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Last Update[H25]2013/11/22

楡周平 Nire Shuhei
生没年月日 昭和32年/1957年~
経歴 慶応義塾大学大学院修了。米国系企業に勤務。在職中の平成8年/1996年に『Cの福音』を書き、以後専業作家となる。
受賞歴・候補歴



ばいしんほうてい
陪審法廷』(平成19年/2007年3月・講談社刊)
書誌
>>平成21年/2009年3月・講談社/講談社文庫『陪審法廷』
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他文学賞 山本周五郎賞 20回候補 一覧へ
候補者 楡周平 男49歳
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎
男55歳
38 「第一印象として、アプローチが悪すぎる。玄関を入ってしばらくの造作が、どことなくぞんざいに感じられた。」「それぞれの人間関係を描く「情」の造作はすこぶる不器用なのだが、社会のしくみや裁判や法律について客観的に描写する「知」の造作に至ると、まるで別人のような実力を発揮するのである。」「何よりも真面目で全力を費した労作である。そうした点に少なからぬ敬意を抱きつつ、これは購入することとした。」
北村薫
男57歳
19 「余分なものを極端に切り落とした、直線的な作だ。テーマを明確に語りたいという意図があるから、そうなるのだろう。」「裁判の経過が、要領よく書かれていて、一気に読ませる。」「一方で、すらすらと読める物語だからこそ、直線に、もう少し膨らみを求めたい気も起こらないではなかった。」
小池真理子
女54歳
37 「全候補作中、私が最もすらすら読めたのは、この作品であった。リズム、テンポ、共にこなれていて、無駄がない。」「しかし、登場人物が、あまりにもステレオタイプであり過ぎた。」「何よりも、研一がクレイトン殺害に至るまでの描写が、あまりにも杜撰すぎた。」「研一の内面に、どれほど複雑な思いが錯綜していたかを丹念に描かぬまま、本筋に突入してしまったことが、この作品の大きな失敗であった。」
重松清
男44歳
31 「動きつづける現実の諸相を物語に焼き付けるべく、綿密な取材と覚悟とを持って執筆に臨んだはずの作者の姿勢に、まずは深い敬意を表したい。」「殺人事件の描き方やとらえ方は、いささか性急に過ぎたのではないか。」「判決の大きな要因となったものが「情」である以上、その「情」のバックボーンとなる殺人の動機や背景についても批評の目を向けざるを得なくなる。」
篠田節子
女51歳
60 「圧倒的なリーダビリティと、明快なテーマを持つ、力強く誠実に書かれた作品だった。」「極めてよくできた事例研究書でもあり、読み手に、思考すること判断することを迫ってくる小説だ。」「この小説は既存の法廷ミステリ、ましてや一般的な文芸作品とは作者の意図するところが異なっており、それらの判断基準で計ることはできないだろう。」「作品の力は十分に認めるが、しかし文章的な荒さは気になる。」「こうした作品こそもっと多くの方に読まれてほしいと思う。」
選評出典:『小説新潮』平成19年/2007年7月号
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