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Last Update[H29]2017/7/18

朝倉かすみ Asakura Kasumi
生没年月日 昭和35年/1960年~
経歴 北海道小樽市生まれ。北海道武蔵女子短期大学教養学科卒。
受賞歴・候補歴



たむら
田村はまだか』(平成20年/2008年2月・光文社刊)
書誌
>>平成22年/2010年11月・光文社/光文社文庫『田村はまだか』
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収録作品
「田村はまだか」「パンダ全速力」「グッナイ・ベイビー」「きみとぼくとかれの」「ミドリ同盟」「話は明日にしてくれないか」「おまえ、井上鏡子だろう」
 
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 30受賞 一覧へ
候補者 朝倉かすみ 女48歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男57歳
9 「来るべき人間がなかなか来ないという、ある不安定な時間に想像力を働かせた小説で、この設定ひとつにしてもまことセンスがよい。」「欲を言えば、田村は永遠に到着しないほうがむしろ小説の形を全うできたと思うのだが、さてどうだろう。」
伊集院静
男59歳
15 「候補作の中で一番安堵して読むことができた。どこにでもあるようなちいさな存在である人の集まりに、誰でもが経験し、大切にしてきた記憶があり、その時間に奇妙なかがやきがある。それが人間、群像であるということを作者は心得ている。いや信じているのではなかろうか。」
大沢在昌
男52歳
12 「実は作者は周到な仕掛けを、そのありがち(原文傍点)の中に潜ませている。また、この作品に単純な感動や癒しはなく、むしろ心の内側のヒダを爪でひっかいてくるような感触があり、それが不快ではない。作者独特の才能といえるだろう。」
高橋克彦
男61歳
18 「(引用者注:『ジョーカー・ゲーム』と)同時受賞となったのは、たぶんすべての選考委員に私とおなじ気持ちがあったからではないかと思う。(引用者中略・注:短編は)おなじまな板にのせられれば豊饒な長編に見劣りしてしまうのも確かで、今回の結果はそういう思いの表われではなかろうか。」
宮部みゆき
女48歳
15 「自分だったらどう書くかという議論にまで発展し、それだけ内圧の高い作品だったということです。」「実は私は『新世界より』を推したかったので、「田村を待たない(原文傍点)人物のベクトルが、どこか一ヵ所でいいから欲しかった」という嫁いじめみたいな発言をしたのですが、これは苦しいやりくり(原文傍点)でした。」「小説でないと書けないものを書いた素敵な小説です。」
選評出典:『小説現代』平成21年/2009年5月号
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まんちょう
満潮』(平成28年/2016年12月・光文社刊)
他文学賞 山本周五郎賞 30回候補 一覧へ
候補者 朝倉かすみ 女56歳
選考委員 評価 行数 評言
石田衣良
男57歳
29 「ぼくは小道具やネーミングの選択にイマイチ乗れなかったな。そこは作家の腕の見せどころだよね。」「まあ、いつの時代の話かわからない感はあったね。バブル期なのかなと錯覚した。」「それとこのふたりのあいだに肉体関係があったのか、ラストに殺人があったのかも、ぼかして書かれていて、よくわからない。だいたいヒロインが空っぽすぎるよ。」
荻原浩
男60歳
39 「繊細な文章が眉子さんの「痛さ」をうまく強調しているし、次々と変わる語り手が、眉子さんの歪んでいく過程をさりげなく明かしていく構成も面白いと思った、のだが。」「全編、ただ「痛い」のだ。痛すぎる。」「小説家としての能力が高い人だというのは読めばわかるけれど、この作品に関しては、いい素材を使い技巧も凝らした創作料理を立て続けに出されて、お茶漬けも食わせてくれ、と音をあげた、そんな感じだ。」
角田光代
女50歳
31 「(引用者注:登場人物の眉子、茶谷、真壁直人)彼ら三者三様の過剰と欠損の入り交じる異様さが、この小説独特の牽引力となっている。」「引きずられていくのはじつに快感なのだが、しかし、三人は、本当には関わりを持たないまま終わってしまったような不思議な印象を抱いた。強力に引っ張られて連れてきてもらった場所がどこなのか、わからないのである。」
佐々木譲
男67歳
54 「いったい具体的には何があったのか、それを知ろうと読者はページをめくることになる。それをさせる朝倉さんの技量は大変なものだが、ただ、けっきょく、何が、というか、なぜストーリーがそこに至ったのか、確信はできなままに物語は終わってしまった。」「物語の解釈を読者に委ねる終わり方は特別稀な手法ではないが、やはりやや手がかりが不足していたと感じる。」
唯川恵
女62歳
28 「この文章は個人的にはとても好きで、はまると中毒になるような個性があった。」「他者の証言によって、ふたりの輪郭が少しずつ鮮明になってきたところで、当の本人たちが登場する。すると、逆に存在がぼやけてしまう。」「そして結末は、こうあって欲しくないと思うところに辿り着いてしまい、正直なところ、衝撃的というより残念感の方が強かった。」
選評出典:『小説新潮』平成29年/2017年7月号
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