。」
石坂洋次郎
男76歳
17 「出来れば、どちらか(引用者注:「山桜」か「神を信ぜず」)を当選作にしたい気持だった」「人間の心理をよく追求していると思ったが、立場を逆にして、戦争中、捕虜になったアメリカ軍人を、軍国主義の熱気に燃える日本の軍人が裁いたらどんなことになるだろうと考えると、この作品をパスさせることにもためらいを感じた。」
今日出海
男72歳
8 「裁判の非情杜撰を記録や足を使っての調査は綿密で、共感を呼ぶが、やはり小説として作品が生きているかどうか。これも事実の重味に作者は息を弾ませていはしないか。」
松本清張
男66歳
8 「記録ものとしては一般的にすぎて弱く、小説とするには魅力に欠く。それは個々の人間についての掘り下げが足らず、独自性の強さがないからであろう。文章もこの種のものとしては通俗にすぎた。」
選評出典:『オール讀物』昭和51年/1976年9月号
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文量
連作中篇集〔3篇〕
第一話 武士道裁判
章立て
「1」~「20」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦中~戦後  千葉県~横浜法廷
登場人物
阿淵秀明(中隊長、陸軍中尉、神官)
坂野忠義(曹長)
森山稔(軍医)
ホワイト中尉(弁護人)
ビューラー中尉(検察官)
第二話 私刑(リンチ)
章立て
「1」~「14」
登場人物
鈴木芳永(中尉)
高木戴一(中尉、当直司令)
上田紀代志(参謀長)
エドモンド・ピータース(弁護人)
トーマス・フィッシャー(検察官)
第三話 監獄島
章立て
「1」~「18」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦中~戦後 インド洋上アンダマン・ニコバル諸島~シンガポール
登場人物
城地良之助(海軍司政官)
フランシス大尉(英軍将校)




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うん げだち やすきぶし
運」「 夏断」「 安来節」
(昭和54年/1979年8月・中央公論社刊『多くを語らず』より)
媒体・作品情報
印刷/発行年月日 印刷 昭和54年/1979年8月5日(初版) 発行 昭和54年/1979年8月15日(初版)
発行者等 発行者 高梨 茂 印刷 三晃印刷 製本 矢嶋製本
発行所 中央公論社(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 斎藤寿一
総ページ数 310 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×18行
×1段
本文ページ
  • 35~59
  • 183~208
  • 283~310
(計79頁)
測定枚数 139
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書誌
>>昭和57年/1982年10月・中央公論社/中公文庫『多くを語らず 生きている戦犯』所収
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収録作品の書誌
>>初出『中央公論』昭和53年/1978年8月号
夏断
>>初出『中央公論』昭和53年/1978年9月号
>>『オール讀物』昭和55年/1980年4月号
安来節
>>初出『中央公論』昭和53年/1978年11月号
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他の収録作品
「読経」(『中央公論』昭和52年/1977年11月号)
「恐喝」(『中央公論』昭和53年/1978年1月号)
「爐塞」(『中央公論』昭和53年/1978年5月号)
「通訳」(『中央公論』昭和53年/1978年3月号)
「塩」(『中央公論』昭和53年/1978年4月号)
「手帳」(『中央公論』昭和53年/1978年2月号)
「掛軸」(『中央公論』昭和52年/1977年12月号)
「湯治」(『中央公論』昭和53年/1978年6月号)
「逃水」(『中央公論』昭和53年/1978年7月号)
 
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候補者 岩川隆 男46歳
選考委員 評価 行数 評言
新田次郎
男67歳
14 「今尚、精神的には戦争は終っていないということを力強く物語っていて、説得力のある作品だった。三つの短篇とも、文中に遺書や日記などを挟んであったが、これはそれぞれの章の末尾にまとめた方が効果的だったと思う。」
水上勉
男60歳
0  
松本清張
男70歳
0  
源氏鶏太
男67歳
9 「三作のうち、「安来節」がいちばん面白かった。引用参考にしてある「世紀の遺書」が重要なポイントになっているのだが、大切なことであって、どこかそこだけ浮き上ったように感じさせるのは、もう一工夫があってよかったのでなかろうか。」
城山三郎
男52歳
7 「重い十字架を背負って生きる人間たちの姿や心情をあざやかに描いて、しんみりさせられたが、実在の遺書を使うことに、問題が感じられた。」
今日出海
男76歳
0  
五木寛之
男47歳
0  
村上元三
男69歳
8 「作中に引用される戦犯の遺書の部分だけが、強烈な印象を与える。これが実話ではなく、フィクションの中に実在した戦犯の遺書を参考にしたとすると、作者の態度に割り切れないものを感じる。」
選評出典:『オール讀物』昭和55年/1980年4月号
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文量
短篇〔3篇〕
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
野崎晋吉(旅行会社社員)
野崎幾平(晋吉の父親、外科病院長、元・海軍軍医少佐)
室井勝次(戦争中にT島海軍病院に勤務)
夏断
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
野上京助(大学助教授)
笹井源太郎(京助の叔父、八百屋の主人、元・少尉)
勝呂淳一(中隊長、笹井の上官、戦争裁判で死刑)
安来節
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京~京都
登場人物
関根就市(商社勤務の接待役、元・海軍警部)
A・S・ミラゴー(オランダの老人、食料品チェーン店オーナー)
ソマリー(ミラゴーの同行者)




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かいきょう
海峡』(昭和57年/1982年9月・文藝春秋刊)
媒体・作品情報
作品名 別表記 ,
印刷/発行年月日 発行 昭和57年/1982年9月25日(第1刷)
発行者等 発行者 西永達夫 印刷 凸版印刷 製本 加藤製本
発行所 株式会社文藝春秋(東京都) 形態 四六判 上製
装幀/装画等 装幀 灘本唯人
総ページ数 365 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
43字
×21行
×1段
本文ページ 3~365
(計363頁)
測定枚数 745
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書誌
>>初出『別冊文藝春秋』153号~158号(昭和55年/1980年10月~昭和57年/1982年1月)
>>昭和60年/1985年4月・文藝春秋/文春文庫『海峡』
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候補者 岩川隆 男49歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男48歳
0  
源氏鶏太
男70歳
5 「好きになった作品であった。登場人物にそれぞれ魅力があり、力作であったが、この種の作品としては類型があるように思われた。」
池波正太郎
男59歳
0  
城山三郎
男55歳
0  
阿川弘之
男62歳
0  
山口瞳
男56歳
18 「節度のある文章がかえってマイナスになった。このテーマなら、作者自身が面白がって、憑かれたようにスピードをあげて、頭でなくて体で書くといった書き方が適したように思う。」「私にも竜飛岬の強風にひれ伏す昼顔の花が見えてこなかった。多恵の地肌、平作老人源助老人の体臭が臭ってこない。」
五木寛之
男50歳
0  
村上元三
男72歳
10 「この作者の努力は買うし、部分的にすぐれたところも多かったが、読後にあまり感銘が残らなかったのは、こういう題材を扱った場合の難しさであろう。」
水上勉
男63歳
0  
選評出典:『オール讀物』昭和58年/1983年4月号
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文量
長篇
章立て
「第一章」~「第六章」
時代設定 場所設定
昭和29年/1954年~同時代  青森県~北海道函館~岡山~新潟など
登場人物
阿久津豊(国鉄の青函トンネル担当職員)
牧村多恵(竜飛岬での自殺未遂者)
村上仙太(漁師の息子、のち阿久津の部下)
源助(工事現場の総号令)
佳代子(阿久津の妻、果樹園経営者の娘)




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