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Last Update[H28]2016/10/4

山田宗樹 Yamada Muneki
生没年月日 昭和40年/1965年~
経歴 愛知県犬山市出身。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了。
製薬会社勤務を経て、平成10年/1998年に横溝正史賞を受賞し作家デビュー。
受賞歴・候補歴



ひゃくねんほう
百年法』(上)(下)(平成24年/2012年7月・角川書店刊)
書誌
>>平成27年/2015年3月・KADOKAWA/角川文庫『百年法』(上)(下)
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他文学賞 山本周五郎賞 26回候補 一覧へ
候補者 山田宗樹 男47歳
選考委員 評価 行数 評言
石田衣良
男53歳
40 「物語のうねりが高くて、久しぶりにおおきな設定の小説を読んだ気がする。ほら、文学賞の候補作選びって、完成度を重視して描く世界を限定したものが強いだろ。」「ぼくには架空世界の強度が不足しているように思えた。(引用者中略)不老不死は地球という星や人類全体を激変させる壮大なテーマなのに、最後が「きみは国のためになにができるか」なんて狭い愛国心で終わるでしょう。あれはもったいなかったなあ。」
角田光代
女46歳
40 「みごとにだまされた。この作者が仕掛けた世界にまんまとはまってしまった。気がつけば、不老不死の体を獲得した人々の生きる、近未来に、ごくごく自然に、読み手としてすんなりと入りこんでいた。」「けれど選考会の話し合いのなかで、上巻の重要なテーマ(人口増加)が、下巻ではまったく正反対になってしまっている、という指摘があり、それを聞き納得してしまったとき、緻密で強固だった世界がとうとう崩れてしまった。そこで納得できないほど、もっともっと強くだましてほしかった。」
佐々木譲
男63歳
63 「不老不死の実現の結果、人口の自然減がなくなり「生存制限法」という強制的自殺制度の厳格運用が始まろうとする。(引用者中略)しかしそのアイデアひとつで社会全体を描くには、途方もなく緻密な想像力が必要とされる。じっさい(引用者中略)時代相の描き分けが十分になされているとは言い難い。」「そもそもいくらパラレルワールドのこととはいえ、人類は果たしてこぞって不老不死を望み、そのためのウィルス接種を受けるだろうか。」「作品の人間観のこの根本のところがわたしには議論だった。」
白石一文
男54歳
47 「一番おもしろく読んだ」「各委員からは設定された統治機構や経済システムへの疑問、最終的に不老化を破綻させる事象が何の根拠もなく、いわば作者の都合で持ち出されている点など鋭く指摘され、こちらは防戦一方になってしまったが、とはいえ、登場する官僚たち、百年法にあらがう「拒否者」の世界などはたいそうよく描けている。」
唯川恵
女58歳
37 「確かに、矛盾や疑問、ご都合主義なところがないとは言えないかもしれない。」「けれども、私は些細な瑕疵に思えた。この世界はこうなのだ、という、作者の逞しい開き直りがあって、私は安心して身を委ねられた。」「私は一票を投じたが、残念ながら、他の選考委員の賛同を得ることはできなかった。」
選評出典:『小説新潮』平成25年/2013年7月号
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