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林真理子
Hayashi Mariko
生没年月日【注】 昭和29年/1954年4月1日~
在任期間 第123回~(通算16.5年・33回)
在任年齢 46歳3ヶ月~
経歴 山梨県生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒。
受賞歴・候補歴
  • TCC賞新人賞(昭和56年/1981年)
  • |候補| 第91回直木賞(昭和59年/1984年上期)「星影のステラ」
  • |候補| 第92回直木賞(昭和59年/1984年下期)『葡萄が目にしみる』
  • |候補| 第6回吉川英治文学新人賞(昭和59年/1984年度)『星に願いを』
  • |候補| 第93回直木賞(昭和60年/1985年上期)「胡桃の家」
  • 第94回直木賞(昭和60年/1985年下期)「最終便に間に合えば」「京都まで」
  • 第50回文藝春秋読者賞(昭和63年/1988年)「いいかげんにしてよアグネス」
  • |候補| 第6回坪田譲治文学賞(平成2年/1990年)『本を読む女』
  • |候補| 第30回女流文学賞(平成3年/1991年)『ミカドの淑女』
  • 第7回きものグレース京都大賞(平成4年/1992年)
  • |候補| 第34回女流文学賞(平成7年/1995年)『白蓮れんれん』
  • 第8回柴田錬三郎賞(平成7年/1995年)『白蓮れんれん』
  • |候補| 第35回女流文学賞(平成8年/1996年)『女文士』
  • 第32回吉川英治文学賞(平成10年/1998年)『みんなの秘密』
  • 第20回島清恋愛文学賞(平成25年/2013年)『アスクレピオスの愛人』
処女作 エッセイ『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(昭和57年/1982年11月・主婦の友社刊)
直木賞候補歴 第91回候補 「星影のステラ」(『野性時代』昭和59年/1984年1月号)
第92回候補 『葡萄が目にしみる』(昭和59年/1984年11月・角川書店刊)
第93回候補 「胡桃の家」(『小説新潮』昭和60年/1985年3月号)
第94回受賞 「最終便に間に合えば」「京都まで」(昭和60年/1985年11月・文藝春秋刊『最終便に間に合えば』より)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part2
備考
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

直木賞 123 平成12年/2000年上半期   一覧へ
選評の概要 金城さんの全力疾走 総行数99 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女46歳
候補 評価 行数 評言
重松清
男37歳
17 「非常に面白く読んだ。」「新鮮な切り口と筆力とで読みごたえのある一篇に仕上げた。今とてものっている作家らしく、文章の運びもなめらかであったが、受賞にいたらなかったのはまことに残念だ。」
男56歳
29 「いつものことながらぐいぐいとひき込まれていくが、この作品には多少疑問が残った。」「小説の伏線を張るということと、あら筋がわかるということとは違うのではないか。」「最後に、少年の心のよりどころだったほとんどすべての人たちが死ぬのはいかにもつらい。」「船戸さんの実力は疑うべくもないものであるし、こうしたスケールの大きな小説は抗えない魅力に溢れている。」
男31歳
32 「面白くうまい。」「新人の作家が、作品に自分の持っているすべてを注ぎ込み、全力疾走するのは当然のことだ。が、この「GO」はその注ぎ方が尋常ではない。あまりの濃さに読んでいるこちらがむせそうになったことが何度もある。」「作者がこの一作だけで終ったとしても、「GO」はそれでも仕方ないと思わせるだけの素晴らしさがある。」
選評出典:『オール讀物』平成12年/2000年9月号
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直木賞 124 平成12年/2000年下半期   一覧へ
選評の概要 山本さんの進歩 総行数101 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女46歳
候補 評価 行数 評言
女38歳
35 「山本さんは「プラナリア」でさらに飛躍された。」「今までの恋愛小説に出てくる、恋や仕事に前向きの女という理想像に、山本さんは大きく×印をつけたような気がする。また後半の、居酒屋の主人を主人公にした短篇などは、作者の著しい成長を見せるものだ。」「山本さんはまさしく「大化け」した。」
男37歳
20 「「家族」というテーマをずっと書いてこられた重松さんは、この短篇で成熟の時を迎えられた。」「重松さんは、丁寧な職人技で地味な素材を滋味溢れるものに変えた。子どもたちのいきいきしていること、中年を迎える男や女たちの描き方のうまさというのは、まさに佳作という名に価いする。」
選評出典:『オール讀物』平成13年/2001年3月号
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直木賞 125 平成13年/2001年上半期   一覧へ
