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Last Update[H25]2013/10/30

澤田ふじ子 Sawada Fujiko
生没年月日 昭和21年/1946年9月5日~
経歴 愛知県半田市生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)文学部卒。高校教師、西陣織工等を経て、昭和48年/1973年に作家デビュー。昭和50年/1975年に小説現代新人賞を受賞した。
受賞歴・候補歴
  • 第24回小説現代新人賞(昭和50年/1975年上期)「石女(うまずめ)」
  • 第3回吉川英治文学新人賞(昭和56年/1981年度)『陸奥甲冑記』『寂野』
  • 紺綬褒章(昭和55年/1980年)
  • 第23回京都府文化賞功労賞(平成17年/2005年)



みちのく かっちゅうき
陸奥 甲冑記』(昭和56年/1981年1月・講談社刊)
書誌
>>昭和60年/1985年5月・講談社/講談社文庫『陸奥甲冑記』
>>平成16年/2004年9月・中央公論新社/中公文庫『陸奥甲冑記』〔増補〕
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 3受賞 一覧へ
候補者 澤田ふじ子 女35歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男47歳
43 「短篇集『寂野』に収められた六篇は、どれもこれもこの二個の荷物(引用者注:「人間を描くこと」と「物語を興味津々のうちに展開すること」)を上手に運んでいます。」「どれもみな粒揃いで、安定していると思いました。」「この『寂野』に比べると、書き下し長篇『陸奥甲冑記』は、残念ながら点数が大分落ちます。(引用者中略)肝腎の主役阿弖流為と坂上田村麻呂が曖昧だと思いました。善玉を作者がうっとりして書いているのもちょっといや味です。」
尾崎秀樹
男53歳
26 「今回は澤田ふじ子一本で推せると思っていた」「「寂野」は(引用者中略)他の収録作とともに女性の屈折した心理をきめこまかく描いており、情感にあふれている。」「書き下し長篇の「陸奥甲冑記」は、東国蝦夷の滅亡といった主題に真正面から取り組んだ野心作で、(引用者中略)骨格のたしかな歴史ロマンを構成している。」
佐野洋
男53歳
22 「今回の選考は、実質的には、約十分で終ったと言える。残りの時間は、澤田ふじ子氏の作品(引用者中略)が、いかに優れているかを、各委員が賞め合った形だった。」「蝦夷をアメリカ・インディアン、桓武朝廷を連邦政府に擬してみると、この小説(引用者注:「陸奥甲冑記」)は、極めてスケールの大きな西部小説に変身する。」「(引用者注:「寂野」では)最初いささか固かった筆が、次第にのびやかになり、それと同時に、人間観察の目が深まって来ている。」
野坂昭如
男51歳
31 「吉川英治新人賞が設けられて三年、ようやく、その名にふさわしい作品があらわれた、即ち「陸奥甲冑記」であって、(引用者中略)まこと巻措く能わざるおもしろさまた寸毫のゆるみもない結構を維持」「男っぽい骨組の内に、女性としての眼くばりの行き届いていることを、美点に数え上げても、まさか性差別としかられることもないだろう。もっとも、特有のやさしさ故に、類型的性格が、傍役にちらほらするのだけれど。」
半村良
男48歳
30 「「寂野」は「寂野」で立派な受賞作となり得る短編集だった。「わざあり……」というようなものではなく、しんのある強力な作品である。」「「陸奥甲冑記」と来たら強力という表現ではまだ足りない。銓衡の場へあがって来たなみいる強豪連が鎧袖一触けしとんだ。」
選評出典:『群像』昭和57年/1982年5月号
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さみしの
寂野』(昭和56年/1981年4月・講談社刊)
書誌
>>昭和60年/1985年10月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『寂野』
>>昭和62年/1987年3月・講談社/講談社文庫『寂野』
>>平成11年/1999年12月・徳間書店/徳間文庫『寂野』
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収録作品
「石女」「無明記」「寂野」「栗落ちて」「世間の棺」「鮎」
 
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候補者 澤田ふじ子 女35歳
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男47歳
43 「短篇集『寂野』に収められた六篇は、どれもこれもこの二個の荷物(引用者注:「人間を描くこと」と「物語を興味津々のうちに展開すること」)を上手に運んでいます。」「どれもみな粒揃いで、安定していると思いました。」「この『寂野』に比べると、書き下し長篇『陸奥甲冑記』は、残念ながら点数が大分落ちます。(引用者中略)肝腎の主役阿弖流為と坂上田村麻呂が曖昧だと思いました。善玉を作者がうっとりして書いているのもちょっといや味です。」
尾崎秀樹
男53歳
26 「今回は澤田ふじ子一本で推せると思っていた」「「寂野」は(引用者中略)他の収録作とともに女性の屈折した心理をきめこまかく描いており、情感にあふれている。」「書き下し長篇の「陸奥甲冑記」は、東国蝦夷の滅亡といった主題に真正面から取り組んだ野心作で、(引用者中略)骨格のたしかな歴史ロマンを構成している。」
佐野洋
男53歳
22 「今回の選考は、実質的には、約十分で終ったと言える。残りの時間は、澤田ふじ子氏の作品(引用者中略)が、いかに優れているかを、各委員が賞め合った形だった。」「蝦夷をアメリカ・インディアン、桓武朝廷を連邦政府に擬してみると、この小説(引用者注:「陸奥甲冑記」)は、極めてスケールの大きな西部小説に変身する。」「(引用者注:「寂野」では)最初いささか固かった筆が、次第にのびやかになり、それと同時に、人間観察の目が深まって来ている。」
野坂昭如
男51歳
31 「吉川英治新人賞が設けられて三年、ようやく、その名にふさわしい作品があらわれた、即ち「陸奥甲冑記」であって、(引用者中略)まこと巻措く能わざるおもしろさまた寸毫のゆるみもない結構を維持」「男っぽい骨組の内に、女性としての眼くばりの行き届いていることを、美点に数え上げても、まさか性差別としかられることもないだろう。もっとも、特有のやさしさ故に、類型的性格が、傍役にちらほらするのだけれど。」
半村良
男48歳
30 「「寂野」は「寂野」で立派な受賞作となり得る短編集だった。「わざあり……」というようなものではなく、しんのある強力な作品である。」「「陸奥甲冑記」と来たら強力という表現ではまだ足りない。銓衡の場へあがって来たなみいる強豪連が鎧袖一触けしとんだ。」
選評出典:『群像』昭和57年/1982年5月号
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