直木賞のすべて
他文学賞-候補作家の群像 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
小研究
大衆選考会
マップ

Last Update[H28]2016/1/25

木皿泉 Kizara Izumi
生没年月日 昭和27年/1952年~、昭和32年/1957年~
経歴 本名=和泉務、妻鹿年季子。夫婦の脚本家。
受賞歴・候補歴
  • 第22回向田邦子賞(平成15年/2003年)『すいか』《ドラマ脚本》
  • |第2位| 第11回2014年本屋大賞(平成26年/2014年)『昨夜のカレー、明日のパン』
  • |候補| 第27回山本周五郎賞(平成25年/2013年度)『昨夜のカレー、明日のパン』



ゆうべ あした
昨夜のカレー、 明日のパン』(平成25年/2013年4月・河出書房新社刊)
書誌
>>平成28年/2016年1月・河出書房新社/河出文庫『昨夜のカレー、明日のパン』所収
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他文学賞 山本周五郎賞 27回候補 一覧へ
候補者 木皿泉 男女(62歳)(57歳)
選考委員 評価 行数 評言
石田衣良
男54歳
28 「人生の機微がほのかに香る塩味の卵ボーロって感じだ。洗練度では候補作中随一じゃないかな。」「でも、義父とヒロインのテツコの同居生活は、消臭剤を撒きまくったみたいに性の匂いがかき消されていて、逆に気味悪いよ。」「奇妙でしゃれているだけでなく、もうすこし人物の厚みがあるとさらによかった。ぼくの好きなタイプの作品で、応援したけど今回は残念でした。」
角田光代
女47歳
25 「独特の軽妙さが魅力の小説である。」「しかし一方で、その軽やかさと妙味が、作者の都合ととらえることもできてしまう。また、人生は悪くない、世界は思っていたほどこわくない、というようなせりふが幾度か出てくるけれど、この小説のなかではやけに強く響くその言葉をくり返してしまうことで、語り口の軽妙さが徒になって、登場人物たちの人生も軽く思えてきてしまうのが残念に思った。」
佐々木譲
男64歳
34 「残念ながら本作は、各篇ごとの主人公は設定されるものの、とくに前半四作では視点がしばしば混乱する。前半四作については、かなり辛い点をつけつつ読み進めてしまった。」「一作目とラストとが、とくに響き合うようには対応していない。せっかくの面白い連作となっていながら、このエピソードで終わったことが、ちょっと不思議である。」
白石一文
男55歳
84 「(引用者注:「わたしをみつけて」「村上海賊の娘」「ミッドナイト・バス」と共に)まだまだ小説の手ごわさ、困難さには手が届いていないという印象が強かった。」「こう書いたら、きっとこう伝わる――という言葉選びだけで何かを書こうとしているのではないかという不安がどの作品からも抜けなかった。」「本来、表現不可能と思われるものを無理にでも表現しようと努力し、そうやって努力して紡ぎ出されたあくまで不全な文章をどうにかして読者の側が読み取ろうと努力する――そうした作家と読者の交渉事を省いてしまうと、小説はどこまでもありきたりで通俗的な読み物に落ちていく。」
唯川恵
女59歳
43 「一章の語り手であるテツコは二十八歳で、七年前に夫を亡くしてからも、気象予報士の義父と暮らしている。ふたりは同居人とし快適な関係を築いていて、そこに性の匂いはまったくない。」「このふたりの関係性は、他の登場人物すべてに重なる。」「この小説はこれでよいのだと思う。」「そうは言うものの、胸に残るもどかしさは何なのか、改めて考えてみた。もしかしたら、この小説が極めて映像的であったからかもしれない。」
選評出典:『小説新潮』平成26年/2014年7月号
        - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像候補作家の群像
選考委員の群像選評の概要小研究大衆選考会マップ