選評の概要 藤田さんのストライクゾーン 総行数85 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女47歳
候補 評価 行数 評言
男51歳
25 「恋愛小説を読む醍醐味をたっぷり味わわせていただいた一作だ。」「静謐で、ねっとりとした魅力を持つ。ヒロインの官能的な描写も素晴らしい。」「強いて申し上げるとしたら、登場人物が年齢のわりにやや老けて見えることであろうか。」
選評出典:『オール讀物』平成13年/2001年9月号
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直木賞 126 平成13年/2001年下半期   一覧へ
選評の概要 時代の風 総行数87 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女47歳
候補 評価 行数 評言
女46歳
39 「感服した。いきいきと現代の女性が動き、呼吸しているのである。特に恋愛についての、いささか醒めた意地の悪さがとても面白かった。」「よく出来た女性のための小説というのは、男性も、あらゆる年齢の人も共感する。ひとりひとりのリアリティ、構成力も素晴らしい。」
男53歳
18 「若い職人が、その才覚と気働きで、やがて店を盛り立てていくというストーリーは、読み手にある種のカタルシスを与えてくれる。よって二部は不要であると私は思う。」「しかしこの小説の清々しい読後感はそう損なわれることはなく、山本さんは大変な力量を身につけられたようだ。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年3月号
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直木賞 127 平成14年/2002年上半期   一覧へ
選評の概要 生きることのせつなさ 総行数97 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女48歳
候補 評価 行数 評言
男49歳
21 「読んだ時、これで受賞は間違いないだろうという確信を持った。」「それまでの候補作に見られた気取りが消え、端正な文章が一層冴えている。特に心をうったのは「安穏河原」で、生きることのせつなさが見事に表現されている。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年9月号
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直木賞 128 平成14年/2002年下半期   一覧へ
選評の概要 小粒な印象 総行数92 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女48歳
候補 評価 行数 評言
  「今回の直木賞候補作は、正直申し上げて小粒の印象を持った。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号
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直木賞 129 平成15年/2003年上半期   一覧へ
選評の概要 子どものリアリティ、大人の苦さ 総行数88 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女49歳
候補 評価 行数 評言
男43歳
19 「本当にいい小説であった。大人が子どもの世界を書くのはむずかしい。」「皆から好かれていないクラスメイトを話をする時、友人と思われないように、立つ階段の段をずらす、などという描写が本当にうまい。小説の舞台に月島という場所を選んだところも、成功の要素であった。」
宇江佐真理
女53歳
22 「今回は受賞されるのではないかと思ったのだが、残念な結末となった。」「私のような時代小説の「ニュー読者」からすると、宇江佐さんの描く江戸の風景は充分に魅力的だ。」「宇江佐さん、本当にもう少し、もう少しですよ。これだけのものをお書きになれるのですから、もう少しプロの作家としての緻密さを身につけてください。」
女39歳
23 「この方の初期のものから読んでいるが、いつのまにかこれほど大人の作家としての技倆を身につけられ、堂々とした大作だ。」「きちんと人間をひとりひとり書き分け、大人の過去と苦さを与えている。」「けれども最後の章は、いかにも勉強しました、という意気込みだけで、かなり気持ちをそがれてしまった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年9月号
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直木賞 130 平成15年/2003年下半期   一覧へ
選評の概要 当代の人気作家の受賞 総行数90 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女49歳
候補 評価 行数 評言
女39歳
21 「印象に残った。」「洗練されたタッチで、主人公たちの心は実にデリケートに表現されている。けれども私はこの江國ワールドに今回ぬぐいがたい異和感を持った。」「人生の真実の毒を描くというより、うまくツジツマを合わせたという感じがするのである。」
姫野カオルコ
女45歳
18 「印象に残った。」「過剰なまでに毒を追い求めていく。前半はここまでしつこく長くなくてもよいと思うし、アフォリズムが時として決まらない時もある。けれども私はこの姫野さんのたくましいモチベーションに圧倒された。」
男40歳
11 「読みやすくなった分だけ京極色が薄れた感もあるが、読者を物語の世界に誘うテクニックは、いつもながらぞくぞくするほど魅力的だ。」
選評出典:『オール讀物』平成16年/2004年3月号
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直木賞 131 平成16年/2004年上半期   一覧へ
選評の概要 ユーモアの才能 総行数98 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女50歳
候補 評価 行数 評言
男44歳
26 「この方のユーモアの才能というのは全くすごい。一見無造作なようでいて、緻密な計算がなされている。」「女性作家の自意識過剰さは、私自身の姿を見ているようだ。むっとする場面もあったが、やはりおかしくてたまらない。」「作者の力量にひたすら感心するばかりだ。」
男46歳
30 「最初とまどった。時間が逆戻りしたような古めかしさを持っている。」「活字を追うにつれ強引に物語の世界に連れ込まれた。」「洗練された初恋の女性の描き方は感心しないが、遊女上がりの女房が魅力的だ。この小説は、素朴な人間ほどリアリティがある。」
選評出典:『オール讀物』平成16年/2004年9月号
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直木賞 132 平成16年/2004年下半期   一覧へ
選評の概要 角田さんの嗅覚 総行数85 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女50歳
候補 評価 行数 評言
女37歳
42 「少女の頃からどこかに属していないと、女たちは非常に生きにくいという現実を踏まえながらもこの小説には救いがある。」「女たちの茶飲み話のようなせせこましさを打開するために、いきなり心中を持ってきてスケールを拡げる。こういう技を筆力がない人がやると白けてしまう。若いのに文章修業を積んだ角田さんはらくらくとやり遂げてしまった。」
伊坂幸太郎
男33歳
10 「角田さんと同じように私が推したのは伊坂幸太郎さんである。」「荒唐無稽さと奇妙なリアリティが混ざり合う伊坂ワールドを今回もたっぷり楽しんだ。本当にセンスのいい作家だと思う。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年3月号
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直木賞 133 平成17年/2005年上半期   一覧へ
選評の概要 大きなハードルを越す力 総行数87 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女51歳
候補 評価 行数 評言
男42歳
17 「やや無難にまとまり過ぎているきらいもあるが、人の心の機微をこれだけ細やかに掬い上げる手腕はたいしたものである。」「新人の幼なさが目立つ作品の中で、大人の貫禄を見せ堂々の受賞となった。」
  「今年の直木賞はどれも小粒で、どこかの雑誌の新人賞候補を読んでいるような気がした。」「最近の若い人というのは、こうして内へ内へと自分の世界をつくり、小さくまとまった作品を書くのであろうか。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年9月号
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直木賞 134 平成17年/2005年下半期   一覧へ
選評の概要 満を持しての受賞 総行数91 (1行=13字)
選考委員 林真理子 女51歳
候補 評価 行数 評言
男47歳
45 「(引用者注:過去の候補作と比べ)今回がいちばん危なげなく着地出来たような気がする。」「たとえ小説でも許されない、非道徳的なことがあると思うが、この作品はそうした善悪を乗り越えるだけの力を持っていると思う。」「ご本人に不満はあるだろうが、とてもよいタイミングの受賞であったと思う。」
選評出典:『オール讀物』平成18年/2006年3月号
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直木賞 135 平成18年/2006年上半期   一覧へ
選評の概要 ただごとでない成長の早さ 総行数99 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女52歳
候補 評価 行数 評言
女38歳
33 「驚かされた。」「表題作の短篇の主人公たちのリアリティに舌を巻いた。」「露骨な表現がないものの、この二人の性描写もエロティックで大胆である。この作家の成長の早さというのはただごとでない。あまりのうまさは老練という言葉さえ思い浮かべるほどだ。」
女29歳
12 「若さが前面に出ている。若者ふたりの生活が、ややありきたりのイマドキ小説っぽく、私には物足りなかった。しかし受賞作にふさわしい才能であることには間違いない。」
選評出典:『オール讀物』平成18年/2006年9月号
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直木賞 136 平成18年/2006年下半期   一覧へ
選評の概要 サークル化 総行数96 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女52歳
候補 評価 行数 評言
三崎亜記
男36歳
16 「喪失すること、想念という二つのテーマを書き切った。「町が消えた理由がない」という意見もあったが、私はこの理不尽さを表現するために理由は無用だと考えている。」「強く推したのであるが、私の力が足りず、この方の文学をうまく代弁出来なかった。」
  「若い作家たちが、単に小粒になった、というのではなく、志が別のところにあるような気がして仕方ない」「小説家のサークル化に、若い書店員が後押しをし、それは組織化され、巨大化されていくようである。」
選評出典:『オール讀物』平成19年/2007年3月号
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直木賞 137 平成19年/2007年上半期   一覧へ
選評の概要 まさにプロの技 総行数87 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女53歳
候補 評価 行数 評言
女53歳
18 「むせるような極彩色の世界をかもし出している。」「まさにプロの技である。直木賞はこうでなくてはならない。今回も若い小説を決して否定するつもりはないが、こうしてプロの香気あふれる作品と並べられるとどうしても見劣りしてしまう。小説を書くという技と志において歴然と差がある。」
選評出典:『オール讀物』平成19年/2007年9月号
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直木賞 138 平成19年/2007年下半期   一覧へ
選評の概要 嫌悪感 総行数100 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女53歳
候補 評価 行数 評言
女36歳
43 「私はこの作品をどうしても好きになれなかった。」「作者がおそらく意図的に読者に与えようとしている嫌悪感が私の場合ストレートに効いたということであろう。」「主人公の女性にも父親にもまるで心を寄せることが出来ない。」「私には“わたし”と“私の男”が、禁断の快楽をわかち合う神話のような二人、とはどうしても思えず、ただの薄汚ない結婚詐欺の父娘にしか思えない。」
  「桜庭さんはじめ、若く実力ある作家たちが次々と登場してくる昨今、キャリアを積んだ方々は本当に大変だ。新しいインパクトは何だろうと、私はいつも考えている。」
選評出典:『オール讀物』平成20年/2008年3月号
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直木賞 139 平成20年/2008年上半期   一覧へ
選評の概要 選び抜かれた文章 総行数90 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女54歳
候補 評価 行数 評言
女47歳
47 「これは文学のひとつの挑戦だと思った。」「性交のシーンは、恋愛小説において心臓部分である。我々作家は、そこをいかにエロティックに、新鮮に描くか苦心する。」「ところがどうだろう、「切羽へ」は、この心臓部分をまるっきり失くしたのだ。そのかわり、指から踵の端まで、神経と血液を張りめぐらした。選び抜かれた比喩、文章のリズム、巧みな心理描写。どれをとっても素晴らしい。当然の受賞であろう。」
和田竜
男38歳
12 「「のぼうの城」の、破天荒な魅力も捨てがたいものがあった。このスピードとダイナミズムは、まさに新しい時代小説であろう。」「私はとても面白く読んだ。」
  「今回は、読んでいて気持ちよい候補作が揃った。これも時代の流れだろうか。」
選評出典:『オール讀物』平成20年/2008年9月号
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直木賞 140 平成20年/2008年下半期   一覧へ
選評の概要 向き合い方 総行数95 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女54歳
候補 評価 行数 評言
男52歳
22 「直木賞にふさわしい端整で深い作品である。」「こういう一種の“芸道小説”を書く場合は、著者による新しい美意識を出現させることが肝心であるが、山本さんはこれにも成功した。資料を咀嚼し、自分のものにすることでは定評のある著者であるが、またもや実力のほどを見せてくれたようである。」
道尾秀介
男33歳
14 「読み返すとつじつまの合わぬところはいくらでも出てくるが、最後にどんでん返しがあり、読者をほろりとさせる。こんな世の中だからこそ、こんな風にエンターテイメントに徹した一作は貴重だ。」
男48歳
25 「この人の小説との向き合い方は、作家のそれではないような気がする。丁寧で誠実な小説であるが、それが内へ内へとひたすら向かっているのだ。結果「いい小説ではあるが息苦しい」ということになる。」「いくら正しくても隙のない小説は読んでいて疲れる。私などはいちばん看取ってもらいたい人に、会うことも出来ずに死んでいく母親に同情していくことで、やっとひと息ついたのである。」
選評出典:『オール讀物』平成21年/2009年3月号
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直木賞 141 平成21年/2009年上半期   一覧へ
選評の概要 さすがの筆力 総行数99 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女55歳
候補 評価 行数 評言
西川美和
女35歳
40 「驚いた。映像の世界で大きな評価を集めている著者が、文学の世界においてもなみなみならぬ才能を持っていたからだ。」「特に最初の小説の緻密さといったらどうだろう。映像出身の人が陥りやすい、文章の荒っぽさがまるでない。初めて異性に性的なものを感じる少女の心の揺れと、緊張感とが実にうまく表現されている。」
男59歳
21 「ベッキーさんの登場が少なくなった分だけ、やや魅力が減ったような気もするが、いちばん安心して読めた。戦前の上流社会をテーマにするというのは、私も何度か挑戦したが、非常にむずかしい。」「しかし北村さんは主人公の女性やその家族も、実に自然にさらりと描いている。」「雪が降りしきるあの日が、ページの上に甦ってくるのはさすがの筆力である。」
選評出典:『オール讀物』平成21年/2009年9月号
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直木賞 142 平成21年/2009年下半期   一覧へ
選評の概要 恋愛の虚無 総行数78 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女55歳
候補 評価 行数 評言
男51歳
25 「私がまずこの方を推そうと決めていたのは、白石一文氏である。」「私はむしろこの小説から、恋愛の虚無を感じる。」「また上流の青年の描写が、具体的でリアリティがある。日本の小説では珍しいことなので心に残った。」
男59歳
9 「推理小説ではない、とわかっているものの、中途半端な終わり方にはぐらかされたような思いがしないでもない。とはいうものの古い白黒(ルビ:モノトーン)の名画を見ているような描写の巧みさは見事なものだ。」
  「今年は新人からベテランまで、バラエティにとんだ顔ぶれが揃っていた。」
選評出典:『オール讀物』平成22年/2010年3月号
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直木賞 143 平成22年/2010年上半期   一覧へ
選評の概要 伸び盛りがずらり 総行数91 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女56歳
候補 評価 行数 評言
女46歳
48 「(引用者注:候補作の中で)突出していた。」「細かい描写にも、実に注意がゆきとどいている。」「奥様に無私の心と憧れを持ち、家族のようでいて家族ではない。外国のようにきっぱりとした階級の理知も働かない。日本の女中という種族を、学芸員が理解出来ないラストは見事だ。」
選評出典:『オール讀物』平成22年/2010年9月号
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直木賞 144 平成22年/2010年下半期   一覧へ
選評の概要 二作受賞について 総行数98 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女56歳
候補 評価 行数 評言
女43歳
18 「群を抜いてよかった。明治の二流どころの遊郭という設定もさることながら、抑制のきいた端整な文章が見事であった。」「しかし武家に育った前歴が、それほどわからないものかというところに多少ひっかかった。」
男35歳
28 「作品的には決して評価が高くなかった。(引用者中略)少年のつくり上げる世界はもともと狭く、独得の価値観を持つものであろう。それでも大人の読者の心に響く普遍性を持たなくては、小説として成立しないはずだ。それでも私は最終的には、木内氏と道尾氏との二作受賞を推した。それは道尾氏が広範囲な読者を獲得し、現代の小説シーンに欠かせない人だと思っているからである。」
選評出典:『オール讀物』平成23年/2011年3月号
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直木賞 145 平成23年/2011年上半期   一覧へ
選評の概要 文学性のひよわさ 総行数98 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女57歳
候補 評価 行数 評言
高野和明
男46歳
28 「映像出身の作家が陥りがちな、ノベライズめいた粗雑さがなく、視覚的なのである。これほど面白い小説に久しぶりに出会った。よく言われる「頭の体力がある」を通り越して、「頭のアスリート」のようなこの小説こそ直木賞にふさわしいと選考会に臨んだのであるが、文学性が低いということで受賞には至らなかった。」「面白いだけの小説に直木賞はふさわしくないが、この小説は面白いだけでなく実もある。この実こそ文学性というものではなかろうか。」
男48歳
24 「全員から「ぼんやりとした」好感と賛同を持って迎えられたのが、受賞作の「下町ロケット」ではなかっただろうか。私としては登場人物のすべてがステレオタイプなのが気にかかった。」「とはいうものの、この作品の持っている健全さは捨てがたい魅力がある。」「時代と小説とが決して無関係でないとしたら、やはり今の世にふさわしい受賞作だ。」
選評出典:『オール讀物』平成23年/2011年9月号
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直木賞 146 平成23年/2011年下半期   一覧へ
選評の概要 小説家の責任 総行数98 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女57歳
候補 評価 行数 評言
男60歳
10 「己の美意識を貫いた武士の姿を熟練の筆で描いている。しかし主人公たちがあまりに清廉過ぎるのが、私にはやや物足りなかった。お家騒動の原因が、側室の出自というのも肩すかしをくった気分である。」
選評出典:『オール讀物』平成24年/2012年3月号
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直木賞 147 平成24年/2012年上半期   一覧へ
選評の概要 描ききった大人の人生 総行数93 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女58歳
候補 評価 行数 評言
女32歳
37 「「鍵のない夢を見る」を推そうと選考会に臨んだ。」「今度の小説で辻村さんは見事に大人の人生を描き切っている。それぞれの小説には、地方に住むことの閉塞感、現実に向き合うことの出来ない人間の孤独と狂気が表現されているのだ。」「私は直木賞というのは、今盛りの人気の人に獲ってもらいたいと思う。ターボがかかるからである。辻村さんはぴったりの受賞者だ。」
選評出典:『オール讀物』平成24年/2012年9月号
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直木賞 148 平成24年/2012年下半期   一覧へ
選評の概要 安部さんの円熟の技 総行数92 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女58歳
候補 評価 行数 評言
男57歳
15 「第一に推すつもりで選考会に臨んだ。」「上巻は戦国の世を生き抜く等伯を描いて、まるで冒険小説のような面白さだ。そして下巻は、政治に翻弄され、陰謀と策略の世界に身を置く画家を描ききった。違う色彩で、上下巻を一気に読ませる力はさすがである。」
西加奈子
女35歳
21 「この人はまずセンスがいい。登場人物がすべて魅力的である。」「人の顔のパーツを心の中で動かし、人との距離感を計ろうとする主人公は、何か大きなものが欠落している。最後までそれが埋められない結末は不気味であるが、ほのかなユーモアをたたえている。新しい凄い書き手が現れたものだ。」
男23歳
24 「双手を挙げて賛成というわけにはいかなかった。この作品に出てくる、就活に励む学生たちはおそらく一流大学に通っていると思われる。そこでの会話や悩む様子に、一次選考で落とされる二流、三流校の学生の視点がまるで欠けていることが不満であった。」「小説が「若者の解説書」であってはならない。が、ラストの一連のどんでん返しは見事で、この作品に深みを与えている。」
  「直木賞は、今後も第一線で活躍出来る作家に与えられる賞だ。私はそう考えている。」
選評出典:『オール讀物』平成25年/2013年3月号
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直木賞 149 平成25年/2013年上半期   一覧へ
選評の概要 桜木さんの魅力 総行数96 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女59歳
候補 評価 行数 評言
女48歳
43 「「ラブレス」をさらに上まわる作品である。廃屋となったラブホテルを、逆まわしにして人間模様を描いているのであるが、それぞれの登場人物のいじましさ、せつなさ、滑稽さというのは何ともいえない。」「この小説を読んでいると、人間を描くのに古い、新しいはない、根源を描けばいいというあたり前のことに気づくのである。しかしひとつ苦言を呈すると、冒頭の短篇が他と比べると格段にレベルが低い。」
伊東潤
男53歳
18 「力わざで描いた作品だ。」「鯨たちは逃げ、挑み、懇願し、絶望して息絶えていくのであるが、それをめぐる人間の人生も緻密に書かれている。今回賞は逃したが、伊東さんの実力はゆるぎないものだと確信を持った。」
  「今回は桜木紫乃さんや伊東潤さんの二作を推そうと選考会にのぞんだ。」
選評出典:『オール讀物』平成25年/2013年9月号
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直木賞 150 平成25年/2013年下半期   一覧へ
選評の概要 姫野さんの年月 総行数47 (1行=27字)
選考委員 林真理子 女59歳
候補 評価 行数 評言
女54歳
5 「語り手を樋口一葉にしなかったのがよかった。維新の勝ち組である三宅花圃が、同じような勝ち組である中島歌子の過去に衝撃を受ける設定が、革命による人間の命運のあやうさを表現しているのだ。」
女55歳
19 「記者会見にジャージ姿で応じている姫野カオルコさんを見ていて目頭が熱くなった。」「若い売れっ子の女性作家としてマスコミをにぎわせていた頃の、また別の姿を知っていたからだ。「昭和の犬」に出てくるイクと姫野さんとの姿が重なる。」「この小説は犬を媒体とした戦後史であり、人間賛歌でもある。過去の幸福は、現在の不幸を凌駕していくという力強い宣言でもあるのだ。」
  「今回は二人の五十代の女性作家が受賞した。小説は人生の深さを描ききるためにあるのだと確信を持った今回の選考会であった。」
選評出典:『オール讀物』平成26年/2014年3月臨時増刊号
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直木賞 151 平成26年/2014年上半期   一覧へ
選評の概要 ベテランの老獪さ 総行数97 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女60歳
候補 評価 行数 評言
男65歳
30 「この方の力量は、プロの作家ならすぐにわかる。ヤクザの抗争の話であるが、スピーディな展開でいっきに読ませる。登場人物のキャラクターと会話のいきいきとして魅力的なことといったらどうだろう。」「「面白いことは面白いが、文学、ということでいったらどうなのだろう」という意見も論議されたが、やはりこのテクニックと人の描き方のうまさは、直木賞にふさわしいものと思われる。」
選評出典:『オール讀物』平成26年/2014年9月号
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直木賞 152 平成26年/2014年下半期   一覧へ
選評の概要 溢れ出る才能 総行数101 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女60歳
候補 評価 行数 評言
女37歳
31 「欠点の多い作品だ。」「しかし溢れ出る才能を、若さと力で受けとめて書いたこの小説の魅力に、私は抗うことは出来なかった。」「どれほどついていない人生だとしても、自分の信じるものを大切にしていけば、いつか光がさしてくる日がくる、というこの小説は、大きな肯定に充ちている。また観察者であった“僕”が、いつしか主役になっていくプロセスも見事だ。」
選評出典:『オール讀物』平成27年/2015年3月号
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直木賞 153 平成27年/2015年上半期   一覧へ
選評の概要 圧倒的な「流」の魅力 総行数97 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女61歳
候補 評価 行数 評言
男46歳
26 「スケールがありながら、文章がとてもいきとどいている。少年時代の方のユーモアあるホラ話がたまらない。これほどエンターテイメント“どまん中”の小説は久しぶりで、本当に楽しませてもらった。」「選考委員満場一致の受賞となった。」
選評出典:『オール讀物』平成27年/2015年9月号
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直木賞 154 平成27年/2015年下半期   一覧へ
選評の概要 青山さんのうまさ 総行数89 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女61歳
候補 評価 行数 評言
男67歳
22 「この方の文章のうまさというのは感嘆に価する。」「そして女たちの魅力的なことといったらどうだろう。したたかで、ちゃっかりしていて愛らしい。今まで男たちが描いてきた「江戸の女」を鮮やかに裏切っているのだ。」
  「「今回の選考会は、どうしてあれほど時間がかかったのか。それほど揉めたのか」と多くの方から質問されたがそんなことはない。青山文平さんの受賞は、最初の投票でほぼ決まっていたようなものであるが、それとは別に他の作品をめぐって熱い議論が交されたのである。」
選評出典:『オール讀物』平成28年/2016年3月号
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直木賞 155 平成28年/2016年上半期   一覧へ
選評の概要 一流の人たちの… 総行数98 (1行=12字)
選考委員 林真理子 女62歳
候補 評価 行数 評言
門井慶喜
男44歳
10 「いちばん評価した」「明るくあっけらかんとした筆致が笑わせる。資料集めの苦労の跡を見せない。これは素晴らしい才能である。」
男60歳
22 「さすがベテランらしく、文章力、構成力、すべてがいきとどいている。しかし私としては、いささかもの足りない思いがあった。」「「荻原さんなら、このレベルのものはいくらでも書けるだろう」」
  「今回の候補作は、「一流の人が書いた二流の作品」という趣であった。」
選評出典:『オール讀物』平成28年/2016年9月号
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